白石一文のレビュー一覧
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人との出会いと別れ、転勤や出世、病気や事故、災害、
身近な人との死別、結婚…
運命に翻弄される女性の29歳から40歳までの物語。
白石一文さんて、女性の心理をすごく上手に描くけど、これって男性も読むのかなー。やっぱり女性の読者が多いのかな?
自分の人生って、運命に左右されているのか?それとも自分で選びとっているのか?ということを考えさせられる物語です。自分で選びとろうと思ってもどうしようもないこともあるし、「これって運命かも!?」と直感的に感じるようなこともある。私はこれまでの自分の人生を、自分の力で選び取ってきたものだとは思わない。
でもただ運命に流されてきただけだとも思わない。
運命とい -
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死ぬことについての哲学のような本。
人が死ぬこと、または、自分が死んだ後の世界。
それは恐れることも悲しむ必要もないのではないか。
人の死とその人の不在が同じ意味を持つとしたら、、、。
長いこと会っていない親友の死。
知らされる前は、彼は存在する世界なのである。
たとえ、彼がもうこの世の中にいないにしても。
また本筋とは少し異なるが
主人公とかつての部下との付かず離れずの距離間が
たまらなく私は好きだ。
また子供を持つ持たないという価値観に触れる部分もすごく気に入っている。
中瀬ゆかりのあとがきも含め、
本書を包む穏やかな空気感も良き。 -
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ネタバレ「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2つの物語。「ほかならぬ人へ」主人公は明生(男)、男性視点からの純粋な恋愛小説。
妻であるなずなの裏切りによって彼の人生は大きく変化しする。
だが、その結果として彼は運命の人と短くも幸せな時間を過ごす。
兄弟や幼馴染も含め、多くの人の心と心がすれ違う中、明生が見つけた運命の人である証拠(徴)は素敵な匂いであった。
儚く、切ない物語。
「かけがえのない人へ」結婚を控えたみはる(女)の物語。
ほかならぬ人へがあまりにも切ない物語であったが、本作はその対局にあるような恋愛物語。
結婚相手の中に自分を見つけられず、かつての恋人である黒木との関係を -
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予想と違うスタート。権力をほしいままにしてグラドルを抱く悪徳編集者かと思いきや、違う側面も次々に出てくる。そして登場人物の名前がカタカナ表記だったり(人物名が覚えにくかった)、やたらと出てくる引用文。これは小論文崩れの読み物?と思ったけれど、ちゃんと小説だった。
出版社内の権力闘争や、自分の妻との簡単に説明しきれない尊敬と愛情と憎悪のごった煮のようなものも楽しめた。
ただ、機関銃のような理屈の羅列と、精神科医との高尚な議論には正直ついていけなかった。人なんて、その辺に咲いて枯れる草花とほぼ同じなのに理屈こねすぎ、と。
頭のいい人はどこまでも理屈を追うことが出来て、それってかえって苦しいことなの -
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白石一文先生の中で何か変化が起こったような、これまでとは少し違いがある作品だと感じる。
誰かを思ったり、誰かに思われたり、主人公と相対する二人称の誰かとの物語ではなく、主人公が40年余りに出会ったり関わったりして来た人々のなかなかに壮絶な人生を主人公を介して丹念に描いている。主人公が辿った父を母を妹をなくして来た生い立ちと恩人との関係だけでも結構お腹いっぱいになるくらいの話に出来そうなのに、実演販売員と祖母、社員寮の管理人夫婦、それに勤め先での吸収合併騒ぎなどそっちもこっちもドラマがあって、取り留めがなくなってしまいそうなところを主人公の人柄というか礼儀正しさと人情味がそれぞれのドラマを上手く -
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田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい 山崎の18年 子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな 浜山田 カラス 人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれない 太陽さん 理想の父親像 ロイヤルホスト 営業日誌 長谷川岳志 サモサ キングフィッシャー インドで一番のシュア ネグラモデロ コクのありそうなメキシコのビール 百人町のうまいイン
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白石ワールドが大好きな私にとっては、短編はちょっと物足りない気がした。
解説にもあったが、「舵を切ったその先は描かれない」ため、一遍ごとに主人公たちの新たな道のりを大いに想像することを繰り返した、が、私は白石ワールドならどうなるのかが知りたかった。
娘時代も、結婚後も、本当に自分は平凡で変化のない人生を送っているなと実感しつつ、だからと言って果たしてこの登場人物たちのような転身がしたいかと聞かれたら…?
それでも、一つ一つ過去を振り返ると、本音を隠してきたこともあるし、余計なことを聞かないでやり過ごしたこともあったから、あの時…?と考えればもしかすると私にもドラマティックな人生があったのかも