新田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ登山をする者として、馴染みのある山や地名が出てくることが、より小説への没入感を増す。フィクションとノンフィクションがミックスされたような作品だそうだ。
今回は上巻。これから下巻に入る。まだ物語は始まったばかりだ。
主人公は加藤文太郎。実在した登山家だ。
彼がエベレストの登頂を目指すことから物語は大きく動き出す。
本格的な登山の描写が出てくるまでに、少々読み進めなければならない(退屈)。
登山に例えるなら稜線までの登りだ。そこを越えると常念岳から蝶ヶ岳への縦走のように素晴らしい景色が見えてくる。といっても冬山がメイン。山行はみっちりと描かれるが、読んでいて私は「こんなもん無理やて・・・」と畏 -
Posted by ブクログ
新田次郎の初読み♪
映画原作とのことで、映画キャストによるサブカバーで平積みされていたのに目が留まり、あらすじを読んで即購入。
実話ベースの物語、最近好きなんだよね。
※本来は、映画やらドラマやらの映像化に伴うキャスト陣を映したサブカバーモノは好きじゃない(嫌悪感すら抱く)のだけど……(イメージがキャスト陣に固定されてしまうのが嫌だから)
今回は、逆だった。
新田次郎、こ難しい文体の古い作家なんだろうと思って(名前は知っているけれど)敬遠していた作家さん。あのサブカバーに目を留めなければあらすじを読むことすら無かっただろうし、当然購入することなど絶対なかったはず。
さて、本編。
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Posted by ブクログ
ネタバレ富士の噴火によって被害を被った農民を何とか助けんとはしりまわる関東郡代の伊奈半左衛門のはなし。
当時の混乱や農民の事を本気で考えない幕府の上役のことが赤裸々に綴られている。富士の噴火のことさえも政争の具として使おうとする役人たちには腹が立つ。
農民を飢えさせないために半左衛門は起死回生の策をとろうとする。確かに伊奈家は家康以来の名誉ある関東郡代の家柄だ。代官の仕事は農民から米を取り上げることだけではない。困っている農民を助けてやるのも代官の仕事だ。農民を救って家が取り潰されるならば、それは構わないと半左衛門は行動するのである。