白石一文のレビュー一覧

  • 君がいないと小説は書けない(新潮文庫)

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    本著は小説家としての孤独や葛藤、繋がりと喜びを説く本である。
    創作活動全般、知的活動、表現全般の人にとっても通じ、そうでない仕事をしている人においても、「自分一人では生きていない。周囲に支えられて繋がって生きている」と人間であれば、業種業界分野問わず、共同体の中で生きていることを改めて知るきっかけとなるだろう。
    本著で述べている通り、小説家は孤独と葛藤と繋がりと喜びが混じり合う業種であり、その寂しさとも繋がりの中で生まれる温もりの両方を知ることができる。
    「君」とは「繋がる全ての人」であり、私たちがふと忘れてしまいがちな日常の営みのありがたみを思い出させてくれる。人は一人では生きてはいけない。

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    2025年07月15日
  • つくみの記憶

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    352ページという長めの小説でしたが、とても読みやすく、また単なる恋愛小説ではないところに引き込まれてしまいました。

    長年付き合っていた幼なじみの友莉がいたにも関わらず、職場のアルバイトの女の子「つくみ」を「この人は俺に会いに来たんじゃないかな?」なんて思い、友莉を捨ててつくみと結婚してしまう遼平。

    読んで行くとつくみという女性が本当に遼平に会う為に来た女性なのでは?と思わずにはいられなくなりました。

    ファンタジーというより、日本の昔話のような世界観。最後まで種明かしはされないので読者の思うように解釈して欲しいということなのでしょうか?

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    2025年07月13日
  • 代替伴侶

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    最愛の伴侶を失った者が利用できる代替伴侶法。人口爆発の時代に見つける愛の形とは?
    特殊な設定の中での展開になるほどとは思ったものの、そこへの持って行き方が少々不自然な気がしました。
    伴侶としてはともかく、このレベルのアンドロイドが実現された世の中がどのような発展をするのか実に興味深いですね。

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    2025年07月12日
  • つくみの記憶

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    全てが不思議な感じで話は最後まで続いた。
    次どうなるのか?とにかく気になって、それが最後まで続いた。
    すごく不思議な感じだ。

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    2025年07月01日
  • 代替伴侶

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    SFだなと思う一方で近い未来、社会で
    実際に起こり得ている状況かもしれないと
    思える物語。

    身勝手さや自分本位さに目を顰めたくけれど、
    なぜだかそれと並立する純粋さや愛情深さに
    人の感情の妙を見せられた気がします。

    複雑に入り組んでいて、どこまでも透き通って
    いる、そんな感想。

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    2025年06月23日
  • ここは私たちのいない場所(新潮文庫)

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    主人公がとにかく俯瞰的。ページ数はそれほど多くないけど、自分にとっては印象に残る言葉がたくさんあった。

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    2025年06月13日
  • 一億円のさようなら

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    妻の夏代が48億円という超巨額な遺産を隠し持っている事実を知った鉄平は、自らの今後の人生を見つめ直すことに、、。
    まとまった金があれば、仕事もマイホームも子供たちの進路も何もかもが変わっていた。第一にどんな理由があるにせよなぜ自分に知らせてくれなかったのか。夏代や子供たちへの信頼を無くし、夏代から譲り受けた1億円で全く違う土地に移り住み、人間関係を構築し新しい事業も創り上げていく。

    会社員から事業を一から立ち上げる過程や人間関係、家族という集団の考え方、中高年の今後の生き方など展開も幅広く、長いストーリーだったが引き込まれた。
    もし1億円を手にしたら、、と夢もあり、でもお金で買えない体験や気

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    2025年06月12日
  • 代替伴侶

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    なるほどな、と思った。上手いな。

    基本的な設定に色々無理があると感じたのだけど、アイデアを形にするための仕掛けとては、まあ許容出来る。短めの話だし。
    そもそもの家族とか夫婦とかいう考え方に著者との違いはあるようなのだがそれはそれとして、話の組み立てに引き込まれた。
    無理なく面白く読めたものの、残念ながら、最後の仕掛けには納得出来なかった。最後の最後に必然でないものを持ってきた。

    ちょっと読んでて悔しい。

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    2025年06月03日
  • 一億円のさようなら

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    兎に角いろんな物語が詰め込まれすぎていてイマイチ的を得なかった。ストーリーの都合に合わせて話が流れていると中盤で感じ始めてから話に入り込めなかった。ストーリーの案は良いのに構成が勿体無いと感じた。

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    2025年05月11日
  • Timer

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    ネタバレ

    最近勝手に白石一文週間をやっているんだけど、これはちょっと荒唐無稽すぎた。設定は近未来。地球規模の人口増加と高齢化の問題を克服するために、科学者が「Timer」という装置を発明し、それを心臓(?)に埋め込むことで、人は89歳までは健康に生きることができる(それによって医療費が抑制できる)。が、それ以上は生きることは許されない。
    Timerをつけるかどうかは本人の考え(倫理観)によるが、つけなければならない理由を審査してもらう仕組みになっている。
    主人公の「僕」はtimerをつけておらず、いつ死ぬかはわからない。年相応に老いていっている。伴侶のカヤコは年上だが、Timerを装着しており、若々しく

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    2025年05月11日
  • 僕のなかの壊れていない部分

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    主人公が理屈っぽく、嫌味ったらしいので共感しにくい。それでも、所々で深く刺さる言葉や哲学的な引用があって、ページをしばらくめくらずに考えたくなる場面もあった。読んでいて「あなたにとって壊れていない部分は何ですか?」と問いかけられているように感じました。

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    2025年04月30日
  • どれくらいの愛情

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    私は博多ではないけど、他の本でも自分が住んでるところが作品に取り上げられると読んでても親近感がわいて、さらに作品に入り込める気がする。

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    2025年04月07日
  • 代替伴侶

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    設定はすごく面白いと思ったのだが、途中からどっちがどっちなのかがこんがらがってしまい、結末がぼやけてしまった感じだった。
    私の読解力がないだけなのかもしれないけれど、それでも結局は自分の愛した人は形が変わっても大切な人なんだろうと言う想いは伝わってきた。

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    2025年03月06日
  • 代替伴侶

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    人口が爆発的に増え「代替伴侶法」が施行された近未来。浮気したゆとりに子供ができ、離婚することになった隼人は、ゆとりのツインを作ってもらうことになった。これがなかなか複雑な話なんだけど、違和感なく読めるのは、白石さんの筆力だろう。

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    2025年03月01日
  • 代替伴侶

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    サクッと読めるが、たくさん章で区切られているため少し読みづらさを感じた気もする。内容は可もなく不可もなく。設定はおもしろかったし、心情の描写もリアルだと思った。

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    2025年02月19日
  • 代替伴侶

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    著者の作品は新刊が出るたびになるべく早く読むようにしている。注目している作家の一人だ。
    この「代替伴侶」は、感情移入しにくく、読み通してしまった。我が努力が足りない。

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    2025年02月04日
  • 一瞬の光

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    エリートの橋田と家族から虐待を受けてきた若い香折との話。面白いストーリーだったし、夢中になって読んで、考えさせられたが、話のテンポは微妙だった。

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    2025年01月13日
  • Timer

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    ネタバレ

    Timerという装置をつけると89歳まで健康に生きられる世界。装置をつけたカヤコが89才になって夫を残して死ぬことを回避するため装置を外すことを考える。豚に始まる動物の爆発や新種のエネルギーなどSF要素満載だけど、実のところ自分とは何かその存在を問う哲学小説だった。

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    2024年12月28日
  • ほかならぬ人へ

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    インパクトの強い表紙から、もっとガツンとした内容なのかと勝手に想像してしまっていたので、最初の方は拍子抜けでなかなか頭に入って来なかった。
    「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の2話収録。
    どちらも、その時はこれがいい結果だと思って結婚or婚約をしたけど、やはり心から愛する人を選んだ(選び直した)ラブストーリー。キーとなるのは「性」と「死」なのかな?死を目の前にして…離れられない肉体どちらも、決断のキッカケになるとは思うけど、ちょっと軽すぎる内容で、読み飛ばしてしまった(笑)

    途中『誰と結婚したって別にたいして代わり映えしないし、その結婚がうまくいこうがコケようが、別に何てことないんじ

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    2024年12月18日
  • 代替伴侶

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    夫婦は子どもという存在によって関係が歪められる、というこれまでと逆の発想。子孫を残すという役割を夫婦はどうなるのか?

    発想はおもしろいけど、どっちがどうなっているのか、途中からわからなくなってしまった。

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    2024年11月26日