白石一文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去の猫神様による因縁に纏わる不思議な恋愛物語。
建築会社営業の純平は幼馴染みで恋人の友莉が居る身である日アルバイト勤務の同僚つくみと知合う。純平はつくみに対し何故かデジャブ的な感覚に囚われ恋心を抱き結ばれるもそれを友莉に目撃され友莉とは破局しつくみと結婚する。
読み進める内に純平とつくみを中心に弟の耕平とその恋人、耕平の親友とその恋人、失恋した友莉を導く七輪優作等が、過去大分の猫神を祀る小島から津久見に移り住んだ人達の子孫で繋がっていた事が分かってくる。又、現在のつくみはこの猫神様の生まれ変わりで幼少時純平が病で死渕を彷徨う時に純平の母の命と引き換えに身を捧げ純平を救った因縁が解き明かされる -
Posted by ブクログ
全く前情報なしのまま読んでみた。
タイトルは象徴的な始まりであり、テーマ的には人間関係、共有されなかった事実がどうそれを変えていくか、それを踏まえて互いの理解に辿り着けるかを描いた作品。
主人公の行動・心情、加えて環境や風景などを丁寧に描いており、理解のしやすさにはつながっているが、逆に行動や心理が現実として考えるとずれている部分もあり、共感しにくい部分もあった。
伏線の様な不穏な要素も散りばめられており、先が気になってページをめくったものの、終わり方は物足りない様にも感じた。
電子書籍で読んでいてあとどれくらいかもわからなかったこともあり、その印象が強まったかもしれない。
また、章が代わ -
Posted by ブクログ
読むのがしんどかったっけど、
作者がいう壊れていない部分がどこなのかを知りたくて読んだ。
生き方をずっとぐるぐる考えていて、自己嫌悪にすぐ陥ったり、人のぬくもりを結局求めてしまって見苦しい言葉をつらつら言ってしまう主人公の、欠落した人間性で作品の8割ほどが占拠されてる。
その欠落した人格の中、まだ自分の居場所を見つけられる希望そのものを微かに持っていて、
それがおそらく壊れていない部分なのだと思う。
えりこがキーパーソンとして考えられる。
この人の向き合い方が主人公のダメさを表出している。
キリがない。
キリがないこの絶望の中で、探す可能性に縋って生きていくしかない。これが正義か悪かはわからな -
Posted by ブクログ
67歳の櫻子は、娘が中学生になる頃に離婚してからずっと独りでいた。
彼女のことを気にかけてくれていた兄も亡くなって17年が経つ。
義姉の智子は、兄の元を突然去り同級生と再婚してからは、櫻子とも会うことはなかったのだが…。
2人が語るそれぞれの想いとは…。
仲の良い兄妹なのだろうが、ここまで心情を打ち明けるほどとは…と少し異常に思えるのだが。
夫婦の関係も智子にとっては快適よりも重荷になっていたのだろうが、新たにスタートされた2人の生活は穏やかなのだろうと察せられた。
最後の櫻子の爆弾発言は何を意味するのか…。
愛情が相手の重荷になるほどだと、愛とは言えないのではないか、それは執着になる -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題「ほかならぬ人へ」と、「かけがえのない人へ」の、二編の小説。
「ほかならぬ人へ」
最初は、明生の妻なずなが酷い女のように感じたが、そうとも言いきれない。
仕方がないこと。人を好きになるのは、理屈じゃないから。
自分にとってベストだと思っていた相手は、実はそうではなかった。勘違いだった。
ただそれだけのこと。
匂いが好きだと思う人とは相性が良いと言うけれど、それは間違いないと思う。
「かけがえのない人へ」
みはるが黒木から離れられないのも、わかる。
黒木は結婚してくれそうもないから、みはるは真っ当なエリートと婚約したわけだけど、黒木といる時の自分の方が自分らしくいられたんだろうな、き -
Posted by ブクログ
松谷遼平は、幼馴染の友莉という恋人がいたが、会社のアルバイトで入ってきた8歳下の隠善つくみと会ってから奇妙な感覚に襲われ、ずっと以前からの身内のような気持ちになる。
すぐにつくみと結婚した遼平だったが、その後友莉の失踪で捜索を進めるうちに関係者たちの出自や記憶が、遼平の母の実家・瓜生村と繋がっていることに気づく。
そして、つくみが突然いなくなった後、彼女も瓜生村に行ったのではと…。
遼平がそこで体験したのは…。
異常とも思える人と人の奇縁にあり得ないと思ってしまう。
だが土地の記憶が関係ある人を結びつけているのだと思うとこのような魔訶不思議さもあるのでは…とも感じる。
登場人物がみんな