井上ひさしのレビュー一覧
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遠野旅行をした折、土産店で本書を購入。安野光雅のカバー画もよい。
旅を終えてからも遠野の箱庭的魅力をじんわり味わえる、いい物語。「新釈」というのは言い得て妙で、遠野物語を下敷きにしつつもまっさらの物語世界を構築していて夢中で読んでしまった。
際どいお話ばかりなので(1話目がいきなり下ネタオチで、こりゃあすごいなと思ったら回を重ねるごとにそのすごみが増して、二重に驚いてしまった)、お子様にはあまり勧められないが、遠野で語り継がれていた民話も本来はこれくらい生々しいものだったのだろう。エリート官僚・柳田國男の味付けで文学性が増し、今は子ども向け絵本も出ているくらいだが。
遠野物語の中では私はオシラサマ伝説がいちばん凄みというか深みを感じて、文字として記録されている以外の秘密があったのではと感じたけど、井上ひさしもそうだったのだろうか。本書でも馬との悲恋を題材にしたお話がもっとも印象深かった。
ところでオシラサマは、遠野の女子どもの間で主に行われてきた風習(?年間行事?)だという。厳しい村の暮らしで男に頼るしかなかった悲しさややるせなさ、絶望のなかの仄かな希望、ささやかなロマンなどを反映したものだったのかなと思う。そして女子ども間の秘め事である故に、佐々木喜善や柳田國男が汲み取りきれず、井上ひさしもつかみきれず、その全貌が明らかにされていない気がする。これを題材に女性作家が物語を書いたらどうなるだろう……?と夢想してしまう。
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Posted by ブクログ
読めば分かるこのすごさ!
こんなにゾクゾクする連続短編小説、読んだことないです。(ただ私、読書量そんなに多くないのですが)
プロローグとエピローグを除き、11の短編それぞれバラエティーに富んでいて、手紙の形式をとっているのが特徴。手紙文に溢れる人間模様が濃厚です。男女間のドロドロとした残酷な部分、「ALWAYS 3丁目の夕日」的な、昭和の郷愁を誘う部分が入り混じり、そこにひねりが加えられ・・・・
次にどんな話がくるのか知りたくて、最後の方はノンストップでした。短編ごとにエッと驚くようなオチがあり、エピローグでまた、驚きの結末が待っています! -
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ネタバレ2010/05/07
『私家版 日本語文法』は、作家・井上ひさし氏が日本語の文法や表現に関する多彩なトピックをユーモラスかつ鋭い視点で綴ったエッセイ集です。1984年に新潮社から刊行され、文庫版も発売されています。
本書は、以下のような多岐にわたるテーマを取り上げています。
枕ことば: 古典文学で用いられる枕詞の役割や効果について考察しています。
擬声語: 日本語特有のオノマトペ(擬音語・擬態語)の豊かさと、その表現力を分析しています。
格助詞「が」の出世: 格助詞「が」の歴史的な変遷と、その用法の広がりについて述べています。
ガとハの戦い: 主語を示す「が」と「は」の使い分けや、その微妙なニュアンスの違いを解説しています。
時制と体制: 日本語の時制表現の特徴や、その背景にある文化的要素を探っています。
受身上手はいつからなのか: 日本語における受身表現の起源や、その発展過程を考察しています。
形容詞の味: 形容詞の多様な表現と、その使い方によるニュアンスの違いを分析しています。
自分定めと縄張りづくり: 人称代名詞の使い分けや、言語による自己と他者の区別の仕方について述べています。
ナカマとヨソモノ: 言語における内集団(ナカマ)と外集団(ヨソモノ)の区別や、その表現方法を探っています。
論より情け: 日本語における論理性と感情表現のバランスについて考察しています。
尻尾のはなし: 言葉の語尾に関する話題や、その役割について述べています。
漢字のなくなる日: 漢字廃止論や、漢字の将来についての考察を展開しています。
漢字は疲れているか: 漢字使用の現状や、その問題点について分析しています。
漢字とローマ字: 漢字とローマ字表記の比較や、それぞれの利点・欠点を考察しています。
振仮名損得勘定(ルビはそんとくかをかんがえる): 振り仮名(ルビ)の役割や、その有用性について述べています。
句点(マル)と読点(テン): 句読点の使い方や、その歴史的変遷を解説しています。
句読点なんか知らないよ: 句読点の省略や、その影響について考察しています。
区切り符号への不義理: 文章の区切りに使われる符号の使い方や、その重要性を述べています。
……台の考察: 文章中の「……」の使い方や、その効果について分析しています。
晴れたりくもったり所により雨: 天気予報の表現に見る日本語の特徴や、その曖昧さについて考察しています。
一筆啓上、敬語はまだまだ元気でござる: 敬語の現状や、その使われ方について述べています。
恩の売り買い: 日本語における恩や義理の表現方法について考察しています。
敬語量一定の法則: 敬語使用の法則性や、そのバランスについて分析しています。
n音の問題: 日本語特有の「ん」の音に関する話題や、その使い方について述べています。
素人の 古典まなびの 七五調: 古典文学の学び方や、そのリズム感について考察しています。
2n + 1: 日本語の音節やリズムに関する数式的な考察を展開しています。
ふたつの仮名づかい (ひ): 歴史的仮名遣いと現代仮名遣いの違いについて解説しています。
正書法序論: 正書法(正しい書き方)の概念や、その必要性について考察しています。
日本語は七通りの虹の色: 日本語の多様性や、その豊かな表現力について述べています。
ウソについての長いまえがき: 言葉における嘘や誇張表現について考察しています。
話半分、嘘半分: 日本語における曖昧表現や、その文化的背景を分析しています。
外来語について: 外来語の受容や、その影響について述べています -
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井上ひさしの代表作ともいえる連作小説集。たぶん、新潮文庫の百冊にも入っていたような記憶がある。
収録されているのは、「鍋の中」「川上の家」「雉子娘」「冷し馬」「狐つきおよね」「笛吹峠の話売り」「水面の影」「鰻と赤飯」「狐穴」の9編。
民俗学者柳田國男が書いた「遠野物語」の中に収録されている伝説や昔話を、井上ひさし流に新たな話として現代に蘇らせたものである。
どこか聞いたことのあるような親しみのある話が、笑い話や怖い話、不思議な話と生まれ変わっている。
この本を最初に読んだのは、高校生ぐらいの時、それから何度も読み返しているし、本自体2冊目になっている。
ストーリーもあらかたわかっているのにもかかわらず何度も読めてしまうのは、井上ひさしの冗長なぐらいのと言いつつもテンポの良い、独特の文体に引き寄せられてしまうところがあるのかもしれない。
また、話のいくつかは、艶っぽい女性が出てくる(これも井上ひさしらしいが)。こういう大人の女性は、歳を経ないとわからない所があるよね。(まあ、今になってもわかっているとはいいがたいが・・・。)
こういった所も何回も読める所なのかもしれない。
もとになっている話も、何処かで聞いたことがあるよなあと思う話が料理されているのでその事もあるのだろう。
この本は1976年に筑摩書房から単行本が出版され
1980年に文庫化されている。
思ったより出版が古いなあ。(笑)
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購入済み
日本は賢くなったはずだが
太平洋のお向かいさんにいる国が、ベトナムさんに対して何したのとか、
現在進行でロシアさんやイスラエルさんが何してるのとか考えると、
頭悪いのねえと思います。
無駄に人口が多いお隣さんの振る舞いも同じく。
頭の悪い方々に合わせる必要もないですが、合わせるのが今風なのかな。
ラテン語圏の国の国歌とか聞くと、日本に生まれてよかったと思いますね。
君が代はいい歌詞だと思います。どうしてあんなバカなことしたんだろ。
まあ、お好みで。