井上ひさしのレビュー一覧

  • 東慶寺花だより

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    江戸時代、離縁を求めて寺へ駆け込む妻とその夫のほつれを解きほぐしてゆく時代物ミステリー。

    映画を先に観ました。
    映像美、登場人物たちの愛らしいキャラクター、起伏あるストーリーなどどれをとっても素晴らしくて、興奮冷めやらぬ思いで帰り道に原作を購入しました。

    原作を読んでまた驚愕。
    映画とはだいぶ違う!
    小説はオムニバスなんですね。
    映画はオムニバスの要素を残しつつ、全体を通しての起承転結もつくられていて素晴らしいエンタテイメント作品になっていました。
    小説は小説、映画は映画として楽しめるそれぞれプロのお仕事ぶりを感じて唸ってしまいました。

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    2017年09月29日
  • 父と暮せば

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    最近、夢中になっている井上ひさし。
    悲しいが、優しい救済の物語。こうでないと救えない心がたくさんある。

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    2017年08月10日
  • 父と暮せば

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    買いだめしておいた何冊もの本の中から、今日偶然に手に取った。
    8月は鎮魂の月である。
    祖母は被爆者。自分が幼い時に話は聞いたことがある。原爆資料館にも連れて行ってもらった。
    それから30年以上たち、日本は戦争していないが、世界中で悲惨な戦いは繰り返されている。
    日本は核兵器禁止条約に批准しないという。
    日本の国としての限界がそこにある。
    ただ政治家も一般国民も皆戦争はしてはいけないものだ、と共通に願っていてほしい。
    父と暮らせばを読み、それも8月に読み、戦争はいかに人を傷つけるか、改めて考えさせられた。

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    2017年08月10日
  • 東慶寺花だより

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    映画の画面がとても美しかったので、それを脳裏に描きながら読みました。改めて、短編の中のエピソードの中から、新たな要素も加えて、映画がうまく作られていたのだと思いました。
    女の方から離婚を申し出ることができなかった江戸時代、最後の頼みとされた東慶寺。戯作者かぶれの医者見習いという信次郎を狂言回しにした、それぞれのお話は、どれもしてやったり・・・ばかりではなかったけれど、しみじみ。江戸言葉の美しさも印象的でした。

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    2017年08月03日
  • 東慶寺花だより

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    映画を見て、気になったので 購入
    短編集だったんですね でも こちらも面白い
    信次郎さんが 頭の中で大泉さんで動いていました 本当ぴったり

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    2017年06月03日
  • 東慶寺花だより

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    ストーリー・テラー井上ひさしの本領発揮、人情もの時代小説。夫婦やその他の人情の機微に、泣かされたり膝を打ったり。
    井上ひさし本人による、巻末特別収録も読む価値あり…というか保存版です。

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    2017年03月15日
  • 井上ひさしの読書眼鏡

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    井上ひさしは 日本語が好きな日本人だなと読みながら思った。
    辞書が、睡眠薬という言葉から、活字中毒者の症状がでている。
    たぶん 辞書を読んだら イメージがわいてきて 眠れなかったのではないか。
    物知りの話には飽きてしまう。
    未来を見据え、英知をつくり出せる真の知者が思いのほかに少ないという指摘は強烈である。
    選定した本が、井上ひさしらしい。ちょっとやそっとでは、読めないものがある。
    それでも、読み砕いた上に、自分の進むべき方向を示している。
    戦争のもつ被害者、加害者 そして 戦犯裁判の意味を深くとらえようとする姿勢がすばらしい。
    乃木大将より、伊能忠敬が上だと言う辞書の活字数評価がおもしろい。

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    2016年12月11日
  • 父と暮せば

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    こまつ座で舞台になっている他、宮沢りえ主演で映画化されたり、人形劇団むすび座で人形劇化されている。
    戯曲は読みづらいというイメージがあったけれど、映画を見てから読んだということもあってかとても読みやすかったし、おとったんと美津江の身に起こったことや、二人の思い、美津江が心を揺らしながらも一歩一歩前に進んでいく様子が、映像を見たとき以上に理解できた。
    一発の原爆は、たくさんの人の大事なものを失わせ、人生を変えてしまう。生き残った人は、亡くなった人の思いを背負って生きていくことになる。原爆を落とすことはとても大きな罪だと思う。

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    2016年10月13日
  • 東慶寺花だより

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    映画が面白かったので原作を読みました。駆込み一件ごとの一話完結になっていて、一つ一つ、一人一人の事情がミステリー風に解き明かされていきます。優しく明るい語り口で、笑えるところも多くて、ほのぼのと読ませてくれます。お互いをとても大切に思う夫婦あり、本当にひどいことをする人もあり。映画の方は二時間くらいの一つのお話にするために、原作のエピソードを細切れにして繋げてひねっている感じですかね。

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    2016年07月18日
  • 円生と志ん生

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    戦後の荒廃やらバタバタをユーモラスに描きつつ、井上ひさしの「笑い」についての考え方も垣間見える佳作。

    表紙の絵がだれが見ても角野卓造(笑´∀`)
    舞台でも観てみたい!

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    2016年01月17日
  • 「けんぽう」のおはなし

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    憲法というものがどういうものなのか。
    井上ひさしさんが、小学校などでお話をした時の内容を絵本のしたそうです。わかりやすい言葉で書かれていて、教科書なんかよりも憲法への理解がすすみます。

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    2015年10月24日
  • 東慶寺花だより

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    面白かった。
    映画が観たいなぁと思ったんだけど、やはり本の方がわたしは好きなので^^
    なかなかに楽しくもあり哀しくもあり盛りだくさんでありました。久しぶりにワァーと読みました。

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    2015年08月07日
  • 私家版 日本語文法

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    読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。

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    2015年02月24日
  • 一週間

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    今年の4月に亡くなった井上ひさし氏最後の長編小説。場所は昭和21年のシベリア。ソ連極東赤軍の捕虜となった元共産党員小松修吉は、その過去を買われて日本軍捕虜の思想教育の一環として発行されている新聞社に協力を要請される。そこで取材するうちに、収容所から脱走し3千キロ逃走の末、捕まった入江軍医将校からレーニン直筆の手紙を入手する。この手紙にはソ連の体制を根底から揺るがすような秘密が書かれており、小松はこの手紙を武器に極東赤軍と闘争を開始する。入江の脱走劇も小松と赤軍高級将校らとの戦い、レーニンの手紙の行く末は如何にと、ハラハラドキドキの実に面白い冒険活劇となっている。登場する日本人捕虜、赤軍幹部、女

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    2015年01月26日
  • 新釈遠野物語

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    遠野近在の国立療養所でアルバイトをしている“ぼく”は、その山中に住む犬伏老人に出会う。老人は“ぼく”に、遠野に伝わる奇天烈な話の数々を語って聞かせた。柳田國男の名著「遠野物語」を井上ひさし氏が新釈したもう一つの「遠野物語」。

    話し上手な犬伏老人のインチキ話の数々に、誇大癖のある“ぼく”は当初疑心暗鬼になりながらも暇つぶしと思って話を聞き入るが、しだいに“ぼく”は老人に次の話を乞い始める。老人が語る9つの話は、木々や動物といった遠野の美しい自然を背景に今も昔も変わらない人間の滑稽な姿を浮彫にする。印象的だったのは「雉子娘」「笛吹峠の話売り」、そして最後の「狐穴」。
    後悔先に立たずなオチはどれも

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    2014年11月29日
  • 新釈遠野物語

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    誇大癖のある"ぼく"と、語り部である
    いんちき臭い犬伏老人が「遠野物語」の序文に
    なぞらえつつ紹介され、つるりと始まる物語。

    山の緑の稜線に重なる白い夏雲。
    世界が反転するような不思議で美しい
    桜の花びらほどの大きな雪の舞う景色。

    美しい描写にうっとりしながら、
    老人の話す怪異に夢中になりページをめくると、
    それはいつしか艶っぽい話、悲しい恋の話、
    残酷な話、悲しく面妖な話へと様変わりしていく。

    本家遠野の話を小さな骨組みとして
    話は隆々と肉をつけ、種を知っているはずの
    手品が鮮やかに趣向が変わり、感嘆し、
    最後には井上氏の愉しい試みに口角が上がる。

    遠野とどこかし

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    2014年06月14日
  • 一週間

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    読み終わった日が、ソチ五輪の開会式。かの日のソ連と今日のロシアでは大きく異なるのは承知。あの頃、ソ連がなくなるなんて思ってもいなかったなあと感慨。大きくなりすぎた国のひずみと、それを塗りこめる強引な手法は、現代の隣国を見るに必然なのか。その適応力と厚顔無恥は、小さな島国に閉じこもる我々には見習うべきなのかもしれない。ただし作中では、当時の日本の愚かさが繰り返し語られ、公平さにおいて抜群のバランスを保つ。著者の見識の賜物だろう。
    理想主義な自己中男はどうなろうが知ったことかと思うのだが、周囲の人物たちが魅力的で、その運命にはらはらさせられる。教養に裏打ちされた、極上のエンターテイメント。

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    2014年02月08日
  • 「けんぽう」のおはなし

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    "きみは世界でたったひとり、だれともとりかえがきかない。
    だから、だいじ。
    一人ひとり、みんなだいじなのです。"
    "広い宇宙のなかで、生物がすめる星が、いったいいくつあるでしょう。
    その数少ない星のひとつである地球で、たくさんの試練のつみかさねから人間が生まれました。
    まさに、きせきです。
    その人間一人ひとりを、かけがえのないそんざいとして、たいせつにする社会。
    それをいちばんだいじにしていこう、というのが日本の「けんぽう」なのです。

    この絵本は、井上ひさしさんが、生前、実際に小学生に日本の憲法について数度にわたってお話されたことを基に作られたものです。
    井上ひ

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    2014年01月30日
  • 四千万歩の男(五)

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    20年ぶりに再読しました。
    伊能忠敬の地図作り旅の最中に、次々と事件を盛り込み、弥次喜多珍道中や水戸黄門のように仕立て上げたお話ということは覚えていたのですが、内容はきれいさっぱり忘れていたので、まるで初めて読むように楽しめました。まさか、あんな終わり方をしていたとは…
    文庫5巻3000ページオーバーのボリュームで、読み応えたっぷりですが、文庫(5)の終わりにある井上ひさし自身による年譜も興味深いです。
    また20年後に再読し楽しもうかな(^^)

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    2013年11月10日
  • モッキンポット師の後始末

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    子どもの頃にも読んだ本。読書っておもしろい!! と教えてくれた。ユーモアって、悲しみの中から生まれるものなのかもしれない。

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    2013年07月26日