井上ひさしのレビュー一覧

  • さそりたち

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    コンゲーム系小説。機械を売るため、手段を選ばずに詐欺行為を繰り返すお話

    精鋭チームなはずなのに、今作では失敗し続けてて面白かったw

    1979年に単行本が発売されたとは思えないほど、今読んでも楽しめる本

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    2023年09月19日
  • 十二人の手紙

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    私の中ではルロイ修道士でお馴染みの井上ひさしさん。こんな文章を書かれていたとは知らず。手紙のやりとりやメモ書き、届け出書類の内容、それだけで登場人物の人間像や生い立ちが見えてくる面白い作品だった。いろいろと繋がった瞬間も面白かった。

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    2023年08月07日
  • 父と暮せば

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    人よりも幸せになりたい、楽をしたいと考えるのが素直な人間の気持ちだろう。苦悩のうちに亡くなった身内や親友を思い、自分だけが幸せになっていいのだろうかと悩む主人公の葛藤が高潔でいて切ない。何不自由ない時代を生きる我々としては、先人の気持ちを少しでも慮って一日一日を大切に過ごしたい。

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    2023年04月29日
  • 父と暮せば

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    原爆の被害にあわれた方の苦しみがわかる。読んでいて本当に辛いし泣けてくる。あの戦争で多くの人が犠牲になった。国家としてみる戦争と国民としてみる戦争はまた別で、戦禍に巻き込まれた人の声を忘れてはならない。この本を読んで、核兵器は二度と使ってはならない、と強く思ったが、核や軍事力を持たなかった国がどうなるかも考えさせる。
    あと、前書きにかいてあったけど、本当に日本はアジアの国に迷惑かけたの?歴史の評価って難しい

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    2023年01月29日
  • ナイン

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    タイトルに騙されて、小学生の息子に勧めてしまった、初井上ひさし。難しくて分からないというので読んでみたら、いきなり「太郎と花子」だもんなぁ 笑
    東京の下町の固有名詞は田舎者には分からなかったけど、やっぱり人間を見る目が面白くて、楽しく読んだ。飄々としてるんだけど、最後の一編にグッときた。

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    2023年01月19日
  • ブンとフン

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    めちゃくちゃなストーリーである中に風刺が富んでいて、さらに言葉の使い方においても普通じゃない感じがあり、簡単には感想が出てこない。
    処女作とのことで単純に目立ちたかったのかなとも思ったけど、著者のウィキペディアを読んでみると一筋縄ではなさそうな生い立ちであられ、どんな背景でこの作品を書くに至ったのか、なかなか想像ができない。もう少しこの方の著作を読んで、じっくり味わってみたいと思った。

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    2023年01月14日
  • 日本語教室

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    本書は上智大学のOB会「ソフィア会」主催の「日本語講座」を書籍化したものである。この講座の聴講料は留学生の奨学金に充てるとのこと。
    2015年に本書を購入し一読したが、今回改めて読み直した。
    著者の井上ひさしはものを書き始めると、悪鬼のようになり、妻に暴力を振るった。それは、文章を書くことにナーバスであったからに違いない。
    例えば本書の冒頭に、
    「母語は道具ではない。精神そのものである」
    「小学校で英語を教えようということになったときに、僕は本当に危ないと思いました。すべて、そうやって、言葉は消えていくのです。」
    とあり、日本語に対して思索を重ねてきたことが感じ取れる。
    さらに読み進めていくと

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    2022年10月01日
  • 不忠臣蔵

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    『井上ひさし短編中編小説集成第10巻』より
    赤穂浪士から漏れた人々を史実を元に創作した時代小説。

    年寄れば愚にかえる275
    「士は師たるべし」(山鹿素行)(太平の世の中では武士は無用の者。耕しも、造りも、商いもせず禄を食む。そんな世で武士というものが必要とされるべき性質は、正義や倫理の手本として日々己を表現することだ。それが庶民の範となり、これこそが武士の存在理由となる)275
    口に油がいる(酒を飲まないと話せない)310
    旅は憂いもの、辛いもの311

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    2022年08月22日
  • ナイン

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    こんなに読み終わるのに時間がかかった本は久しぶりだった。2週間かけてやっと読み終わったが、字の小ささに驚いたし文体が多分自分に合っていなかったんだと思う。
    教科書に「握手」が載っていたので、その続きでも読めるのかな〜と軽い気持ちで読んだが教科書とほぼ終わり方が一緒でガッカリした。しかし、それに引き換えと言っていいのか分からないが他にもたくさん読み応えのある短編集があった。今の時代でいう「良い小説」って感じではなくて、最後の1文でちょっと考えさせられるような、物語の最後を読者に創らせるスタンスが良いな〜と感じた。

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    2022年06月16日
  • ナイン

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    東京が舞台の16篇の短篇小説を収録。1987年刊。
    表題作の「ナイン」は、中学の野球部でキャプテンだった正太郎が大人になって周りに迷惑をかけるも、元チームメイトたちが彼を庇うという話。夏の日差しに影を作ってくれた優しいキャプテンだったからこそ、みんなで支えようとしていた。昭和な街並みの風景がどこか懐かしい。

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    2022年06月12日
  • 吉里吉里人(上)

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    日本から分離独立を宣言した東北のとある山村を巡る顛末。
    時にユーモラスに、時に下世話に、あっちへ行ったりこっちへ来たりしながら饒舌に語られる。
    まだ国鉄のグリーン車で煙草が吸えた、古き良き時代の作品。

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    2022年04月14日
  • ナイン

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    最も印象に残ったのは、タイトルにもなっている「ナイン」だった。幼い頃に感じた大きな大きな信頼は、あの頃から多くの時間が過ぎ去り大人になっても揺るがない。決して色褪せることのない当時の気持ちと光景。それはとても尊いことのように感じた。

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    2022年04月10日
  • 東慶寺花だより

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    ネタバレ

    2010年4月に亡くなられた井上ひさしさんの遺作
    単行本は 2010年11月に出版

    鎌倉の「かけこみ寺」東慶寺の御用宿の居候が語る話15編
    女性の名と季節の花を織り込んで江戸時代を写し取っている

    それぞれ興味深い話だけれど
    どの人物も独り立ちしてるなあと

    あとがきで作者が「江戸時代から女性は十分強かった」
    そう書いているが
    うーん、そうならざるを得なかった時代背景
    妻から離婚を要求するのも命がけだった

    東慶寺の院主様が痛快だった

    ≪ 境内の 花と季節が 巡り来て ≫

    ≪ 

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    2022年01月06日
  • 四千万歩の男(三)

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    幾多の妨害や刺客に狙われながらも蝦夷地測量を続け、ニシベツにて折返し、ようやく江戸に戻り、お上に地図を届け無事に役目を終えるかと思いきや、まだまだ一件落着には至らず。物語は続きます・・。

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    2022年01月04日
  • 四千万歩の男(一)

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    (再読)56歳から天文学をおさめ歩測で日本地図を作製した伊能忠敬の愚直な記録をもとにした小説。
    忠敬の右肩に乗った感覚での筆致に納得した記憶がよみがえる。
    第1巻は子午線1度の距離を測って蝦夷へ渡るまで。

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    2021年12月16日
  • モッキンポット師の後始末

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    大学生3人組の引き起こす騒動と、後始末に奔走しながらも3人を温かく支える、関西弁のモッキンポット神父のお話です。コミカルなだけではなく、終戦間もないころの雰囲気が伝わってきます。

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    2021年11月18日
  • おれたちと大砲

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    ★3.0

    『世の中の馬鹿をおれたち四人が代表で請け負ってるみてえだ』(五人)
    という一言に尽きる。
    幕末、将軍慶喜を助けるために立ち上がった『黒手組』五人の仲間のドタバタ珍道中。

    井上ひさし氏の頭の中はどんな風になっているのだと思いながら時々吹き出しつつ、歴史の空気を感じながら読むのは氏の作品らしさ。
    計算高くも常軌を逸した的外れっぷりで、でも仲間思い、そして一所懸命な登場人物たち…そしていつも最後は切なくなる。 

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    2021年11月24日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    ネタバレ

    2012年2月27日
    子ども用に買ったものだけど、自分でも読んだ。

    基本的には純粋な平和のお話だと思う。

    が、疑問に思ったところがいくつかあった。
    普通の大人ならとーぜん知ってることかもしれないんだけど、私はどーにも、あほすぎる…

    疑問その1
    (p40「あたらしい憲法のはなし」の引用より)
    だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。

    →それって、日本じゃないの?真珠湾の奇襲攻撃??

    疑問その2
    (p41 憲法の前文の話)
    「この憲法をつくったのは日本国民である」と書いてある。

    →え?GHQじゃないの??

    疑問その3
    (p46 第九条の話)

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    2021年10月09日
  • 吉里吉里人(上)

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    かつての師に勧められた事を思い出し、読んでみた。

    日本でとある村が吉里吉里国として独立を宣言したというあらすじから、御伽噺のようなものを想像していたが、国とはなんなのか、考えさせられるものになった。
    吉里吉里人は、独自の言語や通貨を持ち、資源等も自給体制を整えて、政治的な大義名分なども掲げている。明治、昭和の大合併でのマイナス面を考えさせられた。
    また、「国」の定義は民族の括りだけではないという事を再認識させられた。

    主人公に関しては、初めはいけ好かない印象だったが後半には同情のような感情が芽生えた。

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    2021年09月05日
  • 井上ひさしの日本語相談

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    同シリーズの雑学要素たっぷりで勉強にもなる大野晋版と読み合せると、この井上版はどちらかというと読み物として面白い。
    残念なことにエッセイとして良くできているので書かれてあることがそのまま馬耳東風になってしまい、知識として定着しないところ。
    一答ごとに膨大な資料を使って、一文字あたりかなりの金額になっていそうなものだが、どこかその偏執的な書物収集癖を正当化しているようでもあり。
    とりあえず井上ひさしの国語関連ものエッセイはこれで打ち止め。

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    2021年06月17日