原田マハのレビュー一覧
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私は正直に言うと原田マハという作家があまり好きではなかった。
にもかかわらず、この本を手に取ってしまったのは新聞の書評欄での紹介になにか引っかかりを覚えたからだった。引っかかったのの一つ目は、書評を書いたのが〝芸人”という肩書きの名前も顔も浮かばないヒコロヒーなる人物だったことだ。当然どんな人なのか本来なら想像もできないはずなのだが、彼(?)は違った。
「今の自分はどんな本を読んでも説教されている気分になる。自分を愛するとか知らねえよ、こんな劇的な出会いあるわけねえだろう、前向きに生きるとかやってらんねええよ、・・・と悪態をついてしまう」という短い書評文の冒頭を読んだだけで、通常のある意味気 -
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絵画の題名と作者が出てくるたび、どんな絵なのか調べてからまた本に戻る。今までにない読書体験だった。絵画について知識がなかったが、時代背景や作者の人生を知ってから絵を見るのは、これまでと全く違って情緒的になる。今まで自分ではよく分からないけど個性的なものが芸術なのだと思っていたが、よく分からないのはよく知ろうとしてないだけで、知識を入れた時全然違う絵に見えた。表紙の『夢』はまさにそうだった。それは彼ら2人が体験していることに近いのだろうか。
『夢を見た』の真贋は論理的に説明する事は出来ない。ただそこに作者の情熱がある、心を動かされるものがあると感じる。そんな絵に向き合ったある1人の感覚的なもの -
Posted by ブクログ
舞台は、明治末期から大正時代
岡山、倉敷、東京。
貧しく、12歳から倉敷紡績で工女として
働きながら、女性蔑視のこの時代に
女性文士を目指す 山中すてら の物語。
倉敷紡績の2代目 大原孫三郎や
夏目漱石、実在の人物が出てきて
事実と物語の境界線がわからなくなる
マハさんのアート小説は毎回すごい。
山中すてらの、アートへのあふれる想い
書くことをあきらめない熱い想いは
読みながらマハさんと重なっていき
すてらは、マハさんなんだ! と思った。
読後は、
とにかく 大原美術館へ行って
モネの睡蓮が見たい!!!
大原美術館への旅の妄想が止まらない。
そういう余韻も楽しみつつ
良質な朝ドラを見 -
Posted by ブクログ
やはりこの人の描く物語は、胸が熱くなる。
原田さんの思い描く世の中は、見ている世界は、どんなスケールのものなんだろう。脳みそを分けてもらいたいくらい、羨ましい。
戦争を経験したこともなければ、行ったことのある外国も数時間で着く韓国だけ。今あるすべてが、平和が当たり前すぎて、世界が繋がっているなんてわざわざ考えてこなかった。でもこれを読んで、世界はひとつなんだと思えた。
だからこそ自分の身を持って、いろんな空の下で毎日を営んでいる人々に出会って、「世界はひとつ」なんだと感じてみたい、と思った。
エイミーのように、強く逞しく生きたい。
読み終えてから、飛行機を見るたびになんだか息を大きく吸いた