白石一文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編集です。通奏低音で流れるテーマは
運命の人と一緒になれればほんとうに幸せになれたのかも…
なんだろうかと感じます。
それが出来なかったり、それを選択しなかった人生の様々な結末を描きつつ、幸せな人生とは…を問うたような作品です。
運命の人…だと思える人と出逢う。
いつ出会えるかは全くわからないんですよ。結婚する前ならいいですよ。そのまま流れに身を任せておけばいいんだしね。後ろめたさも、後ろ指さされる心配もありませんもんね。
でも結婚した後だったり、子供を持った後だったりする場合もあるんですよ。その場合…どれほど苦しまなきゃならなくなるか…
自由な心で思うままに生きられれば…誰しもそう願うでしょう。
でもそれが本当に幸せなのかどうかは、簡単に答えられません。
不自由な人生だとしても全てが否定されるばかりではないし、
自由な選択、自由な人生であったとしても幸せとは限らないのではないでしょうか?
自分の人生を生きる…難しい命題です。
本作は白石さんのデビュー二作目何ですね。以後の作品をいろいろ読ませてもらってますが、デビュー当初から男女関係や人生のあり方に疑問を投げかけるような作風なんですね。
今年は彼の作品を全て読破するつもりです。次はデビュー作をチョイスするつもりです。楽しみです。 -
Posted by ブクログ
巻末の解説にもありましたが『一瞬の光』のこじらせ女子版といったところ。
ただ、『一瞬の光』の瑠衣さんと違い丈二はエリートで容姿に恵まれているけど、下衆な男でパーフェクトな男性とはとてもいえません。
かえって、元ヤクザの優司の方がカッコイイ男として描かれているので、『一瞬の光』を読んだ時みたいな、どうしてこっちを選ぶかな?と納得できない訳じゃない。
個人的には非のうちどころのないエリートの婚約者よりも元ヤクザを選ぶ話の方が面白くなりそうなのにと少し残念でした。
後半にあるエピソードには「お前は金八先生における杉田かおるか」とツッコミを入れたくなった。
もう35歳なんだから……そんな中学生みたいなことはやめようよ、と。
ケンちゃんのエピソードからとんでもないバッドエンドがくるのかと身構えて読んでいたけど、バッドエンドにならなくて良かった。