新田次郎のレビュー一覧

  • ある町の高い煙突

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    現存する日立の大煙突をモデルにした作品。
    周辺住民と企業が互いに理解し合い、合理的に公害問題へ取り組んでいく姿勢は現代でも見習うべき形であると感じた。

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    2021年01月14日
  • 孤高の人(下)

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    ネタバレ

    家族を持ったからこそ出た優しさなのか、単独行の加藤が単独ではない登山で生き絶えるやるせなさ。面白かったです。

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    2021年01月09日
  • 栄光の岩壁(下)

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    圧巻。登攀のリアリティは作者のどんな体験に基づくと描けるのだろうか。このリアリティさがあってはじめてこの小説の醍醐味が浮かび上がってくる。他の小説も読みたい

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    2021年01月09日
  • 武田信玄 風の巻

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    2020.65
    一年に一人したい、ライフジャーニー読書。
    今年は武田信玄!(コロナショックなどから四冊中、一冊しか読み終わらず!)
    信玄の青年期。

    「人は斬れても、人の心は斬れまい」

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    2020年12月27日
  • 銀嶺の人(下)

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    女性二人の個性がきちんと描かれていて、
    読後感がとても良い。
    特に前半の、それぞれが若かったころは、
    文体も展開も生き生きとしていて良い。
    あえて言えば、後半、主人公も年を取ってきたあとが、
    やや物足りないかな。
    しょうがないか。

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    2020年11月04日
  • 武田信玄 山の巻

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    最終巻の中心は西上作戦。

    正直、不要ではないかと思う話も少なくなかったが、三方ヶ原の戦いと信玄の最期の描写は読み応えがあった。

    物語は新田の自説によって締めくくられている。

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    2020年08月07日
  • 武田信玄 山の巻

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    再読2020.8.7~
    2020.9.1完了
    何度読んでも涙してしまう。最期の話。
    なにが悲しいって信玄のあくなき西上への執念ではなく、これから始まる武田家の凋落の一途。
    たくさんの大将が討ち死にすることを思うと涙を禁じ得ない。

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    2020年09月01日
  • 武田信玄 火の巻

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    前半は義信事件、中盤以降は駿河侵攻と北条との戦いが話の中心。

    武田信玄というととかく川中島にスポットが当てられるが、実際には川中島後と言うよりも晩年の西上作戦の方が重要だったのかもしれない。

    本巻はその布石となっている。

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    2020年07月26日
  • 武田信玄 火の巻

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    再読2020.7.19~
    2020.8.7完了
    義信の悲劇と勝頼の頼もしさが載る。
    武田家を扱う小説を読むと、いつも勝頼が活躍し出すと武田家の終わりが近いことを覚り何とも言えない悲しい気持ちになる。
    駿府を取り上り調子真っ只中であるのに悲しいものだ。

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    2020年08月07日
  • 武田信玄 林の巻

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    本巻のメインは川中島の合戦(それから大きな事件として桶狭間の戦い)。

    「風」とは違い、信玄は正に“名将”として描かれている。

    川中島の合戦で最も大規模な戦闘が繰り広げられた第四次合戦で本巻は終わるが、物語はまだ半分である。

    そして後の“義信事件”を示唆するトラブルも終盤に出てくる。

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    2020年07月19日
  • 武田信玄 風の巻

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    戦国最強の名将というイメージのある武田信玄、若い時は、苛烈なやり方で、手に入れた土地の人々の反感を買ったりもしていたのだなと意外に思った。何十年も前の作品だけど、面白い。

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    2020年06月30日
  • 武田信玄 林の巻

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    再読2020.6.26~
    2020.7.19完了
    武田家の隆盛の時期を多く迎える。
    三国同盟、義元上洛、川中島…
    これらの年月を20年近くかけて成る武田家。
    織田家の歩み寄りが垣間見えてくるが、その織田家との成長のスピードは歴然としている。
    やはり差は大きかったよう。

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    2020年07月25日
  • 武田信玄 風の巻

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    話の展開が少々早い。新田はおそらく、武田信玄が信濃の大部分を制圧してから後、すなわち上杉謙信との戦いから先を重視しているからだろう。

    武田信玄といえば政治、軍略いずれも秀でた名将として知られており、実際そうなのであろうが、本巻で描かれている信玄は、確かにその一端は見えるが、短絡的なところも多い。戦に大敗もしている。また、残酷な側面も覗かせている。ただし戦国時代は信玄に限らずこれが普通だったのだろう。

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    2020年06月21日
  • 孤高の人(下)

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    ネタバレ

    私も山は好きだ。北アルプスにも行く。雪の山にも登る。

    結局は無謀だったのだ。

    孤高の人は孤高を捨てていた。
    家族を想い、山を想った。

    最後に自分の登山を貫くことができなかった加藤。
    読みながら宮村を疑い、加藤の甘さに怒りを覚えた。
    しかし、後味の悪さだけではない不思議な感情も残った。

    登山家とは常人には理解できない世界に生きているんだろう。儚くも輝かしい、孤高の世界に没した加藤文次郎に敬意を表する。

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    2022年10月28日
  • 武田三代

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    武田信虎、晴信、勝頼の三代にまつわるスピンオフ的な作品。
    信虎の最期、異説 晴信初陣記、消えた伊勢物語、まぼろしの軍師、孤高の武人、火術師、武田金山秘史の7篇。

    いろんな説があっていいではないか。こうであったら面白い、と思わせた作者の勝ち。

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    2020年05月14日
  • ある町の高い煙突

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     新田次郎が他界して早くも40年。中高生の頃、わたくしは吉村昭・城山三郎・有吉佐和子そしてこの新田次郎を秘かに「ストオリイテラア四天王」と呼んでゐました。単にわたくしの好みです。
     で、何故『ある町の高い煙突』か。随分前に(30年位前か)、公害関連の書物を色色漁つてゐまして、その中に紛れ込んだのがこの一冊。富国強兵時代の日本で躍進したある鉱山と、その煙害に苦しむ地元農民たちの物語であります。これはフィクションですけどね。
     フィクションといつても実話が元になつてゐます。明治から大正にかけて発展を遂げた日立鉱山がそのモデル。日立製作所の母体となつた企業であります。

     公害を垂れ流す企業と地元住

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    2020年04月29日
  • ある町の高い煙突

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    日立鉱山の煙による公害が解決されるまでを描いたノンフィクション小説。村を束ねる主人公のほか、日立側も公害解決に向けて尽力していく。
    たまたま日経新聞の夕刊で紹介されていた一冊。村、公害の描写が非常にリアルで、平易な説明で今読んでも古臭さは感じない。それぞれのリーダーが声を聞き、立場を超えて協力していく姿勢は、なかなか実践が難しいが学ぶものがある。

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    2020年04月06日
  • 新装版 風の遺産

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    新田次郎によくある山男をめぐるふたりの女性の心理劇。
    婦人生活に連載したとのことで、片方が既婚者というところが新しい。
    登場する山は以下の通り
    夏の乾徳山の岩
    鷹取山の岩トレ
    晩秋の丹沢48瀬川の沢
    年末の茂倉小屋での停滞

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    2020年01月08日
  • 孤高の人(上)

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    不世出の登山家、単独行の加藤文太郎を主人公とした伝記的小説。

    風評だけを聞くと、加藤文太郎はストイックな単独行の鬼のように思えるが、この小説で書かれている文太郎は、人並みに人肌を求め、しかして生来の不器用さから孤独を運命づけられていくように状況から単独行の代名詞へと祭り上げられ、文太郎自身も孤独に安らぎを持つようにすらなっていく。

    ストイックな山男とは真逆の、繊細でいじましい健脚の男の物語が描かれているように思う。

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    2019年10月27日
  • 縦走路

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    懐かしの新田次郎であり、表現こそ古いが、小説としての面白さは現代でも減じていないと思う。徹底して不器用な男の視点だけれども。

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    2019年10月14日