今野敏のレビュー一覧
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内容(ブックデータベースより)
竜崎伸也、東大法学部卒。愛想なく冗談ひとつ言わない男。そして、最も頼りになる警察官僚
「大人の判断だって?それは、臭い物に蓋という古くて役立たずの官僚主義のことだ。今必要なのは、保身のための方便じゃない。どうしたら被害が最小限で抑えられるかという正しい危機管理なんだ」(本文より)
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。原理原則を遵守するその朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身命を捧げるべきだ。私はその信条に従って生きているにすぎない、と──。組織を揺るが -
Posted by ブクログ
ネタバレプロレス対古武術という異種格闘技戦についての小説。
そもそも、異種格闘技戦は「プロレスはシナリオのある八百長」という風評に反発したアントニオ猪木が「プロレスラー最強」を証明するために始めた興行で、プロレスファンなら、柔道のウィレム・ルスカや空手のウィリー・ウィリアムス、ボクシングのモハメド・アリなどが思い出される。そしてやはり、難しいのはルール作り。単なるストリートファイトではないので、お互いに違うルールの擦り合わせは試合を有利に進めるためには避けて通れない関門となった。
他にも、異種格闘技戦とは違った団体の威信をかけた新日とUWFとの5vs5プロレス団体戦も面白かった。基本ルールが同じなので