井上ひさしのレビュー一覧

  • 言語小説集

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    先日読んだ『十二人の手紙』が非常に良かったので、別の作品に手を出してみる。
    タイトルから想像していたけど、なるほど、筒井康隆の香りもするなぁと思っていたら、まさかの御本人が解説で、笑ってしまった。


    「括弧の恋」
    ワープロの機能不調。
    カギカッコ閉じるを押しても出てこないタイムラグの裏には、記号たちの織りなす世界があった。
    このテーマ、ウェブ世界にも応用出来ないかな。
    そうすれば、パソコンが重いことの裏には、こんな記号世界があるのかもと笑っていられるのに。


    「極刑」
    アクバル大帝の言語実験を劇にする話。
    赤ん坊に対し、ある者はきちんとした言葉で話し、ある者は文法的には合うが通じないことを

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    2018年11月04日
  • 吉里吉里人(上)

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    ネタバレ

    東北の一地方が突如、独立を宣言し、「吉里吉里国」となる。旅客列車が止められて旅券を拝見とは⁉︎
    なかなかの発想ですね。時々、クスリと笑わしてくれる。
    主人公の古橋健二は自伝小説を書いた小説家。
    この騒動に巻き込まれて、国賓扱いを受けていたが、となることから裁判に掛けられ犯罪者扱いとなる。次の巻が気になりますね。

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    2018年09月13日
  • 吉里吉里人(下)

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    中二みたいな下ネタてんこ盛りの語り口に、大人な農業論、政治論、医療論の食い合わせに頭がクラクラしました。ストーリー全部ばらしちゃう解説に気を付けましょう。

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    2018年04月20日
  • 円生と志ん生

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    「円生と志ん生」は2005年に上演した井上ひさしさんの戯曲。
    当然ながら上演はこまつ座で、確か初演を観た記憶があります。

    あまりにも有名な(落語ファン、というより「落後史ファン」にとっては、ですが)、「古今亭志ん生と三遊亭円生が、戦後直後に満州から帰国できずに散々苦労をした」、という実話の演劇化です。

    ちょうどつい最近NHKのドラマで「どこにも無い国」という、まさにこの時期のお話がやっていて、なかなか映像にならない「戦後直後の新京や大連の無政府状態」が観られて、興味深かったです。

    あらすじでいうと、本当に割と叙事的で。
    ただ、苦労と放浪の中でも、とにかく落語を演じるという工夫や情熱に賭け

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    2018年04月07日
  • 父と暮せば

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    ネタバレ

    広島の原子力爆弾で、父を亡くした娘。
    生きているのが申し訳ない、幸せになるのが申し訳ないと言って生きていく。
    自分を戒める娘と幸せを願う娘の一人二役で話は進むが、幸せを願う娘の役を亡くなった父に置き換えている。

    現実にこんなことがあったのかと疑うほど、原子力爆弾はむごい。

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    2017年08月17日
  • 百年戦争(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。収集がつかなくなってきてますが、新たに投入。

    言い間違いが原因で、ある夜突然ネコに変身してしまった小学校六年生が、銀座・有楽町界隈のネコとネズミの小競り合いの解決に乗り出す。

    井上ひさしでヒトの言葉のわかる動物モノというと、ドン松五郎のような子供向けかと思うし、講談調に細かく章分けしてテンポ良く進むのも同じ。

    ただ、内容的にはワルノリメインなところが強く、本作はどっちかいうと「吉里吉里人」のような大人向けSFと言った方が良いのかもしれない。

    結構厚い本2冊組だが、上巻の本旨は非常にシンプルで、なんで厚くなったかといえば、事あるごとにダジャレの羅列、落

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    2017年04月17日
  • 東慶寺花だより

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    昔なのに、結構離婚に対していろんなシステムが構築されていることに驚いた。

    いつの時代も、相手を思いやる心は大切。

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    2017年03月15日
  • 東慶寺花だより

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    駆込み女と駆出し男の原作なので読んでみた。
    大泉洋さんぴったり。
    一つ一つのストーリーが短編のようになっていてよかった。
    東慶寺のシステムはとてもいい。

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    2017年02月16日
  • 私家版 日本語文法

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    日本語文法は難しく、面白味のないイメージだが、著者がわかりやすく説明している。
    助詞「が、は」等の違いがとても分かりやすく、よかった。
    読点が多い。少ないの違い。
    !?は公的な文字として認識されていない。
    漢字の大切さ。
    同音異義の多い理由。
    などの情報が書いてある。

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    2016年10月05日
  • ブラウン監獄の四季

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    講談社文庫で読んだ記憶があるので、三十数年ぶりの再読。「先管理、後管理」。いい時代だったということか。

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    2016年09月04日
  • 父と暮せば

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    同名演劇の脚本。
    広島の原爆から生き延びた美津子は、自らを幸せになってはいけない、と戒め、好きなひとができても、恋することを禁じていた。
    しかし、自称・美津子の恋の応援団長である父の竹造は、そんな美津子の恋が実るよう、影に日向に、美津子を説得する。

    竹造のコミカルな振る舞いと、美津子を脅かす被爆体験の恐ろしさの両方が伝わってきて、妙に迫力のある話。
    文章でも伝わってくるのだから、舞台で見ると本当に心揺さぶられるものがあるのだろうと思う。
    広島ことばは難しかったけど、その分リアリティがあった。

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    2016年08月25日
  • 円生と志ん生

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    20160702 演劇はあまり見た事が無い。台本だけでも面白いがやはり役者がどう演じるか?は観るしか無い。又やらないかな。

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    2016年07月02日
  • ブンとフン

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    作家のフン先生とその作品からとびだしたブン。
    ミュージカル的。どたばた。
    解説によると「ナンセンス文学の傑作」C0193

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    2016年05月12日
  • 井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

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    日本国憲法を子供向きにした本。だが、内容はそれほどわかりやすいものとは感じなかった。やっぱり憲法を子供たちにどう伝えるかっていうのは難しい。

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    2016年02月25日
  • 吉里吉里人(中)

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    中弛み感を強く感じ、読むのが若干苦痛になってきた。話の本筋が見えなくなり、小ネタを散りばめたような中巻でした。
    下巻はもう少しスピーディーになることを期待したい。果たして吉里吉里国の顛末はどうなるのか?

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    2016年02月09日
  • 日本語教室

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    昨日テレビで厚切りジェイソンと金田一秀穂が対談する番組をやっていました。なんとなく日本語モードになってたまたま家族の持っていた本書を一気読み。数の数え方の話も出てきて井上ひさしって日本人の厚切りジェイソンじゃん!日本語に含まれている「なんとなく」に突っ込み入れてお笑いにしているのと、「なんとなく」を突っ込んで考えて日本語の文学にしているのが違いだけど。Why Japanese people?そう、Whyって言わずに無意識に日本語を駆使し、日本語を変えていくのが日本人!

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    2016年01月31日
  • 東慶寺花だより

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    連作短編。物語の語り手は東慶寺の御用宿に居候をしている信次郎。一話完結で毎回違う女性が主人公になるため展開が早く、誰かに感情移入したり応援したりができなかった。どの話もあっさりしていた。

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    2015年12月29日
  • 新釈遠野物語

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    タイトルに「遠野物語」が入っているからという先入観入りまくりで最初の話を読んでしまったので
    最後に「ええー;」という感じに(笑)
    でもオチまではどきどきしながら楽しく読めました。
    他の作品も断言しない、言い切らない良さと
    善と悪で容易に分けない良さがあり、
    ただただ切ない話もあり…
    特に妻の話の切ない事と言ったら…!
    と 思っていたのに
    最後の話を読んでまた「ええー;」という感じで終わるという(爆)
    とても面白い一冊でした。
    10年後くらいにもう1度読みたい一冊。

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    2015年12月16日
  • 東慶寺花だより

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    一作一作は短いが起承転結がきっちりしていて短編のお手本の様な作品集だった。江戸の風物に触れられるのも楽しい。

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    2015年11月10日
  • 吉里吉里人(下)

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    井上ひさしの博識と問題の切り口、設定の仕方の巧みさにただただ脱帽だった。
    本書を著したのが1985年と自分が生まれる前年にも拘わらずテーマとしている問題意識が全く古めかしく思えない。
    期せずして安保関連法が物議を醸した正に同じタイミングで読んだことで井上ひさしの訴えようとしている課題の一端を強く共有することが出来たと思う。

    個別には特効薬、特に虫歯(および歯医者)に関する論点が素敵だった。
    虫歯の特効薬が発明される。
    すると「全世界の歯科医師や歯科技工士が失業しますよ。残るのはごく一部の、美容師まがいの歯科医師。つまり細々と派の手入れをさせてもらうしかなくなります。歯科用の医療機器商も潰れま

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    2015年11月01日