白石一文のレビュー一覧

  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    中瀬ゆかりさんの解説を読んで、余韻の追い打ち。まさに、言葉をむさぼり読んだ。
    子供がいる世界とそうでない世界。
    あなたがいる場所とそうでない場所。
    生と死。

    お気に入り。

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    2019年09月15日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    上巻と同じように理屈の捏ね回しは続きつつも、物語も動き出してなかなかに面白い。ただ、突然逃亡犯を捕まえる展開になったり、政治家がスピリチュアルなことを言い出したり、意外な人の結びつきが合ったり、少し強引な雰囲気もあった。小説だからある程度は仕方ないけれど。
    良くも悪くも濃厚でてんこ盛りな一種のカオスを恐れない実験的な小説だったと思う。

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    2019年07月17日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    予想と違うスタート。権力をほしいままにしてグラドルを抱く悪徳編集者かと思いきや、違う側面も次々に出てくる。そして登場人物の名前がカタカナ表記だったり(人物名が覚えにくかった)、やたらと出てくる引用文。これは小論文崩れの読み物?と思ったけれど、ちゃんと小説だった。
    出版社内の権力闘争や、自分の妻との簡単に説明しきれない尊敬と愛情と憎悪のごった煮のようなものも楽しめた。
    ただ、機関銃のような理屈の羅列と、精神科医との高尚な議論には正直ついていけなかった。人なんて、その辺に咲いて枯れる草花とほぼ同じなのに理屈こねすぎ、と。
    頭のいい人はどこまでも理屈を追うことが出来て、それってかえって苦しいことなのかもとも考えた。

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    2019年07月17日
  • 光のない海

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    白石一文先生の中で何か変化が起こったような、これまでとは少し違いがある作品だと感じる。
    誰かを思ったり、誰かに思われたり、主人公と相対する二人称の誰かとの物語ではなく、主人公が40年余りに出会ったり関わったりして来た人々のなかなかに壮絶な人生を主人公を介して丹念に描いている。主人公が辿った父を母を妹をなくして来た生い立ちと恩人との関係だけでも結構お腹いっぱいになるくらいの話に出来そうなのに、実演販売員と祖母、社員寮の管理人夫婦、それに勤め先での吸収合併騒ぎなどそっちもこっちもドラマがあって、取り留めがなくなってしまいそうなところを主人公の人柄というか礼儀正しさと人情味がそれぞれのドラマを上手く絡めて受けて止め、苦しさに悶えて来た自身の人生の意味を見つめ直して答えを見つけたような…そんな物語だった。
    なぜそうも人に優しく出来るのか?生い立ちや社会に出てからの複雑な歩みを見ると面倒見が良い性格だった…とは思えないほど、他者への心配りが出来る人物であるし、もっと歪んだ所が見えてもおかしくない気がしてならない。彼が人としての美しさを保ち続ける事が出来たのは、不適切な関係であったそんな彼女から受けて来た寵愛が彼を作って来たのかなって感じてしまう。不幸もいっぱいあったけど、幸せも手にしていた事に気づくのに時間がかかったんだろう。彼女を失った時、一緒に…ラストでの告解のような一文に、愛していたんだな…って感じました。
    本作は割と最近の作品なので、この後の作品がどんな風に味付けされた物語なのか?これまでとは違う白石一文を早く味わってみたい。

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    2019年05月08日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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     意外な結末に戸惑ったが、菊間千乃さんの解説を読んでなるほどと共感。白石作品を読む醍醐味を菊間さんと共有した感じ。
     

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    2019年04月17日
  • 光のない海

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    ネタバレ

    ふいに訪れる孤独感。会社の社長としての責任。新しい人との出会いや、これまでもよく知っていたと思っていた人たちの知らなかった一面。そういうものから自分の内面を見る。生きている意味、これから生きて行く意味。人と人との関係のなかで感じる孤独と絶望にも似た静けさ。人生を振り返る時に見える景色の色は、その時浮かぶ感情は希望か諦めか。

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    2018年07月22日
  • 光のない海

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    修一郎さんは今まで楽しいと思ったことがあるんだろうか?
    淡々と語られる言葉に流れを感じるけれど熱は感じにくい。
    海の光を追っていってしまった妹……彼の海にはほんとうに光がないのだろうか。

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    2018年06月26日
  • 光のない海

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    ある人から見れば光がない世界だけど、ある人から見ればそれが光であって、そうやって関係が紡がれていくのだろう。
    #光のない海 #白石一文 #読書記録

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    2018年05月21日
  • 翼

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    田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい 山崎の18年 子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな 浜山田 カラス 人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれない 太陽さん 理想の父親像 ロイヤルホスト 営業日誌 長谷川岳志 サモサ キングフィッシャー インドで一番のシュア ネグラモデロ コクのありそうなメキシコのビール 百人町のうまいインド料理屋 結局、人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。 言葉遣いの垣根が低くなっていくのが分かる さほど 自分から楽しもうと思わない限りどんどん醒めていく 妻も子供も自分の人生を賭けるほどの存在じゃない 横須賀中央駅 選挙運動というものを一度体験しておきたいと考えていたのは事実だった 憑き物が落ちた 医者 総合診療科 患者 死に様 そう直感した 天の啓示 投函 朝子 百メートルを九秒台で走れると分かってる人間のたぶん三分の一しか陸上なんてやらない ヘンな人間 普通の一番の素晴らしさ アブストラクション=抽象 パイロット オランダに墜落 カリフォルニア州サンノゼ 蚊に刺される 背中をかいてやる 高熱 塩化カリウム 致死量 不忍池しのばずのいけ上野 山口県 姉と心中未遂 漂流 カツオドリ 死様 僕たちの人生は誰かを不幸にしない為にあるわけじゃない いよいよ通念を拭うときだと確信しています 上梓じょうし

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    2018年03月11日
  • 愛なんて嘘(新潮文庫)

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    白石ワールドが大好きな私にとっては、短編はちょっと物足りない気がした。
    解説にもあったが、「舵を切ったその先は描かれない」ため、一遍ごとに主人公たちの新たな道のりを大いに想像することを繰り返した、が、私は白石ワールドならどうなるのかが知りたかった。

    娘時代も、結婚後も、本当に自分は平凡で変化のない人生を送っているなと実感しつつ、だからと言って果たしてこの登場人物たちのような転身がしたいかと聞かれたら…?
    それでも、一つ一つ過去を振り返ると、本音を隠してきたこともあるし、余計なことを聞かないでやり過ごしたこともあったから、あの時…?と考えればもしかすると私にもドラマティックな人生があったのかもしれない。
    そんなことも考えた作品だった。
    知らない世界を知るのはとても興味深い。

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    2018年02月13日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    極めて白石一文の作品らしいと、ホームに突っ立って夢中で読み進める。最後の数ページに驚かされ、脳内で巻き戻し。表紙まできて、つながる。震える。
    白石一文は、時間と自分に強烈に向き合っている作家なのだろう。複数の小説で表現される、本物の時間、というやつ。
    #彼が通る不思議なコースを私も #白石一文 #人間は自らの意志の力できっと運命を変えることができる #そんなふうに贅沢に前よりもさらに賢明に #本物の時間

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    2018年01月26日
  • 愛なんて嘘(新潮文庫)

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    不思議なくらいあっさりした一歩、あっさりした別れ。ここにいる意味なんて、自分が勝手に思いこんでいるだけで。
    #白石一文 #愛なんて嘘

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    2018年01月26日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    2017.6/24 1週間ほど前、行きつけの喫茶店のママがひょんな話の流れから『スキャンするとその人の寿命や過去未来の生き様が見えてしまう友人がいる』と聞き、目に見えないものは亡き父の霊くらいしか信じない私には受け入れ難かったところで何気に読んだらそんな話で驚いた。でも著者の現代日本の教育への認識は頷けるものがあり、"見える"人がこのようなサポートをしてくれたら生きにくい子どもたちにどれだけ有難いことかと夢想した。

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    2018年01月09日
  • どれくらいの愛情

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    4編の短編集で愛がテーマとなる作品。どれも愛を追い求めるが故、たとえ歪んだ情事でも対峙しながら幸せになろうとする。世の中不倫や裏切りなど、がっかりさせられることが多いのだが、この作中の登場人物たちはそれに支払う代価が多いと感じる。器用に生きていそうで実は不器用な部分はもはや同情の気持ちさえ芽生えた。

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    2017年12月22日
  • どれくらいの愛情

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    上司にお借りした本。先日著者の別タイトルを読んで、
    「面白いんやけど、重かった・・・」
    と、思ったので(@「私という運命について」)、同時にお借りしていたこの本を読むのはちょっと後回しにしよう、と、別の本を読んでいたのだけど、いい加減返さないとあかん・・・、ちゅうことで、連休に挑戦してみました。

    ほしたら、ビックリのイッキ読み。あっ、こっちのほうが面白いわ。
    こっちのほうが好きやわ。
    こちらのタイトルは「恋愛小説集」らしいねん。こんなビターな恋愛小説集って、ある(笑)?
    また、並行してアルファポリスのエタニティブックスを読んでますやん。
    向こうと比べると、恋愛色の薄いような、ビターすぎるような、ファンタジー感がゼロのような(笑)!

    相変わらず、読むのに体力はいる。
    (文章を目で追うのに体力がいるのではなく、読んで感じることが身につまされすぎてしんどくなるという意味で)
    実際、この本を読み、「コンビニ人間」を、読んだあとにろくでもない夢を見てゲンナリして夜中に起きたりもした・・・(笑)。
    夜中の三時にネガティブの波に飲み込まれるかと思ったよ。危ない危ない。

    そのくらいなので、自分という軸をちゃんと持ってる人が読まないと、飲み込まれるんちゃうかなあと思う。
    そういうことも含めて、では、感想。付箋の数はものすごいようけある。



    著者の本を読んでいると、「心から愛する」ってことが、そんなに重要なん? とは、思ってしまうんだよな・・・。
    重要。そこ、重要よね。

    でも、安西より野上やろう!? と、思ってしまった。ここまできてプロポーズを断る!?
    ちゅうか、お見合いやからしょうがないかもしれへんけど、プロポーズ早くないか(笑)!?

    将来安泰、夫は自分に愛情よりも「妻という仕事」を、求めてるわけやん。
    それさえクリアしていればかなり自由にさせてくれそうよ~、野上さんは。

    今の私なら間違いなく野上さんを選ぶな。結婚は愛情よりもビジネスやと本気で思う。あれは、仕事だ。そう思うほうがよほどうまくいく。

    (えー)

    (だからあかんねんやん)

    ちゅうか、相手の問題よね。私のようなものを求めて結婚する人だって絶対いてるはずだよ。
    ビジネスとして重ねていけばいずれ情も移るやろう。せやけど、はなから情だけで成り立つ結婚は、どこで情を切れるんやろう。
    あ、切る必要はないんか(笑)?

    ほんで、エタニティブックスやったら、ここで野上さんが実は岬のことをめっちゃ好きで、結婚したららぶあま新婚生活が待っている・・・、と、いう展開になるよなー、と、思った。
    そうならないのが、この本の「恋愛」の現実感がたっぷりなところやなと妙にニヤニヤした。笑

    あとは、安西さんの
    「幸せにしてもらおうと思うな、幸せにすると思え」
    っていうあの言は、深かったわー。討たれたわー。ほんま、討たれた。私はこの期に及んで「幸せにしてもらおう」って思ってるかもしれへん。

    自分を幸せにすることを一番に考えよう。
    自分を幸せにするっていうことと、子どもを幸せにするっていうことは、イコールやからね、当たり前。


    そして二十年前の岬の手紙は、どうよ、と、思った(笑)。
    こんなこと、書けるぅ!? いや、二十歳前後のころってこんなふうに、情熱もあって大人ぶろうとして、世界はみんな自分の味方やと信じていられるころやったかもしれへんなー。
    確かに私もそうやったかもしれへんなー。
    就職するまでは、狭い世界で生きていられるもんね。ほんで、二十歳間近っていうたら、その「狭い世界」ではベテラン中のベテランになってるもんね・・・。こんなふうに強気でいれるんかもな。


    さて二作目の「たとえ真実を知っても彼は」は、とにかくタイトルがいいなーって思った。
    ちょっと読み進めたら、なるほど、展開も読めた。けれどこれも面白かった。

    突然のカミングアウトと「あなたに対する申し訳なさでいっぱいやから別れてほしい」っていう緋沙子は、エゴの塊やなっていうか、自分可愛さだけか! と、ツッこみたくなったけれど、緋沙子といい、カレンといい、そもそも市川自身がどこに落としどころを持っていくのかな、ちゅうのがこの話の一番のミソやったと思う。

    男の嫉妬ってみっともないなーって思いつつ(すいません)、市川は男前やった。


    さて表題作は、長いだけあってかなり面白かった。
    これはもう一気読みしようと気合を入れて読んだけれど、いったりきたりしながらすごい時間をかけて読んだなー。
    家で時間を作って読めてよかった。

    (でも、別のタイトルも思わずバスで乗り過ごしそうになった程度には熱中した)

    博多弁の応酬もなんだかよかった!
    地名はわからなくて苦労するところもあったけど(初出時にはちゃんとルビがついてるのにね)、スピリチュアルな部分も濃くて、ものすごい読みふけったなー・・・。
    結構、翻弄された・・・。

    どうでもいいけど、短編集って収録の順番もめっちゃ大事やねんね。
    最初の「二十年後の私へ」が、思うよりグッときたので読み進めちゃったし、最後の表題作に翻弄されまくったので、つまりこの本は面白かった、と、思えるんやもの・・・。
    (収録される)順番が違っていたら、もう少し違う感想になったかも。


    愛情かあ。
    自分を満たしてくれるもの、かあ。
    スキンシップな。確かに子どもとのスキンシップはめっちゃとってる。さすがにもう普段はべたべたしないけれど、ちょっとしゃべってるときに手で触れたりとか、そういうことを当たり前に続けていければいいと思う。
    母親に触れていいのだと子どもなりに安心していてほしい。

    (自分が、両親とそういう関係ではなかったので)

    ほんで、そうすることによって私自身も安心できるんやもの、有難い話やなあ。

    心配するほど相手のことを思う気持ちというのは、私はほんまに当たり前のように持ち合わせてるよ。
    周囲にはその気持ちをあまり持っていない人もいる。持っているけれど、薄い人もいる。そういう相手には、こちらも薄く接していればいいのだと思っている。


    ■■■■


    ■ベーチェット病

    再発・寛解を繰り返す原因不明の慢性疾患で、自己免疫疾患の一つ。


    ■上げ潮

    満ちてくる潮。満ち潮。 ↔ 下げ潮 ・ 引き潮

    物事の勢いが盛んになること。調子が上向きであること。


    ■凋落 ちょうらく

    ①
    勢いがおとろえること。おちぶれること。 「 -の一途をたどる」 「かつての栄華は見るかげもなく-する」
    ②
    草木がしぼみ枯れること。 「咲き乱れたる百花の-飛散するに譬へて/福翁百話 諭吉」
    ③
    容色がおとろえること。 「鏡の中には最早(もう)-し尽くした女が映つて居た/家 藤村」
    ④
    おとろえ死ぬこと。 「茶山の友人は次第に-して行くのであつた/伊沢蘭軒 鷗外」


    ■横溢 おういつ

    いっぱいにみなぎること。あふれ流れるほど盛んなこと。


    ■宮台


    ■寸毫 すんごう

    ほんのわずか。ごく少し。


    ■宸翰 しんかん

    宸筆ともいう。天皇が書いた筆跡。


    ■カリエス

    脊椎を含む骨組織の結核菌による侵食などを指す医学用語


    ■堅忍不抜 けんにんふばつ

    どんなことがあっても心を動かさず、じっと我慢して堪え忍ぶこと。▽「堅忍」は意志がきわめて強く、じっと堪え忍ぶこと。我慢強いこと。「不抜」は固くて抜けない意。意志が強く、何があっても心を動かさないこと。


    ■ファインブリュー

    サントリー株式会社が販売していたノンアルコール飲料。2002年発売。


    ■徒広い だだっぴろい

    ばかに広い。やたらに広い。むやみに広い。

    (2017.05.06)

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    2017年10月27日
  • 翼

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    淡々とした語り口ながら、読む手を引っ張られる引力のある作品。
    後半の独特な主人公の感性に疑問を覚えはするが、その疑問こそが物語の根幹になっているのだと思う。(考え方は人それぞれなので)

    運命の人、という題材が素敵だった。

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    2017年10月11日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    中村一文が書く人の一生についての話。今個人的にこの小説みたいなことばっかり考えて生きてるので、すごく身につまされる話だった。どこかのコミュニティに属していると、他人の利権争いや、他人の打算ありきで話をもちかけてこられて、すごくやりづらい。でも主人公が言っていた「必然」を意識する生き方は面白いので、俺も見習おうと思った。白石一文の書く主人公は皆、社会的に成功していて、お金にも困っていないけど、ひどく生きづらそうだ。この人の小説を読み終わったら、皆一様に生きづらさは抱えているんだなあと少し安心する。

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    2017年10月09日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    これぞ白石一文というくらい、人生への考察に満ちた濃厚な小説だった。

    過去も未来もない、あるのは現在だけだということ。
    必然に従って生きるということ。

    でも必然というのは誰がどうやって決めるのだろう。「必然だから仕方ない」という逃げ道になってしまわないだろうか。人生を大切に生きているようでいてどこか割り切った感じを主人公に覚えた。

    それにしてもここまで主人公たちに「思考」させる小説も珍しい。引用の多さには少々辟易とさせられた。
    それでもこの小説をクオリティを保っていられるのは白石一文のなせる業だと思う。

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    2017年08月05日
  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

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    親と子、生と死、人の縁。なんつーか最初はただの妊活不倫恋愛物と思って読み始めたけど、後半どえらい重いことになってて、それはそれで面白かった。何ぼ何でもな登場人物たちの絡まり合いだったけど、まあそこは物語。女性視点の心理描写や男性批判が秀逸で、最近女性のものの見方を(あくまでも本からではあるが)学ぶことが多かったのだけれど、これまた新鮮な視点だった。後書き読んだら著者は樋口毅宏のデビューなんかにも絡みがあるみたいで、ふんわり樋口ファンとしては色々繋がりを感じられて親近感。別の本も読んでみたいけど、読むのにパワーが要るだろうなあ、この人の本は。

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    2017年07月19日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    生と死と愛と、筆者が今の時点での考えをまとめた小説らしい。
    この本を読むに当たり、「男と女」「仕事と愛」とかそういうベタな恋愛ストーリーのキーワードを持ってきてはいけない。でないと、イライラ度がMAXになって放り投げる羽目になる。
    この本は著者の、互いが互いを尊重し、愛し合う世界が理想だというメッセージが込められているのだろうか。
    ラストは著者も決めかねているように思う。今はまだ考え途中。
    著者の行きつく先が楽しみだ。

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    2017年07月15日