井上ひさしのレビュー一覧

  • 私家版 日本語文法

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    ネタバレ

    2010/05/07
    『私家版 日本語文法』は、作家・井上ひさし氏が日本語の文法や表現に関する多彩なトピックをユーモラスかつ鋭い視点で綴ったエッセイ集です。1984年に新潮社から刊行され、文庫版も発売されています。
    本書は、以下のような多岐にわたるテーマを取り上げています。
    枕ことば: 古典文学で用いられる枕詞の役割や効果について考察しています。
    擬声語: 日本語特有のオノマトペ(擬音語・擬態語)の豊かさと、その表現力を分析しています。
    格助詞「が」の出世: 格助詞「が」の歴史的な変遷と、その用法の広がりについて述べています。
    ガとハの戦い: 主語を示す「が」と「は」の使い分けや、その微妙なニ

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    2024年12月26日
  • 組曲虐殺

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    井上ひさしという人間はDV野郎だから嫌いだけど、そんな人間がどうしてこんな作品を描けるんやろうと思う。小林多喜二に惹かれていく特高の刑事がこの話の救いだ。先日の韓国での戒厳令で、薬莢が空っぽだった軍人たちを想起した。国民には本気で向かい合わなかった軍隊。「絶望するには、いい人が多すぎる。 希望を持つには、悪いやつが多すぎる」

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    2024年12月08日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    『子どもにつたえる 日本国憲法』
    井上ひさしさんといわさきちひろさん絵の
    小学生にも読めるようにやさしくしてくれた全文と第九条

    そして憲法をわかりやすく話してくれた
    「憲法って、つまりこういうこと」

    とても温かな、日本が誇らしい気持ちになる、日本国民全てにオススメしたい1冊です

    はじめに より
    「剣より強いものがあって、それは戦わずに生きること  〜中略〜
    なんて誇らしくて、いい気分だろう
    この子どものときの誇らしくていい気分を、なんとかしていまの子どもたちにも分けてあげたいと思って、私はこの本を手がけました」



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    2024年10月26日
  • ムサシ

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    それにしてもこの物語の見事さたるや・・・!

    まず日本人の誰もが知る宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の後日譚を書くという大胆さ。そしてこの勇ましい二人をどう戦わせないかという真逆の発想!普通なら血沸き肉躍る再戦を書きたくなるでしょう。いやあすごい!

    最後の大団円もまたいいんですよね。ものすごくぐっと来ました。ネタバレになるのでここでお話しできないのが口惜しいです。

    私はこの作品が大好きです。自分のクソ真面目さを再認識できたのもいい機会になりました笑 

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    2024年08月22日
  • 新釈遠野物語

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     井上ひさしの代表作ともいえる連作小説集。たぶん、新潮文庫の百冊にも入っていたような記憶がある。
     収録されているのは、「鍋の中」「川上の家」「雉子娘」「冷し馬」「狐つきおよね」「笛吹峠の話売り」「水面の影」「鰻と赤飯」「狐穴」の9編。
     民俗学者柳田國男が書いた「遠野物語」の中に収録されている伝説や昔話を、井上ひさし流に新たな話として現代に蘇らせたものである。
     どこか聞いたことのあるような親しみのある話が、笑い話や怖い話、不思議な話と生まれ変わっている。
     この本を最初に読んだのは、高校生ぐらいの時、それから何度も読み返しているし、本自体2冊目になっている。
     ストーリーもあらかたわかって

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    2024年08月03日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    日本は賢くなったはずだが

    太平洋のお向かいさんにいる国が、ベトナムさんに対して何したのとか、
    現在進行でロシアさんやイスラエルさんが何してるのとか考えると、
    頭悪いのねえと思います。
    無駄に人口が多いお隣さんの振る舞いも同じく。
    頭の悪い方々に合わせる必要もないですが、合わせるのが今風なのかな。
    ラテン語圏の国の国歌とか聞くと、日本に生まれてよかったと思いますね。
    君が代はいい歌詞だと思います。どうしてあんなバカなことしたんだろ。
    まあ、お好みで。

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    2024年07月09日
  • 父と暮せば

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    広島の原爆と言う重いテーマが背景にあるが、恋する娘に寄り添う父親の姿にほっこりさせられました。
    舞台には、今まで縁がありませんでしたが、機会があれば、この舞台ぜひ見てみたいと思いました。

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    2024年05月06日
  • 日本語は七通りの虹の色 自選ユーモアエッセイ2

    匿名

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    学生の頃に先生がこの本の話をしていて、探して即購入しました。
    井上ひさしの視点から文学を通し、歴史や価値観なども考えさせられる本。

    #深い #タメになる

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    2024年03月10日
  • うま――馬に乗ってこの世の外へ――

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     神曲そしてプラトンの作品と若かった頃は戯曲も読みましたが、このごろではずいぶんのご無沙汰です。ワタシは戯曲作品に入り込むのがかなり時間がかかりますが、いったん入ってしまえば本をひらけばすぐにその世界に戻ることができます。この作品もそんなふうに時間を忘れて読むことができました。
     ずいぶん悪党な太郎の生き方と無邪気で哀れな他の登場人物が大きく対比されていて面白いながらも悲しい作品でした。自分の置かれた環境とそれに対する自分自身の置き方、強く立つその立ち方について考えさせられる作品です。

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    2024年01月31日
  • 新釈遠野物語

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    軽快な語り口。巧妙なプロット。読後に味わう悲哀。東北の山水とそこに生きる人びとの奇譚。いずれも印象深い話だった。川での生死をめぐる話『川上の家』と『鰻と赤飯』の余韻は忘れがたいものだ。

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    2024年01月01日
  • 十二人の手紙

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    とてもとてもおもしろかった。
    どんでん返しのどんでん返し。
    様々な手紙を通じて展開されるのがおもしろい。
    差出人と宛先、日付に目を凝らしてしまう。
    手紙から人生を読み取れる不思議。

    格式ばった手紙、くだけた手紙、LINEとかの時代と違って、手書きで書くという行為で、意識はベールをかぶる。
    だからおもしろいこちらの小説。
    「赤い手」が特におもしろかった。

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    2023年12月17日
  • 十二人の手紙

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    手紙を通して12人の登場人物の人生や人柄が分かるところが面白く、すごい。朗読劇とかにしても面白そう。(ひょっとしたら、あるのかしら?)
    最後の章で、物語は一気に変わる。私が今まで読んでいたものは全てプロローグだったのか?面白った!

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    2023年10月17日
  • 父と暮せば

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    井上ひさしの傑作戯曲。井上はこの作品を描くために広島に通い詰め、被爆者の手記を筆記したという。原爆に翻弄された父と娘のおかしくも哀しい物語を、父の幽霊と暮らすという舞台ならではの仕掛けで描く。

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    2023年08月28日
  • 父と暮せば

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    「ピカ」で愛する人々を失った若い女性。
    自分は幸せになってはいけない、そんな権利はない。
    一心に思いつめる傍ら、ほのかに恋をしてしまう

    思いは亡き「おとったん」の姿で現れ
    女性の背中を押す

    「わしの分まで生きてちょんだいよォー」
    父親の想いが悲しい

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    2023年08月09日
  • 父と暮せば

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    この作品も収録されている、『戦争と文学シリーズ』を知りました。文学を通して、そこに生きた人達の心情までありありと伝わってくる。
    ただただ真実を受け止めて、知ろうとする事を続けていく。心に焼き付けたい。世界の向かう指針として。

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    2023年03月29日
  • 新釈遠野物語

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    遠野物語をもとにしたと思われる短編集。これはおもしろい。
    遠野物語の原作を読んだことがないので、どのくらい原作に忠実なのかわからないけど、どこか胡散臭い犬伏老人の語る話は幻想的な話や怪奇的な話などバリエーション豊かでテンポがよく、ハズレ無しの面白さ。
    最終話でキッチリとオチまでつけてくれる丁寧さで、大満足の一冊でした。

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    2023年01月16日
  • 父と暮せば

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    死んでしまったあの人のことを思うと自分は幸せになってはいけない という気持ちを本当の本当に理解することはできるだろうか。幸せになっていいかどうかというより、今もうすでに幸せである。
    と考えると、被曝体験は想像することもできないくらいの次元の違う悲惨さだっただろうと思った。被曝以前に、自然な老い以外で身近な人と死に別れてしまった経験がない、被災の経験も幸いなことにない。
    平和な人生に心から感謝。

    この悲惨さを本当の本当に理解できてはいないだろうから難しいしおこがましくもあるけど、どうにか後世に伝えていくことはしないとならない。
    こういう本とかに子供と一緒に触れて、一緒に想像する、みたいなことを

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    2022年12月30日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    ち:憲法記念日がある5月に読み聞かせ。前文と第9条のみ
    BOOKトークこみで、ぽかーんでしたが、ケンカしないでいられるように
    考え続けることをやめちゃいけないという話をしました。

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    ★2022.5(1年・2年・3年)

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    2022年10月27日
  • 東慶寺花だより

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    まさに名人芸のような井上ひさしさんの遺作。素直に面白いと思いました。
    本書は「縁切寺」と呼ばれた北鎌倉の東慶寺が舞台。妻の側からの離婚が難しい時代、寺の境内に身につけているものを投げ込めば、駆け込みは成立。そして駆け込み人が東慶寺で24か月過ごせば、夫は絶縁状を書かねばならないというシステム。井上さんは、このシステムを女性のためのアジール(聖域)として「素晴らしい発明」と評しています。井上さんは居を鎌倉に定めていることもあり、東慶寺を愛しているのでしょうね。楽しんで書かれたのがわかる作品となっています。

    本書は「オール讀物」に1998年から足かけ11年にわたって連載された全15話をまとめた短

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    2022年07月26日
  • 野球盲導犬チビの告白

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    伝説の天才打者、横浜大洋ホエールズの田中一郎選手。昭和54年度は本塁打56本、打率4割7分4厘という驚異的な記録を打ち立てた彼は、実は盲人だったのです。
    その彼を先導したのが、盲導犬でした。
    この物語は盲導犬チビの目線で描かれています。田中一郎もスゴいけど、このチビがまたスゴい!野球のルールを知りつくしているばかりか、プロ野球の歴史にも精通、世の中の情勢にも詳しく、まるで井上ひさしが取り憑いたような(笑)、博覧強記の知識犬なのです。99%は完璧な盲導犬ですが、1%は色っぽいメス犬によろめいたり、残飯のラーメンに食らいついて捕まったり、妙に人間っぽくて憎めないチビなのです。

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    2022年03月05日