井上ひさしのレビュー一覧

  • モッキンポット師の後始末

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    大学生3人組の引き起こす騒動と、後始末に奔走しながらも3人を温かく支える、関西弁のモッキンポット神父のお話です。コミカルなだけではなく、終戦間もないころの雰囲気が伝わってきます。

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    2021年11月18日
  • おれたちと大砲

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    ★3.0

    『世の中の馬鹿をおれたち四人が代表で請け負ってるみてえだ』(五人)
    という一言に尽きる。
    幕末、将軍慶喜を助けるために立ち上がった『黒手組』五人の仲間のドタバタ珍道中。

    井上ひさし氏の頭の中はどんな風になっているのだと思いながら時々吹き出しつつ、歴史の空気を感じながら読むのは氏の作品らしさ。
    計算高くも常軌を逸した的外れっぷりで、でも仲間思い、そして一所懸命な登場人物たち…そしていつも最後は切なくなる。 

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    2021年11月24日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    ネタバレ

    2012年2月27日
    子ども用に買ったものだけど、自分でも読んだ。

    基本的には純粋な平和のお話だと思う。

    が、疑問に思ったところがいくつかあった。
    普通の大人ならとーぜん知ってることかもしれないんだけど、私はどーにも、あほすぎる…

    疑問その1
    (p40「あたらしい憲法のはなし」の引用より)
    だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。

    →それって、日本じゃないの?真珠湾の奇襲攻撃??

    疑問その2
    (p41 憲法の前文の話)
    「この憲法をつくったのは日本国民である」と書いてある。

    →え?GHQじゃないの??

    疑問その3
    (p46 第九条の話)

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    2021年10月09日
  • 井上ひさしの日本語相談

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    同シリーズの雑学要素たっぷりで勉強にもなる大野晋版と読み合せると、この井上版はどちらかというと読み物として面白い。
    残念なことにエッセイとして良くできているので書かれてあることがそのまま馬耳東風になってしまい、知識として定着しないところ。
    一答ごとに膨大な資料を使って、一文字あたりかなりの金額になっていそうなものだが、どこかその偏執的な書物収集癖を正当化しているようでもあり。
    とりあえず井上ひさしの国語関連ものエッセイはこれで打ち止め。

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    2021年06月17日
  • 新釈遠野物語

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    遠野物語をベースにしつつ、昭和28年頃に、山中に住む不思議な山男から聞いた話として、複数の小話が綴られている。
    東北で語り継がれてきたであろう話がベースになっているものと思うが、一昔前の東北地方で苦しい生活を送っていた人たちの様子や、人間と動物の情愛など不思議な話が多く、変な話だと思いつつも、なぜか引き込まれて一気に読んでしまった。

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    2021年04月24日
  • 新釈遠野物語

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    「遠野物語」のパロディかと思って読み始めたが違った。そこに下地はあるものの独創的なファンタジーである。山の神、精霊、河童、狐付き。都市では失われた自然との交歓をユーモアたっぷりに語ってくれる。2021.2.4

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    2021年02月04日
  • 不忠臣蔵

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    吉良家への討ち入りに参加しなかった、またはできなかった旧赤穂藩士たちを描いた、忠臣蔵に纏わるアナザーストーリー。
    血の通った文体とストーリーは、まるで講談を聞いている様だ。

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    2020年12月02日
  • ふかいことをおもしろく 創作の原点

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    「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」!
    記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ。この時代に、頑張れ、あらゆるエンタメ。

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    2020年09月22日
  • 新釈遠野物語

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    井上ひさしの本をそういえばあんまり読んだことないな、と思って手に取る。昔話や妖怪の出てくる話。元ネタの、遠野物語を読みたくなる。

    落語でも狸や狐に騙された小咄というのはよく出てくるけど、その感じととてもよく似ていて、既視感があったので少し評価は低めに。

    里山や村などの自然と近い生活感が感じられるところがよかった。ちょっと自然に近い気持ちになれる。

    短い話が続くので、気分転換したいとき、旅のお供におすすめ。小説も、ある意味では化かし合いだなあと思ったり、霞のかかったような本でした。表紙が可愛い。

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    2020年03月23日
  • 四千万歩の男 忠敬の生き方

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    ネタバレ

    あの日本で初めて地図を作った伊能忠敬を小説にした井上ひさし氏の「四千万歩の男は、全部で5巻完結であり、そのボリュームに恐れをなして、似たデザインの兄弟本に「四千万歩の男 忠敬の生き方」という本があるのを知り、少々弱腰でこちらを読むことにした。

    ところがこちらは、小説でなく、上記小説についての著者の雑誌や新聞への寄稿文、あるいは講演記録、インタビュー記事などが編集された本であった。であるのでで小説の概要や、伊能忠敬の人物像については、この本で結構知ることはできた。しかし、小説の醍醐味、伊能忠敬になって日本全国を巡る臨場感的なものを期待するなら、小説本体のほうが断然すぐれているはずだ。

    小説本

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    2019年12月22日
  • 東慶寺花だより

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    確かに女性は強い、でもやはり不条理が多い気がして純粋に楽しめなかった。強くならざるを得ない、夫側のダメさのような感じ。

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    2019年12月10日
  • 東慶寺花だより

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    江戸時代、女性から離婚を申し出るのが難しい時代の駆け込み寺の話。
    短編でそれぞれに事情を抱えた女性が出てくるが、その事情が笑える話。
    読んだ後に何も残らない話の短編集でした

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    2019年10月06日
  • 青葉繁れる

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    この長篇は著者の精神的故郷である仙台を舞台に妄想ばかりしていた少年時代をもつ男の思想的半自叙伝をすべての権威を相対化してしまうパロディ意識でつらぬいた愉快な青春小説。

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    2019年07月17日
  • 言語小説集

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    先日読んだ『十二人の手紙』が非常に良かったので、別の作品に手を出してみる。
    タイトルから想像していたけど、なるほど、筒井康隆の香りもするなぁと思っていたら、まさかの御本人が解説で、笑ってしまった。


    「括弧の恋」
    ワープロの機能不調。
    カギカッコ閉じるを押しても出てこないタイムラグの裏には、記号たちの織りなす世界があった。
    このテーマ、ウェブ世界にも応用出来ないかな。
    そうすれば、パソコンが重いことの裏には、こんな記号世界があるのかもと笑っていられるのに。


    「極刑」
    アクバル大帝の言語実験を劇にする話。
    赤ん坊に対し、ある者はきちんとした言葉で話し、ある者は文法的には合うが通じないことを

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    2018年11月04日
  • 円生と志ん生

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    「円生と志ん生」は2005年に上演した井上ひさしさんの戯曲。
    当然ながら上演はこまつ座で、確か初演を観た記憶があります。

    あまりにも有名な(落語ファン、というより「落後史ファン」にとっては、ですが)、「古今亭志ん生と三遊亭円生が、戦後直後に満州から帰国できずに散々苦労をした」、という実話の演劇化です。

    ちょうどつい最近NHKのドラマで「どこにも無い国」という、まさにこの時期のお話がやっていて、なかなか映像にならない「戦後直後の新京や大連の無政府状態」が観られて、興味深かったです。

    あらすじでいうと、本当に割と叙事的で。
    ただ、苦労と放浪の中でも、とにかく落語を演じるという工夫や情熱に賭け

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    2018年04月07日
  • 父と暮せば

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    ネタバレ

    広島の原子力爆弾で、父を亡くした娘。
    生きているのが申し訳ない、幸せになるのが申し訳ないと言って生きていく。
    自分を戒める娘と幸せを願う娘の一人二役で話は進むが、幸せを願う娘の役を亡くなった父に置き換えている。

    現実にこんなことがあったのかと疑うほど、原子力爆弾はむごい。

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    2017年08月17日
  • 百年戦争(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。収集がつかなくなってきてますが、新たに投入。

    言い間違いが原因で、ある夜突然ネコに変身してしまった小学校六年生が、銀座・有楽町界隈のネコとネズミの小競り合いの解決に乗り出す。

    井上ひさしでヒトの言葉のわかる動物モノというと、ドン松五郎のような子供向けかと思うし、講談調に細かく章分けしてテンポ良く進むのも同じ。

    ただ、内容的にはワルノリメインなところが強く、本作はどっちかいうと「吉里吉里人」のような大人向けSFと言った方が良いのかもしれない。

    結構厚い本2冊組だが、上巻の本旨は非常にシンプルで、なんで厚くなったかといえば、事あるごとにダジャレの羅列、落

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    2017年04月17日
  • 東慶寺花だより

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    昔なのに、結構離婚に対していろんなシステムが構築されていることに驚いた。

    いつの時代も、相手を思いやる心は大切。

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    2017年03月15日
  • 東慶寺花だより

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    駆込み女と駆出し男の原作なので読んでみた。
    大泉洋さんぴったり。
    一つ一つのストーリーが短編のようになっていてよかった。
    東慶寺のシステムはとてもいい。

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    2017年02月16日
  • 私家版 日本語文法

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    日本語文法は難しく、面白味のないイメージだが、著者がわかりやすく説明している。
    助詞「が、は」等の違いがとても分かりやすく、よかった。
    読点が多い。少ないの違い。
    !?は公的な文字として認識されていない。
    漢字の大切さ。
    同音異義の多い理由。
    などの情報が書いてある。

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    2016年10月05日