白石一文のレビュー一覧

  • 翼

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    ネタバレ

    主人公と岳志の恋愛ものかと思ったら恋を超えた運命(岳志の一方的なものだが)の話だった。
    人生に関する哲学めいた言葉は安定の白石一文流。
    「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるんじゃない(中略)自分自身が幸福になるためにあるんだ」
    元夫の伸也との子どもを身ごもった朝子も印象に残った。

    みな生きること、愛することに全力だ。愛する人は必ずしも今隣にいる人ではないかもしれない、それでもその人を愛することを諦めない、自分に嘘をつかないことが自分の幸福につながるのではないかと思わされた。

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    2017年08月26日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    ムンバイ 愁嘆場しゅうたんば 面貌めんぼう 細面ほそおもて ひが彼我の力の差は歴然としている 椿林太郎 都営三田線の志村坂上駅 中野サンモール商店街 リスカ少女よろしく手首に模様を描いただけでもない 画一的な教育 早稲田鶴巻町 両国の江戸東京博物館 綱島の学生マンション 佐賀の嬉野温泉 早世そうせい 一体どうやって収拾をつけたのか 窓の向こうには上智大学のキャンパスが広がっていた 僕はどんな処分でも甘んじて受ける覚悟ですから 目黒区の鷹番 最寄駅は東急東横線の「学芸大学」だ ふし父子家庭 雲散霧消 強烈な興奮 快哉を叫ぶ 訃報 マザー・テレサ 覚醒後 アル中は病気なんだからさ 義兄ぎけい 至極

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    2017年07月28日
  • 火口のふたり

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    ネタバレ

    いまやりたいことをやっていると、
    人間は未来を失い、過去に何も残せない。
    明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、
    初めて立派な昨日が生まれる。


    白石一文さん読むの久しぶりな。
    つか、
    この人の小説って純文なんですかね?
    普通に恋愛小説なんですかね?
    村上春樹さんも純文でしょう?
    よく言われるのは2人ともSEXシーンが多い!
    でも、
    「生きる」ことを書くということは恋愛が必要だし、
    恋愛にSEXがなかったらそれは恋愛なのでしょうか?


    1年ほど前にかぐりん、
    実はアメリカに移住を考えていました!
    英語も話せないし、
    東京埼玉からも出てことが少ないやつが何を言ってるのか!
    と、
    自分

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    2017年06月18日
  • 不自由な心

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    すこぶる胸糞悪い小説だった。次から次にろくでもない男ばかりでてくる。ちなみにすべて不倫。
    身勝手で独善的で、ばっかじゃないの?と思わず吐き捨てたくなるような愚かさのオンパレード。
    でも、それを知っていてもなお、そんなろくでもない生物をどこか愛おしく思えてしまうのは何故だろう。
    既婚男性と尻軽独身女性の組み合わせばかりだからありきたりでチープに感じてしまうけれど、男も女も似たようなものかもしれない。
    誰だって自由に生きたい。誰がどう思おうが誰がどうなろうがどうでもいい。愛する人と一緒にいたい。でも愛する人はころころ変わる。
    そんなもんでしょ。所詮みんなゲスなんですよ。
    と私はこの本を読んで思いま

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    2017年06月04日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    林太郎の言動にイライラ。その理由が分かるとイライラは解消されたのだが、別のモヤモヤが・・・。そして不思議にそのモヤモヤは不快ではない。面白かったが、なんともつかみどころのない作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    友人の生死を決める衝撃的な現場で霧子が出会った黒ずくめの男。彼は修羅場をよそに、消えるようにいなくなってしまった。後日、霧子は男に再会し、徐々に魅かれていく。彼の名は椿林太郎。学習障害児の教育に才能を発揮し、本気で世界を変えようと目論む、抜群に優秀な小学校教師。人は彼のことを「神の子」と呼ぶ。しかし、彼にはある大きな秘密があって…。生への根源的な問いを放つ傑作長編。

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    2017年01月28日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    なんだろ。なんとも言えない読後感。
    え?あ、そうなんだ…は?ってなった。

    でも著者の生への訴えはわかった。受け取った。

    しかし霧子さんと林太郎さんの「答え」がよくわからんのだよなあ。バカなのかなわたし。

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    2017年01月22日
  • 私という運命について

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    ネタバレ

    これは独身の若い頃読んでいたら身につまされる本だったなぁ。回り道してやっと気づく幸せもあると今ならわかる。
    スピリチュアル色濃いラストは泣ける教科書のような収め方で若干白け気味。経験した身としては、帝王切開後のリアリティのなさの違和感が尾を引いた。
    共感半々、「私の選択こそが私の運命」はまさにそう思う。というか、そう信じでもしなければ曲がり角が次々と現れる人生やってこれないw
    康一郎くんと息子の誕生日が偶然同じ月日で、そればかりはこの本との巡り合わせを感じてしまった。

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    2017年01月16日
  • 火口のふたり

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    いとこ同士の恋愛物語。
    と言ってもタブーに挑むような重苦しい内容ではなく、比較的能天気なトーン。
    ならば普通の恋愛小説としてどうかと言えば、共感できるところもあれは、そうでないところもあり、白石作品としてはインパクトに欠ける印象でした。

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    2016年11月10日
  • 翼

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    『私という運命について』が割と好みだったので
    手に取った一冊。

    うーん何だろう。
    私はどうしても妻目線で読んでしまった。
    主人にいきなり『運命の人とこれからの人生を進んでいきたい』と言われたら相当ショックだよなぁ。
    はい、わかりました。とはとても言えない。

    逆に自分にそういう人が目の前に現れたとしたら、
    アッサリと別れてくれと言いそうな気もする。
    嗚呼、何て矛盾でしょうか。

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    2016年05月29日
  • 翼

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    死や愛についてがテーマなのかと
    1回読んだだけじゃ読んだ気がしないような深い作品。白石さんの世界観炸裂。

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    2016年04月25日
  • すぐそばの彼方

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    ネタバレ

    藤田元首相の2ページ半に渡る政治思想が、世の中のリアルな側面に思われた。私的には、人の言動や、人が作るシステム(政治)の不完全さの方が、完全なものよりも現代を映す上で真実味がある気がした。

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    2016年04月24日
  • 不自由な心

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    短編集です。通奏低音で流れるテーマは
    運命の人と一緒になれればほんとうに幸せになれたのかも…
    なんだろうかと感じます。
    それが出来なかったり、それを選択しなかった人生の様々な結末を描きつつ、幸せな人生とは…を問うたような作品です。

    運命の人…だと思える人と出逢う。
    いつ出会えるかは全くわからないんですよ。結婚する前ならいいですよ。そのまま流れに身を任せておけばいいんだしね。後ろめたさも、後ろ指さされる心配もありませんもんね。
    でも結婚した後だったり、子供を持った後だったりする場合もあるんですよ。その場合…どれほど苦しまなきゃならなくなるか…

    自由な心で思うままに生きられれば…誰しもそう願う

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    2016年03月29日
  • 永遠のとなり

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    主人公の幼馴染の敦の一見自由奔放な生き方は、実は、苦労して自分を育ててくれた母親への愛情が下敷きとなり、また、そんな母親の境遇を作った世の中への怒りが原動力だったとは…その敦のがんと闘う様。毎日生まれて、毎日死んでいるという彼。それを鏡として自らのうつやこれまでを振り返る主人公。物語全体が緩やかに進行しつつも、男女の違いや生きることとは、死ぬこととはを常に考えさせられる展開は、自分への永遠の宿題として受け止めた。男同士の友情っていいなぁと、羨ましくもなった。

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    2016年02月21日
  • 永遠のとなり

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    人生の谷、病気や離婚、社内抗争、部下の自殺、それに対してどう接していくか。もがいたり、怒ったり、堕ちたり。でもほんとの親友がいると、救われるな…。

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    2016年02月06日
  • 永遠のとなり

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    50歳まじかの男子が博多に帰って生活する話
    男子の友情が書かれている。珍しい。男女の恋ではない、人間物語がかかれています

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    2016年01月11日
  • 翼

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    自分にとって必要な人間に理屈抜きで気づくかが、いかに難しいものか。
    読み始めは、嫌悪感を感じたが、倫理観や常識を抜きにして考えると、ありえるかもしれないと感じる。
    白石さんの作品らしく、読むとドッと疲れますが、楽しい一冊です。

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    2015年10月28日
  • 火口のふたり

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    全体的に好きというよりは、引用して記憶にとどめたいと思う表現がたくさん出てくるのが白石一文かも。
    ーーー
    結婚式を控えて、従兄の賢治と久しぶりに再会した直子。しかし彼は、かつて快楽のすべてを教わった、直子の初めての男でもあったーー。挙式までの五日間、理性と身体に刻まれた記憶の狭間で、再び過去へと戻っていくふたり。出口の見えない、いとこ同士の行きつく先は? 恋愛小説の名手・白石一文が描く・極限の愛。

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    2015年09月23日
  • 不自由な心

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    色んな意味で考えさせられました。

    共通したテーマの如く「不倫」が出てきますが、、、さほど嫌な感じは受けず、さらっと納得、不思議な程に最後は収まるところに収まって安定感がありました。

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    2015年09月08日
  • 火口のふたり

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    結婚式を控えた直子と、従弟である主人公賢ちゃんがやりまくるだけの話だった。
    その描写も特にエロさもなく、淫靡というより、変態っぽい感じ。
    短編で十分ではないのでしょうか、それか、解説の田口さんが書いているように従妹などという半端な設定じゃなく、いっそ兄妹にした方が突き抜けていたかも。
    白石さんのファンなので、星は3つですが、ファンじゃなければ2つにしたかも。
    面白い、面白くないというのは個人の感覚の問題でしょうが、今まで読んだ白石作品の中で一番つまらなかった。

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    2015年08月08日
  • 不自由な心

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    直木賞親子受賞の白石一文、その15年以上前の短編集。僕らがちょうど社会人になった頃の作品だから、オフィスの風景が懐かしさを覚える。それにしても全編の主人公のなんと勝手で甘ったれたことか。でも、響く部分がないわけでもなく、困ってしまう。それはとりもなおさず、自分も同じで、他から見ればそう見えるということなのだ。情けない。
    あ、あとね、僕ヒコーキのなかで読んだのですが、別の意味でオススメしません。地に足着けて読みましょう…。

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    2015年07月12日