吉里吉里人(中)

吉里吉里人(中)

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天、自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。

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吉里吉里人 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 吉里吉里人(上)
    935円 (税込)
    ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。
  • 吉里吉里人(中)
    990円 (税込)
    吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天、自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。
  • 吉里吉里人(下)
    990円 (税込)
    独立二日目、吉里吉里国の通貨イエンのレートは日本円に対して刻々上昇、世界中の大企業が進出した。だが国外から侵入した殺し屋や刑事らも徘徊、ついに初の犠牲者が出る。さらに日本国自衛隊も吉里吉里国最大の切り札四万トンの金の奪取に乗り出した。SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て……小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。

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吉里吉里人(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    抱腹絶倒とにかく面白い。ジャンルを言うなら妄想小説R15指定。主人公のオッサンにイラッとしながらもぐいぐい引き込まれていきます。
     出会いは行きつけの大型書店。奇抜なタイトルが目に入って書棚から手に取り、表紙の絵に惹かれてペラペラ捲って見る。ルビが多い小説だと思ったらなんと東北弁訳。期待値マックスでレジへと直行でした。
     物語はと言うと・・・これが実にえぐい話なのです。小説が醸し出す独特の世界観に酔います。まずはご一読あれ。

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ


    上巻感想参照。
    中巻で600pという見た事のないボリュームだが、上巻から一切衰えない牽引力でグイグイ読ませる。

    0
    2023年02月01日

    Posted by ブクログ

    上中下巻と、面白くて一気に読んだ。吉里吉里人を読みながら、日本の内部で吉里吉里国が独立するという設定がイスラム国の比喩のようにも取れたし、また『横浜駅SF』を思い出しもしたし、あらゆる吉里吉里に関する要素が百科事典的に記されている様はメルヴィルの『白鯨』のようでもある。それにしても、日本で『白鯨』のような大きな物語を持った古典に『吉里吉里人』が相当すると考える人はあまり多くないかもしれない。国の内部で国としての独立を立ち上げる視点は大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』そのものだし、日本は日本国内での独立、地方の自立をカノンとして持っているというのは、英文学やフランス文学にはあまりない特徴のように感じる。

    0
    2020年08月01日

    Posted by ブクログ

    国会議事堂車が水上国際空港に到着し、大量の魚の変死を目撃するところから始まった中巻は、古橋の判決言渡し前には国外移住案件、その後は国境線での自衛隊との対峙と事件が続き、古橋がどさくさに紛れて花街に迷い込んだことから、ひょんな方向へ展開することになった。タックスヘイブン、日本の百姓への厳しいメッセージは、著者の問題提起である。古橋に訪れた春、そして吉里吉里国立病院での懲役労働の場面となり、吉里吉里国の周到な戦略が明らかになりつつ、本巻最後に日本国の諜報部員らしき影が……。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    真面目なのだか、巫山戯ているのか分からない物語。
    だが、不思議と惹き込まれてしまう。
    吉里吉里語が、読みにくいのだが、癖になる。
    下巻で、この物語がどういう、結末を迎えるのか非常に楽しみである。

    0
    2020年06月04日

    Posted by ブクログ

    とんでもない荒唐無稽な物語の中に、現代にも通用しうるキラリと光る問題提起があるでガンス。
    ダニエル・カールが読んでいたらいいなあ。

    0
    2015年08月17日

    Posted by ブクログ

    厚いけど読みやすいので、いいペースで読み進んでいる感じ。中巻読み終わったところで、心の底から汚い中年おっさん古橋を応援している。どうか古橋が、ケイコ木下(きおろし)と幸せになれますように!

    P127 「わたしはのう、お若い皆さんよ。その仮想敵国も喰えない国だが、アメリカもなかなか油断のならぬ国だと思っておるよ。なにしろアメリカはこれまで自分の国の中でドンパチをやったことがない。つまり、アメリカにとって<戦争>と<平和>は、いつも遠いところにあったのさ。だからいざとなったらどんな残酷なことでもやってのけるだろうて。その証拠にアメリカは、原子爆弾をあなた方のお国のヒロシマとナガサキに落っことした。その点ではその仮想敵国の方がいくらか戦争のむごたらしさを知っているのではないかしらん。というのはその仮想敵国は通常兵器による戦争で、米国人よりは、はるかに大きな被害を受けているからねえ。もっとも、その差たるや五十歩百歩で、どっちも同じ穴の狢だがね」

    P279 『百ショーほど素敵な商売は無い』のくだり、笑える。ミッチー・ミラー合唱団的なノリで出てくる吉里吉里中年百姓合唱団の面々。

    P376 ページの飛ばし技エクスキューズ部分、まんまと感心させられてしまう。

    P454 『看護覚え書』(ノーツ・オン・ナーシング)と『無駄書き集』(ノーツ・オブ・ナッシング)みたいな芸の細かい言葉遊びの面白さ。

    0
    2014年08月30日

    Posted by ブクログ

     どんどん筆が乗る中巻。
     下ネタはいろいろギリギリなところまでエスカレートし、おかしな方向に転がっていく。
     特筆すべきは経過しない時間。

     中巻では吉里吉里国が独立してからまだ24時間やっと経つくらいである。時間の進み方に驚いた。
     吉里吉里語にも慣れてきて、面白くなってくる。

     農業批判の辺りがSFらしくて面白いなぁと思う。
     これ普通の現代ノンフィクションでやっても、生々しくなるばかりで面白くは読ませられないよね。きっと。

    0
    2010年09月14日

    Posted by ブクログ

    中巻。
    周囲の国家からの吉里吉里に対する評価の上昇っぷりが面白い。
    また、医療問題に対する言及も面白い。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    全体になんでもエロ話に繋がったり表現がエグかったりする点には辟易しつつも、バカ話が多い中、大日本帝国が負けた理由が"無資源国だから近代戦には向いていなかった"とか、米国頼みの防衛策の危うさなど、深い考察も散りばめられているためつい読み進めてしまう。

    特に、吉里吉里国が独立した(つまり、日本に嫌気がさした)理由には共感することしきり。そして、国防や農業政策、医療ツーリズムなど吉里吉里国の政策はよく考えられている。
    この国の独立がどういう結末を迎えるのか、下巻が楽しみ。

    0
    2026年01月03日

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