白石一文のレビュー一覧

  • 草にすわる

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    みんなそれぞれ何かを抱えて、過去の楽しいことも辛いことも様々な記憶を持って生きている。
    綺麗なことばかりでもなく、理不尽な思いをすんなり飲み込んで前に進めることの方がきっと少ない。
    それでも、飲み込んだふりをして、納得したと言い聞かせ、次の縁に引っ張られてなんとか進む。
    自分でしっかり立って自分の意思で前に進むのが理想だけれど、やはり何かに寄りかかって引っ張られてなんとか信じて前に行くしかない人もいると思う。

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    2021年07月14日
  • 一瞬の光

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    古くからある大企業に勤めてる自分としては、企業と政治の繋がりだったり、企業内での出世だったりという点は面白かった。
    いち企業人として、どのように世界をより良くするかという理念は、扇谷の考えに共鳴する。

    物語全体としては、やはり結末が気に入らないなぁ…。誰も幸せにならない。いや、主人公は幸せなのか?
    物語後半の主人公のどっち付かずの行動が好きになれなかったな。

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    2021年06月08日
  • 火口のふたり

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    映画を見てから原作を読んだ。
    映画ではセックス描写が多く何が言いたいのかよく意味が分からなかったが、原作では二人がひとときの男女関係にどっぷり漬かる様子がよく分かった。人生はいつも一生懸命でその懸命さの積み重ねが立派な過去を作り未来に繋ぐことができる。だが、いつも懸命では息が切れてしまう。疲れてしまう。だから二人は息抜きをした、ということかな。

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    2021年05月17日
  • 永遠のとなり

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    40代後半でうつ病を発症し離婚して生まれ故郷の福岡に戻った主人公。肺がんを患っている親友との交流を通して自分の人生を見つめ直す。

    お互いにしんどい状況になった時に支え合える相手がいるのは非常にうらやましい。若干の厄介ごとに巻き込まれながらもお互いにより良い人生を歩もうと助け合える友人を持つことは歳をとっていくに当たって非常に大事なことだと思う、ら
    しかしながら、主人公は過去に女性問題をおこしており、親友は3回の離婚と再婚をしてさらに不倫中。両者とも罪悪感はゼロ、
    不倫を扱った小説は多いが、主人公のほうの女性問題は設定としてなくても良かったのではないかと。もっと反省しろと思ってしまう。

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    2021年05月09日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    芹澤と珠美が“色仕掛“をきっかけに出会い、退職や離婚といった社会的には一見マイナスな出来事を皮切りに、ふたりが徐々に回復していくストーリー。
    その過程には、著書白石さんからのメッセージが散りばめられている。

    共感できるメッセージもあったが、衝撃を受けるような、何か新しいことを気づかせてくれるメッセージがなかった上に、よく理解できなかったメッセージがあったため、星は3。


    以下、メモ

    ■共感できたメッセージ

    ・ほんの小さなミスはほんの小さな結果を招き、重大なミスが重大な結果を招く。重大な結果を招いた以上、そのミスはほんの小さなミスであるはずがない。些細な手違いや判断ミスに見えたとしても、

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    2021年04月25日
  • 翼

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    ネタバレ

    ツッコミどころもあるし、すごく共感できるわけではないのだけど、不思議と惹きつけられて読んでしまう白石ワールド。

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    2021年04月21日
  • 一億円のさようなら

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    きんじへんぺん近時片々の類は取るに足らない日常だけで食傷なのかもしれないと思っている かくなる境涯に追い詰められていったのか? 翻意を促した 秘匿 かんげき間隙 ちき知己 一驚した 成功裏に終わり 叔父の真意が奈辺にあったか知る由もない ひんひを頻々と起きている 憤懣を抑えつける 収拾できない 訝しい気持ち 天狗舞 手取川 菊姫 ひやおろし 熟れ切った 苦み走った デラシネ(フランス語で根無草) 首肯しつつも 堂に入ったものだ つうよう痛痒 却って困るといった雰囲気は微塵もない 気風の良さが察せられた 佇んで 鴉の世界は一夫一婦制で ていかん定款に名を連ねる 人災の側面は捨象されてしまったのか

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    2021年04月22日
  • もしも、私があなただったら

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    大人の愛。
    歳をとると「好き」だけでは突っ走れない。
    結婚とか子供とかお金とかがちらついて。
    ちらつきながらも結局最後は好きかどうか。心を通わせれるかどうかなんだな。。。

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    2021年04月12日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上)(下)」(白石一文)[電子書籍版]を読んだ。なんだか読んでる間中胸が締め付けられでるみたいで息苦しかったんだけど、拒絶反応かな。以前「四日間の奇跡」(浅倉卓弥)を読んだ時もこんなだった。それ以来浅倉さんを読んでない。白石さんはどうしようか。

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    2021年03月23日
  • 一億円のさようなら

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    ネタバレ

    表向きは円満な夫婦だったが、ある日、妻の夏代に48億円もの資産があることを知る、夫鉄平。

    鉄平は会社をリストラされ、マンション購入を断念し、関東から親戚を頼りに福岡へ移住することになったときにも、そんなことは一言も知らなかった。

    それは妻が叔母から譲り受けたが、妻は自分のお金だとは思っていなかったため、一切手をつけるのをやめようと考えていたからであり、妻はそのお金は元からないものとしていたからである。

    しかし、夫としてはなぜそれを苦しいときに使ってくれなかったのかと考えた。
    また、2億円をカナダの企業に出資していることもあり、矛盾しているではないかと考え、妻に対して不信感を抱く。

    その

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    2021年03月04日
  • 翼

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    岳志は本当にへんなのかな?
    彼の言葉はいちいち的を得ている気がする。あんなに一途に想われる里江子が純粋に羨ましいと思った。
    彼女の生き方もキャリアウーマンとしてこれまで一人で生きてきた自信に裏打ちされていて、彼女の考え方も嫌いではない。
    ただ、一度でも岳志を受け入れてあげられたら…彼は生きていたのではないかな。
    でもそれが出来ない彼女の生真面目さと不器用さも分かるけどね。

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    2021年02月21日
  • 火口のふたり

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    落ちぶれた男と結婚を控えた女。かつて濃密な関係を結んだ二人がまた出会い、カタストロフィの直前にまた求め合う。しかし分かったのはお互いのすれ違い。物語の背景と二人の関係性がなんともチグハグに見えてしまうがこれは意図した手法なのか、その辺りが読み解けず、楽しめたとは言い難い。

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    2021年02月03日
  • 一瞬の光

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    ネタバレ

    よかった。とてもよかった。こんな形で一緒になってほしくなかったけど、最後お互いの気持ちに気づけてよかったとは思う。いつものことながら白石一文の描く主人公が登場人物たちを分析するくだりが精緻で普段我々も感じているなんとなくの雰囲気とかを的確に表現している。

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    2020年12月28日
  • 火口のふたり

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    家庭の事情である時期(学生時代)きょうだいのように育ったいとこ同士の賢治(41歳)と直子(36歳)。ある時から一線を越えた関係となる。

    月日は流れた。順風満帆の出だしだった賢治だったが、仕事に結婚に挫折し生きる意味を見出せなくなっていた。
    従妹である直子の結婚式に参加するため東京から故郷の福岡に帰ってくる。
    再び二人は結ばれ(それは直子が図ったことだった)、結婚までの5日間、本能のままに美味しい食事をする、睡眠をとる、体を重ねる。
    これでもかという、過激な描写。だけど、それほどいやらしさをかんじない(嫌になるほど露骨なのだが)。なぜなら二人に恋愛感情は感じない動物的な関りにみえる。やけくそな

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    2020年12月05日
  • 一億円のさようなら

    購入済み

    テレビとの違い…

    今回はテレビが先で、その後本を購入。全くと言っていい程内容は違ってましたが、テレビは安田成美さんって事で見られた。内容としては「一億円のさよなら」の題名に興味を持ったがどちらも意外な感じで終わった…でもお金って人を狂わせるって事は感じた。普通って幸せなんだと…やはり本の方が想像が掻き立てられるから好き。

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    2020年11月18日
  • 僕のなかの壊れていない部分

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    なんやかんや女性の母性本能を擽っている主人公の癖がすごい、幼少期の環境は後の人生に大きく影響を与えるんだろうなと思った。読みづらい方なのかもしれないが、自分は割と好きかな

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    2020年11月04日
  • 光のない海

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    1億円のさようならを読んで作者に興味を持って読んでみた。「小説らしい」偶然が少ない小説で現実的なストーリー展開でありながら読ませてしまう無理のない小説で面白い。淡々であるにも関わらず途中でストップしがたい小説であった。

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    2020年11月02日
  • もしも、私があなただったら

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    内容(「BOOK」データベースより)
    大企業を辞め、故郷の博多で小さなバーを営む藤川啓吾の前に、かつての同僚の妻・美奈が現れた。心の通い合いを強く感じる啓吾だったが、あるひとつの疑念が頭を離れない―。人生の半ばを過ぎた男女が再出発に向けて研ぎ澄まされてゆく。企業の倫理、愛情の深淵をあますところなく描きこんだ長編恋愛小説。

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    2020年10月23日
  • 記憶の渚にて

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    面白かったのかどうかは正直わからない。
    登場人物が多くて、時間も飛ぶ。
    関係図を書きながら丁寧に読んでいってようやく消化された感じ。
    1番印象に残ってるのは味噌おでんがすんごくおいしそうってこと。白石さんの料理の書き方はほんとすごい。

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    2020年09月22日
  • もしも、私があなただったら

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    もしも私があなただったら、こうしてほしいと思うよね。もしもあなたが私だったら、こう想ってると思うでしよ。勢いにまかせた青春ではない、中年の恋愛とはこの領域。

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    2020年08月20日