新田次郎のレビュー一覧

  • 孤高の人 8

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    自然と向き合うのは厳しいことだが
    人間に裏切られる辛さとは全く違う。

    ただ山に登りたいだけなのに
    こんな目に遭うのはなぜなのか。
    運命というにはあまりにもきつい。

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    2021年12月30日
  • 孤高の人 7

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    ネタバレ

    人間の汚さの描写がエグい。
    このような信頼できない人たちと山を登るなんて
    危険すぎて無理だと思うのだが
    原作小説はどのような内容なのだろうか。
    このような人たちと登るより、引き返すかと思いきや
    ひとりにしないでくれと思う森。
    もっと選ぼうと思えば選べるのではないかと思うのだが
    彼らのような人たちでも一緒の方が本当に良いのだろうか。

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    2021年11月25日
  • 孤高の人 6

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    ネタバレ

    割と山関連のエッセイや小説は読むのだが
    こんなに人間関係がぎすぎすしているパーティは
    初めて目にする。
    もっと極限状態になればあるけれど、今の段階で
    しかも山だからという環境も何も関係なく
    単に人間性が最悪故の揉め事という感じでイライラする。

    世俗的なことから逃れたくて山に来たはずなのに
    森くんはそれで良いのだろうか。
    なぜ彼が我慢してでもこいつらと一緒にいようと選択したのか
    イマイチぴんとこない。

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    2021年11月14日
  • 孤高の人 5

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    ネタバレ

    パーティでのアタックになるが、信頼できるとは言い難いメンバー。
    森くんの考え方に共感ができるとも言い切れないが
    山に登りたいだけなのになぜそれが許されないのか。

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    2021年11月01日
  • 孤高の人 4

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    ネタバレ

    心配して救助に出たことを「悪いな」
    と声掛けする黒沢がらしくてよかった。
    大西さんは自分が間違っていたのではと思ったまま
    こんなことになってしまって
    森くんと話すことができなかったのが心残りではなかろうか。

    黒沢さんは森くんに目をかけてくれているのだろうが
    森くん側に受け入れるつもりがない。
    大西さんが生きていたら違う未来もあったのだろうか。

    夕実は確かに当時気の毒だったが、それだけで
    ここまで落ちた理由は森くんだと言うのも身勝手だと思う。

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    2021年10月09日
  • 武田勝頼(一) 陽の巻

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    2021.10.8完了
    話も分かりやすいし、読みやすい。新田次郎の作品に共通する。ここまでは武田家臣が頼もしい。穴山信君だって頼もしい。信じ難くもあるが。

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    2021年10月08日
  • 孤高の人 3

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    大人組の確執については予想通り。
    大西先生は正直ちょっと甘いなと思うところがあったので
    これで得るものがあったなら良いのだが
    どうなるのか。

    正直、やりたいようにやっているだけで本人には悪気はないのだが
    主人公のせいで救助者が大変な目にあっているのに
    凍傷になっているのも放置するほど無知なまま
    山登りをしている姿が、魅せられているのはわかるものの
    ちょっとなんだかなぁと思ってしまう。

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    2021年09月25日
  • 孤高の人 2

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    ネタバレ

    折角仲間と前に進むことに少しは嫌悪感がなくなったかと思いきや
    これが孤高であることに必要なのかもしれないが
    哀しい気持ちになる。
    週刊誌の記者が大変腹立たしい。

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    2021年09月12日
  • 孤高の人 1

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    ネタバレ

    加藤文太郎氏をモデルとした同タイトル小説を原案とした漫画。
    事実、小説、漫画それぞれは展開がかなり異なると聞いている。
    小説は未読。

    本漫画の主人公 森文太郎は、一人でいることを好む
    男子高校生。
    ルートクライミングにひょんなことから触れることとなり
    持っていた才能が開花。クライミングにハマることになるのだが
    仲間を作ることを拒否するどころか
    ビレイを疎かにするなど安全確保にも興味がないという
    独特なクライミングのやり方が
    駆け出しの素人なだけにハラハラしてしまう。

    今の所は孤高というよりは孤独で
    周囲の迷惑を顧みない印象だが、この先登山家として成長していくのだろうか。

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    2021年08月29日
  • 栄光の岩壁(上)

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    エッセスト、数学家の藤原正彦のお父さんの本。昭和の話だが、ハラハラドキドキ、岳彦の善人すぎる性格に唖然としたりして、楽しめる。今よりももっと厳しい山登りがあったことを実感する。

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    2021年06月15日
  • 新装版 風の遺産

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    新田次郎『風の遺産』講談社文庫。

    文章や描写に時の経過を感じる、新田次郎にしてはかなり珍しい異色の山岳小説。

    山岳小説とよろめき系の恋愛小説の融合のような作品。腹落ちしたような、納得のいかないような結末。どうせなら滝蓉子と伊村真平を谷川岳で遭難死させた方が良かったのではあるまいか。

    結婚1年目の滝蓉子はある朝、通勤途中の電車の中で脳貧血を起こし、大学の助教授の伊村真平に助けられるが、伊村は名も告げず立ち去る。僅かな手掛かりから伊村を探しあて、礼を述べた蓉子は伊村との共通の趣味である登山を通じて少しずつ深く関わり合う。やがて伊村と冬の谷川岳に向かった蓉子は猛吹雪で7日間閉じ込められる。

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    2021年05月31日
  • 冬山の掟

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    ちょっと昔の内容ながら読みました。今も昔も、山も娑婆も人間関係のドロドロの中に生きているんですなあ。でも、山では、これが生死を分ける。だから山岳小説は、やめられない。

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    2021年05月26日
  • 小説に書けなかった自伝

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    新田次郎の作品は読んだことがないのだが、正社員として働きながら、やりたいことを成功させるためにはどうしたら良いか、何かヒントを得たくてこの本を読んだ。
    感想としては、新田次郎の誠実性と体力に感服するばかりだった。
    正社員としてのハードな勤務の後での小説家としての二足の草鞋をここまで完璧にこなす人はいないんじゃないかと思ってしまう。
    自分もこんな風にできるかといったらきっとそうはいかないだろう。
    それでもやってやろうというパワーはかなり湧いてきた。
    新田次郎のようにそれを成し遂げたひとがいるのだ、それも40にもなるといった年齢で。
    年齢を重ねるごとに体力的にも世間的にも諦めなければならないことが

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    2021年01月18日
  • アラスカ物語

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    アラスカ最北の地にあるエスキモーの集落で暮らし、後に彼らを内陸の新たな生活環境へと導きジャパニーズモーゼとも呼ばれたフランク安田の半生を描いている。
    ディテールはしっかりしている印象でよく調べているなと感じたが、文章の調子は淡々としていてあまり抑揚がない。

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    2020年10月09日
  • 孤高の人(上)

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    ネタバレ

    登山をする者として、馴染みのある山や地名が出てくることが、より小説への没入感を増す。フィクションとノンフィクションがミックスされたような作品だそうだ。
    今回は上巻。これから下巻に入る。まだ物語は始まったばかりだ。

    主人公は加藤文太郎。実在した登山家だ。
    彼がエベレストの登頂を目指すことから物語は大きく動き出す。

    本格的な登山の描写が出てくるまでに、少々読み進めなければならない(退屈)。
    登山に例えるなら稜線までの登りだ。そこを越えると常念岳から蝶ヶ岳への縦走のように素晴らしい景色が見えてくる。といっても冬山がメイン。山行はみっちりと描かれるが、読んでいて私は「こんなもん無理やて・・・」と畏

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    2022年10月28日
  • 武田信玄 山の巻

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    歴史にifはないけど信玄が病気じゃなかったら
    信長は積んでたかもね。あと信玄は若い頃より
    肺炎持ち。Covid19の症状と繋がる。

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    2020年05月24日
  • 縦走路

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    ネタバレ

    女性登山家に美人なしというジンクスをうち壊す女性が仲のいい男性の登山家の前に現れ、恋のバトルをするような本です。少し恋愛に片寄りすぎなので、著者の登山小説を期待して読むとちょっと期待はずれになるだろう。女性が出て来る登山小説でも、著者の作品である芙蓉の人とかの方が良い。

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    2020年04月06日
  • ある町の高い煙突

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    新田次郎の初読み♪

    映画原作とのことで、映画キャストによるサブカバーで平積みされていたのに目が留まり、あらすじを読んで即購入。

    実話ベースの物語、最近好きなんだよね。

    ※本来は、映画やらドラマやらの映像化に伴うキャスト陣を映したサブカバーモノは好きじゃない(嫌悪感すら抱く)のだけど……(イメージがキャスト陣に固定されてしまうのが嫌だから)

    今回は、逆だった。
    新田次郎、こ難しい文体の古い作家なんだろうと思って(名前は知っているけれど)敬遠していた作家さん。あのサブカバーに目を留めなければあらすじを読むことすら無かっただろうし、当然購入することなど絶対なかったはず。


    さて、本編。

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    2019年10月23日
  • ある町の高い煙突

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    これといった盛り上がりを感じず終わってしまった。
    ただ、会社側社長も真剣に煙害をなくしたいという気持ちがあったところは、ありがちなシチュエーションではなく新鮮だった。

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    2019年09月17日
  • 怒る富士 上

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    ネタバレ

    富士の噴火によって被害を被った農民を何とか助けんとはしりまわる関東郡代の伊奈半左衛門のはなし。
    当時の混乱や農民の事を本気で考えない幕府の上役のことが赤裸々に綴られている。富士の噴火のことさえも政争の具として使おうとする役人たちには腹が立つ。
    農民を飢えさせないために半左衛門は起死回生の策をとろうとする。確かに伊奈家は家康以来の名誉ある関東郡代の家柄だ。代官の仕事は農民から米を取り上げることだけではない。困っている農民を助けてやるのも代官の仕事だ。農民を救って家が取り潰されるならば、それは構わないと半左衛門は行動するのである。

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    2019年09月03日