白石一文のレビュー一覧
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近畿出張に持って行く本を決めようとひさしぶりに五反田のbook-offに寄った。時計、衣類の取り扱いが増えたなあ。本棚をじっくり見てこの本を読もうと思う。白石一文氏に好印象を持っている。
恋とは楽しいものだ。もう恋心を抱くことは無いが、疑似体験かなと思い楽しく読む。
40前のエリートサラリーマン、出世コースにも乗り、社長の姪と付き合っている。そんな主人公に先ほど面接で落とした就活生の女性と会い親しくなる、会社の出世レースで凌ぎを削り、2人の女性の間での心の動きを書く。
主人公が変わっていると言うことは感じた。が著者は何が書きたかったのだろうかと思う。 -
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『二十年後の私さん。心がくたびれて、なにもしたくなくなったり、誰のことも好きになれないような気がしたら、どうか、この私のことを思い出して下さい。私はいま、あなたのことを心から応援しています。そしてあなたが素敵な人と出会い、幸福な人生をこれからも送っていくことを心から願っています。父や母、いやそれ以上の強い気持ちで、私はあなたの幸せを祈っています。あなたは決して一人ではありません。こうして今も一生懸命に生きている私がいます。これからも一生懸命に生きていく私がいます。そういうたくさんの私が積み重なって、いまのあなたがいるのです。だから、あなたは決して一人ではありません。一人だと思ったときは、二十年
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愛護センターという名の処分施設 癇癪持ち 剥奪 排卵日 猟犬ミニチュアダックスのハリー 荒唐無稽な 浅草界隈の雑踏 杉並区久我山 不憫 贔屓 カヌー 鎌田浩之 東西線門前仲町 福生 急逝 一筆認めて 湯島 清澄 東条紘子 牛寺周一郎 人間の容姿の嗜好 相好を崩して 川越 次元大介 大腿骨 一瞥 京葉線 血縁の絶対化 日光白根山 伊香保温泉 愕然たる思い 妊娠の可能性は35歳を境にして急降下 瀕死なオタマジャクシ ソニーを退職 死という絶対現象 際限なく再生産 下卑た欲望 桃源郷 人生は一回きりの死と無限回数の誕生によって織り成された実に奇妙な生成物 彼等は生殖・繁殖活動は行っても、それを死と結
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ムンバイ 愁嘆場しゅうたんば 面貌めんぼう 細面ほそおもて ひが彼我の力の差は歴然としている 椿林太郎 都営三田線の志村坂上駅 中野サンモール商店街 リスカ少女よろしく手首に模様を描いただけでもない 画一的な教育 早稲田鶴巻町 両国の江戸東京博物館 綱島の学生マンション 佐賀の嬉野温泉 早世そうせい 一体どうやって収拾をつけたのか 窓の向こうには上智大学のキャンパスが広がっていた 僕はどんな処分でも甘んじて受ける覚悟ですから 目黒区の鷹番 最寄駅は東急東横線の「学芸大学」だ ふし父子家庭 雲散霧消 強烈な興奮 快哉を叫ぶ 訃報 マザー・テレサ 覚醒後 アル中は病気なんだからさ 義兄ぎけい 至極
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ネタバレいまやりたいことをやっていると、
人間は未来を失い、過去に何も残せない。
明日のために必死の思いで今日を犠牲にしたとき、
初めて立派な昨日が生まれる。
白石一文さん読むの久しぶりな。
つか、
この人の小説って純文なんですかね?
普通に恋愛小説なんですかね?
村上春樹さんも純文でしょう?
よく言われるのは2人ともSEXシーンが多い!
でも、
「生きる」ことを書くということは恋愛が必要だし、
恋愛にSEXがなかったらそれは恋愛なのでしょうか?
1年ほど前にかぐりん、
実はアメリカに移住を考えていました!
英語も話せないし、
東京埼玉からも出てことが少ないやつが何を言ってるのか!
と、
自分 -
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すこぶる胸糞悪い小説だった。次から次にろくでもない男ばかりでてくる。ちなみにすべて不倫。
身勝手で独善的で、ばっかじゃないの?と思わず吐き捨てたくなるような愚かさのオンパレード。
でも、それを知っていてもなお、そんなろくでもない生物をどこか愛おしく思えてしまうのは何故だろう。
既婚男性と尻軽独身女性の組み合わせばかりだからありきたりでチープに感じてしまうけれど、男も女も似たようなものかもしれない。
誰だって自由に生きたい。誰がどう思おうが誰がどうなろうがどうでもいい。愛する人と一緒にいたい。でも愛する人はころころ変わる。
そんなもんでしょ。所詮みんなゲスなんですよ。
と私はこの本を読んで思いま -
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林太郎の言動にイライラ。その理由が分かるとイライラは解消されたのだが、別のモヤモヤが・・・。そして不思議にそのモヤモヤは不快ではない。面白かったが、なんともつかみどころのない作品でした。
あらすじ(背表紙より)
友人の生死を決める衝撃的な現場で霧子が出会った黒ずくめの男。彼は修羅場をよそに、消えるようにいなくなってしまった。後日、霧子は男に再会し、徐々に魅かれていく。彼の名は椿林太郎。学習障害児の教育に才能を発揮し、本気で世界を変えようと目論む、抜群に優秀な小学校教師。人は彼のことを「神の子」と呼ぶ。しかし、彼にはある大きな秘密があって…。生への根源的な問いを放つ傑作長編。 -
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短編集です。通奏低音で流れるテーマは
運命の人と一緒になれればほんとうに幸せになれたのかも…
なんだろうかと感じます。
それが出来なかったり、それを選択しなかった人生の様々な結末を描きつつ、幸せな人生とは…を問うたような作品です。
運命の人…だと思える人と出逢う。
いつ出会えるかは全くわからないんですよ。結婚する前ならいいですよ。そのまま流れに身を任せておけばいいんだしね。後ろめたさも、後ろ指さされる心配もありませんもんね。
でも結婚した後だったり、子供を持った後だったりする場合もあるんですよ。その場合…どれほど苦しまなきゃならなくなるか…
自由な心で思うままに生きられれば…誰しもそう願う