白石一文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本著は小説家としての孤独や葛藤、繋がりと喜びを説く本である。
創作活動全般、知的活動、表現全般の人にとっても通じ、そうでない仕事をしている人においても、「自分一人では生きていない。周囲に支えられて繋がって生きている」と人間であれば、業種業界分野問わず、共同体の中で生きていることを改めて知るきっかけとなるだろう。
本著で述べている通り、小説家は孤独と葛藤と繋がりと喜びが混じり合う業種であり、その寂しさとも繋がりの中で生まれる温もりの両方を知ることができる。
「君」とは「繋がる全ての人」であり、私たちがふと忘れてしまいがちな日常の営みのありがたみを思い出させてくれる。人は一人では生きてはいけない。 -
Posted by ブクログ
352ページという長めの小説でしたが、とても読みやすく、また単なる恋愛小説ではないところに引き込まれてしまいました。
長年付き合っていた幼なじみの友莉がいたにも関わらず、職場のアルバイトの女の子「つくみ」を「この人は俺に会いに来たんじゃないかな?」なんて思い、友莉を捨ててつくみと結婚してしまう遼平。
読んで行くとつくみという女性が本当に遼平に会う為に来た女性なのでは?と思わずにはいられなくなりました。
ファンタジーというより、日本の昔話のような世界観。最後まで種明かしはされないので読者の思うように解釈して欲しいということなのでしょうか? -
Posted by ブクログ
妻の夏代が48億円という超巨額な遺産を隠し持っている事実を知った鉄平は、自らの今後の人生を見つめ直すことに、、。
まとまった金があれば、仕事もマイホームも子供たちの進路も何もかもが変わっていた。第一にどんな理由があるにせよなぜ自分に知らせてくれなかったのか。夏代や子供たちへの信頼を無くし、夏代から譲り受けた1億円で全く違う土地に移り住み、人間関係を構築し新しい事業も創り上げていく。
会社員から事業を一から立ち上げる過程や人間関係、家族という集団の考え方、中高年の今後の生き方など展開も幅広く、長いストーリーだったが引き込まれた。
もし1億円を手にしたら、、と夢もあり、でもお金で買えない体験や気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近勝手に白石一文週間をやっているんだけど、これはちょっと荒唐無稽すぎた。設定は近未来。地球規模の人口増加と高齢化の問題を克服するために、科学者が「Timer」という装置を発明し、それを心臓(?)に埋め込むことで、人は89歳までは健康に生きることができる(それによって医療費が抑制できる)。が、それ以上は生きることは許されない。
Timerをつけるかどうかは本人の考え(倫理観)によるが、つけなければならない理由を審査してもらう仕組みになっている。
主人公の「僕」はtimerをつけておらず、いつ死ぬかはわからない。年相応に老いていっている。伴侶のカヤコは年上だが、Timerを装着しており、若々しく -
Posted by ブクログ
インパクトの強い表紙から、もっとガツンとした内容なのかと勝手に想像してしまっていたので、最初の方は拍子抜けでなかなか頭に入って来なかった。
「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の2話収録。
どちらも、その時はこれがいい結果だと思って結婚or婚約をしたけど、やはり心から愛する人を選んだ(選び直した)ラブストーリー。キーとなるのは「性」と「死」なのかな?死を目の前にして…離れられない肉体どちらも、決断のキッカケになるとは思うけど、ちょっと軽すぎる内容で、読み飛ばしてしまった(笑)
途中『誰と結婚したって別にたいして代わり映えしないし、その結婚がうまくいこうがコケようが、別に何てことないんじ