新田次郎のレビュー一覧

  • 孤高の人 1

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    ストイックに山にのめりこんでいく人達の話。

    原作とはストーリーが異なるけれど、実在したクライマーの生涯をきれいな絵でリアル描かれていて、こっちもハマります。
    色んなところでからまっている人間ドラマには怖さでゾクっと鳥肌がたちました。

    主人公の文太郎が葛藤しながら進んでいくのが面白い!

    けど、のほほんとは読めないので☆は4つ。

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    2011年08月13日
  • 銀嶺の人(下)

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    実在する女性クライマー今井道子さんと若山美子さんをモデルにした山岳小説。これを読んだあと、追浜の鷹取山に行ってください。感動すること間違いなし!山好きならお勧め!

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    2011年07月26日
  • 槍ヶ岳開山

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    映画、『剱岳』を見て、この『槍ヶ岳開山』を読んでみた。

    どちらもはじめての登頂を目指すのだが、中身はちょっと違う。

    高校生のとき、登山競技ではペーパーテストがあった。その問題で、播隆上人の名前が確か出てきた記憶がある。しかし、この本は読んだことが無かった。

    農民が百姓一揆を経て僧侶になり、笠ヶ岳の再興、槍ヶ岳開山へ取り組んでいく、播隆上人の半生の物語です。心に迷いがある人、自殺を考えてしまう人にお薦めの一冊です。一心不乱にいきることが大事です。

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    2011年06月26日
  • 武田勝頼(三) 空の巻

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    ついに甲斐武田家が滅亡してしまう完結編。

    勝頼公や真田昌幸や若手武将達が必死に支えても、
    あっという間に崩れてしまう甲斐武田氏。
    重要人物の裏切りにより、家中には不寛容が蔓延し、
    敵の甘い誘いに乗ってしまい、次々と離反者が続出する。

    この小説を読む前は勝頼公は被害者として
    描かれていると思ったが、必ずしもそうでは無く、
    決して家中を乱れさせなかった家康公との対比により、
    穴山梅雪の離反を招いてしまった自身の失敗も描いている。

    息子を斬られても怒りを堪えた家康公と、
    娘の縁談を怒りを露わにして突っぱねた勝頼公。
    現代の価値観では勝頼公の方が人としてまともだが、
    乱世では家康公の方が正しかっ

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    2014年08月18日
  • 武田勝頼(二) 水の巻

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    甲陽軍鑑等の勝頼無能説を真っ向から否定していく。

    長篠の戦いでは鉄砲に負けたのでは無く、
    信長の策略にかかり、穴山信君が勝手に
    退却した事が原因であることを強調する。

    大敗してもめげずに、
    人事を再編し、鉄砲鋳造に乗り出し、
    武田家再興のために奮闘する勝頼公。

    「武田信玄」では悪者だった上杉謙信の影は薄い。
    そして「信玄」でもそういう描き方だったけど、
    北条氏政は身勝手で無能に描かれている。

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    2014年09月21日
  • 武田勝頼(一) 陽の巻

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    家を潰した三代目の話。

    苦労人で人の気持ちが分かり、
    部下の対立を未然に回避した家康と、
    家中の分裂を回避出来なかった勝頼。

    天下統一のためには手段を選ばない信長と、
    正々堂々と戦う事に拘る勝頼。

    という具合に対照的に描かれている。
    新田先生は謙信公や信長公を悪く書く事には躊躇無かったが、
    信玄公を尊敬していた家康公を悪人として書くには抵抗があったんだろうなあ。

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    2014年09月21日
  • 孤高の人 1

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    読み終わった後、夢枕獏の「神々の山嶺」を思い出した。いずれの作品も単独で山に挑戦するのだが、単独で挑む山への想いが綴られるのだが、孤高の人にはどの様に書かれていくか楽しみ

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    2011年06月12日
  • 武田信玄 火の巻

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    林の巻まではまだ若々しさが残っていた
    信玄公もすっかりおっさんになってしまった。

    信玄や勝頼に好意的な人物は好意的に描かれ、
    彼らに敵対的な人物は貶されているのに少々違和感を感じるが、
    それはそれとして、とても面白い小説である。

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    2013年07月13日
  • 栄光の岩壁(上)

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    ネタバレ

    詐欺にひっかかり続ける人を見るのは辛い、というのが読後の率直な感想。でも、これまで読んだ新田次郎作品の中で一番山の臨場感があって夢中になって読めた。

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    2011年05月17日
  • 武田信玄 風の巻

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    「天と地と」が文系が書いた上杉謙信の小説なのに対し、
    こちらは理系が書いた武田信玄の小説である。

    読み比べてみると書き方も対照的で面白い。
    あちらは登場人物が感情的に行動しており、
    言った事と真逆の事をやってしまったりしていたが、
    こちらは合理的に行動しており、概ね言行一致している。

    また、向こうの景虎は読者から見ると愚かな行動をし、
    こちらの晴信は神のように先を見通している。

    向こうの後書きに対照的な人物で云々と書いてあったが、
    小説まで対照的になってしまったのも宿命なのだろうか。

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    2013年07月13日
  • 孤高の人 14

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    漫画でしか描けないだろう心理描写。絵も細かくリアル。人間くさい。明るい場面もなぜか暗く、でも暖かさを感じる表現力。ストイックな拘りの世界。

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    2011年03月26日
  • 孤高の人 14

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    読んでて本当にツラいけど同時に目が離せない。ここまでの丁寧さが効いて「一人で登らせてやりたかった」と思うけどどうにもならんのよね。

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    2011年03月20日
  • 武田信玄 風の巻

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    新田次郎の小説は三作読んだ。三作程度の手探り状態でこんなこと言ってしまうのも図々しいかもしれないけれど、作風というか文体というか、クセみたいなものをおぼろげながら感じて、それがとても印象的だった。

    一つは、たとえるならえなりかずき的な大根演技を見ているようなわざとらしさであり、また一つは、主人公がなにかしらの弱点を抱えていることである。「えなりかずき的」といってもわかりにくいかもしれないが、とにかく淡々としたテンポでひたひたと心情を描写する瞬間が存在し、そのときたしかに「えなりかずき的」な迫力が現れるのである。もう一方は見ていてわかりやすい。どんな英傑でも人間の営みを超えるようなお化け的存在

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    2011年02月18日
  • 富士山頂

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    新田先生の作品の中では、今の所一番好きです。
    自分が読めてる中では、って事だけども。
    映画も、こちらの方が好きだなあ。
    まあ、これは自分ですよね〜、って感が、
    一番描かれてる作品ではあるし、
    主人公、祐次郎だよ〜、って思いはありますが、
    自分はこの作品面白かった。
    DVD出たら買うのになあ。
    「映画は映画館で観るものです」とか言った、
    祐次郎さんの言いつけで、出てないのが残念だ。

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    2011年02月20日
  • 縦走路

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    山登り経験などない自分にとっては、登山描写が珍しく迫真的記述に圧倒されて、なかなか面白かった。
    山男2人に、類を見ない山女?の女王、そしてそれに絡み付く悪女?の男女4人の恋のさや当てを基軸に、雪山登山に挑む登山家3人の戦いを描く。
    女王様のような千穂に振り回される男2人と、その2人を罠にはめる美根子がこの物語を実行支配しているが、千穂の性格描写がいまひとつすっきりこず、ここだけが少し残念なところだ。だが、そうした情念の物語とパラレルに進む登山描写は、色彩・音・皮膚に強く訴えかけるほど印象的であり、これが現実感を引きだしている。
    そう、これは雪山登山そのものが主題なのだ。
    ところで、裏表紙のあら

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    2011年04月21日
  • アラスカ物語

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    知らなかった、フランク安田、アラスカのモーゼとよばれた人が居たなんて。エスキモー、インディアン、日本人、つながっていると思う・・・

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    2020年12月11日
  • 武田信玄 火の巻

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     信玄も中年となり、地盤も固めた感のある「火」の巻。
     
     子義信との確執、周辺国の領主たちとの駆け引き。戦国の世の困難は、戦ばかりではない。
     
     信玄を読みながら、信長の地理的有利さ、日本人の京に持つ感情など、様々な要因が積み重なったのが歴史なのだろうという思いが強くなった。信玄や、他の武将がいくら優れていても、きっと超えられない事実があったに違いない。
     関連する、他の武将たちの事も知りたくなるのが、時代小説の面白さ。

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    2017年08月16日
  • 孤高の人 12

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    たぶん主人公もっとも幸せな巻。それ故にたぶん一番好きになるであろう巻。この作者の表現方法はツボにくる。

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    2011年01月07日
  • 武田信玄 林の巻

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     「林」の巻だが、桶狭間の戦い・川中島の戦い、と大きな二つの合戦が描かれており戦闘シーンが多い。四巻の中でもっとも動きのある巻。

     桶狭間に信玄の戦略が絡んでいる、というのは史実としてどうなのかわかりませんが、信長の奇襲成功の裏にある一つの推測としては面白いのかも。
     川中島は思ったより、あっさり描かれている。

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    2017年08月16日
  • 武田信玄 風の巻

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     新田次郎の「武田信玄」は良くも悪しくも「歴史小説」の名にふさわしい気がする。あくまでも歴史の事実に忠実な印象がある。10年ぶりに読み直してもその印象は変わらず、ダラダラとした長すぎる印象もなくはないが実直な事実への安心感はある。

     信長ばかりでなく、信玄も結構残虐な行為をしていたんだな、とあらためて思う。「人は城、人は石垣…」という言葉からして、善政を施していた印象もあるが、そうではない部分もあったのだ。そんな矛盾点を新田は、「風」の巻では病気によるものと理由付けているが、『沢彦』でも感じた作者の苦しさをここでも感じてしまう。歴史の上での謎、疑問をどのような形で理由付けするのか、この辺が歴

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    2017年08月16日