白石一文のレビュー一覧

  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    次から次に新しい人物が現れる。しかもそれぞれの関係性がややこしく絡まるため理解しづらい。しかし、最終、その複雑な関係をまとめ上げる女性のもつ神秘が語られる。

    0
    2013年04月13日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    なんでか一時この人のばっかずっと読んでたな・
    おかげでシンクロしちゃいました。
    すいません嘘ですおもそろかったです。

    0
    2013年04月12日
  • 砂の上のあなた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    白石一文さんの最新文庫作。読みながら「なんか知ってる話だなぁ」と思ってたら、単行本を買って既に読んだことがありました。これって本好きあるあるですかね?

    父の死をきっかけに、子供を産みたいと望むようになった35歳の主婦。ある男との出会いをきっかけに、自分を取り巻く人間関係の奇妙な偶然に気づいていき…

    子供を産むということがどういうことか、作者が登場人物に語らせている内容が面白かったですね。極論過ぎて共感は得られない内容ですが、ある種の真実は突いている気がします。あと、ラストの主人公の独白が印象的でした。

    0
    2013年04月06日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    著者の一貫したテーマよりもストーリーに重きを置いた作品。小説としては面白いけど、著者の味が薄まってしまっている。なかなかバランスが難しい。

    0
    2013年03月13日
  • 不自由な心

    Posted by ブクログ

    この作品の中の不倫は、遊びではなく本気の恋愛の不倫。結婚もしてないので、不倫については想像するしか出来ないが、こんな面倒な事は経験したくもないが、いつか味わってみたい様な気もする。
    最後の作品の主人公の思考が自分と同じ過ぎて、あまり人には言えないな。

    0
    2013年03月11日
  • どれくらいの愛情

    Posted by ブクログ

    小説、殊にこういったリアリズムに基づく小説というのは、現実の「ままならなさ」に対する別の可能性の提示なのではないか、とも思う。
    現実ではこうなるしかなかったけれど、こういう展開もあったのかもしれない。
    もしくは、実際の、現実的な結末はこうだったけれど、こういう終わり方だってできたはずだ、という。

    世界は矛盾していて不安定だからこそ、生きていくことは苦しくて、こころがぐらぐら揺れてしまう。
    白石一文さんの小説は、そういう「違和感」や「揺らぎ」を冷静に捉え、一人の個人としての無力さ、ままならなさをきちっと言葉にして突き付けてくる。だから、読んでいて苦しくなったり、こころがぐらぐら揺れてしまうのだ

    0
    2013年03月09日
  • どれくらいの愛情

    Posted by ブクログ

    妻である自分には、ちょっと苦しさを感じる物語も。夫に言い訳したくなる。そして、離れて暮らす夫に会いたくなる。どの物語も、空気の密度が濃くて、湿度を感じる。愛することと、人生を共にすることは、一筋縄ではいかないな…

    0
    2013年03月05日
  • どれくらいの愛情

    Posted by ブクログ

    大人の恋愛を描いた中編集。
    30~40代が主人公だからか離婚、不倫、過去の傷など、みんな「いわくつき」ばかりで純粋な関係が出てこない。
    白石氏の年齢による価値観がこうさせるのか、今や初婚年齢が30代を超える時代なので,つまらない作品とは思わないがちょっと時代に合わない気がする。

    0
    2013年02月08日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    仲間優司がとてつもなくカッコいい!!
    エンターテイメントととしてよくできていて、すごく引き込まれてページをめくる手が止まらなかった。
    ヤクザ、夜の仕事、覚醒剤、朝鮮等々なんだかドロドロして胸やけしそうなキーワードが沢山盛り込まれるけどその割にはどっしり重い印象はなく、読後感はほっこり。

    0
    2013年01月25日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    ガンに侵された週刊誌の編集者が主人公。勤め先は文藝春秋ぽいが、社名はでてこない。フリードマンや湯浅誠といった人たちの言葉を引用しながら、格差社会のおかしさを訴える。政界を揺るがすスクープを得ても、「政治家をやめさせたところで変わらない」という諦めも、変わらない格差に対する疑問から。小説読んでるというより、社会派エッセイ読んでる気分になる。著者が伝えたいのは、処女作と変わらず、「一瞬の必然を積み重ねる」生き方だ。豊かさの幻想に惑わされない。その生き方の重要性を説く主人公は、格差の上位に立つというのも変な話かもしれない。

    0
    2013年01月17日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    かなり驚いたが、白石さんには珍しく、セクシーな場面から始まる。しかも実際にあった事実などの引用が多数出てきて、勉強になるのか?白石さんのストレス発散?か、読みにくく感じる人もいるかも知れない。下巻ではこの世の中のエリートとそうでない人の理由?みたいなことにも触れている。

    0
    2012年12月12日
  • どれくらいの愛情

    Posted by ブクログ

    直感冴え渡り。
    まさに、今読むべきモノだった。とゆー感じ。
    ダーウィンの法則の最後のページでは、うん、そうだよね。と思ったりしないでもなかったかな。。

    大切な人の手は離してはいけない。
    目に見えるモノがすべてではないよ。
    例え離れ離れになっても、出会うべくして出会った人には縁があればまた巡り会えるんじゃないかな。

    0
    2012年11月08日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    政治の裏側って、総理大臣になるって、こんなふうな綱引きゲームみたいなものなのかもしれない。ただ、それでも彼らが何らかの使命を感じて政治に関わっているのだと思いたい。龍彦は最後に見つけた道がほんとに幸せなのかな。

    0
    2012年11月03日
  • どれくらいの愛情

    Posted by ブクログ

    どの作品も愛情に溢れていて好き。少しずつ報われない、すれ違いもあるけれど、それを優しく包んでいるかんじ。表題作と20年後の私へは中でもイチオシ。

    0
    2012年10月13日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    この人の作品は、大学生の頃に読んだデビュー作の『一瞬の光』以来だ。
    今作もとにかく重たい。
    どろどろしたモノが小説中ずっと漂っている感じ。

    絶望的な現代社会を見事に絶望的に描いているんだけど、小説を通してそういう世界を描いて、そして何を伝えるのか。

    まだ上巻だから総括の評価は出来ないけど。読み終えたあとに何かしらの生のエネルギーを得られる小説以外は良い小説だと思いません僕は。

    0
    2012年08月26日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    エンターテイメントとしてすごく面白かった。人の業であったり、欲望を色濃く描きつつも、物語としての軽やかさを失っていないように感じた。設定だけみたら美男美女で鼻白む。でも、その設定の必要性であったり、何を読ませたいかは、きっちりとわかる。おごがましいけど、密度の濃い小説だと思いました。

    0
    2012年06月18日
  • すぐそばの彼方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    男は相手を魅力的と感じてから愛し始めるけど、女は愛し始めてから相手に魅力を感じるようになる。って。
    どちらにせよ愛した人のそばにいることが、幸せって事ですね。

    0
    2012年05月27日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    任侠マニアの僕としては、この作品をどのような位置づけでどう評価していいものかとても迷う。
    そもそも「任侠」というジャンルで捉えること自体間違っているのは重々承知の上なのだが、主人公のひとりである人物がヤクザなのだし、ヤクザ的シーンが多いのも確かなのでそういう目で見てしまうのも致し方ないところである。

    このように書くとソッチ系の作品か、と思われるかもしれないが、実は主題はそうではなく、「恋より底深いつながりの核心に迫り、運命の相手の存在を確信させる」恋愛小説であってヤクザがドンパチする小説ではない。

    恋愛小説といっても好いた惚れたの青春系ではなく、ヤクザが出てくるくらいだからそこはきっちり大

    0
    2012年05月24日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    マスコミ界に身を置く主人公を通じて、夫婦、恋愛、経済、政治、社会情勢など様々な分野の勉強になりました。実は白石先生の本を昔一冊買ったのですが、途中でやめてしまって捨てて、そのままになってます。今回初めて最後まで読めました。

    0
    2012年05月17日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

    Posted by ブクログ

    相変わらず上手い(綺麗な)文章だが、内容的に、、、。
    性描写にちょっと過ぎる点が以前の作品にも見受けられたけれど、本作もまた然り。その表現を否定する訳ではないけど、バランスが、、、、。
    全体評は下巻を読んでから。

    0
    2012年04月26日