新田次郎のレビュー一覧

  • アラスカ物語

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    昔、著者の「銀嶺の人」を読み、いたく感動して「登山したい!」と思った記憶が蘇った。
    この度は、アラスカで、オーロラを観たい!ユーコン川が凍っていく様を観たいと、思わず駅にあるアラスカオーロラツアーのパンフレットを手に取ってしまった。
    でも80年近く前のこの物語の風景は既に幻か。それにマイナス40℃ムリ。

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    2019年10月07日
  • 縦走路

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    女流登山家に美人なし、といいながら美人ばかりが出てくる新田次郎の山岳小説。
    女:千穂、美根子
    男:蜂屋、木暮

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    2019年09月18日
  • 武田信玄 山の巻

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    あぁ、4巻読み終わってしまった。。
    何と言うか、ここまで延々と信玄の凄さを読んでしまうと、「嘘でも良いから西上を達成して!!」と思ってしまうのですが、学校で習った歴史にそんなコト書いてないですもんね。歴史は変えられない。
    でも、それだけ感情移入させられた作品でした。だからこそ読後の寂寥感と言ったら。なんかラストだけでも美しい救いがあったら…とも思ったんですが、そこは新田次郎。あくまで信玄のカリスマと、残酷ではありますがその後の「事実」を描いたのでしょう。

    不思議だったのが武田勝頼です。
    どうにも最後まで、「やる気があるけど…なお坊ちゃま」の域を脱せなかった感があります。オトンもあぁ言ってるん

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    2019年09月08日
  • ある町の高い煙突

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    現日立市の煙害に対し住民が戦ったことをテーマにした作品。

    映画化を契機に読んでみました。

    現在、高い煙突は折れてしまって3分の1しか残っていないそうだが、一度見に行ってみようと思います。

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    2019年07月07日
  • 孤高の人(下)

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    ネタバレ

    孤独を愛した登山家というイメージで読み始めたからか、孤独で寂しいとか、人とうまく話せないもどかしさもあったりして、そういう部分は普通の人と同じだったのかなと感じた。

    最期に単独行でなく、パーティを組む選択をしたこととか、その他諸々の選択の結果死ぬことになってしまつて、どんな言い訳しても結局選んだのは自分で、結果は全部自分に帰ってくる厳しさを感じた。

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    2019年05月17日
  • 孤高の人(下)

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    ひと息に読んだ。
    新田の山岳小説ならではのストイックな主人公だが、脇役が昼ドラみたいな展開で笑ってしまう。
    サラリーマンの悲哀滲む部分はリアリティがあるが。 新田作品には珍しく、内面にかなり迫っていたり、幻覚パートがややくどい。

    最後の相方が死神ぽく描かれているが、事実は異なるともされる。

    個人的には遭難死する話は後味わるく好きではないが、ひとつ評価するとしたら、学閥主義や堕落めいた社交、若者の無鉄砲さ、左翼活動への批判だろうか。

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    2019年04月21日
  • 孤高の人(下)

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    「孤高の人」が気高く険しい孤高から降りたったとき、なんと哀しい結末が待ち受けているものだろうか。以前の加藤文太郎であれば山で生きる鍛錬を繰り返しながらも「山男は山で死ねば本望」などと思っている節もあったが、花子と結婚し生きる喜びを見つけた加藤にとって人生とは如何に不合理なものか。ヒマラヤの地を踏むことなく生涯を遂げた。

    本作品は『八甲田山』や『剣岳』のような登攀描写は全体的に少なく加藤文太郎の人生に焦点が当たられている。そのため登山小説というより登山「家」小説であるが、社会人登山家として彼が切り開いた道の功績は大きい。決してハッピーエンドではないが新田次郎氏の傑作といえよう。

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    2019年04月08日
  • 孤高の人(上)

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    ネタバレ

    本作品は山岳小説の大家である新田次郎氏が「加藤文太郎」という登山家に焦点を当てた山岳小説である。そこに描かれているのは外山三郎ら庇護する者や影山ら乱す者との人間ドラマであるとともに、大正から昭和へと変わる不穏な雰囲気、関東大震災や5.15事件の軍国化、共産主義の暗躍といった出来事である。「単独行の加藤文太郎」の気骨がどうやって生まれ形成されていったか、新田次郎の詳細な調査と創作が入り交じり「加藤文太郎」に色を与えている。

    ひとつだけ疑問は山に興味が薄かった加藤氏がどうしてヒマラヤに執着するようになったのか。作品内でのきっかけや動機が薄弱のような気がする。もう少し詳述が欲しかったように思う。

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    2019年03月24日
  • 孤高の人(下)

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    故郷で出会った少女に思いを寄せ、数年後彼女と結ばれる加藤文太郎。結婚を機にそれまで題名通り孤高の人であった彼は周囲との付き合いを見直し、打ち解けるようになっていった。
    一方、娘も生まれ家庭が尋常のものになっていくにつれ、山からは遠ざかっていく。そんな折彼を師として慕う登山家・宮村から、思い人を吹っ切るためにパーティーを組んで槍ヶ岳からの北鎌尾根へと最後の登山をしたいと懇願された。
    加藤が生涯で初めて単独行でないその登山を行った時に悲劇が訪れる。
    彼の「決心したら疑わない」との信念が最後の最後で悪い方に出てしまったように思えた。
    恋愛の話はやや通俗的だけれど、それが読みやすさに繋がっているのかも

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    2019年03月18日
  • ある町の高い煙突

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    新聞の書評で紹介されて読んでみた。日立に住んでいた事もあったがこの煙突の事は知らなかった。企業が地元と共存していく上での参考事例になるお話。

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    2019年02月02日
  • 孤高の人(下)

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    「単独行の加藤文太郎」として著名な彼の生涯を綴った作品。会社員という立場で山行を重ねる彼の生き方は共感が持てた。彼が抱く決意、山では自分しか自分の身を守ることはできないという登山における根本的な要素が浮き彫りにされて描かれてあり、読むたびに引き込まれた。

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    2018年12月01日
  • 武田信玄 火の巻

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    信玄の戦略のすごさと長男のワガママ、親を超えたいがために命令を無視して重臣を死なせるなど度重なる違反で信玄は親子の縁を切る。
    勝頼を跡継ぎとし、勝頼のたくましさに親バカになりそうなのを必死で隠すなど、信玄の人間らしさも描かれている。
    勝頼も期待を裏切らない戦略で期待の跡取りだったんだなぁ。
    戦闘部分は飛ばして読む。。。

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    2018年11月15日
  • 武田信玄 林の巻

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    ネタバレ

    上杉謙信との闘いで双方の衝突がメイン。
    女たらしだった信玄の男らしい決断と生き方にため息の連続
    成長を見守るような感じで読んでいたけど他の小説と並行して読んでいたのでやたらに〜した。の連続で読みづらさが出てきて、速度が遅くなる。
    作者によって文章が違うと校閲している人は大変なのかなぁ❓と最近読んだ本まで頭に浮かんできて川中島の戦いが霞んでしまった。。。

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    2018年11月04日
  • 縦走路

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    昭和37年(1962年)に書かれた作品
    山登りが趣味の会社員たちを描いた恋愛小説だが
    いまや時代劇とそのことば回しがたいしてかわりなく感じる
    それでも登場人物の造形と話立ての面白さはさすがの実力

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    2018年10月26日
  • 芙蓉の人

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    ありえない。。明治でしょ、富士山で?山頂で越冬??そんなの絶対無理無理。と思って、そんな非現実的なことなんて全然無理無理と思って読み始めた。
    そして二人とも高山病と寒さで11月にはすぐ死んでしまいそうになるのも、そりゃ頷ける。でもでも、あの時代にトライしようとしたのが本当にありえなくてすごすぎる。
    また、結末を知らないで読み進んだんだけど、12月の年末に?救助隊が富士山に上がって行って、二人を担ぎおろしてきた?すごいな!本当にびっくり。
    年末の富士山なんて、現代で、十分装備を整えて、プロが行ったって危ないのに、明治でしょ、アイゼンとかピッケルとか、ろくに無いんでしょ、それで担ぎおろしたのか!と

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    2018年10月24日
  • 栄光の岩壁(上)

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    冬季岩壁を登るだけでも凄いが、足の無い足でチャレンジする事が凄い。しかも、トップクラスのクライマーである意思の強さには感服

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    2018年10月14日
  • 聖職の碑

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    大正時代に駒ヶ岳で起きた中学校修学旅行の遭難事故(11人死亡)を題材とした小説.自然相手の活動を行う際,どんなに事前準備をしても,自然の急変等により事故が起きる可能性がある.このことは常に肝に銘じるべし.事故後の教育会(今でいう教育委員会?)の対応も示唆的.現在ではこのような対応は難しいかも.

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    2018年10月09日
  • 孤高の人(上)

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    実在の人、加藤文太郎による前人未到の日本列島の縦断単独踏破までの上巻。
    登山小説における、究極の状態における人間心理や素晴らしい景観、そして死と隣合わせの冒険という特有要素が満載で、大正、昭和における登山行の考え方や道具等細かに描かれており、興味深い。主人公、加藤文太郎の寡黙な人柄は、この小説によって山男の象徴的なものとして人々に記憶されたのではないかと思えるほどにインパクトがある。
    プロローグで、加藤か遭難したことを語る人物が、単独で登山していれば間違いはないと述べたことがこの本の確実なラスト展開につながってしまうのを感じてストーリーにやや興味を失ってしまう。山行の合間に描かれる恋愛や会社で

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    2018年06月17日
  • 武田信玄 風の巻

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    のっけから、信玄の葛藤がある。
    この本の中に、葛藤していない信玄はひとかけらもいない。
    父に苦しみ、正妻に苦しみ、仕事に苦しみ、病に苦しみ、思い上がりから家臣を死なせ……
    溺れても仕方のないほどの才を自身で操り切れず、才が大きい分、痛みも大きい。
    でも葛藤しながら、自分で運命を引き受けるから、こんなに魅力があるんだな。
    自分の思い通りにならない理不尽なことに、ぐずぐず思い悩むのは、もう本当にやめよう、立ち向かわない人間に魅力なんかない。それって気持ちよくない。自分も立ち向かおう、切り拓こう、葛藤はして当たり前。そんなふうに力を分けてもらえる本。

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    2018年02月04日
  • 芙蓉の人

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    作者の登山(?)ものはよいですね。過酷な環境に置かれた人の限界の挑戦の物語は引き込まれます。
    明治の時代においてつつましくあらねばならぬ女性が表舞台に立って活躍をした事実は日本における女性の地位を高めることに役立ったのでしょうね。
    他の作品も追々読みます。

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    2017年07月21日