新田次郎のレビュー一覧

  • 孤高の人 12

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    その身に死地にもなり得る場所へ向かう「死」を背負いながら、死地から戻ってくると言う「生」を纏った相容れないものを同時のその身に存在させている…クライマーってそういう人達なのかなぁ。

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    2015年09月28日
  • 孤高の人 4

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    面白いと思って読むだけなのと、その作品に「落ちる」瞬間が訪れると言うのは別物なんだよなー。4巻の「…ゴメン 誰が傷ついても もう止められないんだ」で落ちた…

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    2015年09月25日
  • 孤高の人 3

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    孤高の人と言うタイトル通り、人恋しさで生きている人ばかりじゃない。森くんが山に飲み込まれて行く様を見届けたい。

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    2015年09月25日
  • 孤高の人 2

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    主人公・森くんの過去が少し垣間見えて来た。何故彼が「一人でいること」にこだわるのか。元々集団行動の苦手な人間が人が信じられなくなる経験をしたところから、偶然フリークライミングと言うものがこの世に在る事を知る…それにとり憑かれて行く様が、こっち側とあっち側の境界線を越えてしまうのか否か、と言う緊張感も含め、非常に読み応えがある。

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    2015年09月25日
  • 栄光の岩壁(下)

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    最後まで思っていたよりは面白く、時間もかからずに読むことができました。
    下巻では途中でなんと恋愛小説に転換。最後、また山の話に戻っていよいよクライマックスと思ったら、久々の悪役復帰。いろんな展開があったけど、娯楽要素を詰め込もうとしたのかな?

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    2015年06月21日
  • アラスカ物語

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    高校時代の国語教師に勧められた。丹念な取材と冒険家への敬意がいかにも新田次郎らしい。アラスカのモーセと言われながらほとんど知られていないフランク安田の存在がもう少し知られても良いと思う。しかし、新潮文庫から廃版にならないのはそれだけ心動かされる作品ということ。巻末の藤原ていとのやり取りが微笑ましい。

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    2015年05月30日
  • 怒る富士 下

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    新田次郎の力作、長編。
    宝永年間の富士山噴火を中心に、駿東郡の村と幕閣の駆け引き、農民の生活改善に取り組む、伊那代官の活躍が中心に書かれていく。

    富士山に因縁の深い新田次郎の大作で、とても面白い内容だった。

    この本に出てくる、駿東郡や足柄郡などは市町村合併などでその名前も消えてきている現在の状況は悲しい。

    沼津も宿場町として出てくる。
    自分の生まれた街の歴史をもう少し勉強して見なければと感じました。

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    2015年04月12日
  • 孤高の人 14

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    孤高の人、加藤文太郎をモチーフとした現代版山岳漫画。

    全体的に暗い雰囲気ですが、楽しめます。
    全17巻

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    2015年04月12日
  • 強力伝・孤島

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    時代設定がさすがに古いが面白い。
    ただ、専門的すぎるのか描写から情景がイメージしづらく、なかなか入り込めなかったのが残念。
    小手先の工夫ではない表現は好感。

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    2014年12月20日
  • アラスカ物語

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    結構なボリュームだった。
    白人の乱獲によりクジラやアザラシが捕れなくなったアラスカに住むエスキモー達を引き連れてアラスカ内地に移動し村を作った日本人フランク安田の話。当時はジャパニーズモーゼと言われアメリカの新聞にも載ったらしい。
    と言っても、彼は宗教家では無くエスキモーの嫁をもらい、エスキモーに信頼されたリーダーになってしまったようだ。多分本人も望んではいなかったのではないか?
    本の中ではアラスカの気候のきびしさや、自然、特にオーロラに対する描き方が好きだった。

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    2014年11月29日
  • 武田信玄 風の巻

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    風林火山で有名。天下取り間際まで行くが病死。戦国時代で一番強い兵力があると言われた。でも、それだけでは、天下は取れない・・・

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    2014年10月13日
  • 芙蓉の人

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    体力的には難しい、とか
    女は家庭を守るものだ、などと
    周囲から反対されながらも
    過酷な環境で気象観測を続ける夫「到」を支えるために後を追った
    「千代子」という女性のお話です。

    強いです。

    私だったら、ここまでして自分の意思を貫き通せるだろうか、と
    千代子の静かな強さに感動を覚えました。

    それだけに、ラストがせつなかったです。

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    2014年09月07日
  • 銀嶺の人(下)

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    ネタバレ

    最後は事実と異なって良いから下山させて欲しかった。女性の描き方はさすがに古臭いが、山の表現についてはさすがという感じ。山には行ってみたいけど、こういう登り方はしなくていいや。

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    2014年08月10日
  • 孤高の人 1

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    ネタバレ

    1巻と最終巻の雰囲気が違いすぎて驚き。中盤から象徴的な表現が増え、独自の世界観がぐいぐい読者を引き込みます。
    小説や史実とはまた違う結末のようですが、私は「文ちゃん死なないでー!」と思いながら読んでいたので、これはこれでいいのかなと。愛する人を守ることと、極限まで夢を追い続けることの間で葛藤する文太郎の表現は、高度8,000mというシチュエーションもあり、圧巻でした。

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    2014年06月26日
  • アラスカ物語

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    遠い昔に読みました。
    今でも所々覚えています。アザラシ食べてるところとか。
    もう一度読みたい作品です。
    「砂の器」と「アラスカ物語」と「氷点」は子供ながらに読んで印象深い作品でした。

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    2014年05月29日
  • 栄光の岩壁(上)

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    最後にマッターホルン登頂に成功するが上下2巻は長すぎる感あり。1巻に纏めればよかったかも。しかし力作には間違いなし。

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    2014年05月26日
  • 冬山の掟

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    山の遭難は、無理や無謀から発生する。それを、小説という形で示したとも言える作品。静かな心で山に登りたい。そうも思うのです。

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    2014年01月25日
  • 冬山の掟

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    大山で雪崩が発生し大学生が巻き込まれた。
    幸いにも無事救出されて、本当に良かった。
    昨年末、同じところを私も歩いただけに人事ではない。
    そんなニュースの影響か、書店でこの「冬山の掟」が
    目に飛び込んできた。そして、迷わず購入。
    この本の解説を書いた角幡氏の文章の中に
    「登山というのは判断を繰り返すゲームである。気象によってルート状況は刻一刻と変化するし、天気次第では行動できないことも珍しくない。そのため常に自分のおかれた状況を的確に把握し、それを勘案しながら続行すべきかどうかはんだんしなければならない。」とある。
    判断するためにはさまざまなスキルと経験、知識が必要だ。これかも安全にキャンプを行

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    2014年01月25日
  • 冬山の掟

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    山岳小説の名手、新田次郎の遭難を題材にした10作品を収録した山岳短編集。

    この作品は三十年前に読んでいるのだが、新装版が出たので再読してみた。ストーリーをすっかり忘れてしまった短編も多かったが、読んでいるうちにストーリーを思い出した短編もあった。

    山岳小説とミステリーやサスペンスの要素を兼ね備えた短編、実際の遭難事件を題材にした短編もありで、再読してもなお面白い作品だった。

    『地獄への滑降』『霧の中で灯が揺れた』『遭難者』『冬山の掟』『遺書』『おかしな遭難』『霧迷い』『蔵王越え』『愛鷹山』『雪崩』を収録。

    解説は角幡唯介。

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    2014年01月16日
  • 武田信玄 林の巻

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    第4次川中島決戦まで進みました.

    桶狭間の戦いなども含めて,策謀家としての信玄が凄みを増してきています.

    大河ドラマ「風林火山」はこの巻までの時代で終わったので,この先は私はよく知らない信玄の話になります.
    なので,楽しみに読み進めていこうと思います.

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    2013年12月10日