白石一文のレビュー一覧

  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    順風満帆な会社員人生を送ってきた大手食品メーカー役員の芹澤は、三歳で命を落とした妹を哀しみ、結婚もしていない。ある日、芹澤は元部下の鴫原珠美と再会し、関係を持ってしまう。しかし、その情事は彼女が仕掛けた罠だった。自らの運命を変えた珠美と会い続けようとする芹澤。彼女との時間は、諦観していた彼の人生に色をもたらし始める─。喪失を知るすべての人に捧げるレクイエム。

    著者の小説を読むのは2作目。特殊な?導入さえ納得できれば、すんなり読み進めることができた。

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    2022年11月27日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    作家の野々村保古は、最愛の女性・ことりと4匹の猫とともに暮らしている。 15歳下のことりと出会ったのは、野々村が40歳の時だった。以来20年、2人はかたときも離れることなく生きてきた。還暦を目前に、野々村はこれまでの人生における「出会い」について考える。
    そんなとき、ことりが母の介護のため一時的に家を離れることに。すると、二人の間に微妙な空気が流れ始め……。彼女にいったいなにが起こったのか!?
    人生という奇跡の意味に迫る、作家生活30年を迎えた著者渾身の自伝的小説。

    事実に基づく部分もあるせいか、ややエッセイ的な側面もある小説。読みやすかった。

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    2022年11月26日
  • 翼

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    おもしろかった、、けど、
    広げた風呂敷たたみ切れてない感が結構あるかも。
    主人公の元上司の人柄とかバックグラウンド知りたかったな

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    2022年11月25日
  • 永遠のとなり

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    死を意識したときの人。病んだ心を休ませ、ゆっくりとした回復途上の人。混ざりあったときの、静かな静かな心の交流。

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    2022年11月19日
  • もしも、私があなただったら

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    白石一文作品の中では軽やかであっさりした印象。野次馬根性で言えば、その相手で本当に良かったのか?と思いながら読み進める楽しさもあった。

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    2022年11月12日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    いつまでたっても本題に入らない。
    むしろ本題なんてないのかな、と思いながら最後まで読めた。
    面白かったってことかな???

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    2022年10月04日
  • 一億円のさようなら

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    長い小説だった…
    描写はとても丁寧で頭に浮かぶが、果たして必要なものがどれほどあったのか。
    46億円とはいったいなんだったのか、男の生き様とは、邪悪な人間とはなんだったのか、、、
    もっと伏線回収があってもよかったかも。
    金沢に住んでたことのある自分は個人的に楽しめたが。

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    2022年09月19日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    白石一文さんは、少し前によく読んでいました。
    何か考えが、男尊女卑で古いし、学歴社会を否定しながらも、登場人物は優秀で一流企業で働き、女性は美人ばかり…
    いけすかないーと思いながらも、何故かひきつけられるところがありました。
    本作も同じような傾向でしたが、以前よりインパクトがなかったです。
    今どき、女性は家で夫を支え…のようなことを書けば、それこそボコボコにされるでしょうが…
    白石さんご自身の考えが変わった、ってことなのでしょうか…

    芽が美(乃が美のことですね)のパン!買ってきましたが、他の生食パンとの違いはわかりませんでした。
    紀の善の抹茶ババロアは、すっごく美味しかったーどの作品に出てき

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    2022年08月24日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    この本の前に読んだ同著者の「プラスチックの祈り」のように、小説というよりも、自分の考えや哲学を小説という形でまとめ上げている

    「プラスチックの祈り」よりは、読みやすかった

    白石さんの小説は、物語を楽しむというよりも、物事の考え方を学ぶというところがメインな気がします

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    2022年08月11日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    週刊誌の編集長である特権を利用して自分本意な性行為をするところから始まり、下巻は全てを捨てて癌に侵された体を引きずりながら北海道にたどり着いて、DVから救ってあげた女の買った家に住むことにする・・・という話である。自分も含めて、周りの人間はそれぞれの理想や正義感であふれているが、結局、世界は変わらないんだから、世の中の不条理も不正義も、どうでもいいじゃないか。オレは今を生きるんだ。

    ・・・という話だと思うのだが、この作品で作者は山本周五郎賞を受賞したとのことで、たぶん文学界では随分評価されている作品なんだろうなと思う。
    白石さんはの作品では、いつも登場人物(大抵男が多いが)はいろんなセックス

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    2022年08月04日
  • 私という運命について

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    この作者らしくなんだかいろいろなこと、それもどちらかといえば悲しいこと、が起きる。まあ、でも人生はそのようなものかもしれないし、身近なことも運命に司られているような感覚はなんかわかる。選択の連続は、でもそうなるものだったという…。途中途中引き込まれながらも、やっぱりちょっとめんどくさい小説だったかな。

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    2022年07月16日
  • 一瞬の光

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    ネタバレ

    (正しい意味での)メンヘラをファム・ファタールにしてしまった男の話。
    性愛でない愛のかたちを描いているが、自分の大事な人もこういうメンヘラとヒロイズムこじらせた共依存で親に捨てられたので、メリーバッドエンドの先はただの現実があるのを知っている身としてなんだかなぁと思いつつ読んだ。
    脳死状態のメンヘラにはそりゃ勝てないよなぁと思った。

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    2022年05月26日
  • 私という運命について

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    主人公冬木亜希の20〜40代の物語。主人公の考え方が理屈っぽいなぁと思いつつ、じっくり読めた。

    ラストについては、うまくまとめているが好みではない。

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    2022年05月20日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    ネタバレ

    優しくて嫌悪すべきところはなくて、何だか2人の主要登場人物は、誰かの理想を込めて作られたような人たちだなと思った。気持ちよく読み進められた。随所に記された死生観も考えさせられる。
    でも、なんとなく、メルヘンみたいで現実感ないなーと思ったり…

    最後に解説を読んで、すごく腑に落ちた。誰かを励ます思いで創られたものか。優しい手紙みたい。解説を読んでから再読すると、また沁みてくる。

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    2022年04月01日
  • 一億円のさようなら

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    家族としての自分の人生、会社員としての自分の人生、そして自分自身の人生を考える話でした。
    信用は愛情よりもきっと大切で、だからといって自分を幸せにするのは自分という根底は大事だなぁと。
    家族を持って、自分も幸せに、家族も幸せにというのは本当に困難な事なんだと思う。

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    2022年02月05日
  • 火口のふたり

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    個人的に主人公の賢治と重なる部分があり胸が痛くなった。今まで歩んできた人生は短くどのようなものか分からないけれど生き方について考えさせられた。ちょっとだけ生き方を変えようと思ってみた作品。

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    2021年12月22日
  • 記憶の渚にて

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    記憶の渚にて

    1.物語
    10年以上、付き合いがなかった兄と弟の対面が果たされます。
    兄が自宅で自殺したことによる確認と引き取りです。
    弟に連絡をした女性は偽名かつ住所も架空でした。
    謎解きの始まりです。

    2.物語の結末
    1.のとおり、物語はミステリーで始まります。
    しかし、終わりは、本の装丁のとおり、桜の木の下のシーンです。
    しかも、犯人は、、、???と読者側の疑問を残す形で終わります。

    ミステリーで始まり、その事件の動機から別の方向性で展開するのは、理解はできるが、難解でした。

    3.難解な理由
    登場人物は10人を超え、かつそれぞれ役割があり、さらに血縁で絡んできます。

    家系図が巻末

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    2021年12月05日
  • 光のない海

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    徳本産業社長 高梨修一郎を軸としたヒューマン。
    高梨は古い名刺整理をしている時に、1枚の名刺に手が止まった。それは2年前に購入した陶製の水入れを実演販売していた販売員〝筒見花江〟のものだった。
    お気に入りで2年間愛用していたのだが、ちょうど2ヶ月前にふとしたことから割ってしまっていた。

    とは言え…高梨と花江の関係はちょっと強引すぎるかな。その関係を周りに〝嘘〟をついて取り繕う必要もなかったと思う。

    登場人物が多いので、人間関係を整理するのがちょっと大変。
    しかもその誰もが重い荷物を背負っていて、この〝ルイトモ〟は嫌だなぁ(^^;;

    不倫、会社買収、失踪、死、自殺、行方不明、虐待、殺人事件

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    2021年09月20日
  • すぐそばの彼方

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    ネタバレ

    「本当の愛」は、家柄やお金が絡んでいる結婚ではなくて、不倫の恋の方にあった…というような展開にちょっと納得いかないんだけど、なんかそんな話です。
    大物政治家の息子である主人公は、不倫やらお金の問題やらで窮地に陥り、心を病んだ状態にある。
    本来アタマが良くてちゃんとしているはずの彼が、精神的にちょっとおかしくて約束を忘れたり、お金のやりくりが全然できてなかったりする様子は読んでいてハラハラして、“よくわからないけどなんか病んでる”っていう感じが実にうまくに描いてある。その彼がだんだん回復していって、真実を見つける話…
    (つまり本当に自分のことを愛してくれて、本当に自分が愛すべき人はすぐそばにいた

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    2021年09月17日
  • 幻影の星

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    ネタバレ

    (2013年5月に書いた感想です)
    この頃の白石一文さんは、震災や原発事故、火山の噴火などに絡め、この世(いのち)の無常さを書くことが多いのかな?
    この物語もそんな感じ。
    あくせく生きても、結局100年後にはみんな死んでるし、大地震みたいな自分ではどうしようもないことで、あっさり死んでしまうことだってある。
    生に執着してもむなしいものだ…。
    この物語では特に、「時間」について特殊なとらえ方をしている。
    時間(過去・現在・未来)なんて、人間が作り出した幻想みたいなもので、現在の自分以外のモノはしょせんイリュージョン。
    そんなことを考える主人公は、あるとき存在するはずのないものを受け取る。
    それは

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    2021年09月17日