【感想・ネタバレ】私家版 日本語文法のレビュー

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Posted by ブクログ

軽妙洒脱な語り口だが、内容は重厚なのはさすが。言葉について色々思うところがあったが、なんとなく同じことを考えている人がいるんだなぁと同意するところ多し。昭和56(1981)年に出版されたものだが、古くならない。

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2019年11月17日

Posted by ブクログ

読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。

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2015年02月24日

Posted by ブクログ

以前読んだ「日本語教室」に紹介されていたので読んでみました。

1981年の作品のため、少し内容は古いですが、
日本語の文法について、過去の研究者の言葉を引用したり、
当時の雑誌より言葉を抜粋して、現在の日本語の使い方について
様々な観点から分析しています。

その当時の日本語文法の進化について悲観的というよりは、
従来の歴史ある日本語の使い方を整理した政治に
文句を言っている感じを受けます。

まあその整理された日本語を勉強してしまった自分には
現在の使い方の方がしっくりきますが、
助詞や形容詞等の文法から敬語や外来語、漢字や、
句読点などについて筆者の分析を交えて色々書き綴られています。

筆者の会話調な文体が、本書を非常に読みやすくしています。
非常に勉強になります。

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2013年05月05日

Posted by ブクログ

各章が10頁足らずと短く、衒わない平易な文体のため取っ付きやすい。自宅でじっくり腰を据えてというよりは、移動中のバスや電車で読むに適した軽やかな文庫である。

中でも「振仮名損得勘定(ルビはそんかとくかをかんがえる)」の章が面白い。他章は「もとよりこれは筆者の偏見にちがいないと思われるのであるが。」「めったなことはいえぬ。」「こういう先達にはつくづく頭が下がる。」といった、筆者の立場を断言しない中立寄りの濁しで締めたものがほとんどであるが、この章は「大衆化だの、合理化だのという言葉に浮かれていてはならないと思う。」というはっきりした意見が述べられており、それがたいそう印象的だった。

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2013年05月25日

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食わず嫌いで、ホント後悔した。井上ひさし先生がエスペランティストということも知らなかった。ごめんなさい。すごく勉強になる本です。

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2012年05月27日

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何となく使っている日本語の「ああ、そういえば!」という点を突かれる面白い本である。愉快な例文が分かりやすい。ここに取り上げられている本や著者を芋づる式にたどり、身近にある母語を見直そう。

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2010年06月28日

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井上流の日本語と文法にかかわるエッセー。例文が面白い。なんと、「は」と「が」についての考察には、デヴィ夫人へのスカルノ元大統領のラブレターが取り上げられている。

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2018年10月20日

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著者が日本語文法について語ったエッセイです。

一方で橋本進吉、山田孝雄、時枝誠記らの文法について紹介し、他方では谷崎潤一郎から丸谷才一までの『文章読本』について論じ、さらには著者自身の「偏痴奇論」が展開されるという次第で、感心させられたりニヤリとさせられたり、とにかく楽しんで読めました。

文法の授業と言えば無味乾燥の代名詞みたいなものですが、それを材料にここまで遊んでみせる著者の才能には、舌を巻くほかありません。

例文もいちいちおもしろくて、読者を飽きさせません。

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2016年02月05日

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小説家井上ひさし氏による最近(昭和50年代後半)の日本語文法に関する考察。

こむずかしい文法の話もこの人の手にかかると面白い。下世話なワイドショーのように興味本位で楽しめる。

文法は面白い。

自分自身も含めて誰もが文法という法則の中に生きている事に気付いておらず、先に知った人がまだ知らない人に大きな顔ができるからだ。

社会の裏側を覗くのはノンフィクション作家の専売特許ではない。

こういう本でも世界観は変わる。

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2015年07月13日

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右の農業白書の記述がなんとなく無責任に見えるのはなぜであろうか。傍線の部分が、

…と考えられる
…成行が注目される
…と思われる
…とみられる
…が思い出される

などと同じ、あの悪名高い「自然可能的な受身」になっているせいである。「なすがまま」「なされるがまま」「自然になるようになる」といった調子で書かれているから無責任な印象を受けるのである。
(中略)
自然可能的な受け身が日本語に定着することで、つまりことばで、ある態度を表現することが可能になると、そういった態度をとる人間が多くなることはわかる。ことばが人間の生き方を逆につくりだすのである。

52ページ

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2011年02月08日

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文章を書くことに意識的になった頃読んだ文章についてのエッセイ。
分かりやすくて面白くて役に立った。

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2009年10月04日

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余談はとても面白いのに、肝心の文法論になると途端に睡魔に襲われて……(^_^;)すいません、眠れない夜に活用させてもらってますっ。

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2009年10月04日

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日本語文法は難しく、面白味のないイメージだが、著者がわかりやすく説明している。
助詞「が、は」等の違いがとても分かりやすく、よかった。
読点が多い。少ないの違い。
!?は公的な文字として認識されていない。
漢字の大切さ。
同音異義の多い理由。
などの情報が書いてある。

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2016年10月05日

Posted by ブクログ

井上ひさしさんの文章がユーモアがあって大変楽しいのは、いつものことである。
本書は「私家版 日本語文法」という書名であるが、純粋に文法に焦点を絞っているわけではない。その部分が予想と違っていて少し期待と違う内容であった。
学者が語る「文法書」とは一風変わった視点で書かれており、楽しんで読める本である

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2015年08月19日

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語学ゼミで教授が絶賛して薦めていた本です。
読んで納得。確かに言語学を専攻している人にはたまらない面白さ。
取り上げられている題材が平易で親しみやすいので
するっと頭に入ります。
文法の授業がこんな風に面白かったならなぁ。

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2010年11月03日

Posted by ブクログ

「は」と「が」の戦い。ぺらぺらなのにじっくり考えてみたことなかったから目から鱗。
私は・・・。
私が・・・。の違いって。

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2009年10月04日

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