白石一文のレビュー一覧

  • 我が産声を聞きに

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    一人娘が大学に入学し一人暮らしを始め、夫婦二人のコロナ下の生活。二人とも仕事を持ちお金にも余裕があり理想の家族だったはずなのに。選ばなかった人生選べなかった人生。それをもう一度やり直すと決めた夫。妻は心の整理をつける事ができるのか。

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    2024年03月12日
  • どれくらいの愛情

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    4つの中編からなる重厚な一冊。白石作品の多くに共通して見られる、運命というテーマが深く丁寧に描かれている。

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    2024年03月12日
  • 一瞬の光

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    何故かおりを選ぶのか、何故そこまで感情移入するのか理解出来なかった。
    年を食うと若い女を求めるというだけの話なのかな。
    ただビジネスの話に関しては引き込まれる箇所はあった。

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    2024年02月17日
  • ほかならぬ人へ

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    初読みの作家さん。
    「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」の2篇の小説。

    とても深い。
    「自分にとってのベストな他人は誰なのか?」という命題がテーマとなっている。
    この人に違いないという証拠とは、何なのか?
    考えると途方も無い空間に投げ出されるような、心がざわざわする感覚になりました。


    東海さんや黒木さんが格好良く、恋愛というよりも、人生における真意を突いたセリフの数々にとても共感できました。

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    2024年02月07日
  • ほかならぬ人へ

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    内容自体は特に珍しいものでもないと思う。
    ひとが誰かのことをほかならぬ特別なひとだと裏付けるものは何なのか、それは定量的なものではないのかも。
    好きな人の香りや匂いは、その香り自体は実は何の意味も無い情報でしかなく、好きな人そのひとに依存しているんだろうなと思う。

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    2024年02月03日
  • 神秘(上)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    貪るように読んでいた時期があった白石作品。

    久しぶりに読んだが、静謐で重いところから、仙人のような境地に至る心の動きに心を掴まさせられる。
    『スティーブ・ジョブズ』『城之崎にて』を読もうと思う。

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    2024年01月14日
  • ほかならぬ人へ

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    かなり読み進めた後に「あれ?この本前に読んだことあるような……?」と思わせる本がある。
    それが、これだった。あるシーンだけ記憶に残っていた。正直に言うと、全体の印象はちと薄い。だけど、記憶に残るシーンを描けるのはすごいと思う。

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    2024年01月12日
  • 一億円のさようなら

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    鉄平は、妻の夏代が二十歳くらいの頃、伯母から遺産を相続しており、相続財産は総額四十八億円程度となっているという秘密を偶然知ってしまいます。

    夏代はなぜ結婚前からの遺産の存在を隠し続け、一切手をつけなかったのか。なのに、どうして突然カナダのバイオベンチャーに二億円を出資したのか。

    遺産をずっと秘密にされてきた鉄平は、妻のこと、家族のことを何も信じられなくなってしまいます。

    妻を信じられなくなった鉄平の気持ちも、夫に遺産を隠し続けてきた夏代の気持ちも、どちらもわかるような気がします。家族や結婚生活について、自分だったらどう思うか、考えてしまいます。

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    2024年01月03日
  • 神秘(下)【毎日文庫】

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    下巻に入ると、山下やよいさんにぐっと近づいていきます。彼女が結婚式をしたという教会や、阪神大震災の犠牲者名簿などから、少しずつ居場所を手繰り寄せていく、この過程が一番ワクワクしたかも。

    その後は、何かがぱあっとひらけていくような展開を期待していたもののそうはならず、一度はテンションが下がってしまったのですが、最後の「あとがきに代えてーー白石一文『神秘』を語る」まで読んだとき、ああ、この本は「がん(病)の治し方」を、「生きたまま生まれ変わる」ことは可能であることを、具体的に示してくれた小説だったのだと納得しました。

    すべては必要な展開だったのです。この小説の中には、なにひとつ無駄はなかった。

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    2023年11月01日
  • 神秘(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    最後の30ページのための上下巻にわたる壮大な前振り。でも思い返してみればたしかに運命的とも思える不思議な出会いは過去にもあった。おおかたは忘れているだけなのかも知れない。

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    2023年10月31日
  • 神秘(上)【毎日文庫】

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    〈来年の今頃には、この〝私という意識〟を永遠に失う。これから迎える秋が最後の秋であり、そのあとの冬が最後の冬なのだ。来春の桜が最後の桜になるのだ。そして、次の秋や冬を私が過ごすことはおそらくない〉

    膵臓の末期がんで余命一年と宣告された五十三歳の〈私〉、菊池三喜男。現在は東京の大手出版社の役員。二十年前、月刊誌の編集部員だった〈私〉は、一本の電話を受けた。それは山下やよいという女性からで、信じがたい内容だったが、試しに彼女の言う通りにしたら、そのときひどく捻挫していた左足が、電話越しに治ってしまったのだった。そのやりとりを記したメモを手に、その女性を探すため神戸へ向かう。

    小説に登場する場所

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    2023年10月28日
  • 神秘(上)【毎日文庫】

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    何年か振りに既読の本をそうとは知らず購入してしまった。
    いい機会なので6年振りに再読。

    6年前の自分が書いたレビューと同じように
    今回も主人公の癌と告げられた後の冷静さに驚く。
    忘れていた箇所も多く、再読を引き続き楽しみます。

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    2023年10月05日
  • 翼

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    たった1人の人と生涯を共にするのは難しいことだと感じました。人の考え方は変わるもので、永遠に続くものなんてないんだなあと思いました。

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    2023年09月26日
  • 私という運命について

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    30代という妙齢の女性の10年を通して、女性の幸福とは何か?を考えさせられる。

    結婚・未婚の区別ではなく、出産・未出産の区別が幸・不幸を分けるとの仮説には共感できなかった。

    幾度となく「運命」という言葉が出てくるが、この物語では感傷的な思い込みによって語られている印象が強く、自分の意思によらない一種の割り切りにも見えて、冷めてしまった。

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    2023年09月24日
  • ほかならぬ人へ

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    人間関係の複雑さと迷い
    男と女、恋と愛、結婚と離婚、そして死別など人生にはそれぞれの出会いの選択と別れの選択がある。結婚相手となれば悩まない訳がない、だが「本当にこの人で良いだろうか」は自分自身が決めるしかない。他人の一言や、一時的で気休め的な判断は後々後悔する事は間違いない、だが、それがベストだと誰も言えないのだ。「一大決心」は全て自分が決めることで自分が全て招いていることを忘れてはならない。

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    2023年08月26日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    結婚を控えた主人公は、故郷で同級生と再会する。

    読んでいて、最初の方の設定を
    すっかり忘れている状態です。
    おぼろげながら覚えているのですが
    目の前の現実(?)を読み込むのに必死で…。

    最後には驚きの現実も出てきましたが
    これを『愛』だと言っていいのかは謎です。

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    2023年07月26日
  • ほかならぬ人へ

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    恋愛に関する中篇2作が収められた作品。
    一作目の男性主人公がとにかく好きになれなかった。恋愛へのウジウジ具合、理想の持ち方に分かり合えないものを感じる。
    二作目の女性主人公は悪くはないものの、相手役の男性のリアリティのなさが気になってしまう。

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    2023年06月17日
  • 一億円のさようなら

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    人生や人間やお金についてぐるぐる回るような長編。
    夏代という女が最初から最後まで訳わからなく気持ち悪くって嫌いだった。

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    2023年06月16日
  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

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    自分の親に愛人がいたという事実が、亡くなった後に分かったとして。それを掘り起こして、知りたいと思うエネルギーが私にはないだろうな〜、と。
    歳をとるにつれ、可能であれば見たくないものに目を閉じることができるようになってきた気がする。

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    2023年05月19日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    うーん、自己中心的で理屈っぽい感じの男の人が主人公です。
    主人公をあまり好きになれないので胃癌だと言われてもなんかいまいち同情もできず…。
    あと別の本でも超能力的なものでてきて醒めた覚えがあるのですが、今回は死んだ人の声が聞こえたりするのがちょっと…。

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    2023年05月18日