白石一文のレビュー一覧

  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下

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    真理の追求の果てに心の解放が見えてくる。
    難しい引用による読みにくさも有り、一枚一枚の話の積み重ねが、まるで修行のようだったが、この小説の中には、心に残しておきたい一節が沢山あった。誰でもがきっと一生のうちで響く時がくる気がする。自分も、余命がわかった時にもう一度読み返したい。そんな小説だった。とても良かった。

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    2017年05月09日
  • すぐそばの彼方

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    政治の話は登場人物と関係性を何度も見返さないとわからなくなった。心の休まる本当の愛情や自分の居場所に、まわり道をしながら辿り着くお話。ラストの善し悪しはあるけれど、自分に正直にという点だけで言えば共感出来る。「男の人は魅力を感じた女をだんだん愛するようになるけど、女は愛した男にだんだん魅力を感じるようになるの。だから男はその女に魅力を感じなくなれば愛も薄れていくけど、女は愛している限りはその男がどんなに変わっても引きずられていくの。」確かに。響く言葉でした。

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    2017年04月05日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    素晴らしい。感動した。
    あまりにも良すぎて一気読みしてしまった。

    最後えっ!て感じはするけど、読んでる間はずっと感動していたので良いんじゃないかな。

    この作品は何回か読みたくなるなぁ。たぶんそういう仕掛けもあるような気がする。

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    2017年03月18日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    生きる気持ち。
    自分が好きだってこと。
    他の誰でもない、
    とにかく自分。
    まずは自分。
    自分が自分を好きであること。

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    2017年02月26日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    友人の生死を決める衝撃的な現場で霧子が出会った黒ずくめの男。彼は修羅場をよそに、消えるようにいなくなってしまった。後日、霧子は男に再会し、徐々に魅かれていく。彼の名は椿林太郎。学習障害児の教育に才能を発揮し、本気で世界を変えようと目論む、抜群に優秀な小学校教師。人は彼のことを「神の子」と呼ぶ。しかし、彼にはある大きな秘密があって…。生への根源的な問いを放つ傑作長編。

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    2017年02月14日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    白石一文って小難しそうで、いつも敬遠しているのだけど、今回は何故か読んでみることにした。
    奇妙な物語ではあるけれど、これは結構引き込まれた。
    学習障がい児の指導に心血を注ぐ林太郎を中心に、今の学校教育やいじめ、児童虐待の問題について切り込んだ話と見たが、理想を語りながら理想論に陥らない仕掛けが施されており、読み終わった心地としては良く出来たファンタジーと受け取った。

    どうでもよいことながら、裏表紙の文章はこの本の紹介としてはちょっと合ってないような気がする。私はこれを読んで、買うのをだいぶ躊躇したんだよね。そう思うと、帯の“衝撃のラスト”も蛇足のようで。

    全然本筋とは関係ないけれど、霧子が働く会社が自分が前に勤めていた会社を思わせ、未来テレビのプロジェクトが霧散したところには、ある種の感慨を抱いてしまった。

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    2017年02月11日
  • 彼が通る不思議なコースを私も

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    1日で読みきりました。
    リードでグイグイ引き込むのは白石一文さすが。
    過去数作は中折れもあったが、本作は一気にエンディングまでもって行きました。
    時をかける、行ったり来たりできたら人生に深みができるだろうな。
    白石一文作品にありがちな不思議な事象は、ややもすると、いまひとつ収まりの悪さを感じさせましたが、こんな終わらせ方で、おさまりをつけた。
    ネタバレさせずに書くとこんな感じですが、面白いです。

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    2017年01月22日
  • 翼

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    自分をひたすら愛してくれる男・長谷川岳志との再会から始まる物語。
    彼は元々親友の恋人で、後に夫となった人なのに、その妻子を捨てて自分と結婚したいと言っている。
    主人公の田宮理恵子こそが運命の人なのだと。

    中年のいい大人が”運命の人”だなんて、冷静に考えたらトチ狂ってるとしか思えない話ですが、心に楔を打たれたように妙に心地よいもやもやが残った。
    「真実の人生」とは一体なんだろう。
    私はどうすれば真実の人生を手に入れることができるのか?
    理恵子の問いかけは私自身へのものでもあった。
    今後、私が直感を信じて生きることを選んでしまったら、私の人生は、どうなるのだろう。
    馬鹿馬鹿しい、愚かなことだ、と正直どうしても一蹴できない。
    自分のためにも煮詰めてまた読み返したいと思います。

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    2018年03月05日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    ネタバレ

    白石作品はまだ二作目だけど、純度の高い激しさが痛いくらいに響いてくる。
    もとより傷だらけで、けれどそこから再生するために尚も無傷ではいられなくて。
    共感と、憧れ。

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    2016年07月12日
  • 幻影の星

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    白石さんの本は現実的でもあり、現実的ではないところもあり、完全に理解できないけど好き。
    博多弁も好き。
    理由はなく直感。
    九州に行ったことがないのに、惹かれるのは前世の影響かもしれない。

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    2016年07月03日
  • 翼

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    ネタバレ

    小説、というにはあまりにパーソナルな、ドキュメンタリーのような、そのくせそこここが、今の自分に重なって、響いて、通りすぎた。
    長谷川岳志のいうことが、すごくよく解った。
    そして、それを真正面から認めて、生きていた彼がそれ故に長らえられなかったことも、よく。
    好きだな、愛しいな、貫いて欲しかったな。

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    2016年06月23日
  • 翼

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    ネタバレ

    田宮里江子が、
    長谷川岳志と再会することがきっかけでした。
    運命の人が隣にいない人生に意味はある?
    と、
    話題になってたみたいなんですが、
    ちょっと違和感。

    白石一文さんがそんな、
    運命の人が隣にいない人生に意味はあるって言う?
    つか、
    そもそも運命の人ってなに?
    あまり、
    期待しないで読み始めました。

    ちょいちょい気になったところを述べていくかな。

    翼って言うと、
    もう、
    天使の翼なんかをイメージしてしまうけど、
    カラスです。
    真っ黒な羽根は自由のしるし!
    自由というか、
    天上天下唯我独尊って感じなんですよね僕的には。
    なんとなく。
    自由って言葉は弱くって曖昧な感じがするんですよ。
    そんな曖昧な感じじゃないんでしすよねカラスの羽根ってイメージは。
    まさに、
    天上天下唯我独尊なんです。

    自分が死んでも、
    誰かの記憶に自分があるうちは、
    「死」ではない。
    と、
    こんな内容はどっかで聞いたことあるなぁ。。。
    データとしての自分。。。
    自分が自分で生きている実感を持てない状況はイコールして「死」ですよ。
    それだけ。
    誰かの中になんてどうでもいい。
    生も死も、
    自分の実感の中にしかありません!
    そして、
    自分も含めて、
    あまり、
    生きることや死ぬことに執着してないのが人間ですよね。
    たぶん、
    重大な病気や事故を経験して、
    その、
    最中にある時だけ実感するんですよ「生」や「死」を。
    それに、
    携わってる医者って大変よね。。。

    「さほど」
    何事も「楽しもうとしないとどんどん醒めていく」
    人生だって、
    ただ、
    流していくだけだと醒めていくだろうしつまらなくなっていって、
    生きる実感なんて味わえないでしょう。
    自問自答。
    「今現在人生楽しんでいますか?」

    自分も含めて、
    あまり、
    生きることや死ぬことに執着してないのが人間ですよね。
    と、
    書いてますが常に自問自答。
    幼いころから「死」におびえていた経験がある自分でも、
    この年まで来ると、
    やっぱり「死」は怖いし、
    占い師やっててスピリチュアル的に転生や死後の世界について模索したり、
    何かを知ったりして、
    だいぶ、
    落ち着いてきましたが、やっぱり「怖い」ものなんですね。
    これ、
    あと数年、数十年経って、
    自分の中で何が変わるか楽しみながら生きていこうと思ってます。
    何かの間違いがあって、
    突然死してしまうことだけが残念なんで、
    そういうことがないようにお願いいたします!

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    2016年06月13日
  • すぐそばの彼方

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    ある事件をきっかけに精神面が壊れてしまった男の再生の物語であり、後半では「運命の人と共に生きる事を選ぶこと」白石一文節、炸裂の男女の物語でした。
    この作者が政治家を描くのは珍しいと思います。ただ本作はかなり初期の作品であることから政界を舞台にする物語も当時の作者としては意欲的な作品だったのかなぁって白石ファンとしては考えちゃいますね。
    どんなに私利私欲や権力欲まみれようとも最後の最後は日本国を愛する政治家の一人…その矜持は絶対になくさない。この辺の件は堪らんもんありますね。なんか大和魂までは売り物にはしてないよって印象でした。みんな戦っているんですね。
    ともあれ最後の最後はね…ええ展開で良かったです。愛する人の元へ戻る決断…難しかったろう。いっぱい考えたろう。
    運命の人を絶対に離すな!これこそが白石節だなぁ〜

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    2016年06月01日
  • すぐそばの彼方

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    今読みましたが発売当時に読んでいたら私の人生はずいぶん違った方向になったような気がします。30歳までに読んでおいてほしい本です。

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    2016年01月11日
  • 心に龍をちりばめて(新潮文庫)

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    結婚まじかの美人で才能もお金にも恵まれた女性が幼馴染の元やくざに再会し惹かれ結婚をする物語
    彼の作品はこういう女性が多くでてくる。とにかく美人。才能があり、お金がある。
    作者自身、彼は男性だがかっこいいのでモテた、かつお金もあったから、に投射しているのかも。

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    2016年01月11日
  • 火口のふたり

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    エロい小説やな(笑)

    でも、男のセックスの捉えかた、感じかた、向き合い方は、真実やなと思った。なかなかエロをあそこまで哲学できないで(笑)
    男性のエクスタシーの原理を知る上でも、女性は必読じゃないかな(^-^)/

    内容ないと評価する人もいるが、俺は好きな小説だ(^-^)/

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    2015年11月20日
  • 一瞬の光

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    ネタバレ

    重い小説。作中人物の誰も幸せにならない。いや、浩介は幸せになったのかな。でもあと、30年、40年は最期の状態を続けられないでしょう。一体、とうするのでしょうね。

    設定もかなり嫌味だし、そもそも、香折の家庭は異常すぎるでしょう。と、あげつらうところも多いのですが、一気に読ませられました。男にとっては、ある種の、ユートピア小説ですね。

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    2023年01月02日
  • この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上

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    新たな遭遇だな。

    こんな小説読んだことないよ。

    作者は理屈っぽい性格なんだろう(笑)
    でも、男の読者はそれがハマるかも。

    唐突な引用に戸惑うが
    何故か引き込まれる。

    でも、勉強になったな(^^)/

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    2015年08月26日
  • 永遠のとなり

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    旦那さんイチオシの本。パート2
    うつ病になった主人公とガンを繰り返し、治療と向き合っていく友人の幼馴染の2人のお話。
    何が幸せで、何が生きがい?生きていく事の意味や人を幸せにするって事の難しさ、自分の幸せって何かを考えさせられる。
    人は脆くて繊細。生きる事を諦めなかったら、自分のペースで生きていけばいいんだと思わせてくれた。
    福岡出身なので、博多弁や福岡の場所が出てきて良かった。

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    2015年07月10日
  • どれくらいの愛情

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    作者は白石一文です。
    とても心に残る、力強いメッセージが伝わる小説でした。
    恋愛小説(短編)が3つ入っています。
    女性が好きそうな本だと思います。(多分)
    この作者の本をはじめて読みましたが、
    なんとも色々な人物が描かれていて、作者の幅を感じます。
    特に表題作でもある「どれくらいの愛情」はとても良いです。
    陳腐な言い方ですが、愛に満ちた話だなと思いました。

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    2015年06月27日