井上ひさしのレビュー一覧

  • ムサシ

    Posted by ブクログ

    〜舟島で武蔵に敗れた佐々木小次郎は小倉細川氏の看護を受け,武蔵に復讐すべく二千二百日を過ごし,武蔵が作事を務め,女性の大旦那が寄進をして鎌倉・源氏山に建てられた法蓮寺の寺開きの場に姿を現し,果たし状を手渡すが,立ち合った沢庵禅師は参禅参籠の後にするよう提案し,住持である平心・柳生宗矩らと二泊三日の共同生活を始める。旦那である乙女は父の仇を見つけ,剣術の指南を柳生宗矩・佐々木小太郎・宮本武蔵に求めるが,三日後に予定していた仇討ちは,敵側が寺に迫って,武蔵の無策の策で撃退する。柳生は「争いごと無用」を信条とし,小太郎は剣名を挙げることを第一とし,武蔵は日々生死の分かれ目に身を置くことを心掛けている

    0
    2012年02月21日
  • 四千万歩の男 忠敬の生き方

    Posted by ブクログ

    忠敬は50歳を過ぎてから日本を測量した。四千万歩を17年かけて。凄い。そのベースにあるのは熱意だ。大事業も一歩一歩、歩いていくことが重要であることがわかる。
    後に英国から測量技師が来ても忠敬の地図を見て測量の必要がない、と思うほどの正確さだった。江戸時代は日の目を見ずにいたが日清、日露戦争で役立つ。ひょっとして忠敬の地図がなかったら日本は敗戦していて明治の躍進はなかったかもしれない。
    大学の授業で忠敬が取り上げられたので読んだ。

    0
    2009年10月07日
  • 四十一番の少年

    Posted by ブクログ

    当時の国語の先生(中学)の
    「井上さんもこういうところで 暮らして…」ってフレーズをなんとなく覚えてる
    ルロイ修道士の話 かな 教科書は
    その頃読んでたんだなぁ

    0
    2009年10月04日
  • たそがれやくざブルース

    Posted by ブクログ

    もんぺ姿の老婆、有線放送の女社長の話・プロ野球の美少女投手の話など、奇想天外なことが次々に起こる短編集。

    0
    2009年10月04日
  • 他人の血

    Posted by ブクログ

    『セクシャル・ブラック・ユーモア』作品。「文句なく笑わせる」と解説にあったけれど、どちらかというと…気持ち悪くなった(^^;ロクロックビとか吸血鬼とかそういう化け物が性欲にのた打ち回る感じ。吐きそう。

    0
    2009年10月04日
  • いとしのブリジット・ボルドー

    Posted by ブクログ

    『ユーモアとペーソス溢れる短編集』
    ペーソス【pathos(ギリシア)】:苦しみ・受難・また感情激情などの意。エートス(性格)のように恒常的ではない代わりに一瞬のうちに何かを生み出す契機となる。(広辞苑より)まさに「一瞬の感情」を自らの体験に織り交ぜた笑いと悲哀に溢れる作品集!

    0
    2009年10月04日
  • モッキンポット師の後始末

    Posted by ブクログ

    食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──

    0
    2009年10月07日
  • ナイン

    Posted by ブクログ

    懐しい町の匂いを求めて、私はときどき駅を降りてみる。四谷しんみち通り、20年前の野球少年たちはどうしているだろう。ぷーんと木の香をさせていた職人のおじさんは元気にしてるだろうか。バスの窓から見る風景も、雑踏の中で垣間見るドラマも、東京の町はすべて通りすがりの私の胸に熱く迫ってくる。

    0
    2009年10月07日
  • ナイン

    Posted by ブクログ

    著者はあの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の原作者であり、吉里吉里国の建国者でもある。有名な作家。
    その作家の心温まる短編集です。
    「握手」は教科書に載っていました。

    0
    2009年10月04日
  • モッキンポット師ふたたび

    Posted by ブクログ

    お帰りなさい、モッキンポット先生!3人組のいたずらにふりまわされる善意の人、われらがモッキンポット師が笑いと涙で帰ってきた。お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描いた、笑いとペーソス溢れる名作「モッキンポット師の後始末」の続編。

    0
    2009年10月07日
  • モッキンポット師の後始末

    Posted by ブクログ

    食うために突飛なアイディアをひねり出しては珍バイトを始めるが、必ず一騒動起すカトリック学生寮の“不良”学生3人組。いつもその尻ぬぐいをさせられ、苦りきる指導神父モッキンポット師──ドジで間抜けな人間に愛着する著者が、お人好し神父と悪ヂエ学生の行状を軽快に描く笑いとユーモア溢れる快作。

    0
    2009年10月07日
  • 四十一番の少年

    Posted by ブクログ

    暗い話です。けど、読み応えあります。作者の自伝的要素の強い内容だそうです。自分はこんな幼少期は耐えられません。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(一)

    Posted by ブクログ

    日本地図を完成させる、二歩で一間の歩みのお話し。見慣れた日本地図が実はこんなにも複雑に作られていたとは!

    0
    2009年10月04日
  • 私家版 日本語文法

    Posted by ブクログ

    「は」と「が」の戦い。ぺらぺらなのにじっくり考えてみたことなかったから目から鱗。
    私は・・・。
    私が・・・。の違いって。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(五)

    Posted by ブクログ

    青年二宮金次郎と“百姓論語”を闘わせ鰹節騒動では危うく情事の罠に。とかく学問より俗事に心奪われる伊能隊、再三の“測量中止”の危機を脱し、有望な孤児や人気女形をお伴に江戸へ。忠敬が“人生二山”を生きた江戸後期の、新しい文化の旗手を多士済々に登場させ、人間忠敬とその時代を縦横に描く大作、完結。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(四)

    Posted by ブクログ

    日本全図を作るため1801年4月第2次測量隊は伊豆へ。円周率に憑かれた若者を加え、せこいお上の予算に自腹を切る冒険が始まる。阿波の藍栽培の騒動に首を突込み、十辺舎一九の片棒担いで"飯盛歌舞伎"を作り、はては俳諧師殺しの詮索に夜も日もない。忠敬の一歩は、ああ道草喰いの旅とはなった。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(三)

    Posted by ブクログ

    お上の刺客をなんとかかわし、一行は8月霜柱立つニシベツで折り返した。喘息の発作に見舞われながら、息子の一途な恋に心を砕き、はたまた弟子の片思いから母娘の仇討ち事件に首を突っ込み、“臆病剣”達人の命の洗濯の会を開くなど、奥州111次、“全き善人”忠敬の一歩は事件をかい潜りかい潜り江戸へ。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(二)

    Posted by ブクログ

    1800年6月、忠敬が渡った蝦夷は外にロシア、内に公儀(おかみ)・松前家・アイヌが策略に策略を重ね、だまし合いの地だった。陰謀家の間宮林蔵、変な剣客平山行蔵ら、敵か味方か。アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。

    0
    2009年10月04日
  • 四千万歩の男(一)

    Posted by ブクログ

    忠敬は下総佐原村の婿養子先、伊能家の財をふやし50歳で隠居。念願の天文学を学び、1800年56歳から16年、糞もよけない"二歩で一間"の歩みで日本を歩き尽し、実測の日本地図を完成させた。この間の歩数、4千万歩…。定年後なお充実した人生を生きた忠敬の愚直な一歩一歩を描く歴史大作。全五巻。

    0
    2009年10月04日
  • 黄金の騎士団(上)

    購入済み

    ドタバタがなんだか空々しい

    作者得意のユーモア小説であるがあまり内容がない。
    この作者の他の作品は一見愉快なユーモア小説のように見えて深い内容を持っているものが多いが、この作品は中途半端なところで止まってしまっている。
    孤児院という題材は悪くないように思うので残念。

    0
    2022年10月04日