【感想・ネタバレ】翼のレビュー

あらすじ

大手精密機器メーカーに勤める田宮里江子は、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男だった……。直木賞作家のTwitter連載小説として話題となった恋愛小説。何度も読んで、何度も涙するという読者が続出した。鉄筆文庫の創刊第一作。

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Posted by ブクログ

思いがけず泣いてしまった・・・


一流企業でバリバリ働く里江子は、体調を崩し、クリニックへ。

そこで、10年ぶりに医師、岳志と再開する。



彼は里江子の友人・聖子の夫であるが、

10年前、聖子の彼氏として紹介された翌日に、

彼は、里江子に「結婚して欲しい」と言ってきた。



あまりにも突拍子もない話に、とまどいつつも、

その場は何とか切り抜けたが、

再開した時、彼は10年前と同じく

「妻と別れるから結婚して欲しい」と言う。

そこまで真剣になるわけは。。。?

.........................................................



最初に彼が登場した時、

いったい、この岳志という男は、どうゆう人物なのだろう?と、

不審に思ったのだが、

読み進めるうちに、彼の一途さが伝わってくる。



白石一文さんは、大好きな作家で、

今回もまた、私の心を満たしてくれました。

おススメしたい一冊です。

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2018年08月31日

Posted by ブクログ

【あらすじ】
東京の半導体メーカーに勤める田宮里江子は、ひょんな事がきっかけで、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男であった……。直木賞作家のTwitter連載小説として、新聞各紙(讀賣新聞、日本経済新聞)で取り上げられ話題となった恋愛小説。何度も読んで、何度も涙するという読者が続出した。鉄筆文庫の創刊第一作であり、直木賞作家・白石一文の文庫最新作。

【感想】
読み終えてまず思ったのが、主人公にあなたは悪くないよと言ってあげたいと思ったことだった。あなたは岳志を救い切れなかったよ。もう少し早くいろんなことに気付いていればよかったね、と言いたいと思った。この本に出てくる登場人物はいろんな人がいて本当にいろんな生き方をしている。特にわたしの印象に残ったのは、やはり長谷川岳志だ。岳志の生き方、考え方は普通ではない。普通になりたかった。そう本人は言っていた。でも、岳志はわたしと似ているところがある。わたしはそう思った。誰のことも信じられないし、誰のことも心から赦すことができない人間なんだ。というところとか、最も大事なことは、この人が運命の人だと決断することだ。そう決める覚悟を持ったときに、初めてその相手は真実の運命の人になるんだと思う。たった一人、この人とだけ真実の喜びを分かち合うんだ、と決める。そしてそれを万難を排してやり遂げようとする。お互いがそういう覚悟を持ち続けている限り、人生というのは果てしなく豊かになっていくんだと僕は信じている。というところとか、すごく共感できた。だからそう思うと、わたしも普通ではないのかなと思った。でも、ここだけの話、わたしも自分を普通じゃないと感じたことがある。岳志のように普通になりたいと思ったことがある。岳志の心はきっとずっと不自由だったのだ。何かに縛られていたように感じていたのかもしれない。だから、主人公に死んだらどうなるか聞いたのだろう。自分が死んだら、この縛りから解放されるのだろうか。自分自身が死んでもこの縛りからは解放されないのだろうか。岳志はそれが知りたかったのかもしれない。たとえ自分自身が死んでも、自分のことを記憶している人間がいる限り完全に死んだことにはならないんなら、逆に、自分が生きていても、その自分のことを知っている人間が死んでしまえば、自分の一部が死んだことになる。そういうことだろ。これは城山の言葉だけどこの言葉にわたしは思わずギクリとした。岳志はどこかでこの言葉を聞き、自殺を覚悟していたのではないかとわたしは思う。岳志の心に翼があればよかった。岳志の心に、もう少し早く、主人公が翼を付けてあげればよかった。そうしたら自由に羽ばたけたのに。悔やんでも仕方ないけれど、そう思えてならない。学ぶことは多かったけれど、悲しい物語だったなと思った。

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2018年06月29日

Posted by ブクログ

心の底から愛した運命の人が隣にいない。そんな人生に意味はあるのか!?の誘い文句に惹かれて読んだ。読みやすくて、スッと話が入った。

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2017年04月06日

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ネタバレ

「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるわけじゃないよ。愛する人を幸せにするためにあるのだし、そして、何よりも自分自身が幸福になるためにあるんだ」
きみがずっとそばにいてくれるのなら、それでもいいんじゃないかと、ただ共に生き、共に死にたかっただけ。登場人物の岳志の里江子に対する想いや行動は否定されてしまうものだろうけれど、自分の幸せを追求する、好きな人と過ごしていく人生でありたいっていう凄くシンプルな欲求だと思える。
叶わないと知って絶望した結末…しがらみで幸せになれないって何なんだろう。

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2021年07月10日

Posted by ブクログ

私たちは手にした幸せより先に死ねれば、それが最高の人生なんでしょうね。

俺たちは他人の心の中に自分という手紙を配って歩く配達人にすぎないのかもしれんなあ。配達人が郵便受けに差し込む手紙の中身を知らないように、俺たちも自分がどんな人間なのかちっとも知らずに、それを丸ごと人に預けてるだけなのかもしれん

人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。

僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるのではないよ。愛する人を幸せにし、自分自身が幸福になるためにあるんだ。

運命の相手とは出会うだけじゃきっと駄目なんだよ。最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断することだ。そう決める覚悟を持ったときに、初めてその相手は真実の運命の人になるんだと思う。

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2020年09月11日

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改めて白石作品好きだって思った。
何冊か白石作品を読んで思ったのは女性目線の作品に心揺さぶられる。
共感できる部分やハッと気付かされることが多く胸にストンと落ちる。
(以前読んだ男性目線の作品はイマイチ共感できなかった笑)
本作についても朝子の手紙、里江子のラストに向けての気持ちの変化に自然と寄り添うように読んでいる自分に言葉では上手く言い表せない心地良さがあった。
読後感はいつもちょっぴりさみしい気持ちになる。

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2020年04月11日

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9年前に別社で出版されたものを既読であったのをすっかり忘れて読んでしまったことに登録して気づいた。前回は「世の中の社会人はこんな七面倒臭いことを考えて生きてるのか?」って言ってたのに、今回はその七面倒臭い語りをフムフムと読み入っていた。己の加齢を感じる。

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2020年03月24日

Posted by ブクログ

白石一文さんの作品、初めて読みました。

愛、人生、運命の人。
それぞれの表現がびっくりするほど腑に落ちる。

「誰かの不幸を前提にした幸福なんて、この世界に存在できるはずがない…」と言うりえこ。

「僕たちの人生はだれかを不幸にしないためにあるわけじゃないよ…」と、岳志。

「最も大事なことは、この人が運命の相手だと決断すること」岳志。

「きみだけがずっとそばにいてくれるのなら、それでもいいんじゃないか」岳志とりえこ。

良いとか悪いとかではなくて、言葉にできない思いを持ってる人ってきっといると思う。
決断かぁ…

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2020年02月22日

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田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい 山崎の18年 子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな 浜山田 カラス 人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれない 太陽さん 理想の父親像 ロイヤルホスト 営業日誌 長谷川岳志 サモサ キングフィッシャー インドで一番のシュア ネグラモデロ コクのありそうなメキシコのビール 百人町のうまいインド料理屋 結局、人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。 言葉遣いの垣根が低くなっていくのが分かる さほど 自分から楽しもうと思わない限りどんどん醒めていく 妻も子供も自分の人生を賭けるほどの存在じゃない 横須賀中央駅 選挙運動というものを一度体験しておきたいと考えていたのは事実だった 憑き物が落ちた 医者 総合診療科 患者 死に様 そう直感した 天の啓示 投函 朝子 百メートルを九秒台で走れると分かってる人間のたぶん三分の一しか陸上なんてやらない ヘンな人間 普通の一番の素晴らしさ アブストラクション=抽象 パイロット オランダに墜落 カリフォルニア州サンノゼ 蚊に刺される 背中をかいてやる 高熱 塩化カリウム 致死量 不忍池しのばずのいけ上野 山口県 姉と心中未遂 漂流 カツオドリ 死様 僕たちの人生は誰かを不幸にしない為にあるわけじゃない いよいよ通念を拭うときだと確信しています 上梓じょうし

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2018年03月11日

Posted by ブクログ

淡々とした語り口ながら、読む手を引っ張られる引力のある作品。
後半の独特な主人公の感性に疑問を覚えはするが、その疑問こそが物語の根幹になっているのだと思う。(考え方は人それぞれなので)

運命の人、という題材が素敵だった。

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2017年10月11日

Posted by ブクログ

自分をひたすら愛してくれる男・長谷川岳志との再会から始まる物語。
彼は元々親友の恋人で、後に夫となった人なのに、その妻子を捨てて自分と結婚したいと言っている。
主人公の田宮理恵子こそが運命の人なのだと。

中年のいい大人が”運命の人”だなんて、冷静に考えたらトチ狂ってるとしか思えない話ですが、心に楔を打たれたように妙に心地よいもやもやが残った。
「真実の人生」とは一体なんだろう。
私はどうすれば真実の人生を手に入れることができるのか?
理恵子の問いかけは私自身へのものでもあった。
今後、私が直感を信じて生きることを選んでしまったら、私の人生は、どうなるのだろう。
馬鹿馬鹿しい、愚かなことだ、と正直どうしても一蹴できない。
自分のためにも煮詰めてまた読み返したいと思います。

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2018年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説、というにはあまりにパーソナルな、ドキュメンタリーのような、そのくせそこここが、今の自分に重なって、響いて、通りすぎた。
長谷川岳志のいうことが、すごくよく解った。
そして、それを真正面から認めて、生きていた彼がそれ故に長らえられなかったことも、よく。
好きだな、愛しいな、貫いて欲しかったな。

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2016年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田宮里江子が、
長谷川岳志と再会することがきっかけでした。
運命の人が隣にいない人生に意味はある?
と、
話題になってたみたいなんですが、
ちょっと違和感。

白石一文さんがそんな、
運命の人が隣にいない人生に意味はあるって言う?
つか、
そもそも運命の人ってなに?
あまり、
期待しないで読み始めました。

ちょいちょい気になったところを述べていくかな。

翼って言うと、
もう、
天使の翼なんかをイメージしてしまうけど、
カラスです。
真っ黒な羽根は自由のしるし!
自由というか、
天上天下唯我独尊って感じなんですよね僕的には。
なんとなく。
自由って言葉は弱くって曖昧な感じがするんですよ。
そんな曖昧な感じじゃないんでしすよねカラスの羽根ってイメージは。
まさに、
天上天下唯我独尊なんです。

自分が死んでも、
誰かの記憶に自分があるうちは、
「死」ではない。
と、
こんな内容はどっかで聞いたことあるなぁ。。。
データとしての自分。。。
自分が自分で生きている実感を持てない状況はイコールして「死」ですよ。
それだけ。
誰かの中になんてどうでもいい。
生も死も、
自分の実感の中にしかありません!
そして、
自分も含めて、
あまり、
生きることや死ぬことに執着してないのが人間ですよね。
たぶん、
重大な病気や事故を経験して、
その、
最中にある時だけ実感するんですよ「生」や「死」を。
それに、
携わってる医者って大変よね。。。

「さほど」
何事も「楽しもうとしないとどんどん醒めていく」
人生だって、
ただ、
流していくだけだと醒めていくだろうしつまらなくなっていって、
生きる実感なんて味わえないでしょう。
自問自答。
「今現在人生楽しんでいますか?」

自分も含めて、
あまり、
生きることや死ぬことに執着してないのが人間ですよね。
と、
書いてますが常に自問自答。
幼いころから「死」におびえていた経験がある自分でも、
この年まで来ると、
やっぱり「死」は怖いし、
占い師やっててスピリチュアル的に転生や死後の世界について模索したり、
何かを知ったりして、
だいぶ、
落ち着いてきましたが、やっぱり「怖い」ものなんですね。
これ、
あと数年、数十年経って、
自分の中で何が変わるか楽しみながら生きていこうと思ってます。
何かの間違いがあって、
突然死してしまうことだけが残念なんで、
そういうことがないようにお願いいたします!

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2016年06月13日

Posted by ブクログ

二度読んで初めて勇気の湧いてくる小説だと感じた。
初めて恋をして失敗をした時の事を思い出すような小説だった。純粋過ぎる思いはたくさんの人を傷つけるし、成就しないものである。

それでも、それは間違っていないよと
言われているような気がした。

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2016年11月25日

Posted by ブクログ

たった1人の人と生涯を共にするのは難しいことだと感じました。人の考え方は変わるもので、永遠に続くものなんてないんだなあと思いました。

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2023年09月26日

Posted by ブクログ

女性が主人公のお話でした
帯の言葉はちょっとおおげさかなと感じました
帯はまぁだいたいそんなもんと思っています
過去と現在を織り交ぜて物語は展開しました
男女のあれこれ
解説を読むと、それを踏まえてもう一度読んだら
もっと深く感じることができることがあるかもとは
思いましたが・・・

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2023年03月02日

Posted by ブクログ

おもしろかった、、けど、
広げた風呂敷たたみ切れてない感が結構あるかも。
主人公の元上司の人柄とかバックグラウンド知りたかったな

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2022年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ツッコミどころもあるし、すごく共感できるわけではないのだけど、不思議と惹きつけられて読んでしまう白石ワールド。

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2021年04月21日

Posted by ブクログ

岳志は本当にへんなのかな?
彼の言葉はいちいち的を得ている気がする。あんなに一途に想われる里江子が純粋に羨ましいと思った。
彼女の生き方もキャリアウーマンとしてこれまで一人で生きてきた自信に裏打ちされていて、彼女の考え方も嫌いではない。
ただ、一度でも岳志を受け入れてあげられたら…彼は生きていたのではないかな。
でもそれが出来ない彼女の生真面目さと不器用さも分かるけどね。

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2021年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて白石さんの本を読んだのだけれど、読みやすくてサクサク読めた。

愛とか死とかについて書かれているところがどことなくノルウェイの森を彷彿とさせた。

でも、なんでだろう、なんか岳志の行動が意味不明すぎる。そこまでしたくなっちゃうのか、とか思ってしまう。結局彼は周りのことを考えていない人なだけで、周りはそんな彼に巻き添えをくらっているだけではないのか、と。

こうゆう、愛について書いてあるようなのって結局男か女かどっちかが死ぬ結末になっていて、「あー、また死んだ。」とか思ってしまう自分もいた。確かにお互いに惹かれあっていた2人のうちの片方が死んでしまうと読んでいる側からすれば共感してしまい、感動している気にはなるけど、なんでもかんでも死に結びつけるのかあ…とも思ってしまう。

でも、死は誰にでも共通することだから、あらゆる小説において死について深く書かれることは、ある意味当然なのかもしれない。

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2019年12月23日

Posted by ブクログ

泣く場面も、共感も特にはなかったんだけど、こんなに運命の人だ、結婚したい、と言われて流されない里江子がすごい。
設定上イケメンのお医者さんに、13年越しに。

白石一文さんの恋愛小説はすごく愛について掘り下げてくる感じがある。

フツーに暮らしてる自分にとっては読み物としてはよいけど、現実とはリンクしないかな。

だけど初恋の人に振られる夢は未だに見るから、しかもいろんなシチュエーションで、必ず振られる(−_−;)人生における運命の人かもなー。

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2019年07月19日

Posted by ブクログ

価値観の違いなんだろうけど、こんな感じに自己の感情に正直に恋愛や人付き合いをできる人って・・・苦手。自由を勘違いしているように思える。なりたくもないし、近くにそんな人がいたとしたら巻き込まれたくないから離れたい。
いまいち、感情移入し辛い話でした。
ただ、自分のことを知っている人がいなくなったら本当の死って部分だけは『なるほどね』と思った。家族は大事にしよう。

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2018年11月11日

Posted by ブクログ

面白かった。死生観、生きる意味、男女、、とても深い。

思わず納得、同感した文
「子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな」
「当時は、美人ほど男性的に振る舞うものだと言う“常識”を私はまだ知らなかったのだ」
「人間はどんな人生を送ったとしても、最後にはちゃんと死ねるんだ。」
「真実の人生を手に入れさえすれば、こんな嘘だらけの人生ときれいさっぱり縁を切ることができる」

多少の前後があり、最後はあっという間に衝撃の結末があって、そこまでグイグイ引きこまれる。

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2018年09月11日

Posted by ブクログ

「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるわけじゃないよ。愛する人を幸せにするためにあるのだし、そして、何よりも自分自身が幸福になるためにあるんだ」

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2018年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公と岳志の恋愛ものかと思ったら恋を超えた運命(岳志の一方的なものだが)の話だった。
人生に関する哲学めいた言葉は安定の白石一文流。
「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるんじゃない(中略)自分自身が幸福になるためにあるんだ」
元夫の伸也との子どもを身ごもった朝子も印象に残った。

みな生きること、愛することに全力だ。愛する人は必ずしも今隣にいる人ではないかもしれない、それでもその人を愛することを諦めない、自分に嘘をつかないことが自分の幸福につながるのではないかと思わされた。

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2017年08月26日

Posted by ブクログ

『私という運命について』が割と好みだったので
手に取った一冊。

うーん何だろう。
私はどうしても妻目線で読んでしまった。
主人にいきなり『運命の人とこれからの人生を進んでいきたい』と言われたら相当ショックだよなぁ。
はい、わかりました。とはとても言えない。

逆に自分にそういう人が目の前に現れたとしたら、
アッサリと別れてくれと言いそうな気もする。
嗚呼、何て矛盾でしょうか。

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2016年05月29日

Posted by ブクログ

死や愛についてがテーマなのかと
1回読んだだけじゃ読んだ気がしないような深い作品。白石さんの世界観炸裂。

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2016年04月25日

Posted by ブクログ

自分にとって必要な人間に理屈抜きで気づくかが、いかに難しいものか。
読み始めは、嫌悪感を感じたが、倫理観や常識を抜きにして考えると、ありえるかもしれないと感じる。
白石さんの作品らしく、読むとドッと疲れますが、楽しい一冊です。

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2015年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親友の夫となった男こそが主人公・田宮里江子の『運命の人』だったが気づいた時には遅かった…ということで。
時系列があちことにいくので、あれ?となることしばしば。
(解説によればそれが「白石節」らしい)
岳志とのことよりも、城山・坂巻関連の話のほうが面白かった。

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2015年07月06日

Posted by ブクログ

帯の文章と、鉄筆文庫の第一巻目ということで興味を持って読んでみたが、期待していたような話ではなかった。

全体的に暗いし、主要登場人物にはあまり共感できないし。
とくに主人公の彼に対する気持ちが分からない。
迷惑なら最初から突き放しておけばよかったのに。

解説によると時系列が前後するのが、この著者らしく魅力的なところらしいのだが、私にはこの良さがあまり分からない。

基本的には読みやすく、なるほどなーと思える考え方などもあったので、最終的に理解が追い付かなくなったのは惜しくもあり悔しい。

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2015年05月15日

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