井上ひさしのレビュー一覧

  • 四十一番の少年
    暗い話です。けど、読み応えあります。作者の自伝的要素の強い内容だそうです。自分はこんな幼少期は耐えられません。
  • 四千万歩の男(一)
    日本地図を完成させる、二歩で一間の歩みのお話し。見慣れた日本地図が実はこんなにも複雑に作られていたとは!
  • 私家版 日本語文法
    「は」と「が」の戦い。ぺらぺらなのにじっくり考えてみたことなかったから目から鱗。
    私は・・・。
    私が・・・。の違いって。
  • 四千万歩の男(五)
    青年二宮金次郎と“百姓論語”を闘わせ鰹節騒動では危うく情事の罠に。とかく学問より俗事に心奪われる伊能隊、再三の“測量中止”の危機を脱し、有望な孤児や人気女形をお伴に江戸へ。忠敬が“人生二山”を生きた江戸後期の、新しい文化の旗手を多士済々に登場させ、人間忠敬とその時代を縦横に描く大作、完結。
  • 四千万歩の男(三)
    お上の刺客をなんとかかわし、一行は8月霜柱立つニシベツで折り返した。喘息の発作に見舞われながら、息子の一途な恋に心を砕き、はたまた弟子の片思いから母娘の仇討ち事件に首を突っ込み、“臆病剣”達人の命の洗濯の会を開くなど、奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。
  • 四千万歩の男(二)
    1800年6月、忠敬が渡った蝦夷は外にロシア、内に公儀(おかみ)・松前家・アイヌが策略に策略を重ね、だまし合いの地だった。陰謀家の間宮林蔵、変な剣客平山行蔵ら、敵か味方か。アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。
  • 四千万歩の男(四)
    日本全図を作るため1801年4月第2次測量隊は伊豆へ。円周率に憑かれた若者を加え、せこいお上の予算に自腹を切る冒険が始まる。阿波の藍栽培の騒動に首を突込み、十辺舎一九の片棒担いで"飯盛歌舞伎"を作り、はては俳諧師殺しの詮索に夜も日もない。忠敬の一歩は、ああ道草喰いの旅とはなった。
  • 四千万歩の男(一)
    忠敬は下総佐原村の婿養子先、伊能家の財をふやし50歳で隠居。念願の天文学を学び、1800年56歳から16年、糞もよけない"二歩で一間"の歩みで日本を歩き尽し、実測の日本地図を完成させた。この間の歩数、4千万歩…。定年後なお充実した人生を生きた忠敬の愚直な一歩一歩を描く歴史大作。全五巻。
  • 黄金の騎士団(上)

    ドタバタがなんだか空々しい

    作者得意のユーモア小説であるがあまり内容がない。
    この作者の他の作品は一見愉快なユーモア小説のように見えて深い内容を持っているものが多いが、この作品は中途半端なところで止まってしまっている。
    孤児院という題材は悪くないように思うので残念。