井上ひさしのレビュー一覧

  • ナイン

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    光村3年教科書に載ってる握手を含む短編集。握手以外は雑談っぽいエッセイだが、何故か握手だけ突出して文学的。教科書の編集者、よくこれ見つけてきたな。仕種から感情を読み取るにはもってこいの題材だ。

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    2025年06月19日
  • 十二人の手紙

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    文通形式で、それぞれの人生やそれぞれの現在置かれている状況がわかる短編集。
    どの短編も面白かった。
    でも話がいまいち理解できないものもあったけど…
    けれど最後にはこの登場人物たちがつながって、ミステリー風でもあった。
    かなり昔の作品のようだが、今読んでも違和感なく一気読みしてしまった。

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    2025年05月02日
  • 新釈遠野物語

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    遠野物語を現代に甦らせた連作短編集。
    物悲しかったり、艶っぽかったり、遠野物語風味を楽しめた。
    最後はほほーっと唸ってしまいました。

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    2025年01月27日
  • 十二人の手紙

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    ネタバレ

    これは新しい。
    手紙だけで構成されている短編集ミステリー。
    特に、役所の書類だけで1人の女の半生が分かる「赤い手」が印象的だった。

    全部別々の話のように見えて、同じ登場人物がひょっこり他の話にも出てきたり(古川俊夫)、エピローグはオールスター感謝祭みたいになってたりなかなか面白味があった。

    ただ短編集ということもあり、どんでん返しの衝撃度は軽め。

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    2024年12月16日
  • 十二人の手紙

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    短編集のミステリーで読みやすい。構成が分かっておらず、短編だが後から繋がるのか?と思っていたが、12個べつべつの作品だった。

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    2024年09月21日
  • 戯作者銘々伝

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    解説「十二枚それぞれの遠景は、いつの間にか向こう側でつながって一枚になる」のとおり、江戸時代活躍した十二人の戯作者たちを語らせた戯曲短編のような一冊。

    名高い戯作者から、確たる記録の少ない者についてまで本当に側で語られるかのような臨場感。
    どれも意外な落ちが用意されていて、またまた作者に唸らされた一冊。

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    2024年08月15日
  • 十二人の手紙

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    ネタバレ

    手紙形式という珍しい形式をとった短編ミステリ集。
    最後に全体通しての伏線回収も。

    後書きにもあったが、
    手紙形式という形が、より親密な印象、切迫感、などが伝わりやすく、受け手としての臨場感を持ちながら読むことができる。

    面白かった。

    書店の触れ込みから本書を読んだが、
    その際記載されていたほどの驚き/感動はなかったため、星は三つ。

    ただ、短編ごとに予想を裏切られるので、ジェットコースターの少し落ちる感覚を何度も味わえるような作品。

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    2024年05月06日
  • 十二人の手紙

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    おもに往復書簡の形式で展開される12話の短編集。
    ひとつひとつの話に、意外な結末。手紙から伝わる登場人物の変化、状況の変化にドラマがあり、切なくなったり、ニヤニヤしたりしながら、さくさくと読み進められた。

    けど、手紙にしては説明っぽいのが気になってしまった。

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    2024年01月07日
  • 新釈遠野物語

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    ネタバレ

    面白かった。
    遠野物語自体はまだ読んでないが今度読んでみようと思う。
    犬伏老人から語られる話はどれも興味深く主人公が夢中になるのもわかる。まあ割と血生臭い話も多いが。
    途中時系列が合わないなとか老人についての謎が芽生えてきたところ、ラストで全部腑に落ちて「そりゃそうかー!」ってなった瞬間すっきり。

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    2023年10月10日
  • さそりたち

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    コンゲーム系小説。機械を売るため、手段を選ばずに詐欺行為を繰り返すお話

    精鋭チームなはずなのに、今作では失敗し続けてて面白かったw

    1979年に単行本が発売されたとは思えないほど、今読んでも楽しめる本

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    2023年09月19日
  • 父と暮せば

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    人よりも幸せになりたい、楽をしたいと考えるのが素直な人間の気持ちだろう。苦悩のうちに亡くなった身内や親友を思い、自分だけが幸せになっていいのだろうかと悩む主人公の葛藤が高潔でいて切ない。何不自由ない時代を生きる我々としては、先人の気持ちを少しでも慮って一日一日を大切に過ごしたい。

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    2023年04月29日
  • 父と暮せば

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    原爆の被害にあわれた方の苦しみがわかる。読んでいて本当に辛いし泣けてくる。あの戦争で多くの人が犠牲になった。国家としてみる戦争と国民としてみる戦争はまた別で、戦禍に巻き込まれた人の声を忘れてはならない。この本を読んで、核兵器は二度と使ってはならない、と強く思ったが、核や軍事力を持たなかった国がどうなるかも考えさせる。
    あと、前書きにかいてあったけど、本当に日本はアジアの国に迷惑かけたの?歴史の評価って難しい

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    2023年01月29日
  • ナイン

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    タイトルに騙されて、小学生の息子に勧めてしまった、初井上ひさし。難しくて分からないというので読んでみたら、いきなり「太郎と花子」だもんなぁ 笑
    東京の下町の固有名詞は田舎者には分からなかったけど、やっぱり人間を見る目が面白くて、楽しく読んだ。飄々としてるんだけど、最後の一編にグッときた。

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    2023年01月19日
  • 不忠臣蔵

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    『井上ひさし短編中編小説集成第10巻』より
    赤穂浪士から漏れた人々を史実を元に創作した時代小説。

    年寄れば愚にかえる275
    「士は師たるべし」(山鹿素行)(太平の世の中では武士は無用の者。耕しも、造りも、商いもせず禄を食む。そんな世で武士というものが必要とされるべき性質は、正義や倫理の手本として日々己を表現することだ。それが庶民の範となり、これこそが武士の存在理由となる)275
    口に油がいる(酒を飲まないと話せない)310
    旅は憂いもの、辛いもの311

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    2022年08月22日
  • ナイン

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    こんなに読み終わるのに時間がかかった本は久しぶりだった。2週間かけてやっと読み終わったが、字の小ささに驚いたし文体が多分自分に合っていなかったんだと思う。
    教科書に「握手」が載っていたので、その続きでも読めるのかな〜と軽い気持ちで読んだが教科書とほぼ終わり方が一緒でガッカリした。しかし、それに引き換えと言っていいのか分からないが他にもたくさん読み応えのある短編集があった。今の時代でいう「良い小説」って感じではなくて、最後の1文でちょっと考えさせられるような、物語の最後を読者に創らせるスタンスが良いな〜と感じた。

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    2022年06月16日
  • ナイン

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    東京が舞台の16篇の短篇小説を収録。1987年刊。
    表題作の「ナイン」は、中学の野球部でキャプテンだった正太郎が大人になって周りに迷惑をかけるも、元チームメイトたちが彼を庇うという話。夏の日差しに影を作ってくれた優しいキャプテンだったからこそ、みんなで支えようとしていた。昭和な街並みの風景がどこか懐かしい。

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    2022年06月12日
  • ナイン

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    最も印象に残ったのは、タイトルにもなっている「ナイン」だった。幼い頃に感じた大きな大きな信頼は、あの頃から多くの時間が過ぎ去り大人になっても揺るがない。決して色褪せることのない当時の気持ちと光景。それはとても尊いことのように感じた。

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    2022年04月10日
  • 東慶寺花だより

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    ネタバレ

    2010年4月に亡くなられた井上ひさしさんの遺作
    単行本は 2010年11月に出版

    鎌倉の「かけこみ寺」東慶寺の御用宿の居候が語る話15編
    女性の名と季節の花を織り込んで江戸時代を写し取っている

    それぞれ興味深い話だけれど
    どの人物も独り立ちしてるなあと

    あとがきで作者が「江戸時代から女性は十分強かった」
    そう書いているが
    うーん、そうならざるを得なかった時代背景
    妻から離婚を要求するのも命がけだった

    東慶寺の院主様が痛快だった

    ≪ 境内の 花と季節が 巡り来て ≫

    ≪ 

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    2022年01月06日
  • 四千万歩の男(三)

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    幾多の妨害や刺客に狙われながらも蝦夷地測量を続け、ニシベツにて折返し、ようやく江戸に戻り、お上に地図を届け無事に役目を終えるかと思いきや、まだまだ一件落着には至らず。物語は続きます・・。

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    2022年01月04日
  • 四千万歩の男(一)

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    (再読)56歳から天文学をおさめ歩測で日本地図を作製した伊能忠敬の愚直な記録をもとにした小説。
    忠敬の右肩に乗った感覚での筆致に納得した記憶がよみがえる。
    第1巻は子午線1度の距離を測って蝦夷へ渡るまで。

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    2021年12月16日