新田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プロジェクトマネジメントの全てが詰まっている…そう評価された映画の原作がこちら。
山岳遭難としてハラハラ読み応えがある。雪中行軍に挑んだ(挑まされた)2つの隊であるが、ひとつは200名近い死者を出して壊滅、もうひとつの隊は無事に踏破。無事とひとくちに言ってもギリギリのところではあるのだが。
計画も含めた入念な事前準備、指揮権の明白化、集団としての認識統一、絶対に変えないことと変えてもいいこと。これら全てを通した部隊と、全てを裏切った部隊。その対比がおもしろい。
また、単なる組織、リーダー論では語り切れない本作。
対ロシア戦争を前にして、こういう人体実験をしてしまうことからして既に思考停止だ -
Posted by ブクログ
日露戦争直前に寒冷地における装備や行軍の実験をする目的として、真冬の八甲田山を雪中行軍を陸軍弘前5聯隊.31聯隊が行うことになった事実を元にしたフィクションではあるが当時の新聞や官報を元にしているので、一部ノンフィクション小説でもある本書
読んでみると
① 部下に忖度させて責任を負おうとしないトップ
② 部下の忠告を聞かず、指揮権を掠め取る功名心とプライドが高い上司
③ 劣等感の塊のため自分の発言を強く言えず、無茶な上司の決定に従ってしまう中間管理職
④ 現在自分たちが置かれている状況をガン無視して根性論で乗り切ろうとする部下
⑤ 自分が経験したことのないことについて、ろくに情報収集もせずに -
Posted by ブクログ
最初は難しそうな言葉がたくさん並んでいて、身構えたが、物語の中に入ってみると、ぐんぐん引きずり込まれて行った。
第5聯隊が、生き延びられる結末はあったのだろうか?
過ぎたことに「もし」を考えても仕方ないが、この物語の中では、最悪の事態を回避できたかもしれない「もし」を、たくさん感じた。
もし、予定通り案内人を立てていたら…
もし、永野軍医の言葉を聞き入れて引き返していたら…
もし、神田大尉が指揮権の全てを握っていたら、結末は違ったのだろうか。
しかし、階級や身分が色濃く残る軍のなかで、平民出の神田大尉が山田大隊長の意見を翻すことは、今考えても無理だったのではないかと思う。
神田大尉と、徳