白石一文のレビュー一覧

  • どれくらいの愛情

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    上司にお借りした本。先日著者の別タイトルを読んで、
    「面白いんやけど、重かった・・・」
    と、思ったので(@「私という運命について」)、同時にお借りしていたこの本を読むのはちょっと後回しにしよう、と、別の本を読んでいたのだけど、いい加減返さないとあかん・・・、ちゅうことで、連休に挑戦してみました。

    ほしたら、ビックリのイッキ読み。あっ、こっちのほうが面白いわ。
    こっちのほうが好きやわ。
    こちらのタイトルは「恋愛小説集」らしいねん。こんなビターな恋愛小説集って、ある(笑)?
    また、並行してアルファポリスのエタニティブックスを読んでますやん。
    向こうと比べると、恋愛色の薄いような、ビターすぎるよう

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    2017年10月27日
  • 翼

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    淡々とした語り口ながら、読む手を引っ張られる引力のある作品。
    後半の独特な主人公の感性に疑問を覚えはするが、その疑問こそが物語の根幹になっているのだと思う。(考え方は人それぞれなので)

    運命の人、という題材が素敵だった。

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    2017年10月11日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    中村一文が書く人の一生についての話。今個人的にこの小説みたいなことばっかり考えて生きてるので、すごく身につまされる話だった。どこかのコミュニティに属していると、他人の利権争いや、他人の打算ありきで話をもちかけてこられて、すごくやりづらい。でも主人公が言っていた「必然」を意識する生き方は面白いので、俺も見習おうと思った。白石一文の書く主人公は皆、社会的に成功していて、お金にも困っていないけど、ひどく生きづらそうだ。この人の小説を読み終わったら、皆一様に生きづらさは抱えているんだなあと少し安心する。

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    2017年10月09日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    これぞ白石一文というくらい、人生への考察に満ちた濃厚な小説だった。

    過去も未来もない、あるのは現在だけだということ。
    必然に従って生きるということ。

    でも必然というのは誰がどうやって決めるのだろう。「必然だから仕方ない」という逃げ道になってしまわないだろうか。人生を大切に生きているようでいてどこか割り切った感じを主人公に覚えた。

    それにしてもここまで主人公たちに「思考」させる小説も珍しい。引用の多さには少々辟易とさせられた。
    それでもこの小説をクオリティを保っていられるのは白石一文のなせる業だと思う。

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    2017年08月05日
  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

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    親と子、生と死、人の縁。なんつーか最初はただの妊活不倫恋愛物と思って読み始めたけど、後半どえらい重いことになってて、それはそれで面白かった。何ぼ何でもな登場人物たちの絡まり合いだったけど、まあそこは物語。女性視点の心理描写や男性批判が秀逸で、最近女性のものの見方を(あくまでも本からではあるが)学ぶことが多かったのだけれど、これまた新鮮な視点だった。後書き読んだら著者は樋口毅宏のデビューなんかにも絡みがあるみたいで、ふんわり樋口ファンとしては色々繋がりを感じられて親近感。別の本も読んでみたいけど、読むのにパワーが要るだろうなあ、この人の本は。

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    2017年07月19日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    生と死と愛と、筆者が今の時点での考えをまとめた小説らしい。
    この本を読むに当たり、「男と女」「仕事と愛」とかそういうベタな恋愛ストーリーのキーワードを持ってきてはいけない。でないと、イライラ度がMAXになって放り投げる羽目になる。
    この本は著者の、互いが互いを尊重し、愛し合う世界が理想だというメッセージが込められているのだろうか。
    ラストは著者も決めかねているように思う。今はまだ考え途中。
    著者の行きつく先が楽しみだ。

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    2017年07月15日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    真理の追求の果てに心の解放が見えてくる。
    難しい引用による読みにくさも有り、一枚一枚の話の積み重ねが、まるで修行のようだったが、この小説の中には、心に残しておきたい一節が沢山あった。誰でもがきっと一生のうちで響く時がくる気がする。自分も、余命がわかった時にもう一度読み返したい。そんな小説だった。とても良かった。

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    2017年05月09日
  • すぐそばの彼方

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    政治の話は登場人物と関係性を何度も見返さないとわからなくなった。心の休まる本当の愛情や自分の居場所に、まわり道をしながら辿り着くお話。ラストの善し悪しはあるけれど、自分に正直にという点だけで言えば共感出来る。「男の人は魅力を感じた女をだんだん愛するようになるけど、女は愛した男にだんだん魅力を感じるようになるの。だから男はその女に魅力を感じなくなれば愛も薄れていくけど、女は愛している限りはその男がどんなに変わっても引きずられていくの。」確かに。響く言葉でした。

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    2017年04月05日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    素晴らしい。感動した。
    あまりにも良すぎて一気読みしてしまった。

    最後えっ!て感じはするけど、読んでる間はずっと感動していたので良いんじゃないかな。

    この作品は何回か読みたくなるなぁ。たぶんそういう仕掛けもあるような気がする。

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    2017年03月18日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    生きる気持ち。
    自分が好きだってこと。
    他の誰でもない、
    とにかく自分。
    まずは自分。
    自分が自分を好きであること。

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    2017年02月26日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    友人の生死を決める衝撃的な現場で霧子が出会った黒ずくめの男。彼は修羅場をよそに、消えるようにいなくなってしまった。後日、霧子は男に再会し、徐々に魅かれていく。彼の名は椿林太郎。学習障害児の教育に才能を発揮し、本気で世界を変えようと目論む、抜群に優秀な小学校教師。人は彼のことを「神の子」と呼ぶ。しかし、彼にはある大きな秘密があって…。生への根源的な問いを放つ傑作長編。

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    2017年02月14日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    白石一文って小難しそうで、いつも敬遠しているのだけど、今回は何故か読んでみることにした。
    奇妙な物語ではあるけれど、これは結構引き込まれた。
    学習障がい児の指導に心血を注ぐ林太郎を中心に、今の学校教育やいじめ、児童虐待の問題について切り込んだ話と見たが、理想を語りながら理想論に陥らない仕掛けが施されており、読み終わった心地としては良く出来たファンタジーと受け取った。

    どうでもよいことながら、裏表紙の文章はこの本の紹介としてはちょっと合ってないような気がする。私はこれを読んで、買うのをだいぶ躊躇したんだよね。そう思うと、帯の“衝撃のラスト”も蛇足のようで。

    全然本筋とは関係ないけれど、霧子が

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    2017年02月11日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    1日で読みきりました。
    リードでグイグイ引き込むのは白石一文さすが。
    過去数作は中折れもあったが、本作は一気にエンディングまでもって行きました。
    時をかける、行ったり来たりできたら人生に深みができるだろうな。
    白石一文作品にありがちな不思議な事象は、ややもすると、いまひとつ収まりの悪さを感じさせましたが、こんな終わらせ方で、おさまりをつけた。
    ネタバレさせずに書くとこんな感じですが、面白いです。

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    2017年01月22日
  • 翼

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    自分をひたすら愛してくれる男・長谷川岳志との再会から始まる物語。
    彼は元々親友の恋人で、後に夫となった人なのに、その妻子を捨てて自分と結婚したいと言っている。
    主人公の田宮理恵子こそが運命の人なのだと。

    中年のいい大人が”運命の人”だなんて、冷静に考えたらトチ狂ってるとしか思えない話ですが、心に楔を打たれたように妙に心地よいもやもやが残った。
    「真実の人生」とは一体なんだろう。
    私はどうすれば真実の人生を手に入れることができるのか?
    理恵子の問いかけは私自身へのものでもあった。
    今後、私が直感を信じて生きることを選んでしまったら、私の人生は、どうなるのだろう。
    馬鹿馬鹿しい、愚かなことだ、と

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    2018年03月05日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    白石作品はまだ二作目だけど、純度の高い激しさが痛いくらいに響いてくる。
    もとより傷だらけで、けれどそこから再生するために尚も無傷ではいられなくて。
    共感と、憧れ。

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    2016年07月12日
  • 幻影の星

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    白石さんの本は現実的でもあり、現実的ではないところもあり、完全に理解できないけど好き。
    博多弁も好き。
    理由はなく直感。
    九州に行ったことがないのに、惹かれるのは前世の影響かもしれない。

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    2016年07月03日
  • 翼

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    ネタバレ

    小説、というにはあまりにパーソナルな、ドキュメンタリーのような、そのくせそこここが、今の自分に重なって、響いて、通りすぎた。
    長谷川岳志のいうことが、すごくよく解った。
    そして、それを真正面から認めて、生きていた彼がそれ故に長らえられなかったことも、よく。
    好きだな、愛しいな、貫いて欲しかったな。

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    2016年06月23日
  • 翼

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    ネタバレ

    田宮里江子が、
    長谷川岳志と再会することがきっかけでした。
    運命の人が隣にいない人生に意味はある?
    と、
    話題になってたみたいなんですが、
    ちょっと違和感。

    白石一文さんがそんな、
    運命の人が隣にいない人生に意味はあるって言う?
    つか、
    そもそも運命の人ってなに?
    あまり、
    期待しないで読み始めました。

    ちょいちょい気になったところを述べていくかな。

    翼って言うと、
    もう、
    天使の翼なんかをイメージしてしまうけど、
    カラスです。
    真っ黒な羽根は自由のしるし!
    自由というか、
    天上天下唯我独尊って感じなんですよね僕的には。
    なんとなく。
    自由って言葉は弱くって曖昧な感じがするんですよ。

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    2016年06月13日
  • すぐそばの彼方

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    ある事件をきっかけに精神面が壊れてしまった男の再生の物語であり、後半では「運命の人と共に生きる事を選ぶこと」白石一文節、炸裂の男女の物語でした。
    この作者が政治家を描くのは珍しいと思います。ただ本作はかなり初期の作品であることから政界を舞台にする物語も当時の作者としては意欲的な作品だったのかなぁって白石ファンとしては考えちゃいますね。
    どんなに私利私欲や権力欲まみれようとも最後の最後は日本国を愛する政治家の一人…その矜持は絶対になくさない。この辺の件は堪らんもんありますね。なんか大和魂までは売り物にはしてないよって印象でした。みんな戦っているんですね。
    ともあれ最後の最後はね…ええ展開で良かっ

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    2016年06月01日
  • すぐそばの彼方

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    今読みましたが発売当時に読んでいたら私の人生はずいぶん違った方向になったような気がします。30歳までに読んでおいてほしい本です。

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    2016年01月11日