新田次郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ところどころで涙が出た。読んで良かった。
今でも思い出しただけで目が潤む。
主人公は外国人なのに、ところどころで自分が日本人であることを再認識させられる不思議。(私の場合は『思い出させてくれる』の方が近いかも)
それほどモラエスさんの日本にい対する知識や適応力はずば抜けていた。(よくよく考えたら明治・大正・昭和の日本を生きている!)
亜珍の存在。昔だったら彼女の暴走に腹を立てていただろうけど、出自や身の上を考えると、どちらの気持ちも分からんでもないんだよなー…
それでも睨むようにこちらを見る彼女の写真を見ると、やっぱりこの人苦手…に切り替わる笑
坂の上を目指す日本と、もはや小国への末路を -
Posted by ブクログ
点の記:三角点設定の記録
明治40年に測量隊柴崎芳太郎らによって成し遂げられた剱岳初登頂の小説。
長い間本棚に積読になっていたのを、この春は剱岳を目前に滑ったのをきっかけに色んなところで剱岳のことを目にすることがあって読んでみた。
当時まだ日本では山岳会という民間の会は発足しておらず、ほとんどの山は役所の測量部によって登頂されていたそう。しかも道なき道を行っていたのだからすごい。先人は偉大です。立山は何度か行ったことのある山域で山の名前や地名も知っていたから、割にするする読み進められた。物語としてもとても面白い。
三角点ってほとんど興味なかったんだけど、今度見かけたらタッチしたくなりそう。