井上ひさしのレビュー一覧

  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    井上ひさしさんが、日本国憲法の前文、そして9条を「日本の国のかたち」として、いわさきちひろさんの絵と共に、子どもにもわかるような言葉で解説しているこの著者。書かれているのは簡単な言葉で書かれた憲法の前文と9条条文なのに、なぜか胸がじーんとして涙が出そうになってしまったと言ったら、信じてもらえないかもしれない。けれど、この憲法の持つ大きな希望、そして、それを子供たちに心から真摯に伝えようとするそのことは、井上氏の切実で大きな願いとして心に響いた。

    小学校の社会の授業で、日本は武力を持たない、戦争をしないという国の大きな決まりを持っていると習ったときに、なんて当たり前のことを謳っているんだろうと

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    2013年05月12日
  • 一週間

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    もう少しロシアの事、戦時の日本について勉強して読んだら更に面白いのではないか。
    登場人物のキャラが非常に分かりやすく、その掛け合いも見事。
    いつの間にか引き込まれていた。

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    2013年05月10日
  • 私家版 日本語文法

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    以前読んだ「日本語教室」に紹介されていたので読んでみました。

    1981年の作品のため、少し内容は古いですが、
    日本語の文法について、過去の研究者の言葉を引用したり、
    当時の雑誌より言葉を抜粋して、現在の日本語の使い方について
    様々な観点から分析しています。

    その当時の日本語文法の進化について悲観的というよりは、
    従来の歴史ある日本語の使い方を整理した政治に
    文句を言っている感じを受けます。

    まあその整理された日本語を勉強してしまった自分には
    現在の使い方の方がしっくりきますが、
    助詞や形容詞等の文法から敬語や外来語、漢字や、
    句読点などについて筆者の分析を交えて色々

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    2013年05月05日
  • 私家版 日本語文法

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    各章が10頁足らずと短く、衒わない平易な文体のため取っ付きやすい。自宅でじっくり腰を据えてというよりは、移動中のバスや電車で読むに適した軽やかな文庫である。

    中でも「振仮名損得勘定(ルビはそんかとくかをかんがえる)」の章が面白い。他章は「もとよりこれは筆者の偏見にちがいないと思われるのであるが。」「めったなことはいえぬ。」「こういう先達にはつくづく頭が下がる。」といった、筆者の立場を断言しない中立寄りの濁しで締めたものがほとんどであるが、この章は「大衆化だの、合理化だのという言葉に浮かれていてはならないと思う。」というはっきりした意見が述べられており、それがたいそう印象的だった。

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    2013年05月25日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

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    100年後の皆さんへ、作家で劇作家の井上ひさしさんからのメッセージ。創作の原点。含蓄のあるメッセージがたくさん。例えば…本とのつきあい方(情報をどんどん入れて知識に、知識を集めて知恵を作っていく)、笑いとは何か(笑いとは、人間が作るしかないもの それは一人ではできない 人と関わって、お互いに共有しないと意味がないものである)などなど。

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    2012年12月25日
  • ナイン

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    ルロイ修道士の話が急に読みたくなったので注文して読んだ。
    懐かしさやら何やらがこみあげてきて涙が出てきそうだ

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    2012年08月09日
  • 新釈遠野物語

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    久々に手に取り読みました。
    もともとは柳田国男が遠野地方にまつわる民話・伝説を集めたものですが、これは何度読んでも、不思議な気分にさせられる本です。

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    2012年07月15日
  • 新釈遠野物語

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    goole mapとwikipediaを見れば、だいたいのことは分かってしまう世の中だけど、それが完全に思い込みであることを教えてくれる1冊。

    目の前にいる人は、人間なのか、獣の類なのか。

    ここからあそこへは、近いのか、遠いのか。

    全ては、やってみなきゃ分からないんだ。

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    2012年07月02日
  • 新釈遠野物語

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    「遠野物語」は柳田国男が佐々木鏡石から聞いた遠野地方にまつわる民話・伝説を集めたもの。
    本書は、その「遠野物語」にインスパイアされた物語。

    「犬伏」という名の老人から聞いた物語を「ぼく」が書きとめた、という設定。
    「遠野物語」は語る側も聞く側も誠実な人物だったが、「新釈遠野物語」では語る側は、いんちき臭く、聞く側は誇張癖がある、という事になっている。

    犬伏老人が語る物語は、山の民、動物、妖怪、人間が対等な立場で関わりあう。全て犬伏老人が関わった話ばかりで、なぜ、こんなに怪異に関わるのか、とツッコミを入れたくなるほどだが、それは最後の物語で全て分かる趣向になっている。

    怪異の物語ではあるが

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    2012年06月09日
  • 私家版 日本語文法

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    食わず嫌いで、ホント後悔した。井上ひさし先生がエスペランティストということも知らなかった。ごめんなさい。すごく勉強になる本です。

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    2012年05月27日
  • 父と暮せば

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    被爆した美津江がかかった、自分だけが生き残って「うしろめたうて申し訳なー病」。
    戦争や大事故、大災害で生き残った人の多くに見られる心理とも聞く。
    死んだ者の思いを伝えるために、命を繋いで欲しい。
    死者が生き残った者を「生かしている」のだ。
    死んだ「おとったん」は、娘の美津江にそう言って聞かせ、娘の恋愛を応援する。
    この作品では、そうやって美津江は自分の人生を歩み始める。

    約二十年前の作品だが、今読んでも、いや、今読むからこそ、重く心に響く。
    自分が同じ立場だとしたら、どうやって立ち直っていくのだろうか、と。

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    2020年12月06日
  • 新釈遠野物語

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    初めて読んだのは高校生の頃だったか。。
    その後、時折、読み直してしまい、結局何度読み直したことか。
    読み直すたびに、気付かされることがある。
    「笛吹き峠の話売り」が一番好き。

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    2012年02月05日
  • 百年戦争(下)

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    「我が輩は猫である」がなんで宗教SFになる!? 「神の支配への挑戦」という、「神狩り」のような展開に唖然。 こんなくだらない方法で神に対抗できるなら、 「神狩り」の主人公は苦労しないよなぁなんて苦笑しながら、 この人を喰った感じが井上ひさしなんだなぁとしみじみ。 それにしても、ここで繰り広げられる神学論争は痛快そのもの。 「神は"集団的想像力"の産物」という認識は、 僕のソレと本当に近い。我が意を得たり。

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    2011年10月02日
  • きらめく星座 昭和オデオン堂物語

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    故 名古屋章さん(だったと思う)出演の舞台を先に見て、衝撃を受け原作を読みました。防毒面をつけて・・・のくだりはやはり舞台のほうが迫力がありますが、ほのぼの優しい登場人物と戦争の対比が正体のしれない不気味さを感じさせる名作だと思います。

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    2011年09月22日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

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    残念ながら、筆者が他界されてから初めて筆者の事を意識し、この本を取りました。この本からは本への愛情、笑いへの思い、それらひっくるめて人への愛情が本当に感じられました。正にこの本のタイトル通りおもしろく読ませていただきました。氏のメッセージに背くことなく次代を担っていきたいという思いにかられました。

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    2011年07月31日
  • 新釈遠野物語

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     言うまでもなく柳田國男の『遠野物語』へのオマージュですが、元本よりはるかに面白いです。というか全くの別ものです。

     もう本当にこの人は天才です。稀代の作家です。

     いろんな話がある中でも特に河童の話が好きでした。

     『吉里吉里人』とか長すぎて手に取れない人は、この薄い本から読み始めるといいと思います。

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    2017年08月15日
  • ムサシ

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    報復の連鎖を断ち切る。

    その主題を、二人の剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の姿を通してどのように描かれるのか。蜷川幸雄の演出による舞台を観るまでずっときになっていたけれど、本当に素晴らしい描かれ方に感動した。

    井上ひさしが言葉のひとつひとつにまでこだわって書き上げた戯曲。それをどのように受け止めるかを読者自身が問われる。心を揺さぶる物語。

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    2011年03月21日
  • 組曲虐殺

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    重たい内容なのに、
    軽妙にテンポよく
    時にはユーモラスに
    描かれています。

    お芝居が観たくなりました。

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    2012年10月01日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    日本人として忘れたくないことを、宣言として憲法にしているのだ。
    ということを、教えてくれる本。
    終戦記念日にみんなで群読でもしたい。
    こころにひびく言葉と絵で伝えてくれる。

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    2010年11月18日
  • モッキンポット師の後始末

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    戦後の極貧時代の日本を舞台に、喰うため生きるためなら何でもやっちゃう貧乏学生3人組の姿を描いた喜劇。彼らの起こす珍事の尻拭いを渋々ながら毎度請け負うのは関西弁の外国人、モッキンポット神父。やってることは犯罪級なんだけどどこか憎めない3人組ととっても人間臭い神父のやり取りが魅力的。勉強ですさんだ気持ちもこれを読めば爽快になること間違いなし。主人公たちのような学生生活にどこか憧れてしまいます。

    (九州大学 学部生)

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    2010年10月13日