【感想・ネタバレ】四千万歩の男(二)のレビュー

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Posted by ブクログ

第一巻を読み終えたのは随分と前だった。
これから蝦夷地に足を踏み入れるというところで終わっていたのだが、
今回も色々な事が起こる。

アイヌの人々と本州からきた人々
幕府と松前藩
さまざまな二極対立の構造のなかにも、
必ずその両方の間にたち、
客観的に見る目がある。
それが伊能忠敬であり、読者でもある。

アイヌが出てくると高校時代の公民の先生を思い出す。
一生懸命にアイヌのことを教えてくれたっけ。

この本が面白いのは、
史実が基盤となっていて、
にもかかわらず内容が古くないところだ。
本当に毎日わくわくしながら読みすすめた。

1巻では伊能忠敬が測量の旅に出るまでの
前振りや、桃太郎のように弟子が増えていく過程が描かれる、まさに旅立ちの章。
2巻は民族の問題と世界の中にある日本への気づきの章となっている。

3巻を急いで買いに走らなくては。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ただ測量を無事に終わらせたいのに、色々なしかもあまり測量と関係ないところからからまれていく忠敬が不憫ですが、それが面白かったりします。

蝦夷の測量の大変さが要所でわかりました。

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2012年10月11日

Posted by ブクログ

アイヌの地で次から次へと騒動に巻き込まれながら歩く忠敬一行の珍道中。実におもしろい。飽きさせない。読み進むのが愉しくてしかたがない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

蝦夷の地へとわたった忠敬一行は、公儀、松前藩、アイヌの三つどもえの抗争に巻き込まれ、さらに間宮林蔵の謀略によって振りまわされることになります。

前巻同様に破天荒なストーリー展開になっていて、いかにも著者の作品らしい内容です。とくに印象的だったのは、ロシアにわたりロシア人と通商を結ぶことを夢見る大司馬伊織という人物でした。鎖国政策を守りつづける公儀に対して、ペテルブルクで日本語を教えているという噂があることを聞いた忠敬に、著者は「それに対抗するには大司馬伊織のような人物があと十人ぐらいはいないと困る」という感想を述べさせています。

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

1800年6月、忠敬が渡った蝦夷は外にロシア、内に公儀(おかみ)・松前家・アイヌが策略に策略を重ね、だまし合いの地だった。陰謀家の間宮林蔵、変な剣客平山行蔵ら、敵か味方か。アイヌ青年と仲良くなった忠敬に起る、事件につぐ事件、喘息をかこつ忠敬の愚直な一歩は、血みどろ泥まみれの闘いだった。

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2009年10月04日

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