井上ひさしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ひょっこりひょうたん島」の脚本を書いていたのが、
この本の著者である井上ひさしさんでした。
その他にも、小説や、芝居の戯曲を多数残し、2010年に亡くなっています。
僕は名前しか井上さんのことは知らなかったですが、
この本を読んでみると、彼の学識の深さと、
それを咀嚼して簡単な言葉で人に伝える力と、
その内容の面白さ(学問の面白さ)を大事する姿勢の素晴らしさに
圧倒されずにはいられませんでした。
序盤などは、茶髪にふれて、「ちょっと頭が固いおじさんだな」という
印象を持ちましたし、他にもそういうところがちらほら見受けられました。
でも、一冊まるまる読むと、そういったところはちょっとした
心 -
Posted by ブクログ
5/19に誕生日を迎えた時の誕生日記念読書の1冊。56歳になった私は、あの地図で有名な伊能忠敬が、婿養子で財を成し、実は隠居になった56歳から日本地図を作るために全国を歩いたと聞いて、その生きざまをぜひとも読みたかったのです。まあ、とにかく商売では、そこまで財を成したのだからあくどい面もあったのかもしれないけど(笑)、自分の歩幅で正確な日本地図を作ると言うのは、まさに愚直そのものです。私なんか今から「日本を歩いてまわって地図を作ってね」って政府から言われてもお断りするから(笑)
この本は井上ひさしさんの「四千万歩の男」の外堀の本です。本丸はやっぱりその本を読まないといけないけど、ちょっと長い -
Posted by ブクログ
強烈な光を出す個は はっきりとした明と暗を生み出すのかもしれない。
自分はひょこりひょうたん島の原作者が DVをしていたとしてしか、この方の人となりを知らない。舞台や放送作家として日本を明るく励ましていた方が どうしてDVをするのか この方の考え方を知りたかった。
が・・ わからない
色に狂う方 ギャンブルに狂う方 暴力も同じなのだろうか? 表現者や先駆者は何か悪魔との契約が必要なのか?
本自体は ものすごく明るく判りやすかった ので 余計に寂しくなった。
1日30冊は凄いな 本当に要点読みが出来ているのだろう 圧倒的なインプットだな・・ -
Posted by ブクログ
仕事で、意味のとおる文章を作ることを求められるようになり、その流れでたどり着いたのが、この本。
井上先生が指摘する内容で、ドキリとしたのが、ふたつ。
ひとつは、もともと日本語としてある言葉をわざわざ、別の言葉(外来語)に置き換えていること。
もうひとつが、小難しい漢字を多用していること。
自分がふだんやってしまっていることを指摘されているようで…
そのほか、母音が、数の数え方や駄洒落に関する謎を解き明かす鍵になっている!!
など、ふだん当たり前のように使っている「日本語」という言語を、改めて見直したくなる本でした。
日本語、大切に使っていこうと思いました、改めて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本語に関する質問に答えるかたちで書かれているもの。もともと週刊朝日で掲載されていたものをまとめたもののようですが、詳しいことは書かれていないのでその経緯はよくわかりません。
ことばの意味から形容動詞の捉え方。慣用句を訳すにはどうすればいいか?など質問は多岐に渡ります。
普通に使ってしまっていたけど、その日本語は変だったのか、と気がつかされたり。言われてみれば・・・と改めて考えさせられたり。私ならば・・・と読みながら反論してみたり。もう少し大事にことばを使っていかなければ、と思わせてくれます。
あと、個人的には「」の中の句読点(文末の。)の話が以前から気になっていたので解決できてよかったです。