井上ひさしのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タイガー・マスクの伊達直人を名乗る人物から
児童養護施設で暮らす子どもたちにランドセルなど善意のプレゼントを届けられるという
現象が全国的に広がり明るいニュースが世間を賑わせた。
これはそうした児童養護施設(物語の時代背景は孤児院と呼ばれていた頃)で暮らす
少年たちの辛さとか哀しみ、夢を描いた3篇の短編連作。
表題作「四十一番の少年」は、
テレビ局の番組制作をしてる橋本利雄は仕事に来たついでに
20数年ぶりに中学から3年間暮らした養護施設、ナザレト・ホームを訪れる場面から始まり。
かつての忌まわしい辛い日々を回想するかたちで描かれていく。
それは、松尾昌吉という先輩に暴力を振るわれたり脅 -
Posted by ブクログ
09/09/27〜09/10/01 井上さんがいつもこだわること、の一部。言葉ノチカラ、言葉のこわさ。
武蔵「ことば。ことば。ことば。ことばをもって相手の心を掻き乱し、その出鼻を挫く。ことばは、われら武芸者にとって、最初の、そして最強の武器なのだ。」
なんだか、井上さんの変わらぬ決意のようにも思える。
心をかき乱すのも言葉なら、心を結ぼうと必死に発せられるのも言葉(一幕最後、乙女の台詞など)。
※参考…『天保十二年のシェイクスピア』より
佐渡の三代次「ことば、ことば、ことば。言葉には毒がある。たった一つの言葉が蝮の毒よりもよく効く」
(感想記入…09/10/18)