【感想・ネタバレ】栄光の岩壁(上)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年07月29日

昔一度読みましたが、再度購入して読んでみました。細かい所は殆ど覚えていなかったので、新鮮な気持ちで読めました。「岩壁に向かったあの真剣な気持、身体中の神経が音を立てて鳴るほど張りつめたあの瞬間」わかる気がします。

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Posted by ブクログ 2013年02月04日

一気に読んでしまいました。
主人公竹井岳彦の「山に行きたい、山に生きたい」という思いを止めることができない心理に共感しました。
悪い友人に何度も騙されるのには、読んでいて、辛くなって来ます。
この小説に、この悪者の存在がなければいいのに、と思ってしまう程。
今後、話の展開がどうなるか、楽しみです。
...続きを読むできれば、遭難でなく、ハッピーエンドであって欲しいです。

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

この本のモデルの吉野満彦氏が5日に亡くなられた。
本を読むと、本当に実在の人物だろうかと疑いたくなるほど、ドラマチックで壮絶な人生を送ったアルピニストだということが分かる。
朝日新聞のスポーツ欄に掲載されている写真は何歳頃だろうか?おだやかな顔つきだ。
このような、素晴らしい岳人がいたから新田次郎氏...続きを読むの小説にも磨きがかかったのだろう。
わくわくするような素晴らしい本でした。
ご冥福をお祈りします。合掌!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年11月18日

「栄光の岸壁」の主人公・竹井岳彦は10代で遭難し、凍傷により両足先の大半と片足のかかとを失うのですが、不屈の精神力でリハビリを行い、未登攀の岩壁を次々に征服します。
「足のない足」で「登山」だけでなく、岸壁の「登攀」をするのですからすごいです。

そんな主人公に現在故障中で走れない私が自分を重ね合わ...続きを読むせていることは言うまでもありませんw
主人公のモデルが実在の人物であることも、私の興味を大きくします。
主人公・竹井岳彦と私では身体的ハンデの大きさ、それを克服する心の強さ、どちらも天と地の差ではありますが・・・。

「孤高の人」の主人公・加藤文太郎、「栄光の岸壁」の竹井岳彦、どちらもすさまじい「山バカ」なのですが、どちらもとても美しい女性と幸せな結婚をします。子どもにも恵まれます。
山岳小説って主人公が亡くなってしまうパターンが多いって聞いていて、確かに「孤高の人」の加藤文太郎は妻と幼い子どもを残して山で死んでしまいます。
なので、竹井岳彦がそのようなことにならないか、下巻を読み始めてから物語の最後の山行から無事に生還するか気になって先に結末を確認してしまいましたw

はたして結末は・・・是非読んで確認してくださいw

山岳小説を何冊も読んで、山には行きたくて仕方がありませんか、小説の主人公のように厳冬期の山には恐ろしくて到底行きたいという気持ちにならないですね~。もう小説の中だけで十分です。

いずれは夏山でいいので八ヶ岳あたりの山とか登ってみたいです。
まずは故障が直ったら、いつも走って登ってた猿投山を歩いて登ってみるかな・・・。

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Posted by ブクログ 2011年09月16日

 ハッピーエンドの感動作。

 アイガー北壁に失敗し、翌年マッターホルン北壁に成功する主人公。そして彼を取り巻く魅力的なパートナーたち。

 特にザイルを組んだパートナーとの呼吸や日本に残した妻への思いがラストで一気に&爆発的に表現されクライマックスを迎える。

 実在の人物が

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Posted by ブクログ 2011年09月12日

若くして凍傷により両足の指先を全て失いながらも、果敢にクライミングに挑んでいく岳彦の人生を描いた、実在の人物をモデルにした傑作。
伯爵や元帥などの涸沢貴族と呼ばれるユニークな山仲間も登場します。
クライマックスのマッターホルン北壁を血にまみれた「足のない足」とともに一歩一歩登っていく姿は壮絶です。
...続きを読む自分の力を極限まで使い、様々な困難にひとつずつ打ち勝っていく姿に感動します。

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Posted by ブクログ 2011年08月24日

足の指、踵を失いながらも山に生き、数々の初登攀を成し遂げてきた男の話。
日本中の期待を背負ってアイガー北壁に挑むも、天候に恵まれず断念するのだが、その判断力を賞賛していた点が印象的。
命懸けの登攀は決してかっこよくはない、それは今後、私の山行を支えてくれる鉄則となるだろう。
謙虚であるということもだ...続きを読む
モデルの芳野満彦氏の婿入り先が、地元のモリ商会だったことに驚き。

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Posted by ブクログ 2010年06月16日

竹井岳彦という男の生涯。
岳彦は、山で足に凍傷を患い、両足の先を失います。
でも、岳彦は山を諦めませんでした。
失った足をゆっくりゆっくり前に運び山を続けるうちに
足は蘇り始めたのです。

『「おれの足が蘇ったぞ」岳彦は、その喜びを力いっぱいの声で叫び続けた』

これは登攀中に、
感覚がないはずの義...続きを読む足に倦怠感を覚え、手でそこをさすったら治った時です。
本物の自分の足には普通のことだけれども、
義足が本当の足になったという瞬間と。
すごく感動しました。

また、岳彦とザイルを組んだ人は3人とも(岳彦の責任というわけではなく)、
事故にあい山で命を失ってしまいます。
岳彦は心の中で責任を感じていますが、
そののち、
その命を落とした仲間は岳彦が遭難にあいかけたとき、
不思議な体験として岳彦の元へ戻ってきて助けてくれるのです。

岳彦と山を結び付ける何か。
これを、全編通して心の中にぐいぐいとせまってきます。
本当にすばらしい。
常に、3行先が気になる。
早く読みたい。
早く知りたい。
こんな気持ちであっという間に読んでしまいました。

最後の部分もすごく味わい深い。
決して単純な終わり方をせず、何か影を落としています。
単純な趣味ではない、自分に取り憑いた山というものを
マッターホルン成功した岳彦は、どういう気持ちで見つめていたのか。
彼が義足という障害を乗越えた先にみたものは、達成感と何であったのか。
余韻にひたってしまう作品です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

日本人で初めてヨーロッパアルプスの3大北壁の一つを制覇した実在の人物をモデルにた物語
友人と足の半分を失った若き日の悲しみから、いかにして山への思いをつなぎ続けたかが語られる

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

登山中に凍傷で両手足の大半を失った主人公が、山への思いをいっそう強め壮絶な執念で岩壁に張り付く。上巻

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Posted by ブクログ 2022年09月12日

読んだきっかけは2022年7月、スイスでアイガー北壁を見たこと。これどうやって登るの?!とアイガーの姿に驚いた。

山に魅了された少年の物語。
遭難により友人だけでなく、自分の足までも凍傷でなくしてしまう。
その様子は、読んでいるだけで目を背けたくなるほど秀逸に描かれている。その後の山登りや岩壁登り...続きを読むの描写にぐっと惹きつけられた。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

冬季岩壁を登るだけでも凄いが、足の無い足でチャレンジする事が凄い。しかも、トップクラスのクライマーである意思の強さには感服

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Posted by ブクログ 2014年05月26日

最後にマッターホルン登頂に成功するが上下2巻は長すぎる感あり。1巻に纏めればよかったかも。しかし力作には間違いなし。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年05月17日

詐欺にひっかかり続ける人を見るのは辛い、というのが読後の率直な感想。でも、これまで読んだ新田次郎作品の中で一番山の臨場感があって夢中になって読めた。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

★は…4.5.
限りなく5に近い。

大好きな新田次郎の作品。
珍しくハッピーエンドだし、読後感がよい。

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Posted by ブクログ 2022年08月27日

山屋、と呼ばれる人がいる。
主人公、岳彦もその一人である。

18の時に遭難し、足の大半を失う。
それでも、山への情熱を捨てきれず、リハビリを始めるのだが・・・

岳彦の同級生がこの上ない小物っぷりを見せてくれる。
だからこそ、岳彦ががんばれるわけなのだが。

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Posted by ブクログ 2021年06月15日

エッセスト、数学家の藤原正彦のお父さんの本。昭和の話だが、ハラハラドキドキ、岳彦の善人すぎる性格に唖然としたりして、楽しめる。今よりももっと厳しい山登りがあったことを実感する。

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Posted by ブクログ 2019年07月09日

戦前に幼少時を過した竹井岳彦は18歳のとき八ヶ岳で遭難し、凍傷によって両足先の大半を失う。戦後の荒廃した雰囲気の中で、青春を賭けるものは山しかないと考えた岳彦は、鴨居からロープを吊して、まず歩行訓練をはじめる。やがて“ない足を甦らせて、未登攀の岩壁をつぎつぎと征服し、強烈な意志の力と不屈の闘魂によっ...続きを読むて日本一のクライマーにまで成長していく……。"

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月08日

この小説のモデルとなったのは芳野満彦さんだ。高校の頃の登山で凍傷により両足の指を失いながらも、山を目指した人であり、小説の中では、逆説的に両足の指がなくなったからこそ、山を登り続けたのだとも評している。
そのことを考えると、主人公が凍傷を負い、その逆境から立ち上がることができたのは、小林医師という軍...続きを読む医上がりの人からいわれた次の言葉だと思う。
この小説においては、この言葉からはじまっているともいえる。
「寝ていたのでは一生かかってもそのままだ。まず立つことの練習を始めねばならない。靴下を幾枚も重ねて履き、大きな靴を履いて、天井からつりおろしたロープにすがって立つ練習からはじめるのだ。足に重みがかかると足が痛む。出血する。出血してもなんでも、それをやるのだ、そのうち出血も少なくなり、重心の取り方も自然に覚えてくる。新しい足が、君のその足の中から出てくるのだ」
そして、主人公は、マッターホルンと言う山の北壁の日本人初登攀を成し遂げる。
全2巻

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Posted by ブクログ 2013年10月20日

岳彦の熱意とかは好き。でもちょっと控えめに言ってもおばかすぎない?笑 
そこに山があるから登る。少年を山によびこんだ青年の正体が気になる…。文章は端的で読みやすいが、その淡泊さに若干マンネリしてきた感もあるので早く読んでしまおう。

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Posted by ブクログ 2013年06月22日

前半、死亡事故ばかりで読むのがつらい。。しばらくよいかな、新田次郎。「雪山でビバークに比べたら、布団があるだけ幸せだ」と育児の辛さを紛らわせられたけど。

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Posted by ブクログ 2011年12月13日

他の人の山の本を読んだ後に新田さんのに戻ったら
やっぱりすごいなー、と感動。
よくわからないけど別に分からなくても山に魅了されている姿が
描けていればいい。それがすごく伝わるし
説明の仕方とかもやはりスマート。
主人公は相変わらずダメダメなかんじだけど
読んだら、なんかホームに戻って来たような感じで...続きを読むほっとした。

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Posted by ブクログ 2011年10月28日

クライミングの描写がいまいち。表題から想像できるとおり、ハッピーエンドなのは個人的には好きです。登山好きな人にはおもしろいと思います。
昨日のテレビで登山の本を見て、昔読んだなと思い出して記載。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

主人公の人の好さにちょっとイライラするかもw登山の描写も詳しく、読者も山に惹かれてくる。下巻の展開に期待。

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