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信虎追放、信玄陣没、勝頼自刃――。 天下に名をとどろかせた甲斐の武田家。風林火山を旗印にしたこの強大な騎馬軍団は如何にして生まれ、そして滅んだのか。信虎、信玄、勝頼という武田三代にまつわるさまざまなエピソードから、埋もれた真実が明らかになる! 著者の代表作『武田信玄』の基礎をなしたともいえる七篇を集めた短篇集。
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Posted by ブクログ
武田信虎、晴信、勝頼の三代にまつわるスピンオフ的な作品。 信虎の最期、異説 晴信初陣記、消えた伊勢物語、まぼろしの軍師、孤高の武人、火術師、武田金山秘史の7篇。 いろんな説があっていいではないか。こうであったら面白い、と思わせた作者の勝ち。
信虎→信玄→勝頼という武田家三代の事績の中から生み出された短編集。『伊勢物語』の紛失と武田義信切腹事件を結びつけるという発想が面白かった。そもそも武田家が今川家から『伊勢物語』を預かっていたという話は本当だろうか? そしてそれを盗難することで武田家の内部分裂を計ったという北条氏の謀略は? 事実だとし...続きを読むたらすごい! しかし例えそれが事実でなかったとしてもこれは小説だからOKやし、そういう事を思いつく作家の頭脳はすごいと思う。
父信虎の追放から帰参の様子を描いた「信虎の最後」 信虎の横暴と重臣の晴信(信玄)擁立への布石たなった「異説 晴信初陣記」 今川との繋がりに重要な文書紛失事件を扱った「消えた伊勢物語」 山本勘助を軍師とする資料の出所を探る「まぼろしの軍師」 武田軍の出城を与る城主の物語「孤高の武人」 烽火台の火薬職人...続きを読むの話は「火術師」 武田滅亡と金山の行方、おいらん淵にまつわる事件もからむ「武田金山秘史」 実際長編「武田信玄 」と相前後して書かれたと言う事です。 大河ドラマをより深く読み解く為に読んでみるのも、歴史好きの薀蓄を求める人にもよろしいかと思いますが、いかが
新田次郎先生は大好きなのですが、歴史物だけは合わなかったです。新田先生が本当は歴史物を一番書きたかったと読んで、心苦しく思っています。
第8回吉川英治文学賞を受賞した「武田信玄」の異説や番外編を集めた、7編からなる短編集。 信虎、信玄、勝頼の武田三代の滅びるまでが、本編とは違った切り口で書かれている。 新田次郎の「武田信玄」は緻密な情報戦が面白い。また、山本勘助の息子が甲陽軍艦の元である甲陽軍談を書き上げるまでを綴った「まぼろし...続きを読むの軍師」では、現代のイメージにない山本勘助に触れることができて興味深かった。
この本は、私の中ではベスト3に入るくらいのお気に入り。 特に、金山秘史が非常に興味深い。 武田三代(信虎、信玄、勝頼)にかかわる色々な人物の話がオムニバス形式で10話くらいかかれていました。どれもこれも興味深かったです。 そして、やはりこの戦国時代というのは悲しいものだなあと思いました。 庶民...続きを読むは戦に借り出され、武将だって手討ちにされたり無駄死にすることも多かったし。女の人は望まない結婚だってあったし。 何よりも、ほんと長篠の戦ってばかばかしい、武田氏が。 鉄砲に騎馬隊が勝つわけねーだろアホか!!と。 長篠の戦は、朝5時に始まって、昼3時にはもう決着がついていたらしい。 中学だか高校の時の歴史の時間に知って、呆れましたが、やっぱりこうしてまた本を読んでも呆れる。 上司がアホだと部下が苦労するという図式は昔も今も変わらないのだなあ。
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