新田次郎のレビュー一覧

  • 武田勝頼(三) 空の巻

    Posted by ブクログ

    散々武田をわやくちゃにした原因とも言える最有力の親戚筋が離反。
    もうこの段階で武田ダメポです。
    武田が哀れです。
    信長&家康してやったりです。
    特に家康は、この後武田のおいしいとこ取りなのは史実通り。
    まぁ昌幸が関ヶ原時、家康側につきたくなかった遠因はこの辺あたりからの長い経緯があるのかも。
    豊臣が凋落して行くきっかけとなる関ヶ原と長篠の戦いは結構似ていると思った次第。

    0
    2010年02月10日
  • 武田勝頼(二) 水の巻

    Posted by ブクログ

    設楽ヶ原の戦い(長篠の戦い)の模様が中心に描かれております。
    信玄の元で活躍していた主立った武将がほとんど死滅します。
    この大敗を機に負けの歯車が武田軍に回りはじめます。
    真田昌幸はこの本でもかなりチートな感じです。
    本当にこんな優秀だったのか、はたして脚色なのか気になります。

    0
    2009年10月04日
  • 富士山頂

    Posted by ブクログ

    山岳小説家として著名な新田次郎が、気象庁測器課長時代の実体験に基づいて富士山レーダー建築にまつわるエピソードを気象庁退職後に書いた本。小説という体裁をとっているが、彼の体験をもとに書かれたドキュメント。
    文中では社名・個人名は仮名となっているが、東芝(文中では相模無線)に対する新田氏のあからさまな敵意が書かれている点が興味深い。
    役所の意思決定の論理を把握したうえで、事業をやり遂げるために順番を追って根回しをしていくプロセスが書かれている点では、役人小説、ともいえるが、同じ役人出身の堺屋太一の著作より数段面白い。

    0
    2009年10月28日
  • 珊瑚

    Posted by ブクログ

    新田次郎の小説ですね。
    みじょか(美しい少女という意味)のはまと珊瑚漁師の三人の若者の物語です。
    舞台は長崎県五島列島、その南には珊瑚の群生する男女諸島がある。
    珊瑚は高価な宝石扱いだったんですね。
    加工されて簪(かんざし)にもなっていた。

    0
    2009年10月07日
  • 栄光の岩壁(上)

    Posted by ブクログ

    主人公の人の好さにちょっとイライラするかもw登山の描写も詳しく、読者も山に惹かれてくる。下巻の展開に期待。

    0
    2009年10月04日
  • アイガー北壁・気象遭難

    Posted by ブクログ

    タイトルになっている『アイガー北壁』、『気象遭難』をはじめとする14編の山岳短編集。

    『アイガー北壁』は1800メートルの巨大な垂直の壁に挑んだ2人の日本人登山家の実名小説。こんな思いをして頂上に立ちたいのだと私達に語りかけてくれる。私には想像できない、知らない世界なだけに興味深い。

    0
    2009年10月04日
  • 縦走路

    Posted by ブクログ

    あっけない意外な終わり方だった・・。
    千穂さんは強情すぎる。
    けどブルー系の服を好むところは私とおんなじ。
    そして一つの寝袋に男女というのは・・・・・
    違反だけど憧れちゃう(クスッ)!!
    私が生前11年前の小説ですがよく歩く奥多摩の山々の名前に親近感わきました。

    本書とほぼ同一コースで今年の夏は八ヶ岳単独縦走するぞ〜!
    単独テント買わねば〜!!!

    0
    2009年10月04日
  • 蒼氷・神々の岩壁

    Posted by ブクログ

    富士山頂の気象観測所に勤める守屋のもとに、恋敵の2人の男が訪れ事件が起こる「蒼氷」、天才クライマー南と、お嬢様京子との恋愛の結末を描く「神々の岸壁」ほか短編集。

    0
    2009年10月04日
  • 強力伝・孤島

    Posted by ブクログ

    「強力さん」の話。
    高いプライド、苦しい苦しい話で、自分も一緒になって大岩を持ち上げてる気分におちいってしまった・・・

    0
    2009年10月04日
  • 八甲田山死の彷徨

    飽くまでも「フィクション」

    未だ「リーダー論」とやらのテキストにされている様だが、その異なった目的を持った両隊を比較するのは如何なものかと思う。

    況して五連隊側を「敗者」呼ばわりし、「悪役」として描かれた山田少佐のモデルになった山口少佐の御子孫は肩身を狭くしておられた。

    神田大尉のモデルになった神成大尉もまた浮かばれないと思う。

    一方、徳島大尉のモデルになった福島大尉は、猛吹雪の中を命懸けで案内してくれた民間人七名を暗闇の山中に取り残してきた。
    それを「勝者」「理想のリーダー」として讃えるのには甚だ腑に落ちない。

    この「史実を基にしたフィクション」を、あたかも史実の如く描いた新田氏は流石である。

    0
    2014年12月28日