新田次郎のレビュー一覧

  • アラスカ物語

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    フランク安田の人間性やエスキモーの文化など、とても面白かった。もう一回読みたいくらい。浅田さんの文体もシンプルで表現が正確で好きだった。

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    2026年01月12日
  • 八甲田山死の彷徨

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    ネタバレ

    私はこの物語の舞台となった地元の人間で、小さい頃からこの事件はとても身近な存在でした。
    映画を見たり、資料館に行ったりしたこともありますが、やはり事件が起きた「この季節」になると、なんだかソワソワしてしまいます。
    先日、本屋さんで数冊だけ残っていたのが目に入り、「今こそ読んでみよう」と手に取りました。
    雪が降るこの時期に読むのは、空気感がリンクして本当にぴったりだと思います。
    新田次郎さんの文章はとても読みやすくて、臨場感がすごいです。いつも読書が遅い私でも、数日で一気に読み終えてしまいました。
    内容は本当に悲惨な出来事ですが、縦社会のもどかしさや、最悪な天候が重なってしまったことなど、まさに

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    2026年01月11日
  • 武田信玄 火の巻

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    2026.01.06記
    川中島の戦いを終えると、ちょっと忘れていた父信虎からの使者が来る。
    この辺りが上洛への布石であろう。読者も 川中島の戦いの余韻を京都へと向け始めるきっかけにしている「起承転結」の「転」は極めて上手いと言える。
    そして、逍遙軒(しょうようけん)武田信廉(たけだのぶかど)が明確に現れる。影武者として活躍しながらも、文才が高く、武将というよりも風流人の資質が高い。
    そして、義信謀反の前触れとして、信玄親子の温泉「志摩の湯」での対話が描かれる。これは作者の創作であろうが、歩み寄ろうとする信玄に対して、 断じて自分の持論を譲ろうとしない義信が描かれる。
    そして、兄、飯富(おぶ)兵

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    2026年01月07日
  • 武田信玄 林の巻

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    2026.01.06記
    有名な上杉謙信(まだ長尾景虎だが)の登場。三国同盟。剃髪して晴信から信玄へ。桶狭間の戦い、川中島の戦い。武田信繁の死。長男、裏切りの下準備。
    武田信玄ファンであれば、こうしたバラバラとした事件は耳にしたことがあるだろうが、どこがどう時系列と原因・結果で繋がっていくという感じが、とても心地よかった。

    また、実際には長尾景虎が登場していないにも関わらず、山本勘助からのセリフから推測させる長尾景虎の頭の良さと、信玄との違いを感じさせる記述が上手い。
    全く異なる場所で活躍していた信長との接点を、山本勘助を使って描き出す表現力。
    歴史書ではなく、あくまでも小説であるということを

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    2026年01月07日
  • 武田信玄 風の巻

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    2026.01.05記
    これを読まずして武田信玄は語れない。
    武田信玄の理解の傑作!

    武田信玄の生涯は大きく分けることができる。
    ①父、信虎を追い出し、砥石崩れまで。
    ②山本勘助の活躍する川中島の戦い。
    ③長男、義信の裏切りと後継者勝頼まで。
    ④病気を押して戦をする三方原の戦い。

    この絶妙な流れを風林火山として四冊にまとめ上げ、天才的文章で、今まさに同時代に生きているかのような錯覚に陥らせるほどの内容となっている。

    小説家井上靖氏も、 武田信玄を書くことに試みているが、どうもそちらは単なる恋物語にしていて、歴史的深みのような重みを 感じさせなかった。

    新田次郎氏は、まさしく、この『武田

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    2026年01月05日
  • アラスカ物語

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    宮城の裕福な家庭に生まれながら、家庭の事情で不遇な生活を送ることとなり、一念発起して渡米した安田恭輔。北極警備の船員として生活の糧を得るが、人種差別にあい、遭難しかけた船から追い出されるように救助に向かう。奇跡的に救助は成功するが、船には戻らず、現地のエスキモーと生活することを選択する。その後は、エスキモーの1人として、頑なに部族に貢献し、絶滅しかけた一族を内部へ移住させることに成功し、エスキモーのモーゼと称される。日本人でこれほど現地に影響を与えた人はいないと思えるほどだが、ほとんど知られていないのは残念。旅行記というには重たい物語だが、カナダや北極圏に旅したくなる一冊。

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    2025年10月28日
  • 強力伝・孤島

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    徳川家康の遺訓を思い出した。

    人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

    この小説は人の一生ではないかと思ってしまった。重荷(本書でいう巨石)は人それぞれだろうけど。

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    2025年10月27日
  • P+D BOOKS 強力伝 ~二十世紀最後の職人の魂~

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    徳川家康の名言を思い出した。

    人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず

    「重い石を担いで山に登って行く姿は人生そのもの」いうメタファーがあるように感じた。

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    2025年10月26日
  • 武田信玄 山の巻

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    ネタバレ

    西上の夢を追いかける信玄の最期を見届けていたら、涙が止まらなくなってしまった。いつのまにか私も信玄公の虜になっていたようだ。
    信玄があと10年早く武田家の長になっていたら、どんな歴史になっていたんだろうって思いを巡らざるを得ないなぁ。

    家康陣営があれほど怯える騎馬隊も、張り巡らされた策略も、敵を感嘆させるほどの隊列も、すべて西上のため。信長からしたらマジか、あっぶねー...セーフ...って感じだろうけど、やっぱり真正面から戦ってほしかった気持ちはある。

    これ以降衰退の一途を辿る勝頼時代を見届けるのはあまりに辛すぎたので、正直ここで終わってくれて助かりました。記憶に残る本だった!読んでよかっ

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    2025年10月07日
  • 八甲田山死の彷徨

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    映画に感化されて八甲田山観光、その前に予習。
    よかった!おそろしかった!
    映画を見ているので、雪地獄がビジュアルで浮かぶ。

    映画と違い、徳島隊が三本木にたどり着くまでの過酷な道のりを示し、神田隊が来ていないことを知りぞっとする。そして死へ行進が幕を開ける…素晴らしい構成で、青森隊出立からは最後まで止まらない勢い。

    1番のハイライトはさわの道案内。吹雪にもかかわらず、ワクワクするような爽やかで明るい行軍となった。

    日露戦争に向けた、当時の空気をひしひしと感じる。たかだか数十年前に誕生し、急速に力を持った支配階級・軍人を、市井の人々はどう見ていたのか。
    最後の立川中将の「軍兵増強と知名度を勝

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    2025年09月30日
  • 八甲田山死の彷徨

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    初秋、雨が時折降る曇天、適温の週末に一気読み。それに相応しい1日だった。
    これは、静かに読む環境が必要だった。

    将の器。リーダーは1人ではならぬ。
    生き延びるために必要な準備。準備が結果を決める。
    極限の状態下も、想像力と事前の準備、そのときに向けた対策がものをいう。

    人として見失ってはいけないこと。
    将、リーダー、組織を率いるものとしての資質と行動。人を巻き込み、味方につけるためには、何が必要か。

    読んでて、息苦しい。。

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    2025年09月20日
  • 八甲田山死の彷徨

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    200名近い犠牲者を出した旧帝国陸軍青森部隊の雪中行軍。長らくタブーだった事件に切り込んだ、丁寧な取材に基づく小説。「失敗の本質」などでも散々書かれている、リーダーの資質、準備不足、事なかれ主義、油断、責任放棄など、ダメな組織、ダメなリーダーの特徴みたいなものが随所に現れる。ダメなリーダーのおかげで亡くなるのは下々のものであり、これは現代でも同じ。現在、現地には慰霊塔が立っているのだが、これも階級ごとに造りが異なるという。こういうところからも、学んでいかなければならない。

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    2025年07月28日
  • 劔岳〈点の記〉

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    20250727040

    剱岳登頂を目指した測量官、柴崎芳太郎とその一行の苦難に取り組む姿を描く。大切なものは何なのか、それを知るのは純粋に山を目指す人たちだけだった。初登頂かと思われた山頂で見つけたものにも衝撃を受ける。

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    2025年07月27日
  • 八甲田山死の彷徨

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    会長と社長が好きな本ということで積ん読になっていたこちらをやっと読んだけど、人生で読んだ本ベスト3に入るくらいには面白かった。

    過去にこんな事があったということを全く知らず、自分の知識を増やすことができたのもよかったけれど、敵を知ることや前準備がいかに重要かをこの本を読んで再認識出来て本当に為になった。

    自信を持って人にすすめられる一冊でした。

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    2025年06月29日
  • 劔岳〈点の記〉

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    写真を見ると針の山、という形容が正に当てはまる剱岳の初登頂に成功した測量官の話。
    同じ著者の八甲田山死の彷徨や孤高の人と違い、成功して終わる話なのは後味が良い。
    今でこそTJAR選手が馬場島から一晩で山頂まで登り切るけど、道も装備も無い100年前に登った人たちの叡智、体力、精神力に感服するしかない…

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    2025年06月19日
  • 八甲田山死の彷徨

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    実際に起きた明治の遭難事件を元に作者の新田氏が小説として描いているが、雪山という自然の中での行軍の様子、戦争で死が隣であった軍人たちでも狂ってしまう恐ろしさ、また軍人であるという精神や忍耐論の限界、階級社会の悪いところなどが詰め込まれておりあっという間に読破してしまいました。

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    2025年05月16日
  • 八甲田山死の彷徨

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    リーダーとはなんぞや、のヒントがないかと思って読み始めました。結果として、こんなに最適な本はなかったと思いました。読んだ後人生観が変わる。行動に移せればと思う。準備は大事。劣等感は持ちすぎると毒。
    誰かにアドバイスされるより、過去にあった事件の本を読んだ方が納得できた。

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    2025年05月07日
  • 小説に書けなかった自伝

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    小説を本格的に書き出したのは39歳。それから現在(63歳)までの、個々の作品執筆をめぐる自伝。昼間は藤原寛人として気象庁に勤務し、夜は新田次郎として小説を書く。二足の草鞋。
    小説を書くのがおもしろくてたまらない。それなりにお金も入る。しかし、賞をとるごとに、職場でのまわりの目が気になる。焦燥や苛立ちや怒りも描かれている。でも、実務的な仕事をしていなければ、あのような作品群(とくに山岳や気象の関係する作品)は書けなかった、と私は思う。しかも退職時には、富士山頂に気象レーダーを設置するという大仕事もなしとげた。二足の草鞋というよりは、車の両輪だったのかも。
    文庫版の付録、妻・藤原ていが書いている新

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    2025年05月05日
  • 栄光の岩壁(下)

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    久しぶりにこの本を読んだ。登山家竹井岳彦の執念で、マッターホルンの北壁を吉田広とともに征服した。山の厳しさを乗り越えて、岩壁を登りきった2人に感動した。

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    2025年05月03日
  • アラスカ物語

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    学生時代に読んで面白いと思いました。明治時代にアラスカに密航し、波乱にとんだ人生を歩んだフランク安田という人物を中心に描いたノンフィクションです。有名な人ではないですが、昔の日本人の逞しさを感じました。

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    2025年04月04日