新田次郎のレビュー一覧

  • 栄光の岩壁(上)

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    一気に読んでしまいました。
    主人公竹井岳彦の「山に行きたい、山に生きたい」という思いを止めることができない心理に共感しました。
    悪い友人に何度も騙されるのには、読んでいて、辛くなって来ます。
    この小説に、この悪者の存在がなければいいのに、と思ってしまう程。
    今後、話の展開がどうなるか、楽しみです。
    できれば、遭難でなく、ハッピーエンドであって欲しいです。

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    2013年02月04日
  • 孤高の人 1

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    全17巻を再読。圧倒的画力で描かれる、山と、山に挑む男たち。主人公の苛烈な生き方に惹かれる。ラストについては賛否両論あろうが、私はこれで良かったと思う

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    2013年01月28日
  • 武田三代

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    ネタバレ

    この本は、私の中ではベスト3に入るくらいのお気に入り。
    特に、金山秘史が非常に興味深い。

    武田三代(信虎、信玄、勝頼)にかかわる色々な人物の話がオムニバス形式で10話くらいかかれていました。どれもこれも興味深かったです。

    そして、やはりこの戦国時代というのは悲しいものだなあと思いました。

    庶民は戦に借り出され、武将だって手討ちにされたり無駄死にすることも多かったし。女の人は望まない結婚だってあったし。
    何よりも、ほんと長篠の戦ってばかばかしい、武田氏が。
    鉄砲に騎馬隊が勝つわけねーだろアホか!!と。
    長篠の戦は、朝5時に始まって、昼3時にはもう決着がついていたらしい。
    中学だか高校の時の

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    2012年12月01日
  • 孤高の人 17

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    原作とは一味異なる結末。鎮魂や補完、再興、昇華、諸々詰め込んだ形だが、読み手の精神状況に応じた余韻を残してくれる本。マンガは日本の文化です。

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    2012年09月12日
  • 梅雨将軍信長

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    ネタバレ

    『女人禁制』憑かれたように頂上を目指す姿に、以前のTV番組で見た芸人のイモトさんを思い出した。考え過ぎかもしれないけれど、女人禁制の山を男装して制覇するのが、男子禁制の大奥の奥女中であるという対比が面白い。
    タイトルの『梅雨将軍・・・』『時の日』以外は江戸時代が舞台なので、鎖国の閉塞感と、それを突き破ろうとするエネルギーのようなものを感じる。
    本人にその気はなく、ただ、何かに打ち込んでいるだけなのかもしれないけれど、権力や保身、金儲けに明け暮れる役人たちと全く別次元に生きる姿が潔い。
    『隠密海を渡る』はハラハラした。『女人禁制』と同じく、最後にしがらみを捨て去った主人公の姿が爽快。
    タイトルの

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    2012年08月23日
  • 小説に書けなかった自伝

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    「強力伝」で直木賞を受賞し、代表作は「孤高の人」。山に関する多くの小説を残してきた著者の自伝。小説家と編集者との関係を赤裸々に書いているのがおもしろい。

    著者は直木賞受賞後も、役所勤めと小説家の2足の草鞋を20年間はき続ける。17時に退社し、帰宅して19時から書斎にこもる生活。小説家になるには、技術や才能もさることながら、本人の作品に向かう集中力と職場や家族の理解が何よりも重要だ。

    小説家としては、全集を発表するほどの作品を残し、気象庁職員としては、富士山気象台に巨大レーダー建設の実績を残す。そして、父としては、ベストセラー「国家の品格」の著者である数学者の藤原正彦を子孫に残す。この自伝か

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    2012年09月09日
  • 孤高の人 17

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    この漫画には衝撃を受けました。
    文太郎の生涯を書いた作品。
    とてもリアルに描けていて内容、絵、どれも満足して読めた。
    読み終わって「生きる」ってこういう事なのかもな。
    とかちょっと悟ったりした。
    多分この作品は僕の心の中でずっと残っていくし、
    またこれからも何回も読み直すかもしれない。
    それほど良い物語だった。
    それと僕はこれを読んでAmazing graceを好きになった。

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    2012年05月11日
  • 武田信玄 火の巻

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    織田信長の台頭しつつある世においての、今川家の衰退、義信の反抗、信玄自身の病気と老いとの戦い。最高の頭脳と仲間をもってしても時代に流されてゆく。しかしこの小説の信玄、いい人すぎないだろうか!?

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    2012年05月03日
  • 孤高の人 17

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    ネタバレ

    原作を読み終わってみて
    ふとマンガ版の最終巻だけ
    持っていなかったことに気付き
    即購入しました。

    始めてコミックを読んだのは2年前。

    当時はまだ連載の真っ只中だったので、
    途中からコミックの発売を待ちきれずに
    連載の方で読んでいたのです。

    おかげさまで最終巻は
    連載で満足しちゃって
    買いそびれてたみたいです。

    それにしても
    原作を読み終えてから
    読むマンガ「版孤高の人」は
    また違った味わいで、最終巻を
    買いそびれてて良かったと
    思いました。笑

    エンディングは著者自信最後まで
    悩んだそうですが、やはり3.11の
    震災が無ければもっと違った、
    ある意味最後まで原作に忠実な
    作品になり得た

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    2012年05月07日
  • 武田信玄 林の巻

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    晴信から信玄へ。景虎から政虎へ。
    川中島でもついに衝突する時代に。先を先を見ていく眼が私にも欲しい・・・

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    2012年03月20日
  • 孤高の人 15

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    ネタバレ

    私は漫画から読んだクチです。今は原作小説を読んでいます。原作と比べてどうだという意見もあるようですが私は漫画版も高評価です。連載は全く知らずコミックス一気読みしました。伏線をしっかり拾うところ、読後のひっかかりが無くてよかったです(あ、瑞樹は・・)。K2アタック隊の遭難や宮本の堕落など漫画の予定調和を破る展開は刺激的でした。終盤から擬音無しでの表現に挑む作者の向上心には感服しました。原渓人との再会のくだりが好きです。

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    2012年02月21日
  • 栄光の岩壁(上)

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    この本のモデルの吉野満彦氏が5日に亡くなられた。
    本を読むと、本当に実在の人物だろうかと疑いたくなるほど、ドラマチックで壮絶な人生を送ったアルピニストだということが分かる。
    朝日新聞のスポーツ欄に掲載されている写真は何歳頃だろうか?おだやかな顔つきだ。
    このような、素晴らしい岳人がいたから新田次郎氏の小説にも磨きがかかったのだろう。
    わくわくするような素晴らしい本でした。
    ご冥福をお祈りします。合掌!

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    2012年02月07日
  • 武田信玄 風の巻

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    ネタバレ

    NHKの大河ドラマをやっているころに読んだんだけど、

    人生・生き方の学びは非常に大きかったです。

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    2011年12月19日
  • 孤高の人 17

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    とうとう完結。加藤文太郎はK2を制覇した!が代償が・・・。最後のK2での死闘が俺の誕生日なんて。山をやっている人が読むと思うところが多々あるのではないだろうか。明日からGrivelのヘルメットを被ろう!

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    2011年12月16日
  • 孤高の人 17

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    ネタバレ

    新田次郎のエッセンスが反映された厭世的な作品かと思って今まで読んでいたけど、ラストに至るまでの過程と最終話によって原作にはないカタルシスを感じた。脇役の描き方が適当過ぎたきらいもあったけれども、総じて良作だった。

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    2011年11月24日
  • 孤高の人 17

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    終盤は駆け足気味ですが、ラストはちょっと泣きそうになってしまったよ。こんな生き方をしたいね。自分にとってK2東壁はどこにあるのやら。。。オススメです。

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    2011年11月21日
  • 孤高の人 17

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    ネタバレ

    本巻で完結。
    K2での極限状態が、読んでる方にも迫ってくる。
    ずっと気になっていたラストも自分は納得が行くものだった。結末について作者は相当悩んだのだろうと思う。

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    2011年11月20日
  • 孤高の人 17

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    ネタバレ

    反転文字が痛々しい。エピローグのレトリック以上に、頂上で満足した瞬間たしかに文太郎は死んでいたのだろう。だからこそ「南東」は泣けるほど嬉しい驚きだった。甘いだけでなく厳しさも含んだ終わり方もいい。

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    2011年11月20日
  • 栄光の岩壁(上)

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    ネタバレ

    「栄光の岸壁」の主人公・竹井岳彦は10代で遭難し、凍傷により両足先の大半と片足のかかとを失うのですが、不屈の精神力でリハビリを行い、未登攀の岩壁を次々に征服します。
    「足のない足」で「登山」だけでなく、岸壁の「登攀」をするのですからすごいです。

    そんな主人公に現在故障中で走れない私が自分を重ね合わせていることは言うまでもありませんw
    主人公のモデルが実在の人物であることも、私の興味を大きくします。
    主人公・竹井岳彦と私では身体的ハンデの大きさ、それを克服する心の強さ、どちらも天と地の差ではありますが・・・。

    「孤高の人」の主人公・加藤文太郎、「栄光の岸壁」の竹井岳彦、どちらもすさまじい「山

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    2011年11月18日
  • 孤高の人 1

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    すぐ話に引き込まれた。クライミングの過酷さがリアルに伝わってくる。登り終えたときの今までの苦労を忘れさせる爽快感たまらんね。とにかく熱い!

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    2011年11月09日