白石一文のレビュー一覧

  • 翼

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    女性が主人公のお話でした
    帯の言葉はちょっとおおげさかなと感じました
    帯はまぁだいたいそんなもんと思っています
    過去と現在を織り交ぜて物語は展開しました
    男女のあれこれ
    解説を読むと、それを踏まえてもう一度読んだら
    もっと深く感じることができることがあるかもとは
    思いましたが・・・

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    2023年03月02日
  • 草にすわる

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    表題含む5作品。

    草にすわる
    花束
    砂の城
    大切な人へ
    7月の真っ青な空に

    人の生き方について、人の孤独について、誰かとの関わり方について、深い作品だと思いました。

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    2023年03月01日
  • 私という運命について

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    1人の女性の20代から40代までのお話。

    人は選びとっているようで本当は選んでなくて、そうなるように生かされている。
    それでいて受け身ではない生き方。

    女性であること。

    名言に溢れた一冊でした。

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    2023年01月23日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    自伝的小説ということでちょっとエッセイに近いような作品でした。
    それもあってかちょっと古い時代の思考のようなものが見え隠れしていてそれほど面白く読めませんでした。なんとなく理屈っぽい作品でした。

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    2023年01月19日
  • もしも、私があなただったら

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    若い頃の「好き」「恋心」と歳を重ねて思う「心が通じ合う」は結局同じ意味で、人は何歳になっても疑う、、ってこと?
    最後の終わり方がハッピーエンドなのかどうなのかよくわからなかった

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    2023年01月08日
  • ほかならぬ人へ

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    ネタバレ

    *ネタバレ
    気に入ったセリフ抜粋


    ▼「とにかく私としては一度結婚というキャリアを消化しておきたいの。ー失敗したところで結婚という経験をすることができた、というのが大きいのよ。自分でもいやになるような、この訳の分からない結婚願望のようなものを私は私のこの身体のなかからはやく追い払いたいの」

    まさに今の私の心境が言い当てられたようでびっくりした。
    本当に結婚したいかと言われれば分からない。
    結婚のメリットが分からない。
    でも1人で生きていく覚悟はない。
    だから、自分の人生経験において、結婚というキャリアを消化しておきたい。

    ▼「人間の人生は、死ぬ前最後の1日でもいいから、そういうベストを見

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    2023年01月02日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    物語の基軸となっている排出権絡みのスクープは、事件そのものの中身ではなく、これに関わる政治家との議論が要になっていく。政治というものをどう考えるか。より大きな理想を追い、小さな悪を受け入れるか。正面から考えれば偽善だらけの現状を変えることができるのか。

    人の生き方そのものに問題提起する作品。言葉の端々にマッチョな思考回路が垣間見えるけれど、言わんとすることはとてもよく理解できる。一気読みだった。

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    2022年12月20日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    多くの人脈と駆け引きに長け、功を成してきた雑誌編集長を軸に、排出権取引絡みの政治スキャンダルの記事出稿をめぐって、上層部の圧力や人事、社内の不祥事などさまざまな要因がうごめいている上巻。

    2009年の作品だから、政治状況や格差に対する認識など、もちろん「振り返る」感じにはなるけれど、一向に改善されてはいない、むしろ悪化している現状を見れば、著者が引用したり批評したりしている文章は、いまだ大いに考えさせられるものがある。

    職場や人間関係の描き方という意味ではかなりマッチョな作品だが、メディアは個人的に知らない業界ではないから、むしろ真実味があり、消極的な意味でため息が出る。

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    2022年12月18日
  • 光のない海

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    偶然か必然か、何かの縁なのか暗示なのか、、白石ワールド全開。
    心を締め付け続ける孤独を描いた本作。
    ページを捲る手が止まらず、強く惹き込まれた。
    白石作品は個人的に当たり外れがあるけど、本作は当たりだった!
    これだから白石さんはやめられない。笑

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    2022年12月04日
  • どれくらいの愛情

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    正直なことを書くと、最初の作品に、少しだけれど女性軽視されてる表現を見つけて戸惑った。

    ダーウィンの法則での触れ合いについての持論も、最初は納得行ったけど、父親も子供と触れ合うのだから父と母の関係性が悪くなるのはおかしいような?

    でも、目には見えない愛についてのお話は良かったな。
    絶望は希望の種。心から相手のことを思う気持ちがあればそれで十分に愛し合えるんだ。
    愛って何だろうって、自分の中にある愛のこと、もっと考えたいと思った。

    後書きがとても好きでした。

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    2022年11月30日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    順風満帆な会社員人生を送ってきた大手食品メーカー役員の芹澤は、三歳で命を落とした妹を哀しみ、結婚もしていない。ある日、芹澤は元部下の鴫原珠美と再会し、関係を持ってしまう。しかし、その情事は彼女が仕掛けた罠だった。自らの運命を変えた珠美と会い続けようとする芹澤。彼女との時間は、諦観していた彼の人生に色をもたらし始める─。喪失を知るすべての人に捧げるレクイエム。

    著者の小説を読むのは2作目。特殊な?導入さえ納得できれば、すんなり読み進めることができた。

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    2022年11月27日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    作家の野々村保古は、最愛の女性・ことりと4匹の猫とともに暮らしている。 15歳下のことりと出会ったのは、野々村が40歳の時だった。以来20年、2人はかたときも離れることなく生きてきた。還暦を目前に、野々村はこれまでの人生における「出会い」について考える。
    そんなとき、ことりが母の介護のため一時的に家を離れることに。すると、二人の間に微妙な空気が流れ始め……。彼女にいったいなにが起こったのか!?
    人生という奇跡の意味に迫る、作家生活30年を迎えた著者渾身の自伝的小説。

    事実に基づく部分もあるせいか、ややエッセイ的な側面もある小説。読みやすかった。

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    2022年11月26日
  • 翼

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    おもしろかった、、けど、
    広げた風呂敷たたみ切れてない感が結構あるかも。
    主人公の元上司の人柄とかバックグラウンド知りたかったな

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    2022年11月25日
  • 永遠のとなり

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    死を意識したときの人。病んだ心を休ませ、ゆっくりとした回復途上の人。混ざりあったときの、静かな静かな心の交流。

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    2022年11月19日
  • もしも、私があなただったら

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    白石一文作品の中では軽やかであっさりした印象。野次馬根性で言えば、その相手で本当に良かったのか?と思いながら読み進める楽しさもあった。

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    2022年11月12日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    いつまでたっても本題に入らない。
    むしろ本題なんてないのかな、と思いながら最後まで読めた。
    面白かったってことかな???

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    2022年10月04日
  • 一億円のさようなら

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    長い小説だった…
    描写はとても丁寧で頭に浮かぶが、果たして必要なものがどれほどあったのか。
    46億円とはいったいなんだったのか、男の生き様とは、邪悪な人間とはなんだったのか、、、
    もっと伏線回収があってもよかったかも。
    金沢に住んでたことのある自分は個人的に楽しめたが。

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    2022年09月19日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    白石一文さんは、少し前によく読んでいました。
    何か考えが、男尊女卑で古いし、学歴社会を否定しながらも、登場人物は優秀で一流企業で働き、女性は美人ばかり…
    いけすかないーと思いながらも、何故かひきつけられるところがありました。
    本作も同じような傾向でしたが、以前よりインパクトがなかったです。
    今どき、女性は家で夫を支え…のようなことを書けば、それこそボコボコにされるでしょうが…
    白石さんご自身の考えが変わった、ってことなのでしょうか…

    芽が美(乃が美のことですね)のパン!買ってきましたが、他の生食パンとの違いはわかりませんでした。
    紀の善の抹茶ババロアは、すっごく美味しかったーどの作品に出てき

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    2022年08月24日
  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    この本の前に読んだ同著者の「プラスチックの祈り」のように、小説というよりも、自分の考えや哲学を小説という形でまとめ上げている

    「プラスチックの祈り」よりは、読みやすかった

    白石さんの小説は、物語を楽しむというよりも、物事の考え方を学ぶというところがメインな気がします

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    2022年08月11日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    週刊誌の編集長である特権を利用して自分本意な性行為をするところから始まり、下巻は全てを捨てて癌に侵された体を引きずりながら北海道にたどり着いて、DVから救ってあげた女の買った家に住むことにする・・・という話である。自分も含めて、周りの人間はそれぞれの理想や正義感であふれているが、結局、世界は変わらないんだから、世の中の不条理も不正義も、どうでもいいじゃないか。オレは今を生きるんだ。

    ・・・という話だと思うのだが、この作品で作者は山本周五郎賞を受賞したとのことで、たぶん文学界では随分評価されている作品なんだろうなと思う。
    白石さんはの作品では、いつも登場人物(大抵男が多いが)はいろんなセックス

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    2022年08月04日