【感想・ネタバレ】モッキンポット師の後始末のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

俺に読書の面白さを教えてくれた一冊です。

井上ひさしが、大学時代のエピソードを元に
作られた作品らしいが、本当に面白くて、
一気に読める(笑)

三人の貧乏学生が、色々やらかして、
モッキンポット師を怒らせたりするんだけど、
そのやり取りがすっごく面白くてね(笑)

今から30年前に、当時読書なん...続きを読むか一切しない
高校生だった俺に、本の面白さを教えてくれた、
思い出の一冊です。

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Posted by ブクログ 2019年03月19日

この作品、何が面白いのかわからないけれど、どんどん読み進んでしまうこともなく、ゆっくりゆっくりの読み方だったけれど、何だかじんわりと面白い作品でした。
とてつもなく大っきい人物のモッキンポット氏にまたまたとてつもなく破天荒な3人の学生が反応していく、光合成みたいな力の出るお話でした。

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Posted by ブクログ 2013年07月26日

子どもの頃にも読んだ本。読書っておもしろい!! と教えてくれた。ユーモアって、悲しみの中から生まれるものなのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2010年10月13日

戦後の極貧時代の日本を舞台に、喰うため生きるためなら何でもやっちゃう貧乏学生3人組の姿を描いた喜劇。彼らの起こす珍事の尻拭いを渋々ながら毎度請け負うのは関西弁の外国人、モッキンポット神父。やってることは犯罪級なんだけどどこか憎めない3人組ととっても人間臭い神父のやり取りが魅力的。勉強ですさんだ気持ち...続きを読むもこれを読めば爽快になること間違いなし。主人公たちのような学生生活にどこか憧れてしまいます。

(九州大学 学部生)

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Posted by ブクログ 2010年03月15日

小学生の頃読んで、あまりに面白くて続編も直ぐ読んだ。
でも、モッキンポット神父がどうしたのか内容はもはや思い出せず。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

氏の作品は大好きでかなり読んでいる方だが、芝居の台本に良いモノが多い。『吉里吉里人』も捨てがたいのだが、個人的な思い入れでこの作品を取り上げた。学生生活に面白味があった時代の話で、3人の登場人物といかにもなフランス人神父モッキンポット師の織りなすドタバタは質の高いスラップスティックを見るようだ。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

▼中高生の頃、というと1980年代だったんですが。携帯以前、そして書籍界的には「BOOKOFF以前」だったあの頃、首都圏郊外の小さな「駅前本屋さん」の文庫本コーナーに文字通り日参していました。毎日買うわけではなく、毎日のように文庫本コーナーで、文庫本の「背表紙の紹介文」をとっかえひっかえ読む。割と毎...続きを読む日のように読む。当然ながら同じものを何度も読む。そうやって気になったものをやがて買う。同じような思い出がある人は、この世代には多いはず。

▼そんな時期によく井上ひさしさんを読んでいました。そして、この本はその頃からのお付き合いで、なんだけどなんとなくご縁がなく未読だったグループの一員。幾星霜を経て特段深い意味は無く読んでみました(近所のBOOKOFFで安く売っていたから)。

▼終戦後数年の東京、東北から来た大学生、半自伝的。貧乏暮らし、毎日空腹。食べるがために、悪友たちと、あの手この手の悪だくみ。毎回失敗、抱腹絶倒、今日も夕日が目に染みる…。という青春爆笑小説です。実に井上ひさしさんの得意なゾーン。

▼何より素敵なのが、タイトルになっている「モッキンポット師」。この人は主人公じゃありません。主人公は一人称の大学生含めた三人組。この三人は(井上ひさしさんと同じく)カトリック信者なんです。とはいっても敬虔な信者であるというよりは、恐らく全員が「親とか、そういう理由でなんとなくカトリック」なだけ。そしてモッキンポット師はこの三人が身を寄せるカトリック団体の学生寮の寮長さんである神父さん(イタリア人)。来日歴が長いので、日本語がペラペラなんだけど、それが関西弁である。そしてモッキンポット師は毎回毎回、この三人組の尻ぬぐいに東奔西走させられます(この小説は連作短編です。恐らく月刊誌掲載だったのでは)。

▼このモッキンポット師と、悪だくみ三人組とのやりとりが面白い。「全く神も仏も無いですよ」「仏さんは知らへんけどな、神様はおんなはんで」みたいな。連作短編のはじめ2~3編は、瞠目するオモシロサ。本当に爆笑もので、「これは井上ひさしさんの最高傑作…少なくともAAA級の作品グループに入る」と思いました。「本当に笑える日本のユーモア小説ベストテン」があったら個人的にはランクイン。浅草フランス座事件、などはほんとに息が苦しくなるくらい笑いました。

▼後半はちょっとパワーダウンかな、と。何しろこれだけ爆笑できるオモシロサ、というのは、縦軸のドラマ性とかっていう野暮なものが無いから面白いのであって、「爆笑できる」ということと、「後半終盤まで見事な感動と展開に満ちている」、ということは基本的に矛盾しますからね。

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Posted by ブクログ 2019年02月22日

どうしようもない貧乏大学生三人の悪事を、海のような広ーい心で後始末してくれるフランス人神父さん。なぜか関西弁。戦後の貧しい混乱期がもつ空気を肌で感じることができます。

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Posted by ブクログ 2014年10月25日

【本の内容】
食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。

いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作...続きを読む

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Posted by ブクログ 2013年11月23日

宗教を笑いものにすると同時に、宗教の素晴らしさ(神ではなくそれに仕える人間の)を感じさせる。神の存在よりも信者の人の良さは自分自身体験していることもあり、複雑な内心が、これでいいのかな、と少し楽になる。

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Posted by ブクログ 2013年01月23日

コメディタッチで非常に読みやすい。
これでもかというくらいの例え文句を並べるのも新鮮で面白かった。
間抜けなお人好し、こんな人のお話しは小説だからこそ味わえる。
ラストがどうなるかと思ったら予期してなかったものだった。

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Posted by ブクログ 2012年05月28日

生きる為と言いつつ珍妙なアイデアをだしては、しくじってばかりの3人組と、苦り切りながらも突き放せず後始末に走り回る神父さん。
そこでどうしてそうする!ってツッコミどころ満載の3人組も面白いけど、神父さんも3人組に困惑しつつも突き放せず、強く叱責もできず、大らかというかゆるいというか優しいというか。な...続きを読むかなか面白い人物。

とても面白く読んだ。こんな時代もあったんだなって。モッキンポット師が実在したとは思わないけど(笑)

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Posted by ブクログ 2011年09月07日

関西弁を操る牧師のモッキンポット氏に降りかかるトラブルあれこれ。
井上ひさし氏の小説とは知らず読んだが、すっごい面白かった!
あ、続編あるんや。知らんかった。買って読も。

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Posted by ブクログ 2011年05月31日

おもしろかった~
さすが井上ひさしです。
飽きずにすぐに読めました。
モッキンポット氏・・・寛容なケチ。
だけどときどき核心ついたりするから、はまります~

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Posted by ブクログ 2021年11月18日

大学生3人組の引き起こす騒動と、後始末に奔走しながらも3人を温かく支える、関西弁のモッキンポット神父のお話です。コミカルなだけではなく、終戦間もないころの雰囲気が伝わってきます。

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Posted by ブクログ 2013年08月14日

 青春群像劇としてそこそこ面白かった。各章のオチは弱い気がするが、それを補うモッキンポット師のキャラが際立っている。

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Posted by ブクログ 2012年09月25日

モッキンポット師と学生の友情にも似た不思議に親密な関係。
随所にクスッとくる種が散りばめられていて最後まで楽しめます。
あとがきまで読むとより味わい深い。

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Posted by ブクログ 2012年06月26日

面倒見の良い 神父さんです

3人がする 悪事を楽しんでさえいるようです。

パチンコの話は いいんじゃないの??っておもっチャいましたけどねぇ~

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Posted by ブクログ 2012年03月20日

新聞の書評欄から興味を持って。古き良き(?)昭和の香りむんむん。貧しさって、ある意味創造力の源なんだね…。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。

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