井上ひさしのレビュー一覧

  • モッキンポット師の後始末

    Posted by ブクログ

    宗教を笑いものにすると同時に、宗教の素晴らしさ(神ではなくそれに仕える人間の)を感じさせる。神の存在よりも信者の人の良さは自分自身体験していることもあり、複雑な内心が、これでいいのかな、と少し楽になる。

    0
    2013年11月23日
  • 巷談辞典

    Posted by ブクログ

    井上さんが四字熟語をもとにエッセイを書くという連載もの。

    井上さんらしいウィットにとんだ文章で非常に面白かったです。
    若干、下ネタが多いのには辟易しましたが、その点を除けば良かったと思います。

    井上さんのダジャレ(語呂合わせと言った方が良いか?)の妙はいつ読んでも、素晴らしいものです。
    朗読しても耳に入りやすいであろうテンポの良い言葉はとても読んでいて気持ち良いものです。

    そして、井上さんはすごい勉強家であるなぁと思いました。まぁ本人にとってみれば、勉強といった堅苦しいものではなく、一種の趣味というか凝り性が原因の調べ物といったところなのかしら。仕事だから仕方なくというのもあるかもしれな

    0
    2013年10月23日
  • 一週間

    Posted by ブクログ

    井上ひさしさんの遺作。連載小説であったとのこと。戦時中共産党員出会った主人公が、自分を陥れようとしたスパイMを追ってロシア二割ったところ終戦を迎え捕虜となる。捕虜となったある日呼び出されると、捕虜向けのプロパガンダとして作っている『日本新聞』なるものの編集室で働かないかと呼び出されるところから物語は始まる。そこを監修するロシアの将校たちがまた日本語が達者という設定でやり取りに引き込まれ思わず笑ってしまう部分も多い。遠くまで脱走したが残念ながら捕まった従軍医師の取材を命じられたところから物語が大きく展開をみせる。荒唐無稽なお話の展開なのだが、あっという間に引き込まれた。日本語が美しいです。こんな

    0
    2013年08月21日
  • ふふふふ

    Posted by ブクログ

    『ふふふ』に続く井上ひさしさんのエッセイ本。
    外交のこと、憲法のこと、世襲のこと等について考察が書かれている。
    考え方の参考にしたいことも多いので、また読み返したいと思う。

    何よりも心打たれたのは「母への二通の手紙」。
    ドイツの赤ちゃんポストに子供を預ける際に、母親が受け取る手紙の文面が紹介されている。
    困っているわけでもなければ赤ちゃんを産んだこともないのに、その文面の優しさに涙が出た。
    本当に困って、子供の幸せについて思い悩んで預けに来たお母さんは、この手紙できっと救われると思う。
    私ですらこんなに優しい手紙を書く人がいる世界で生きられることを感謝したくなってしまったくらいだから。

    0
    2013年08月07日
  • 一週間

    Posted by ブクログ

    息もつかせぬどんでん返しの連続。
    故井上ひさしの連載小説をまとめたもの。

    井上ひさしは通常、連載小説が一冊の本として刊行される際には修正、書き下ろし作業を行なったそうだが、
    本作は遺作のため連載時のまま。
    ラストがあっさりしているのは、そのせいかもしれない。
    もし彼の寿命が伸びていたら、と考えざるを得ない。
    しかしその悔しさを抜きにしても、非常に面白い物語である。

    第二次大戦後の日ソ関係について興味がある人は必見。ところどころ物語を面白くするための誇張やお遊びはあるが、その隙間に垣間見えるリアルさが印象に残る。

    0
    2013年05月06日
  • 一週間

    Posted by ブクログ

    井上ひさし最後の長編小説である。舞台設定が何ともユニークである。後半、息詰まるようなどんでん返しの連続で、ジェフリー・ディーヴァーも真っ青である。ちょっとした、お色気もあり、ユーモアもあり、歴史や政治の勉強にもなる。最後は拍子抜けであるが、何か意図があるのだろう。

    0
    2013年04月29日
  • 一週間

    Posted by ブクログ

    井上ひさしの遺作

     終戦後ロシアの捕虜となった元共産党員の小松がハバロフスクの日本新聞社に移送される。そこで取材する内に、偶然手に入ったレーニンの手紙を武器に、収容所から自由を得るため知恵を絞り、ソ連軍将校と渡り合う。その知恵比べが面白い。

     そして、その過程で、捕虜たちの生活の悲惨さ、戦争末期から終戦直後の国・軍幹部による棄民政策、ソ連の捕虜によるシベリア開発、日本共産党を壊滅させた特高のスパイMなど、重苦しい歴史的事実が、軽妙な語り口で、明らかされてゆく。

    0
    2013年04月20日
  • 一週間

    Posted by ブクログ

    世の中は村上春樹さんですが、私は井上ひさしさんを読んでいます。
    関東軍60万人ものシベリア抑留のからくりが独特のユーモアある文体で暴かれます。
    就寝前の良質の読者で良い眠り。ゆっくり読み進めます。

    0
    2013年04月16日
  • モッキンポット師の後始末

    Posted by ブクログ

    コメディタッチで非常に読みやすい。
    これでもかというくらいの例え文句を並べるのも新鮮で面白かった。
    間抜けなお人好し、こんな人のお話しは小説だからこそ味わえる。
    ラストがどうなるかと思ったら予期してなかったものだった。

    0
    2013年01月23日
  • 四千万歩の男(二)

    Posted by ブクログ

    ただ測量を無事に終わらせたいのに、色々なしかもあまり測量と関係ないところからからまれていく忠敬が不憫ですが、それが面白かったりします。

    蝦夷の測量の大変さが要所でわかりました。

    0
    2012年10月11日
  • 四千万歩の男(一)

    Posted by ブクログ

    本当はこんなに事件とかなかったのだろうけど、こんな感じで測量をしていたのだなぁとわかってよかったです。

    0
    2012年08月05日
  • ナイン

    Posted by ブクログ

    短編集。
    掌編=手のひらにのるような、話もあれば、深く余韻を残す作品もある。
    人生とか、優しさとか、そんなイメージが浮かび上がってきます。
    「新宿まで」、「会話」、「握手」が印象に残りました。あと、おじいちゃんたちの話や、ちょっとしたことで運命が変わってしまう話も。

    0
    2012年06月06日
  • モッキンポット師の後始末

    Posted by ブクログ

    生きる為と言いつつ珍妙なアイデアをだしては、しくじってばかりの3人組と、苦り切りながらも突き放せず後始末に走り回る神父さん。
    そこでどうしてそうする!ってツッコミどころ満載の3人組も面白いけど、神父さんも3人組に困惑しつつも突き放せず、強く叱責もできず、大らかというかゆるいというか優しいというか。なかなか面白い人物。

    とても面白く読んだ。こんな時代もあったんだなって。モッキンポット師が実在したとは思わないけど(笑)

    0
    2012年05月28日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

    Posted by ブクログ

    シンプルなのに シンプルだから?深い

    情報をどんどん入れて知識になり
    知識を集めて知恵をつくっていく
    どんな仕事もきっと同じはず

    自分が使いこなせる言葉でものを考えるということ
    意味をきちんと理解せず討論をしものを考えていくといいかげんな理論構築や結論が生まれてしまう

    0
    2012年05月04日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    憲法記念日に憲法に関する新聞記事を読んでいたら、妻から差し出された一冊。
    「子どもに読み聞かせる」という視点で日本国憲法の序段と第9条を主題に作られているが、本書の最後には、日本国憲法全文が掲載されていて、大人が読んでも十分に勉強になる。
    これまで、日本国憲法の特徴である「戦争の放棄」が、どうして第9条という中途半端な位置に記されているのか疑問に思ったことがあったが、第1条から第8条までが天皇に関する記述であり、その直後に第9条が記されていることを知り、納得した。自衛のための戦力保持と第9条が矛盾しているということで常々意見が対立しているが、一国の憲法という大きな理念・理想の中に「戦争の放棄」

    0
    2012年05月03日
  • 四千万歩の男 忠敬の生き方

    Posted by ブクログ

    「四千万歩の男」では一年間の物語だが、その執筆過程で伊能忠敬の足跡を追うとともに、その時代の大きな流れの中で伊能忠敬が果たした役割が読み取れる。たいへん面白く、再度、読む機会を持ちたい。

    0
    2012年03月18日
  • 新釈遠野物語

    Posted by ブクログ

    肩肘張らずに読めて面白かったです。遠野物語をベースにしつつパロディではない。これは確かに「新釈」だなぁと妙に納得しました。柳田国男が読んだら、大喜びするんじゃなかろうか。

    0
    2012年02月19日
  • 井上ひさしの日本語相談

    Posted by ブクログ

    日本語って知れば知るほど、オモシロイ。
    と、改めて思った。
    そして、井上ひさしさんもオモシロイ。

    0
    2012年02月06日
  • 円生と志ん生

    Posted by ブクログ

    円生と志ん生の戦時中の満州での話。状況によっては大変悲惨なめにあっているのに、どこかしらユーモアがあり、また史実的に当時の満州へ渡った人達の苦労が分かる本。面白かった。

    0
    2012年02月06日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

    Posted by ブクログ

    井上ひさしさんが伝える、日本国憲法。文章の巧さと、その解釈にぐっとくる。日本国憲法なのに、涙が出そうになった。

    0
    2011年12月26日