新田次郎のレビュー一覧

  • 孤高の人(下)

    Posted by ブクログ

    単独行登山家、加藤文太郎の生涯が閉じるまで。全編を通じて、主人公に寄り添う形での展開だった。視点が離れたのは、彼を慕う宮村と園子のやり取りの場面くらいだったように思う。最期となる登山では長い紙数が取られており、あえて予め死の予感を感じさせるようなストーリー展開だった。主人公は実名で、ほぼノンフィクションに近い筋書きという。主人公の人柄がよく表れた小説だった。宮村は悪役にされてしまったが、この人も実在したのだろうか。2025.1.18

    0
    2025年01月18日
  • 栄光の岩壁(下)

    Posted by ブクログ

    舞台がヨーロッパに移ってからは夢中で読んだ。特にマッターホルン北壁で足の出血に耐えながら登攀する場面は最もハラハラし、また登頂時は本当に嬉しかった。

    0
    2025年01月15日
  • 八甲田山死の彷徨

    Posted by ブクログ

    いつぶりか分からないほど期間を開けての再読。
    5連隊の組織がなっていない事や寒さの中での彷徨ばかり覚えていて、31連隊の状況がここまで書かれているとは思ってなかった。
    この両連隊の比較は、なるほど組織論・リーダー論として教材に使われるわけだ。
    それにしても日本は世界の中でも豪雪だと言われるのが分かる作品だな。そして当時の軍部でも柔軟な組織があったのも驚いた。
    段取り大事!組織の指揮命令系統大事!物事への柔軟な対応大事!

    0
    2025年01月14日
  • 八甲田山死の彷徨

    Posted by ブクログ

    寒く辛い描写を期待して読んだが、やはり新田文学定番の「嫌な奴」への怒りからの組織と時代へのやるせなさへと心が冷えていった。この大惨事は現代にも沢山の教訓を残す必読の書。

    0
    2024年12月30日
  • 八甲田山死の彷徨

    Posted by ブクログ

    有名な冬の八甲田山での冬季遭難事件を扱った本。

    冬山の知識も経験もない上司の思いつきの行動、事前の知識と準備不足、もう全てフラグ立ちまくりで、読みながらクラクラしました。
    これぞ日本陸軍の真髄!という感じですね。

    本作品では、悲劇の青森第五連隊に対して、同時期に11日間の冬季訓練を無事に成し遂げた弘前第31連隊を対比しているので、より青森の部隊の上層部のダメダメさが際立ち、青森連隊の現場メンバーが可哀想でならないです。
    ほんと、これぞ日本陸軍!

    「悲劇」といわれる遭難でも、同じ時期にほぼ同条件で成功しているグループが存在することも多いんですよね。(例えばトムラウシの大量遭難とか)
    後世の

    0
    2024年12月15日
  • 八甲田山死の彷徨

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まさに対照的。
    比較することでわかりやすく浮き彫りになるよね。

    とはいえ終了後はどちらも暗い未来。
    なんでそんなことなるかなってなる時代だったんだな。

    神田、山田、両名は生きてたら
    どんな扱いを受けていたのか。どちらも恐ろしい。

    0
    2024年12月04日
  • アルプスの谷 アルプスの村

    Posted by ブクログ

    昭和37年頃に訪ねたスイスの
    山 美しい神々しい山々を
    新田次郎の目を通して
    描いている

    スイスの美しさは人の手によるという
    作者の意見にはうなずかされた
    これも長野出身で
    山村の生活が分かるからだろう

    行きずりの人に対する感じ方や
    表現が著者の人柄を偲ばせる
    アルプスはフランスからスイスへ
    入ったが素晴らしかった
    私ももう一度行ってみたい

    0
    2024年11月10日
  • 孤愁〈サウダーデ〉

    Posted by ブクログ

    時代に翻弄された一人のポルトガル人の話し。日本と日本人の妻を愛し、日本の土となった。『孤愁』という訳語がじんわりと心に染みる。物語全体に漂うメランコリーな雰囲気が好き。

    0
    2024年10月09日
  • P+D BOOKS つぶやき岩の秘密

    Posted by ブクログ

    新田次郎 つぶやき岩の秘密

    私は少年ではないが、まだ白髭さん程でもない。
    教師ではないし、漁師でも、軍人になった事もない。親になったことのない大人だ。
    これまでの人生を振り返ることにより、少年にアドバイスをあげることはできる。
    私からのアドバイスを素直に実行することにより、短時間に良い人間になれるような気がする。
    白髭さんのように、少年と話をしてみたいと思う。
    小学生の頃に、この本読みなさい。
    私は、新田次郎作品初めましてでしたが、読んでない大人にもおすすめできる小説です。
    ミステリーばかり読んでいる私が、この本の題名を見て、カバーを見て、あらすじを読んで、ビビってきたのです。さて、少年文学

    0
    2024年09月10日
  • 孤高の人 3

    購入済み

    辛いです

    3巻まるまる大西先生のお話しでした。素晴らしい作画で山の風景が見事です。まるでその場にいるような空気感。美しいだけではなく恐ろしさをも感じます。
    苦しいお話でした。ほんの救いを求めて先ほど4巻、購入いたしました。

    #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2024年08月03日
  • P+D BOOKS つぶやき岩の秘密

    Posted by ブクログ

    石川セリの歌(林美雄パックオープニングM)で気になっていた。ドラマ自身はリアルでなく再放送か何かで断片的に見た覚えがあった。いま原作を読んで、最近のドラマやラノベアニメと違い重厚に伏線が張られ、人物造形もしっかりできているのに驚く。ドラマでも再見探そうと思う。

    0
    2024年07月29日
  • 孤高の人(上)

    Posted by ブクログ

    山岳小説の草分けの作品。
    神戸から六甲山系が描かれていてgood。
    大正から昭和の不穏な空気感はあるが、時代を超えて普遍的な人間の感情に浸れるのが凄い。
    下巻へ進む。

    0
    2024年07月18日
  • 武田信玄 風の巻

    Posted by ブクログ

    1550年あたりの話。当時の名前が長すぎて覚えられず、読み進めるのが困難だ。でも、読み始めてしばらくすると文章に慣れるものである。聞き覚えのある湖衣姫や上杉景虎が出て来た。

    0
    2024年07月12日
  • きびだんご侍

    購入済み

    真っ直ぐなる筆で語られる戦国絵

    新田次郎の作品はこれと有名な八甲田山〜を読んだきりだがこちらの方が好みであった。表題作の、何ということもない筋立てだが素朴で素直で気持ちの良いキャラクターと少しの寂しさを滲ませる幕切れが忘れ難い。

    0
    2024年06月13日
  • アラスカ物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治時代にこんな人生を送った日本人もいたのかと驚き。エスキモーの文化も垣間見ることができて興味深かった。(現代では色々と変わっているかもしれないが)
    臨月のネビロが狼の襲撃と立ち向かうところはどきどきした…

    0
    2024年06月02日
  • P+D BOOKS マカオ幻想

    Posted by ブクログ

    新田次郎さんの遺作短編集。
    特に、表題作を含む巻頭の2作品はとても読み応えがあった。激動の歴史に翻弄された2つの都市、マカオとヴァンクーヴァー。二度と母国日本の地を踏むことは無いことを覚悟した移民たち。人種差別もある過酷な環境で力強く生きた当時の生活を想像することができた。

    現代は交通通信環境が発達したため、簡単に人の捜索ができて、会うことも用意だが、昔は物理的に離れ離れになることは「今生の別れ」に相当するものだったのだろう。そのような時代がつい半世紀前まで続いていたことが分かる。

    行方知れずになった人の消息や生きた証を探すなかで手紙・伝言・風景といった「手掛かり」に辿りつくだけでも本当に

    0
    2024年04月09日
  • 劔岳〈点の記〉

    Posted by ブクログ

    未踏であると思われていた剱岳に、登山の為でなく、測量の為に、挑む 黙々とした積み重ねと直感の日々が、面白かった。ドラマチックな事が起こるわけでもないのだが、
    自然の中で、自然と駆け引きしながら黙々と仕事を進めてく技術者と地元の長次郎さん達の静かなパワフルさにひかれました。

    0
    2024年03月29日
  • 孤高の人(下)

    Posted by ブクログ

    加藤文太郎は実在の人物。かつては貴族のものだった登山に、庶民のサラリーマンが単独行で挑んだ。難関とされる冬のアルプス縦走を好み次々と踏破してゆく。夢だったヒマラヤ登頂を成功させていれば登山家として有名になっていたのかもしれない。
    小説のなかでは妻子を持ち幸せの絶頂のなか、孤独な登山仲間の巻き添えにあい遭難死してるので無念としかいいようがない…。ヤマケイのノンフィクションも読んでみよう。

    0
    2024年02月15日
  • 劔岳〈点の記〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今年は剱岳に登るぞ!って友人に誘われ、そして勧められた本書。
    新田次郎は初めて読んだが、丹念な取材に基づく測量や登頂の描写、様々な確執や柴崎が感じたであろう心の動きが、丁寧に描かれる。
    彼を支えるはずの組織が体面を気にして功績をうっすら無視していく様は怒りを覚えた。
    一方競争相手だと思っていた山岳会が実は一番の理解者だったというラストは、じーんとくるものがあった。
    山岳小説、結構いいかもって思った。
    映画も見てみたい。

    0
    2024年02月07日
  • 銀嶺の人(下)

    Posted by ブクログ

    『孤高の人』『栄光の岩壁』より面白かった。好みだと思うけど。生まれる前に書かれた本と思えないほど、引き込まれた。
    実話を元にしてるだけあって、人間関係もリアル。
    物語として読んだけど、改めて考えると、この時代に女性がすごい。

    0
    2024年02月04日