新田次郎のレビュー一覧

  • 孤高の人(上)
    登山の魅力を見事に表現している。また登場するキャラクターがクセがあって魅力的。後半がとても気になる。
  • アラスカ物語
    アラスカを空からみた時、「大自然すぎる。アラスカはダメだ。カナダでトレッキングしよう」と思った軟弱な私には、そんな大地で逞しく生きた登場人物たちがとても魅力的に感じられた。かっこいい人たちをこの本で知ることができてよかった。
  • 八甲田山死の彷徨
    指揮命令系統の崩れが全ての崩壊にもなり得る。
    実際に起きた事を元にしているという事もありとても衝撃的でした。
  • 新装版 風の遺産
    人妻と独身山男のお話
    その他関係者が登山などで絡み
    各人の思いが語られながら展開してゆく
    雪山登山での天候悪化はやばめでした
    まだ携帯電話もない、それどころか
    家電話もまだといった時代のようでした
  • ヤマケイ文庫 新田次郎 続・山の歳時記
    全集未収録作品を集めた新田次郎のエッセイ。テーマは雑多だがごった煮ならではの魅力。

    故郷信濃、富士、ヤマを想う。旅と取材、ヨーロッパ・アルプスを歩く、創作を巡って、日々の随想

    理系の人らしい客観的視点が独特なエッセイが多い。日課の散歩コースが土地勘のある所だったのが嬉しい。
  • 孤高の人(下)
    登山を一般人のものにした加藤文太郎の最期。実話から脚色された終わり方なので、最後は物語として楽しみました。
  • 芙蓉の人
    明治の男の気概と意志を感じる。
    明治の女性の凛とした強さを感じる。
    あの当時の科学技術の水準も低く、材料や機材も素朴な時代の中で、富士山頂に観測小屋を私財を投じて建立し、しかも冬季観察を企てようという誰も考えもしなかったことを祈願し、実行した野中到。
    日本どころか世界的にも類例の無い壮挙であり、当時...続きを読む
  • 武田信玄 火の巻
    2021.58

    4巻中、3巻目、完!
    勝頼に継ぐことが決まり、北条攻め!

    ラストどうなるか楽しみだなぁー!
  • 強力伝・孤島
    短編集で構成されている。
    各話それぞれ情景が想像できるくらい描かれていて印象深い。

    面白かったのは非常に辛い場面や深刻な場面で、変な行動取る主人公の場面がたまに出て来るところ。
  • アラスカ物語
    2〜3回読んだはずだが、始めと終わりしか頭に残っていない。でも好きな本。最初に読んだのは18の時で入院してた時だったか。
    フランク安田は日本を出てから日本に帰ることはなかった。「おれは日本に帰らないでよかった」は、あまりにも深い郷愁の裏返しか。でも最後の最期に日本に帰れたのだと思う。このラストがとに...続きを読む
  • 武田信玄 林の巻
    2021.34

    川中島決着!
    山本勘助死亡。
    大河ドラマの風林火山はここまでだったので、続きが楽しみだー!
  • 孤高の人(下)
    下巻では山行記録よりも人間模様が更に浮き彫りにされていく。ちょっとびっくりする様な下宿のお隣さん界隈の繋がりが見えたりするけど、何より宮村健の豹変っぷりが恐ろしい。

    加藤氏はと言うとまるで人が変わったかの様に良い方に向かう。良き配偶者に出会えたからこそ。
    でも、加藤氏が幸せになればなるほど、不安が...続きを読む
  • 孤高の人(上)
    今や登山には色々な技術が駆使されたウェアやギアが揃っているが、昭和4年という時代の、限られた素材を創意工夫して雪山に臨んでいる加藤氏の姿はただただ尊敬に値する。
    自分も山登りをするが、加藤氏の様に石を背負って通勤し、甘納豆とら揚げた小魚で長く動ける様に体を慣らし…と日々の鍛錬から怠らない、加藤氏と同...続きを読む
  • 冬山の掟
    冬の山が舞台の怖い短編集。
    厳しい冬山の描写が克明で頭の中にはっきりとしたイメージがわき、それが怖さを浮きだたせる。
    最後の解説に山の事故の多くは、人間関係が絡んで起こる、と書かれていた。
    かといって知識も装備もない場合、一人で登れば大丈夫というわけではない。
    山のことを恐れ、謙虚になり、最大限の準...続きを読む
  • ある町の高い煙突
    現存する日立の大煙突をモデルにした作品。
    周辺住民と企業が互いに理解し合い、合理的に公害問題へ取り組んでいく姿勢は現代でも見習うべき形であると感じた。
  • 栄光の岩壁(下)
    圧巻。登攀のリアリティは作者のどんな体験に基づくと描けるのだろうか。このリアリティさがあってはじめてこの小説の醍醐味が浮かび上がってくる。他の小説も読みたい
  • 孤高の人(下)
    家族を持ったからこそ出た優しさなのか、単独行の加藤が単独ではない登山で生き絶えるやるせなさ。面白かったです。
  • 武田信玄 風の巻
    2020.65
    一年に一人したい、ライフジャーニー読書。
    今年は武田信玄!(コロナショックなどから四冊中、一冊しか読み終わらず!)
    信玄の青年期。

    「人は斬れても、人の心は斬れまい」
  • 銀嶺の人(下)
    女性二人の個性がきちんと描かれていて、
    読後感がとても良い。
    特に前半の、それぞれが若かったころは、
    文体も展開も生き生きとしていて良い。
    あえて言えば、後半、主人公も年を取ってきたあとが、
    やや物足りないかな。
    しょうがないか。
  • 劔岳〈点の記〉
    測量という仕事を知ったうえで読むと、さらに面白く読めたのかもしれない。登山と測量のことを少しかじった上で再読してみたい。