白石一文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
予想と違うスタート。権力をほしいままにしてグラドルを抱く悪徳編集者かと思いきや、違う側面も次々に出てくる。そして登場人物の名前がカタカナ表記だったり(人物名が覚えにくかった)、やたらと出てくる引用文。これは小論文崩れの読み物?と思ったけれど、ちゃんと小説だった。
出版社内の権力闘争や、自分の妻との簡単に説明しきれない尊敬と愛情と憎悪のごった煮のようなものも楽しめた。
ただ、機関銃のような理屈の羅列と、精神科医との高尚な議論には正直ついていけなかった。人なんて、その辺に咲いて枯れる草花とほぼ同じなのに理屈こねすぎ、と。
頭のいい人はどこまでも理屈を追うことが出来て、それってかえって苦しいことなの -
Posted by ブクログ
白石一文先生の中で何か変化が起こったような、これまでとは少し違いがある作品だと感じる。
誰かを思ったり、誰かに思われたり、主人公と相対する二人称の誰かとの物語ではなく、主人公が40年余りに出会ったり関わったりして来た人々のなかなかに壮絶な人生を主人公を介して丹念に描いている。主人公が辿った父を母を妹をなくして来た生い立ちと恩人との関係だけでも結構お腹いっぱいになるくらいの話に出来そうなのに、実演販売員と祖母、社員寮の管理人夫婦、それに勤め先での吸収合併騒ぎなどそっちもこっちもドラマがあって、取り留めがなくなってしまいそうなところを主人公の人柄というか礼儀正しさと人情味がそれぞれのドラマを上手く -
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田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい 山崎の18年 子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな 浜山田 カラス 人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれない 太陽さん 理想の父親像 ロイヤルホスト 営業日誌 長谷川岳志 サモサ キングフィッシャー インドで一番のシュア ネグラモデロ コクのありそうなメキシコのビール 百人町のうまいイン
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Posted by ブクログ
白石ワールドが大好きな私にとっては、短編はちょっと物足りない気がした。
解説にもあったが、「舵を切ったその先は描かれない」ため、一遍ごとに主人公たちの新たな道のりを大いに想像することを繰り返した、が、私は白石ワールドならどうなるのかが知りたかった。
娘時代も、結婚後も、本当に自分は平凡で変化のない人生を送っているなと実感しつつ、だからと言って果たしてこの登場人物たちのような転身がしたいかと聞かれたら…?
それでも、一つ一つ過去を振り返ると、本音を隠してきたこともあるし、余計なことを聞かないでやり過ごしたこともあったから、あの時…?と考えればもしかすると私にもドラマティックな人生があったのかも -
Posted by ブクログ
上司にお借りした本。先日著者の別タイトルを読んで、
「面白いんやけど、重かった・・・」
と、思ったので(@「私という運命について」)、同時にお借りしていたこの本を読むのはちょっと後回しにしよう、と、別の本を読んでいたのだけど、いい加減返さないとあかん・・・、ちゅうことで、連休に挑戦してみました。
ほしたら、ビックリのイッキ読み。あっ、こっちのほうが面白いわ。
こっちのほうが好きやわ。
こちらのタイトルは「恋愛小説集」らしいねん。こんなビターな恋愛小説集って、ある(笑)?
また、並行してアルファポリスのエタニティブックスを読んでますやん。
向こうと比べると、恋愛色の薄いような、ビターすぎるよう -
Posted by ブクログ
親と子、生と死、人の縁。なんつーか最初はただの妊活不倫恋愛物と思って読み始めたけど、後半どえらい重いことになってて、それはそれで面白かった。何ぼ何でもな登場人物たちの絡まり合いだったけど、まあそこは物語。女性視点の心理描写や男性批判が秀逸で、最近女性のものの見方を(あくまでも本からではあるが)学ぶことが多かったのだけれど、これまた新鮮な視点だった。後書き読んだら著者は樋口毅宏のデビューなんかにも絡みがあるみたいで、ふんわり樋口ファンとしては色々繋がりを感じられて親近感。別の本も読んでみたいけど、読むのにパワーが要るだろうなあ、この人の本は。