井上ひさしのレビュー一覧

  • 十二人の手紙

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    面白い、うまい。井上ひさし読まず嫌いだった。 井上ひさしの作品をもっと読むことにした。
    自分の境遇をまずしっかり把握すること。そして決して悲観しないこと。次に自分が頼りにできるのは自分だけなのだから、自分を少しでも強くし、自分の質を少しでも向上させ、自分を自分のためにとても頼りがいのある人間にすること。

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    2025年12月18日
  • 井上ひさしから、娘へ 57通の往復書簡

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    井上ひさしと次女との5年に渡る往復書簡。
    父親の娘に対する優しさが伝わってくる。
    彼のように、子どもに語るべき言葉を持っていたいと想った。


    ★親の務め
     どんな子であれ、やがては一人で生きて行かなければならない。その時に困らないようにしてあげる。
     甘やかすことではない。
     どんないやなことでも、やらなければならないときは、やるしかない。

    ★私たちの手は、だれか大切な人の心を抱きしめるためにあるのです。(神父様の言葉)

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    2019年08月26日
  • 太鼓たたいて笛ふいて

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    林芙美子の後反省を著した 劇作品。終戦で戦争賛美を反省し、反戦活動を続けた。短編だが読みごたえあり。20199.8.19。

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    2019年08月19日
  • ふふふ

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    むずかしいことをやさしく
    やさしいことをふかく
    ふかいことをおもしろく
    おもしろいことをまじめに
    まじめなことをゆかいに
    ゆかいなことをいっそうゆかいに

    井上ひさしさんの
    この座右の銘が
    このエッセイでも
    しこたま体感できます

    不愉快な出来事が多い日々
    井上ひさしさんの著作を
    手に取ることが
    増えています

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    2019年05月17日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

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    練って練って、これじゃ駄目、あれも駄目、これも駄目と、何度も何度もやってはじめて出てくるもの。
    それは「悪魔が来る」時間。
    筆が遅いことで有名で、「遅筆堂文庫」まで作ってしまった井上ひさし氏の創作の秘訣は、この「悪魔を呼び込む」時間にありそうだ。

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    2019年04月28日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

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    ネタバレ

    亡くなった伯父が文章を教わっていたということで人となりを知るために読んでみた。言葉に対してとても柔軟だけれども、戯曲には大和言葉を使うなど貫き通しているし、考え方に共感できるところが多々あった。
    東北各地で過ごされていたため、縁のある土地では今でも愛されているのが理解できた。

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    2019年04月23日
  • モッキンポット師の後始末

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    どうしようもない貧乏大学生三人の悪事を、海のような広ーい心で後始末してくれるフランス人神父さん。なぜか関西弁。戦後の貧しい混乱期がもつ空気を肌で感じることができます。

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    2019年02月22日
  • 新釈遠野物語

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    柳田国男の遠野物語は昔読んだことあってなんか不思議な物語だなぁ、と思った記憶があった。中途半端なところで物語が終わったり、話のつながりがなかったりしたところにそんなイメージを持ったのだと思う。
    それから、10年以上経って再び本を読み始めると、いたるところで柳田国男と遠野物語の名前を見るようになった。これはもう一度読まねばと思っていた時に、ちょうどハマっていた井上ひさしさんの「新釈」バージョンを見つけたので思わず手に取った。

    最初の感想としては、柳田国男の作品より読みやすい、という物であった。山奥の病院でバイトをしている僕に山伏老人が話を聞かせるという体で物語が進んでいくため、なんとなく全体的

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    2019年01月22日
  • 東慶寺花だより

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    映画『駆込み女と駆け出し男』の原作ではなく”原案”となってたので気になって読んでみた。とても楽しめた。

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    2019年01月10日
  • 東慶寺花だより

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    久々に井上ひさしの本を読んだ。井上氏のDV等の話を知っていると、こういう本を書くのはどういう思いなのだろう、と思わなくもないが、それを脇に置けば、心温まるショートストーリー集ということで楽しめた。東慶寺や鎌倉に何度か行っていて地名が分かるのもよかったのかもしれない。

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    2023年06月05日
  • 新東海道五十三次

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    冒頭の五十三次ポルノ版で「もしや?」と思ったら、やはり筒井康隆氏との親交がある著者だった。しかし、回が進むにしたがって、だんだんアカデミックな内容になっていく筆致。「五人組帳の裏返し」で、十返舎一九の『膝栗毛』を文学ではなく、江戸の庶民を仮想の旅で楽しませる娯楽本と論破しているのが気持ち良い。日常生活と旅は、表と裏、正と邪、聖と猥というのが胸にすとんと落ちる。

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    2018年12月20日
  • 井上ひさしの日本語相談

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    新聞に寄せられた日本語に関する質問に、井上さんらが答えた連載をまとめた本のようだ。
    他にも大野晋さんも回答者であった由。

    日本語人生活も何十年もしていると、ここに取り上げられている質問も、殆どが既にどこかで見聞きしたもの。
    さすが井上さん、という風情の、ユーモア溢れるものもある。
    が、一番面白かったのは、実はあとがきの鼎談。

    大野晋、丸谷才一、そして井上ひさしの鼎談という、今となっては贅沢極まりないメンバー。
    そして、いきなり、「井上さん、本居宣長は演劇にしないの?」とくる。
    田舎の頭でっかちな神主の真淵と、若い頃は女遊びもした俊英宣長。
    ちょっと宣長観が変わった。
    井上さんは衣装にお金が

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    2018年12月05日
  • 私家版 日本語文法

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    井上流の日本語と文法にかかわるエッセー。例文が面白い。なんと、「は」と「が」についての考察には、デヴィ夫人へのスカルノ元大統領のラブレターが取り上げられている。

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    2018年10月20日
  • 井上ひさしの読書眼鏡

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    井上ひさしさんが亡くなって8年になります。
    「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」を座右の銘に『ブンとフン』や『四十一番目の少年』『新釈遠野物語』『吉里吉里人』など、多くの作品で私たちを楽しませ、考えさせ、そしてちょっぴり泣かせてくれました。

    本書は、その基にある膨大な読書と勉強の一端の、さらに雫の一滴のおすそ分け。新聞の書評、同郷の藤沢周平さん、義姉の米原万里さんの作品の書評を収めています。

    弱い立場の人の側に立たれ、目線を低く実相を見極めようとされました。選書にその姿勢が表れています。
    『チラシで読む日本経済』(澤田求ほか)、『見たくない思想的現実を見る』(金子勝、

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    2018年10月03日
  • 言語小説集

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    ・括弧の恋
    ・極刑
    ・耳鳴り
    ・言い損い
    ・五十年ぶり
    ・見るな
    ・言語生涯
    ・決戦ホンダ書店
    ・第惨事人体大戦
    ・親銭子銭
    ・質草

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    括弧の恋を見て、バカリズムのライブを思い出した。
    記号や言葉、無機物を単なる表現の手段としてではなくあたかも生きているかのようにとらえた作品が印象的。(決戦ホンダ書店、親銭小銭)
    後は言語障害に関わる作品も多い印象。(言い損い、言語生涯)
    タイトルがタイトルなだけに、いずれも切り口は違えど言語に関わる話。
    ふっと思いついた一見くだらない言葉遊びを何とも面白く小説として成立させてしまった、そんな印象の短編集。

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    2018年07月31日
  • 吉里吉里人(上)

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    ネタバレ

     一応「SF」小説だと言うから読んだのだが、かなり期待の斜め下を行く作品だった。
    SF的ガジェットは無くもないが、ほとんど冗談のような医療技術に負う所が大きいからだ。

     東北の一寒村が日本政府に対して独立を唱えるという発想は面白い。
    そしてその手法が軍事独立ではなく文化的戦略による独立である事も。
    色々言うとネタバレになってしまうのだが「吉里吉里国」の戦略は用意周到かつ大胆、しかしどこか肝心な所が抜けている。

     本作は上中下の三巻にも及ぶ長編だが、作中の時間はたった二日にも満たないという「ロミオとジュリエット」にも負けない強行軍だ。
    それだけ出来事が濃縮されているかと言うとむしろ逆で、暇な

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    2018年06月22日
  • 「けんぽう」のおはなし

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    憲法って何のためにあるのか、知ってますか?
    そんなこと偉そうに言えませんが(笑)、私も最近になって学び直しています。


    改憲をしようとする政治家がいる今、
    唯一の被爆国である日本は、多くの犠牲を伴った『戦争を放棄』した。どんな背景があって、どんな意図があって今の世の中ができたのか。子供だけでなくて大人も知る努力が必要なんだと思う。


    私たちの存在と権利を大切に守ってきてくれた憲法を子供にもわかりやすく説いた絵本。


    『人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会、それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の「けんぽう」です。(文中より)』


    5/3は日本国憲

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    2018年04月21日
  • 喜劇役者たち

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    著者の実体験を基礎にしているだけに、本当にこんな喜劇役者がいたのではないかと思ってしまう。渥美清、谷幹一、長門勇、関敬六、佐山俊二らの芸の分析も随所にあり楽しめる小説である。

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    2018年03月01日
  • 東慶寺花だより

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    読みながら思い出した。東慶寺。女性が離縁を求めて駆け込む寺。まさかこの寺を舞台に物語を書く人がいたとは。「離縁」「駆け込み寺」というとどうしてもミゼラブルなイメージが先行してしまうが、実際には人情物語。どこかアットホームな感もある。ときには男の方が間違って駆け込んだり、再駆け込みは禁止、をまるで「二度漬け禁止」的ノリで話が展開されたり、笑っていいのか戸惑いつつ笑ってしまう。古都・鎌倉の情景に想いをはせつつ読むのも一興。

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    2017年07月25日
  • 父と暮せば

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    短いので軽く読めるけれど、深い重い。でも前を向ける。
    世界は残酷だ。でも、生きている人は前を向いて生きていかなくちゃいけない。それが生きられなかった人に対する努めで、次に生きる人への義務だ。死んだように生きていてはいけない。

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    2017年06月21日