白石一文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでみての感想ですが、うん、面白かったです。ただ、難しかった。まだ一度しか読んでないですが、世界観(政治的側面)や構造(時間軸が交錯する)が少々僕のオツムには高尚過ぎた感はあります。もう一度読まなければ…。
で、その上でレビュー。てんで頓珍漢なこと述べてしまうかもしれませんが、そこはまあご愛嬌というところで。
著者が早稲田の政経卒ということもあってでしょうか、政治に対しての洞察は深いものがあったと思います。国内、国外の政治に関する詳細なデータが所狭しと書き綴られ、また歴史的な事項に関する記述も相当にありました。政治や歴史などに関しては完全に門外漢である僕(いや、単純な勉強不足です。は -
Posted by ブクログ
読んだことのないタイプの本だった。
終始、政界のいろんな話が出てきて、政治に興味のない私は、途中で読むのをやめようかという気にもなった。
けれど、物語の本質はそんなところにあるんじゃなかった。
結局は人間の物語。
総理大臣を目指す龍三の次男として産まれた主人公の龍彦は、甘い考えで大切なものを失ってしまう。
自らも精神的なショックから手首を切り、自殺を図るが、一命をとりとめる。
いろんな人が龍彦のことを支えてくれる。
みんな大人で気付かないのは龍彦だけ。
まるで自分の人生をみているような錯覚に陥る。
最後の最後に、失ってはいけなかったものに気づく。
何がハッピーエンドなのか -
Posted by ブクログ
読みやすく、続きが気になるので止められず1日で読み終わった。
なんとなく薄気味悪いのは、主人公の自認が歪んでいるように思えたからだろうか…。
妻と子を必死で養って大人として生きてきたが結局家族とは何なんだ、俺の人生とは何なんだ、虚しい。というような心情は理解できるし、例えば鬱に苦しむ人間に必要なものは…というような思考は興味深いところがあったけれど、結局は自分のことばかり都合よく考えてきた傲慢な人なんじゃないかな。
抱えてきた過去の秘密にしても、他人を助けるためというよりは、それを理由に自分の暴力性を爆発させただけなのに正当化が過ぎるし。
家族含めて他人にしてもらったこと、力添えをもらっ -
Posted by ブクログ
子供が巣立って夫婦二人の生活が始まったところで、実は妻が億単位のお金を持っていた……という、一見夢のような設定から始まる物語を読みました。でも現実はそう甘くなくて、そこから次々と大変な出来事が重なり、運命に翻弄されていく夫の姿が描かれています。
風景描写がとても丁寧で登場人物も多いせいか、個人的には少し物語が長く感じてしまいました。そこが作品の深みになっているのでしょうが、好みが分かれる部分かもしれませんね。
特に印象に残ったのは、「同種は同種に気づく」ことです。自分の利益のために動くエゴイストたちが集まってくる様子は、読んでいてどこか気味の悪さを感じました。結局、人は自分が一番かわい -
Posted by ブクログ
この世界は揺れるゴンドラ。
パリは、パリのことを知りたいと本を開いた時初めてそこにパリがある。
"あなた自身が世界なのだ。この世界は、あなた自身がすべてを作り出したものなのだ。これは、あなたの偉大な作品なのだ。"
「新しい領域のエネルギー」によって稼働し、89歳までの健康長寿を保証する装置、Timerが発明された世界。
哲学もりもりの白石さん節フルパワーで、あと残りページが少なくなってきてるのにどうやって終わらせるんだこれは…と思うタイプの作品でした。(終わらなかった)
世界には『ほんとうに親しいものの死』と『自分の死』の二つしかないというのはわかる気がした -
Posted by ブクログ
東日本大地震と原発問題、富士山噴火という自然災害を再度考えさせられました。
山梨で育ったので小さい頃から富士山の噴火の話は身近にあり、ハザードマップをよく目にしたけれども、真っ赤っかなルートを逃げる術もないと諦めていました。最初は足の速さには自信があったので全速力ならいけるんじゃね?なんて思っていた頃もありますが、わずか数十秒足らずで襲い迫ってくるマグマには敵いませんよね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾
自然というか宇宙相手に人間も動物も逆らえないという事ですね。
そう考えて読むとこの2人の性欲がちっぽけなものに感じました。
田口ランディさんと窪美澄さんの解説が面白かったです。