新田次郎のレビュー一覧
-
「単独行の加藤文太郎」として著名な彼の生涯を綴った作品。会社員という立場で山行を重ねる彼の生き方は共感が持てた。彼が抱く決意、山では自分しか自分の身を守ることはできないという登山における根本的な要素が浮き彫りにされて描かれてあり、読むたびに引き込まれた。Posted by ブクログ
-
昭和37年(1962年)に書かれた作品
山登りが趣味の会社員たちを描いた恋愛小説だが
いまや時代劇とそのことば回しがたいしてかわりなく感じる
それでも登場人物の造形と話立ての面白さはさすがの実力Posted by ブクログ -
大正時代に駒ヶ岳で起きた中学校修学旅行の遭難事故(11人死亡)を題材とした小説.自然相手の活動を行う際,どんなに事前準備をしても,自然の急変等により事故が起きる可能性がある.このことは常に肝に銘じるべし.事故後の教育会(今でいう教育委員会?)の対応も示唆的.現在ではこのような対応は難しいかも.Posted by ブクログ
-
生まれ育った神戸が舞台になっており、山歩きも好きなので興味深く読みました。
主人公が実在の人物と言う事で、上巻はエピソードの記述が諄く感じだけど、下巻は一気に読んでしまいました。Posted by ブクログ