今野敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
再建もので、書房、学校に続き本作は病院の再建。
またも組長のもとに再建の話が持ち込まれる。
病床数20の地方病院。
外壁は汚れ、ドアも重厚な手押し、院内照明は暗い蛍光灯。
人の心は、まず入れ物からという組長の信念から外壁の清掃をと。
しかし、病院ではあらゆることが外注業者に委託しており、掃除するにしても特殊性が必要で中々に難儀する。
外注業者の背後には関西の組織が。
そんな再建に悪戦苦闘する最中、組事務所のある地元では暴力団追放運動が勃発。
旧住民は組を必要とするが、新しく住み始めた新住民は毛嫌いする。
本作も心温まる義理と人情でした。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
前作の書房再建に続き、本作は私立学園の学校法人の再建をすることに。
今日日では珍しい荒れた学校の描写が懐かしい。
落書きだらけの校舎に割れた窓ガラス、荒れ放題のグラウンド。
昭和に見たそれだ。
しかし、在校生はというと、なんとも現代的。
反抗的でもなければ、押しても引いても反応がなく不気味な存在。
本作で絵が描かれる、権利と恥の文化を読むと大いに頷ける。
実に生きづらく悲しい昨今だが、そこで働く教師達の無気力感が何とも痛ましい。
ただ、そこは人情もの。
最後はほろっと胸をすく。
全国のお子さんを抱えるおっちゃん、おばちゃんは本作をどう感じるのだろうか。