白石一文のレビュー一覧

  • 私という運命について

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    ネタバレ

    32歳独身貴族女性の感想。
    運命に思い馳せ過ぎ。人死に過ぎ。いい暮らししすぎ。
    バリキャリという設定なのに残業してる風でもないし会社に固執してないしめちゃいい家住むし男への偏見もないし、どゆこと?
    時代の違い?バブル?
    結局全部読み切ったけど、、、なんとなく共感はできなかった。私もフィクションにしたらこんな感じの人生になるのかな。
    とりあえず広い部屋に住みたくなったので不動産屋行ってくる。

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    2024年10月19日
  • 代替伴侶

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    伴侶を失い精神的に打撃を被った人間に対し、最大10年間という期限つきで、かつての伴侶と同じ記憶や内面を持った「代替伴侶」というアンドロイドが貸与されることとなった。

    読み進むにつれて、「代替伴侶」と人間の区別がつかなくなってくる。
    そのくらい、アンドロイドは人間の世界に順応し、コミュニティを広げ、親交を深めていく。

    人間もアンドロイドも、そこに感情や気持ちがあり、他人に伝えることができるのであれば、そこに能力の差はなく、愛を育むことができるのだと見せつけられた。

    夫婦とは何か。人間とは何か。
    そんな問いを提示してくれた物語だった。

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    2024年10月09日
  • ほかならぬ人へ

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    大人の恋愛。淡々とした感じで展開されていく。
    「毎回自分に裏切られながら生きていくしかないんだよ」という言葉がとても印象に残った。

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    2024年09月30日
  • 見えないドアと鶴の空

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    あとがきにも書いてあったけど、SF入れるのが特徴らしい
    どういうふうに進むのか気になってたから、まさかのSF入ってきてびっくりしたけど、新鮮で面白かった
    でも奥さんのこと好きなのか好きじゃないのかどっちなのってもどかしくなる時が多かった

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    2024年09月16日
  • どれくらいの愛情

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    ネタバレ

    白石氏の作品はこれで二作目。

    前回読んだ『僕の中の壊れていない部分』が見事なまでのダメンズ小説!?であったので、今回もきっとスかした女ったらしみたいな主人公がわぁわぁいう小説かなあと勝手なイメージを描いていました。ところが、かなりほっこり系の作品でした。

    ちなみに本作、短篇二つと中篇一つの計三篇からなる作品となっております。

    ・・・
    なかでも印象的であったのは表題作の中篇「どれくらいの愛情」です。

    内容は言ってしまえば、オクテな甘味店経営者が一度別れたスナック嬢と最終的に結ばれる、という筋。

    なんて書くと、女性慣れしていない小金持ちが、手練れの器量よしとなんだかんだでくっつく、みたい

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    2024年08月30日
  • 私という運命について

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    この方の本を読むのは初めて。
    近所のちょっとおしゃれな本屋でおすすめされていて、手に取った。

    女性という性別を神聖視・特別視しすぎでは?としらけつつ、起承転結に富んだドラマを毎週それなりに楽しみに見るような気持ちで読み終えた。

    たしかに私も妊娠出産を通じて、「いのちとは、ただただ連綿と紡いでいくものなのだ。私も、私の先祖たちが連なる長い長い人間の営みの歴史を構成する1人に過ぎないのだ。」と、雄大な時間に思いを馳せたりした。
    ただ、本作の描かれ方はちょっと綺麗事すぎる感じで、当事者の女性としては、もっともっと生々しくて苦しくてどうにも割り切れないどろどろした部分だってあるんだけど、男性からは

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    2024年08月08日
  • 記憶の渚にて

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    登場人物が多く、後半はどんどん複雑な繋がりが出てくるのでしっかり読まないと混乱する。白石一文の作品は謎が解けたんだか解決したんだか何だか曖昧というかふわっと終わることが多いのだが、独特の人生観やこの世というものの捉え方が面白くてつい読んでしまう。

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    2024年08月04日
  • Timer

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    “70歳死亡法案”並の突拍子もないSF。人間の残虐行為が閾値を超え「怒りと絶望の光」が豚たちの体から発せられた。爆発した巨大な豚「ミラクル・ベイブ」タイマー自分なら着けるかどうか…生と死考えさせられたけど、最後は哲学すぎて理解できず。

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    2024年07月31日
  • Timer

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    命、死、概念について考えさせられる物語だった。

    読むたびに感想が変わる本だと思った。

    3年後位にまた読みたい。

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    2024年07月04日
  • 我が産声を聞きに

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    なんじゃそりゃ…という最後
    結局どうするの??離婚を受け入れて自分の人生を再出発させるということなのか
    結婚22年もいっしょに暮らしてきて残るのは娘だけって
    色んな夫婦の関係性があるとは思うがちょっと理解できなかった
    終始夫の勝手な言い分に腹がたった

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    2024年06月26日
  • Timer

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    小説を借りたはず・・・
    エッセイだった??
    と思って読み進めると・・・
    SFっぽいお話になっていって
    なんとまあ〜〜な展開に

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    2024年06月13日
  • ほかならぬ人へ

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    ネタバレ

    白石一文好きだなって改めて思う。自分が美しいと思う考え方ではないけど、この人が書くと綺麗だと感じる。
    特に前編の方が好き。運命の人って言い換えがこんなに綺麗になるのが良いかもって思う。

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    2024年06月01日
  • 永遠のとなり

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    永遠のとなり。
    それは友情であったり、故郷であったり、病であったりだけれど、永遠にとなりにあって決して混じることはないんだろうと思いました。
    個々、という感じ。並び立つと言ってもいいかもしれません。
    それは苦しみでも寂しさでもなく、救いなんだろうな。

    冒頭からせいちゃんとあっちゃんの待ち合わせ場所が香椎浜イオンモールだったのでたいへん動揺し、実家が東区込みのエリアなので(福岡市内ではない)なにもかも土地勘バリバリある中読み進めるという珍しい読書体験でした。
    菓子折り文化もちゃんとある。
    このレベルの流暢な博多弁、喋らない地域の方には読み難いんじゃなかろうかと思ってしまった。語尾同じだけど意味

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    2024年05月27日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    何十年ぶりかに 読み直した、若い頃に呼んだ時の気持ちと 歳取ってからの感じ方が違うので それもまた 面白い、最後の展開は素晴らしくて、一気読みしまいました

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    2024年05月25日
  • 火口のふたり

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    これ映画化したとき「男女がただヤッてるだけの映画」って評してる人いたけど、小説も平たく言うならそんな感じ。
    結婚を10日後に控えた直子と、昔関係を持っていたいとこの賢治が再会し、肉欲に溺れる。言うなればそれだけの物語。

    白石一文さんの著作なので、そこに哲学はあるというか(私が掴みきれているかは謎だが)人間の原始的な部分に迫った作品だと思う。あと男女のセックス観の違いとか。すれ違い、理解しあえないことも多々あるので。
    背景に「富士山噴火」「大震災」があるから、どうせそうなるのであれば背徳的な関係に突っ走るとか享楽に溺れるみたいなこともあるだろうとは思える。
    普通ではない状況のとき人間はどうなる

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    2024年05月11日
  • 我が産声を聞きに

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    コロナ禍の時、肺ガン診断の日に別居を言い出す夫。もう一つの人生を選びたい。主人公の妻の行動が始まる。
    作者の父とも仕事をし、作中の句集作者の息子の編集者の解説が俊逸。

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    2024年04月03日
  • 我が産声を聞きに

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    一人娘が大学に入学し一人暮らしを始め、夫婦二人のコロナ下の生活。二人とも仕事を持ちお金にも余裕があり理想の家族だったはずなのに。選ばなかった人生選べなかった人生。それをもう一度やり直すと決めた夫。妻は心の整理をつける事ができるのか。

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    2024年03月12日
  • どれくらいの愛情

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    4つの中編からなる重厚な一冊。白石作品の多くに共通して見られる、運命というテーマが深く丁寧に描かれている。

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    2024年03月12日
  • 一瞬の光

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    何故かおりを選ぶのか、何故そこまで感情移入するのか理解出来なかった。
    年を食うと若い女を求めるというだけの話なのかな。
    ただビジネスの話に関しては引き込まれる箇所はあった。

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    2024年02月17日
  • ほかならぬ人へ

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    初読みの作家さん。
    「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」の2篇の小説。

    とても深い。
    「自分にとってのベストな他人は誰なのか?」という命題がテーマとなっている。
    この人に違いないという証拠とは、何なのか?
    考えると途方も無い空間に投げ出されるような、心がざわざわする感覚になりました。


    東海さんや黒木さんが格好良く、恋愛というよりも、人生における真意を突いたセリフの数々にとても共感できました。

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    2024年02月07日