井上ひさしのレビュー一覧
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随分まえに、(三)を読み終わっていて、
(四)もかなり前から本棚で出番をまっていてくれていた。
面白いから読んでいるので、続きを忘れてしまうことはなかったのだけれど、そろそろ前に進もうかと思い、手に取った。
そもそも伊能忠敬がきになって仕方なかったので、
佐原にいってみて、父からこの本の存在を聞いたのが読み始めたきっかけ。
あまりにちゃんと読みたくて、井上ひさし自ら著した解説本のような文庫も買い、そこからきちんと読み始めたのだった。
(四)は蝦夷地の測量を終えて江戸にもどった伊能忠敬が、
再び測量の旅に出るところから始まる。
今回は、俳句やら古文やらが多く、読み進みにくいのは確かなのだが、 -
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笑劇の基本的なパターンは、「騙す者」vs「騙される者」の対立
コミュニケーション手段であるはずの言葉が、逆に、ディスコミュニケーション、あるいは「対立」のための手段に、さらには、人をペテンにかけるための方策になり変わっていく
言葉は、日常生活の中で何の疑問もなく使用する場合には、いわゆる極り文句として、表面的な意志の疎通手段として便利なメディアである。しかし、それは絶えず、陳腐で弾力性のない表現手段に転化する危険性を帯びている。そうした陳腐な媒体に成り下がることから言葉を救うのが、狂言を始めとして井上作品に至るまでの笑劇の伝統に連綿として伝えられた使命
同音異義、つまりダジャレは、言葉及 -
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先日井上ひさしさんが亡くなって、あわてて読んでみる私。
私は井上ひさしさんの戯曲がとても好きでしたから、
この人がどんなことを考えているのか知りたくなりました。
そして分かったのはたいそうな勉強家でおられたということ。
そしてそんな中から様々な角度をもって発想され、
今日まであれらの戯曲を書き連ねて来られたのだと分かりました。
吉野作造の「兄おとうと」読んでみたくなりました。
ただ、野球の話題が多かったり、私にはよく分からないことですから笑、
その分退屈に思う箇所もございました。
一般の方だと思うのですが、その方のお書きになった「解説」が、
これまた素晴らしい解説です。
解説が一等上等 -
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79/100 No.62「長門有希の100冊」
文庫本3冊で1500ページオーバー、読破するのに正味6日間かかった。
読み終えた感想は、突飛なお話と予想外の展開で面白いとは思うが、
如何せんお話が長すぎる、筒井ならばこれ30ページの短編だよなー
たしかに医療他、専門知識をちりばめて為になったが、そのせいかあまりストレートに笑えない。
1500ページ中、一番印象に残ったくだりは主役の小説家 古橋の生い立ちの部分。
素直に笑えた。
他はいきそうでいけない、全ての枝葉が中途半端で物切れの感じがする。
コレを読むなら筒井の短編の方が楽しめるだろー -
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新刊のとこにあったけど、これ脚本だね。舞台の脚本だ。そういえば蜷川さん演出で藤原竜也×小栗旬で武蔵&小次郎やるってな、芸能ニュースで前みたっけな。。。たぶん。杏ちゃんブログでも見たような。。今年の3月から、2箇所ハシゴでで5月までやってたような舞台だからほんと最近。 私のダイスキな白石加代子さんが出てるからさぞ面白かったろうこの舞台。巌流島のあとで小次郎が生きてて、その6年後、恨みを晴らそうと武蔵の前にふたたび現れた小次郎。てな設定。まあ全体としては、「命大事に生きようぜ」というわかりやすい芯のあるストーリー。たぶんやっぱこれ文字で見るより演技を観てこそ楽しめると思う。脚本の勉強とかしてる人に
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伊能忠敬を見つめる井上ひさしの視線がいい。
「忠敬さんは、いい意味で愚直」
そういいきってくれて
おろかな毎日を過ごす、
でもそれを決して嫌っていない
私自身の生き方も認められたような気がする。
生きているはずのない伊能忠敬の3番目の奥さんと
対談をしたり、
伊能忠敬本人とも話をしている
そういうユニークさを持ちながらも
非常にまともな対談もありで
飽きない。
肝心の小説『四千万歩の男』には
まだ手をつけていないけれど、
予備知識として、読んでおくのもいいかも知れない。
さぁ、凶と出るか、吉と出るか
いよいよ伊能忠敬ワールドに入ることになりそうだ。