白石一文のレビュー一覧
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ネタバレ最近勝手に白石一文週間をやっているんだけど、これはちょっと荒唐無稽すぎた。設定は近未来。地球規模の人口増加と高齢化の問題を克服するために、科学者が「Timer」という装置を発明し、それを心臓(?)に埋め込むことで、人は89歳までは健康に生きることができる(それによって医療費が抑制できる)。が、それ以上は生きることは許されない。
Timerをつけるかどうかは本人の考え(倫理観)によるが、つけなければならない理由を審査してもらう仕組みになっている。
主人公の「僕」はtimerをつけておらず、いつ死ぬかはわからない。年相応に老いていっている。伴侶のカヤコは年上だが、Timerを装着しており、若々しく -
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インパクトの強い表紙から、もっとガツンとした内容なのかと勝手に想像してしまっていたので、最初の方は拍子抜けでなかなか頭に入って来なかった。
「ほかならぬ人へ」と「かけがえのない人へ」の2話収録。
どちらも、その時はこれがいい結果だと思って結婚or婚約をしたけど、やはり心から愛する人を選んだ(選び直した)ラブストーリー。キーとなるのは「性」と「死」なのかな?死を目の前にして…離れられない肉体どちらも、決断のキッカケになるとは思うけど、ちょっと軽すぎる内容で、読み飛ばしてしまった(笑)
途中『誰と結婚したって別にたいして代わり映えしないし、その結婚がうまくいこうがコケようが、別に何てことないんじ -
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知り合いが紹介してくれたので、それなら読んでみるかなと初読み。読み始めてすぐに、んんん???となり出版年を確認。単行本の初版は2000年頃。なるほど…何が言いたいかって、まあ時代が一つ違うなぁということ。読み始めてすぐに、会社感、仕事感、男女感などなど、いろいろな価値観が、一昔前だなぁ!という感想で、当時の世界観にどっぷり浸かってみたい方にはいい本なんじゃないかなと思います。
四半世紀前に三十代でバリバリ働いてた男性(主人公たち)って、今の役員とか事業部長とか、自分たちの上司になっている世代なわけで。なるほど、彼らはこういう世界観で成功してきているのね、という、ジェネレーションギャップ理解本 -
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2009年第22回山本周五郎賞受賞
講談社創業100周年記念出版
週刊誌の編集長カワバタ
数々のスクープを世に出した敏腕記者
彼がこの小説の主人公
目次を開いて 困惑する
39の見出しが並ぶ
現代社会、経済、政治、マスコミ、そして家庭と
家庭外の女たち
ストーリーの中心は カワバタの思考と行動
その流れの中にまあたくさんの思索が書き込まれていく
一項目ごとなかなか意味深い
緻密な計算があるんだろうとは思う
カワバタの周辺の事は面白く読んだのだけど
政治とか経済とか物語の中に落ちていないと
どうも読みにくい
ストーリーと混じらないような
突き刺さる矢が多すぎる?
「時空の歪み?」でカワバタが -
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自らの選択で諦めてしまったことや叶えられなかったこと、時間と共に四六時中悔やまずとも生活できるようになるものだけれど、病気や事故で死を近くに感じた時、諦めてしまった過去叶えられなかった過去を誰しも取り返したくなるものなのかな?
突然のがん宣告、新型コロナの感染、交通事故、心変わりした婚約者、逃げて帰ってこなくなってしまった猫。
自らの選択に由来すると思える失敗や後悔でも、自分で選べない見えない気付かないそういうもっと外的な色んなものが組み合わさった結末なんじゃないんじゃないかと思った。自分の選択や行動だけで結末が変えられることなんてそうそうない。
奇跡みたいな再会、庭に住みつくようになった -
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ネタバレ白石氏の作品はこれで二作目。
前回読んだ『僕の中の壊れていない部分』が見事なまでのダメンズ小説!?であったので、今回もきっとスかした女ったらしみたいな主人公がわぁわぁいう小説かなあと勝手なイメージを描いていました。ところが、かなりほっこり系の作品でした。
ちなみに本作、短篇二つと中篇一つの計三篇からなる作品となっております。
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なかでも印象的であったのは表題作の中篇「どれくらいの愛情」です。
内容は言ってしまえば、オクテな甘味店経営者が一度別れたスナック嬢と最終的に結ばれる、という筋。
なんて書くと、女性慣れしていない小金持ちが、手練れの器量よしとなんだかんだでくっつく、みたい -
Posted by ブクログ
この方の本を読むのは初めて。
近所のちょっとおしゃれな本屋でおすすめされていて、手に取った。
女性という性別を神聖視・特別視しすぎでは?としらけつつ、起承転結に富んだドラマを毎週それなりに楽しみに見るような気持ちで読み終えた。
たしかに私も妊娠出産を通じて、「いのちとは、ただただ連綿と紡いでいくものなのだ。私も、私の先祖たちが連なる長い長い人間の営みの歴史を構成する1人に過ぎないのだ。」と、雄大な時間に思いを馳せたりした。
ただ、本作の描かれ方はちょっと綺麗事すぎる感じで、当事者の女性としては、もっともっと生々しくて苦しくてどうにも割り切れないどろどろした部分だってあるんだけど、男性からは