井上ひさしのレビュー一覧

  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    井上ひさしが十代の少年だったころ、学校の先生は、生徒たちに「君たちは20代前後までしか生きられない」と話していた。戦争の時代だったからだ。でも井上ひさしは20代よりずっと長く生きている。戦争が終わったから。そしてあの敗戦後に、日本が戦争に巻き込まれることは最近まで無かったから。

    私たちの憲法は美しい。私が受けた学校教育では、憲法が取り上げられることはなかったと記憶している。私が忘れているの?たまたま専攻が違ったの?

    日本国憲法を変える必要があるにしても、変える前に、この社会を生きる人たちの間で、もっと現在の憲法が意識されるべきだ。ましてや、大日本帝国などというカルト国家を信奉している無能な世襲政治家が触れて良いものではない。

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    2018年03月12日
  • 藪原検校

    購入済み

    傑作です

    登場人物1人1人が、生き生きとして、情景が目に見えるようでした。
    井上ひさしの素晴らしさに圧倒されました。

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    2018年01月13日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    「偶然の出会い」の一冊。

    井上ひさしさん、今から10年も前にこの本を書いたんですね。きっと、改憲への風を肌で感じていたのだと思います。

    命を大切にする教育=戦争を二度としない教育
    でもあると僕は思います。


    あとがきまで、じっくりと読みました。

    一文一文、一言一言を大切に大切にしながら読みました。


    世論や風潮が少し怖いと感じているこのタイミングで、この一冊と出会えたことはもしかしたら、偶然ではなく必然だったのかもしれません。


    言葉を大切にして生きてきた著者だからこそ、日本国憲法の尊さがわかり、後世に伝える使命を感じていたのでしょうね。

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    2018年01月09日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    日本のかたちの憲法、今まであまり考えてこなかった。井上ひさしさんの言葉といわさきちひろさんの絵で、憲法が身近でなんて温かい決まりなんだろうと思った。絶対日本は戦争に加担する国になっちゃいけない。

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    2017年10月19日
  • 東慶寺花だより

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    江戸時代、離縁を求めて寺へ駆け込む妻とその夫のほつれを解きほぐしてゆく時代物ミステリー。

    映画を先に観ました。
    映像美、登場人物たちの愛らしいキャラクター、起伏あるストーリーなどどれをとっても素晴らしくて、興奮冷めやらぬ思いで帰り道に原作を購入しました。

    原作を読んでまた驚愕。
    映画とはだいぶ違う!
    小説はオムニバスなんですね。
    映画はオムニバスの要素を残しつつ、全体を通しての起承転結もつくられていて素晴らしいエンタテイメント作品になっていました。
    小説は小説、映画は映画として楽しめるそれぞれプロのお仕事ぶりを感じて唸ってしまいました。

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    2017年09月29日
  • 父と暮せば

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    最近、夢中になっている井上ひさし。
    悲しいが、優しい救済の物語。こうでないと救えない心がたくさんある。

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    2017年08月10日
  • 父と暮せば

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    買いだめしておいた何冊もの本の中から、今日偶然に手に取った。
    8月は鎮魂の月である。
    祖母は被爆者。自分が幼い時に話は聞いたことがある。原爆資料館にも連れて行ってもらった。
    それから30年以上たち、日本は戦争していないが、世界中で悲惨な戦いは繰り返されている。
    日本は核兵器禁止条約に批准しないという。
    日本の国としての限界がそこにある。
    ただ政治家も一般国民も皆戦争はしてはいけないものだ、と共通に願っていてほしい。
    父と暮らせばを読み、それも8月に読み、戦争はいかに人を傷つけるか、改めて考えさせられた。

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    2017年08月10日
  • 東慶寺花だより

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    映画の画面がとても美しかったので、それを脳裏に描きながら読みました。改めて、短編の中のエピソードの中から、新たな要素も加えて、映画がうまく作られていたのだと思いました。
    女の方から離婚を申し出ることができなかった江戸時代、最後の頼みとされた東慶寺。戯作者かぶれの医者見習いという信次郎を狂言回しにした、それぞれのお話は、どれもしてやったり・・・ばかりではなかったけれど、しみじみ。江戸言葉の美しさも印象的でした。

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    2017年08月03日
  • 東慶寺花だより

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    映画を見て、気になったので 購入
    短編集だったんですね でも こちらも面白い
    信次郎さんが 頭の中で大泉さんで動いていました 本当ぴったり

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    2017年06月03日
  • 東慶寺花だより

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    ストーリー・テラー井上ひさしの本領発揮、人情もの時代小説。夫婦やその他の人情の機微に、泣かされたり膝を打ったり。
    井上ひさし本人による、巻末特別収録も読む価値あり…というか保存版です。

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    2017年03月15日
  • 井上ひさしの読書眼鏡

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    井上ひさしは 日本語が好きな日本人だなと読みながら思った。
    辞書が、睡眠薬という言葉から、活字中毒者の症状がでている。
    たぶん 辞書を読んだら イメージがわいてきて 眠れなかったのではないか。
    物知りの話には飽きてしまう。
    未来を見据え、英知をつくり出せる真の知者が思いのほかに少ないという指摘は強烈である。
    選定した本が、井上ひさしらしい。ちょっとやそっとでは、読めないものがある。
    それでも、読み砕いた上に、自分の進むべき方向を示している。
    戦争のもつ被害者、加害者 そして 戦犯裁判の意味を深くとらえようとする姿勢がすばらしい。
    乃木大将より、伊能忠敬が上だと言う辞書の活字数評価がおもしろい。
    林芙美子、松本清張、藤沢周平について、知らなかった側面をうまくえぐり出している。
    米原万里の全書評は、米原万里ファンである私にとっても、
    短い文章でこうやって書評するのかと感心することしきり。
    見つめている 歴史的な視点と未来のベクトルがかみ合っている。
    いい書評に巡り会えた。

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    2016年12月11日
  • 父と暮せば

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    こまつ座で舞台になっている他、宮沢りえ主演で映画化されたり、人形劇団むすび座で人形劇化されている。
    戯曲は読みづらいというイメージがあったけれど、映画を見てから読んだということもあってかとても読みやすかったし、おとったんと美津江の身に起こったことや、二人の思い、美津江が心を揺らしながらも一歩一歩前に進んでいく様子が、映像を見たとき以上に理解できた。
    一発の原爆は、たくさんの人の大事なものを失わせ、人生を変えてしまう。生き残った人は、亡くなった人の思いを背負って生きていくことになる。原爆を落とすことはとても大きな罪だと思う。

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    2016年10月13日
  • 東慶寺花だより

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    映画が面白かったので原作を読みました。駆込み一件ごとの一話完結になっていて、一つ一つ、一人一人の事情がミステリー風に解き明かされていきます。優しく明るい語り口で、笑えるところも多くて、ほのぼのと読ませてくれます。お互いをとても大切に思う夫婦あり、本当にひどいことをする人もあり。映画の方は二時間くらいの一つのお話にするために、原作のエピソードを細切れにして繋げてひねっている感じですかね。

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    2016年07月18日
  • 円生と志ん生

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    戦後の荒廃やらバタバタをユーモラスに描きつつ、井上ひさしの「笑い」についての考え方も垣間見える佳作。

    表紙の絵がだれが見ても角野卓造(笑´∀`)
    舞台でも観てみたい!

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    2016年01月17日
  • 「けんぽう」のおはなし

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    憲法というものがどういうものなのか。
    井上ひさしさんが、小学校などでお話をした時の内容を絵本のしたそうです。わかりやすい言葉で書かれていて、教科書なんかよりも憲法への理解がすすみます。

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    2015年10月24日
  • 東慶寺花だより

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    面白かった。
    映画が観たいなぁと思ったんだけど、やはり本の方がわたしは好きなので^^
    なかなかに楽しくもあり哀しくもあり盛りだくさんでありました。久しぶりにワァーと読みました。

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    2015年08月07日
  • 私家版 日本語文法

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    読みやすい日本語文法エッセイ。引用文が古文、文学、野球のヤジと多種多様。なんとなく使っている日本語の意味を考えさせる一冊。

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    2015年02月24日
  • ブンとフン

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    作家が生みだした怪盗が小説を世界中で大暴れするだけの話ですが、文体が軽快、痛快でついつい笑ってしまいます。この手のナンセンス作品は読んだことがありませんでしたが、楽しく読めました。

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    2015年02月13日
  • 一週間

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    今年の4月に亡くなった井上ひさし氏最後の長編小説。場所は昭和21年のシベリア。ソ連極東赤軍の捕虜となった元共産党員小松修吉は、その過去を買われて日本軍捕虜の思想教育の一環として発行されている新聞社に協力を要請される。そこで取材するうちに、収容所から脱走し3千キロ逃走の末、捕まった入江軍医将校からレーニン直筆の手紙を入手する。この手紙にはソ連の体制を根底から揺るがすような秘密が書かれており、小松はこの手紙を武器に極東赤軍と闘争を開始する。入江の脱走劇も小松と赤軍高級将校らとの戦い、レーニンの手紙の行く末は如何にと、ハラハラドキドキの実に面白い冒険活劇となっている。登場する日本人捕虜、赤軍幹部、女性将校らが実際そこに居るかのように生き生きと浮かび上がっている様がすばらしい。また、シベリア抑留は悲惨な話であるが、ドイツ人捕虜には、あのように壮絶な話は無かったことが不思議であったが、その理由の一面もまた理解出来て大変勉強になった。本来はこの連載に加筆され単行本になる筈だったが、作者が亡くなられてかなわなかった。実に残念である。今年一番面白かった小説である。

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    2015年01月26日
  • 吉里吉里人(上)

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    2012年の11月に買ったまま、あんまり長いので途中で放ってしまっていた本書。ついに腰を入れて読み始めることができました。

    これでもかこれでもか、って程、ネタをぶっこんでくる作歌魂に驚嘆。細部の演出がすごい。吉里吉里語の説明箇所とか。描写が映像的で、読みながら吉里吉里国を頭の中で作っていける感じ。主人公・古橋の汚いおっさんぶりのキャラ立ちの良さ、汚いおっさんなのに読み手の同情を誘うような、憎めなさ。

    どのシーンから書き出すべきかを延々説明する冒頭の書き出しから、上巻ラストまで、ページをめくる手を止めさせないエンタメ小説。しかも、ただのエンタメじゃないのがすごいよなあ、1973年から一部を執筆、1981年単行本化とのこと。自分が生まれる前の作品とは思えないくらい、今読んでも吉里吉里人の根底にある問題意識を含めて、リアリティ感じる。

    P106 「わたしたちはもう東京からの言葉で指図をされるのはことわる。わたしたちの言葉でものを考え、仕事をし、生きていきたい。わたしたちがこの地で百姓として生きるかぎり、吉里吉里語はわたしたちの皮膚であり、肉であり、血であり、骨であり、つまりはわたしたち自身なのだ。わたしたちがわたしたちの言葉でものを考えはじめるとき、中央の指図とはまっこうからぶつかる。そのようなとき、これまでわたしたちは泣く泣く標準語や共通語に自分の頭を切りかえたのだった。しかしそれはもはや過去の語り草となった。百姓は百姓語によって生きていかねばならない、学者が舶来の横文字を支えに生きているように。…」

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    2014年08月28日