白石一文のレビュー一覧

  • すぐそばの彼方

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    白石作品の主人公にはいつもモヤモヤイライラさせられる。
    ハッキリ言って好きになれない。友人にはなれないな。
    この作品の主人公も大物政治家の息子でありながら、どうしようもない狼藉を繰り返す。
    繰り返した狼藉がどういうものなのかは、読み進むにつれて小出しにされる。
    ま、どうしようもない人間だ、龍彦は。
    いったい何がしたいのだ、お前は。
    誰を愛したいのだ。
    そうやって一生生きていくつもりか?

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    2012年02月05日
  • すぐそばの彼方

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    権力闘争の末に主人公が最後に重要な選択をするんだけど、それが腹が据わった感じがしない。また周りに強く言われたらふらふらしちゃうんじゃないかなと思ってしまう。その前までの心理描写が少ないせいだろうか。政治家達の人間関係は詳しく描かれていたが、主人公自身の描写はやや物足りなかったような気がする。

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    2012年01月17日
  • すぐそばの彼方

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    ネタバレ

    私が特に苦手とする、政治が題材。

    最初は、たんたんと話が進んでいくが、
    愛と金が絡まり合い、スピードが増していく。

    野望を達成するための金であり、
    人間としての愛である。

    その相容れない部分でひずみができ、
    自分を持たないと堕ちていく。

    何かを失ったとき、人間は赤ん坊のように周りに支えられて立ち直っていく。
    そして、実は、過去もそうであったことに気がつく。

    政治が舞台だからこそ、金と愛と野望。
    人生のなかで、主人公が本当に求めていたものが浮き彫りになっていく。

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    2012年01月04日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    人気作家がやりたい放題?!一般受けはキビシイかと・・・。
    親子揃っての直木賞作家である白石一文氏が、講談社の創業百周年記念書き下ろし作品として刊行した本作。第22回山本周五郎賞を受賞してはいるが、同年度の他候補作の評価が押し並べて低かったということも言い添えておくべきかもしれない。
    数々のスクープを物にしてきた有名週刊誌編集長・カワバタは、僅か生後3ヶ月で我が子を失ったことを妻の身勝手さによるものだと思い込み、同時に自らも胃癌を患いながら再発の恐れを抱えている。上下巻とも終始、カワバタ主体で作品は展開されていて、その他の登場人物は実際のところあくまで付録といった印象。肝心の作品内容も、大物政治

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    2015年03月23日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    この人の本は初めて読んだけど、みんなのレビューでよく美男美女を描く作家さんなのだと知った。
    美男美女で他にどんな物語を作るのか?となんとなく気になります。
    美人が美人に生まれたことで得ばっかりするわけじゃないのはわかるけど、美人には美人の生き方の型のようなものがある気がして。他の型も読んでみたいなあ。

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    2011年12月27日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    白石さんはわたしの好きな作家さんの一人だけれど、
    どんどんお話が読みやすくなっているような気がします (笑)

    こちらは長編の恋愛小説で、
    じっくりとした落ち着いたストーリー展開です。
    心のつながりや人と人のつながりを丁寧に
    成熟して書いたようなお話。

    読み終えたあとの充足感も、味わい深いです。

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    2011年10月25日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美帆と優司の運命がちょっと見えづらい気がしながら読んだ。
    しかし美帆の執念はかなり怖い。
    美人はなかなか幸せになれないだの言われたり、その複雑な生い立ちの環境からすれば、そんな発想に行き着いてしまうものかと思った。自分にはとうてい同じ考えはうまれない。

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    2012年01月13日
  • すぐそばの彼方

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    正直難しかった。人間ドラマと政治が絡み合ってて。白石作品の中では全然サクサク読めなかった。人間ドラマとしては一度は地の底に落ちた男が本当に自分の生きていく道をみつけるまでがきちんと描かれていると思う。
    どうしてもそこに絡んでくる政治の話がややこしくて。。。

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    2011年10月02日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    人の心を支えるものには、人生の中のいろいろな瞬間である。その描き方がとても良かった。また容姿端麗な方々ですねハイハイと思ったら、けっこう感動。

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    2014年11月29日
  • 一瞬の光

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    白石一文の本は初めて読んだ。日本を代表する企業に勤務する38歳のエリートの話。社内の派閥抗争と偶然出会った短大の女子学生との話が交互に進んでいくストーリーの中で、本当に大切なことを見出していくのが主題。

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    2020年10月25日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    背景の記述が説明文的だなーといつも通り思ってしまったけれど、展開はいつも通り楽しめました。どうもほんとに伝えたいことを理解できていない気がして、もどかしい。この方の描く女性主人公の気持ち、いつもよく分からない・・。男性に読んでもらって感想を聞いてみよう・・。
    #bookoff

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    2014年07月21日
  • 不自由な心

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    この話を読み終わってからあとがきの「小説の役割」を読むと、
    なるほど自分が小説に求めていたものがずばり書いてあって納得。

    肝心の小説の内容については、
    「まぁ男の人ってこんな人も多いよね。共存してる女も女だけど。」
    と言ったところかな。
    何だかんだで、みんなしたたかに生きてるんですよね、実は。

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    2010年11月22日
  • 不自由な心

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    5本の短編すべてが不倫の話。
    う~ん、30代40代の恋愛は不倫しかないのか?と思ってしまう。
    著者が政経学部出身のせいなのか、物語の途中にはさまれるその当時の経済状況の説明がうっとうしい。
    最後の表題作が一番読み応えがあったけど…
    あくまでも男の一方的な立場で書かれた小説。

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    2010年10月25日
  • 不自由な心

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    愛と死、がテーマなのかな?

    私はやっぱりあんまり好きじゃないです。おじさんの不倫の話でしょ、って。特に、一番最初の話は、怒りすら覚えながら読みました。あまりにも男目線でしか女性が描かれてないし、ここまで男に都合のよい女の人っていないと思うけど。ラストはほんっとにビックリ、というか呆れるというか。。余りにも自分勝手なおっさんたちに、きっぱり女性が愛想尽かしてほしかったなぁ。

    ほんとに私の好みではない、と改めて思ったのですが、この本もなぜか夫は「良かった」と言うのです。これはやはり男女の差なのでしょうか。長い付き合いの夫だけれど、まだまだ理解不能なこともあるんだなぁとしみじみ不思議を感じました

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    2010年10月08日
  • 不自由な心

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    生と死について。

    死病を抱えた男性主人公たちが
    家庭を捨てて「本当の愛」つまり不倫相手のほうに
    いく、というのが
    なんとも身勝手で薄っぺらくて
    そのパターンが続くとちょっとうんざり。

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    2010年07月19日
  • 不自由な心

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    不毛な恋。
    イーヴンじゃないのに、だからこそバランスを取ろうと必死になるのかしら。そして抜けられなくなるのかしら。

    《不自由な心》
    その心の不自由さを甘美と感じ、不毛な道を歩む女子が多いのでしょうか。

    大人味すぎて、美味しさがよく分からなかった。
    30歳超えて読むとまた違うのかな。

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    2010年05月06日
  • すぐそばの彼方

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     近いはずで遠い政治の世界が動いていくさまのドキドキ感、絶妙なミステリ仕立てで描かれる主人公のある過去が、ページをめくらせる。主人公の気持ちなどとノイズだといわんばかりの現実。それが、恋心の切なさを浮き彫りにさせる。でも結局は、主軸はその現実を享受する人間なのだ。

     白石一文の小説を「不倫モノ」と片付けてしまう読者が多いけれど、おそらく既婚者である著者が人の心を揺り動かしてしまう恋愛について書くには、じつに誠実な書き方なのではないだろうかと思っている。「女性への幻想に耐えられない」という女性読者は、彼の書く異性への幻想や男性のセックス依存みたいなものを自分だって持っている(女だって所詮ビッチ

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    2010年05月01日
  • 不自由な心

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    全5編からなる短編小説集。
    全話、男女の許されざる関係性をテーマにしているがその質はどれも様々である。
    不倫の他に一貫するテーマが死。結婚は愛の偽装であるとするならば、この作品集の主たるテーマは愛と死である。
    特に表題となった不自由な心では、愛と死について、独善的に捉える主人公の心が、事故によって体の自由を奪われた妻の体と対比するような形で描かれている。
    愛とはどうあるべきか。誓うものか、祈るものか、縛るものか、背負うものか、押し付けるものか。そしてその先にある諦念を受け入れることが愛であるのか。
    無責任な愛ほど他者を不幸に貶めるものはない。それは死も同じである。

    感情で小説を読む人にはオス

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    2010年05月01日
  • 永遠のとなり

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    私と同世代の男性を主人公にした物語。
    もっと感情移入できて良いはずなのに、さほどは来なかった。
    うつ病だけなら、それをテーマにしているような作家・南木さんの作品は大好きなのですがね。どうもこの人とは相性が悪いのか。
    調べてみたら5年ほど前に「一瞬の光」を読んでいて、その感想の中に"個人的には苦手ですね"とか"まあ、これ一作かな"なんて書いてました。
    今回も似たような感想です。
    (小説としてのレベルはそこそこだと思います。私との相性の問題です)

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    2016年07月31日
  • 永遠のとなり

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    今日はもの凄い黄砂でしたね。
    そのモヤ〜っとした空気の中を仁川まで行った往復の電車の中で読む。
    本の中も同じような空気が澱む。
    部下の自殺をきっかけにうつ病に罹り、会社を辞め妻子とも別れ故郷・博多に戻った精一郎。
    肺がんを発病し、死の恐怖から逃れようとするかのように結婚と離婚をくりかえす敦。
    48歳となって再び寄り添うように支え合う小学校以来の親友ふたり。
    う〜ん。私より2級下の主人公たちは、ほぼ同じ時期に同じ福岡で高校時代を生き、大学へ行き就職をした。
    華やいだ若かりし頃と、そして相反するような現在。
    主人公たちほど酷い状況にはないけど、気分的には良く分かるような気がする。
    齢50も過ぎると

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    2017年02月04日