あらすじ
貝は海からの贈り物。
真珠には、
不思議な魔力が潜んでいる。
祖母と孫、母と娘、女友達――。
真珠がつなぐ人生と夢を描く、
極上の短編集。
展覧会を一目見ることができたら、フェルメールに捧げる物語を書くときめ、作家の私はアムステルダムに向かった。(「フェルメールとの約束」)
パリで設計事務所を営む祖母に憧れ、建築の勉強をしている杏樹。祖母からシャルロット・ペリアンの写真を見せられ、衝撃を受ける。(「あの日のエール」)
リタ、碧海、芦花はハーバードの同級生。メトロポリタン美術館の学芸員であるリタの企画展のため久しぶりに鳥羽で集まることに。(「海からの贈り物」) ほか
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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が表紙の単行本。原田マハさんもフェルメールも、どちらのファンでもある私としては、引き寄せられるように、当然の如く手にした一冊です。
内容は「真珠」をテーマにした7つの短編が収録されています。
最初の「フェルメールとの約束」という作品。著者が原田マハさんなので、これはエッセイなのでは?と、つい思ってしまった物語で、主人公が宿泊したホテルで出会ったとっても素敵なコンシェルジュに、フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」と同じくらいすっかり魅了されてしまいました。
「庭の朝露」という作品は母から娘へ、「あの日のエール」という作品は祖母から孫へと、真珠を通じて人生や夢が受け継がれていく様子が、感動的に描かれています。
最後の「海からの贈りもの」という作品では、女友達の時が経ても変わらない友情と、真珠をテーマにした短編集の締めくくりに相応しい、真珠の神秘的な美しさの秘密が丁寧に描かれています。
上記以外の短編も含めて、どの作品も優しさと感動に溢れた幸せな読後感に満たされる一冊でした。140ページ程なので一日で読み終えてしまいましたが、何度でも読み返したいと思います。
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14年ぶりに来日するフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をぜひ観に行きたい!と思ってたこのタイミングで、マハさんの新作品が読めたなんて幸せ♡
真珠をテーマにした7つの短編集。
短編なのが淋しくもあるけど、人の想いがギュッと詰まった温かいお話。あっという間に読み終えてしまった!
人に個性があるように真珠も個性があって、それを選りすぐるのは人の手。しかも自然光のもとで選別し、真珠同士のバランスを確認しながら並べ替え同じ輝きを放つようにマッチングされていく。
まさに職人技ですね。
人工でない限り世界でただ一つの真珠。
フェルメールの絵画の少女の真珠もあの小さな一つのイヤリングが放つ輝きも、母親から贈られたネックレスもそれぞれの想いをまとっている。
ダイヤと違った温かい光。
マハさんの描く女性がこの作品でも輝いています☆彡
短編の一つに森茉莉さんが現れたのは意外だったけどうれしかった。朝井まかてさんの「類」を読んでから森家ののファンに♡
大阪のフェルメール展は8月21日から9月27日ですが、チケットは6月からネット販売されるそうなので、売り切れ前に購入して、必ず観に行きますよー。
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真珠を軸に人と人とのつながりが描かれる短編集でした。
貝は海からの贈り物と表現されているように、この一冊でも真珠がさまざまな形で登場し、登場人物の想いをさりげなく結びつけているように感じました。
鋭い輝きとは異なる繊細さと、やわらかくあたたかな光として描かれる真珠の表現が印象に残っています。
さらに一粒ひと粒に個性があるように、人もまた違いを持ちながら関わり合っていくものだと感じました。
全体を通して、真珠の美しさのような柔らかく品のある空気が流れており、やさしい余韻が続く作品でした。
フェルメールの作品を見る前に本書を再読すると、見え方や感じ方が少し変わり、より楽しめそうだと思いました。
光の粒であるひと粒のハイライトに目を向け、みずみずしさを感じながら鑑賞してみたいと思います。
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真珠をテーマにした物語、短編六篇
どれもじんわりと染み入る素敵なお話でした。
真珠は女性をより美しく魅せる。
第一話はフェルメールの熱い思いを感じた。
次回は是非、長編を書いて欲しいなと思ってしまう。
本作とは関係ないけれど、
表紙のヨハネス・フェルメール作
『真珠の耳飾りの少女』が14年ぶりに日本にやってくる
今回で日本で見れるのは最後かもしれないとの事で作中の話と同じようにチケット争奪戦が凄そうだが、見てみたいものだ。
vermeer2026.exhibit.jp
最近フェルメールの象徴でもあるラスピラズリが日本で初めて糸魚川で見つかったニュースも熱い
今後日本産のラスピラズリの宝飾品や顔料なんてものもでるかもしれない。
6編目に出てきたミキモト真珠島
も素敵なので是非行ってみて欲しいな。
www.mikimoto-pearl-island.jp
ていうかマハさん三重に来たのかな…だったらより熱い。
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Webサイトでの連載は知っていたものの、装丁が素敵で本で購入。どれも短いながらも真珠を通したやわらかな物語。歴史と共に歩んできた真珠が今なお愛されて時代を紡ぐお話。
ちょうど今年装丁のフェルメールの作品が大阪にやってくるタイミングでの出版!遠くて行く予定はなかったものの、本物が見てみたくなりました、、。
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真珠を主題とした掌編集。短いけど、キラキラしている。
第1話 フェルメール展のチケットを持っていないのに、アムステルダムに来てしまった。
第2話 亡くなった京の母の想い出。
第3話 イギリスで出会ったサケの醸造所。
第4話 大学時代の友達と、森茉莉。
第5話 シカゴに転勤になった私と娘。
第6話 お祖母ちゃんはパリの建築家。
第7話 リタはミキモトの養殖場を訪れた。真珠をコンセプトとした展覧会開催のためだ。
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予約して楽しみに待っていたマハさん新刊。
届いて待ちきれず読み切ってしまった。
140頁程の単行本なので小一時間で読み終わるのが
残念な程でした。タイトル通りの真珠に纏わる
エトセトラ的な短編集で、いつも通りの
優しいマハさんの文章に魅了されたまま
終わりました。
飾っておきたくなる装丁もさることながら
素敵な1冊でした。
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真珠がテーマの短編集
真珠って直接的には自分の生活に縁がなかったけど、凄く魅力的に描かれてて惹き込まれた!
伊勢志摩にいつか真珠を見に行きたいと思って、行きたいところリストに追加しました。笑
あと、美術館にも行ってみようかな
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さすが原田マハさん。真珠をテーマにしたそれぞれの短編集。1話目はマハさんの体験談だったと思う。粋な話、ホロってとする話、特に「いつか相合傘で」が好きかな。
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原田マハさんの短編集。
141Pと短く、字も大きいのですぐに読めます。
真珠にまつわる物語ですが連作ではないように思いました。
「フェルメールとの約束」
「フェルメールと約束した」という作家がアムステルダムに『真珠の耳飾りの少女』を観にいきますが、チケットが手に入りません。この作家とはマハさん自身ではないでしょうか。
「庭の朝露」
京都の西陣の組紐商の家。
「真夏の夜の夢」
「ユーレイカ」
下北沢の「邪宗門」というお店に通う憧れの友人べスの憧れの人とは…?
「いつか、相合傘で」
ひとつの傘をシェアして帰ることーアイ・アイ・アンブレラー相合傘。
「あの日のエール」
70歳でも夢は叶う。
「海からの贈り物」
世界で初めて真珠養殖を成功させたのは日本。
前回の、マハさんの短編集『黒い絵』はブラックで好きになれませんでしたが、今回はさわやかな心地よい短編が多かった気がします。
気軽に気分転換に読める本だと思います。
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真珠ってただの綺麗な白くて丸い玉だけど、見ようと思う人が見ればみんな違う表情を持ってるかなって気付かされるお話しでした〜そんな繊細な視点を持てるような歳の取り方をしたいなぁw
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フェルメールが描いた真珠の耳飾りの少女
耳元そして目に宿る光に惹きつけられ、その一枚の絵画から目が離せなくなる。
連なる真珠のように人と人が繋がり、物語が生まれる。どのお話も煌びやかではなく優しげな輝きを持つ短編集でした。
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宝飾のMIKIMOTOのため
書き下ろした真珠に絡む短編集
MIKIMOTOのサイトで
ほぼ無料で読めるけど
最後だけ未公開で
それでも読みたい
買って読みたいと
そう思わせる価値が
この物語と文章にある
#すべてが円くなるように
#原田マハ
#幻冬舎
Posted by ブクログ
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貝は
海からの贈り物。
真珠には、
不思議な魔力が
潜んでいる。
祖母と孫、母と娘、
女友達ーー。
真珠がつなぐ
人生と夢を描く、
極上の短編集。
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最近、節約モードでハードカバーの購入は控えていました。
でも、
この表紙を見た瞬間、
迷わず手に取っていました。
仕事が繁忙期で週末はぐったり終わることも多くて。
本もなかなか読めないなか。
久しぶりに読んだ原田マハさん、よかったです。
7篇収められていますが、
どれも短いのに優しくて温かくて
それでいて爽やか。
主人公たちの息遣いから、
背景の景色まで目に見えるようでした。
フェルメールとの約束
あの日のエール
が個人的には好きでした。
読後も良かったです。
Posted by ブクログ
原田マハさんの新作はどうやら、フェルメールの名作『真珠の耳飾りの少女』が表紙らしい…。それを知った瞬間にもう買う以外の選択肢が無かった。
内容は、真珠に導かれる7つの短編集が収録されており、起承転結はそんなにないものの、どれも心がじんわり温まるような作品ばかりだった。
元々私にとって、真珠は素敵な大人の女性が身につけるもので、憧れのジュエリーであった。
そんな中、この作品の真珠を身につけた女性達は本当に魅力的な人物ばかり。この作品を読んで、私も真珠のアクセサリーを自然と身につける素敵な女性になりたい!と思った。
フェルメールの真珠の耳飾りの少女は、あんまり出てこなかったから、今度はそっちに焦点を当てた作品を出して欲しいところ。
原田マハさんの真珠の描写が紡ぎ出す繊細な輝きに思いを馳せながら、うっとりとするようなそんな作品だった。
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真珠がつなぐ人生と夢を描く短編集。
14年前に東京都美術館でヨハネス・フェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』に出会ってから、この絵を見るとつい気になってしまい、装丁がこの作品も読まずにはいられませんでした。
真珠にまつわる女性の人生が描かれていますが、特に好きな作品は『庭の朝露』と『あの日のエール』で、どちらも娘や孫に思いを継承するあたたかい物語でした。原田マハさんらしい、アートと人のつながりを描いた作品ですが、短編なのでとても読みやすかったです。
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マハさんには全幅の信頼を寄せているので、このようなエッセイ風短編集も悪くないが、良いともいえない(月刊誌の掲載であることは重々承知)。やはりアート(出来ればミステリー)小説が真骨頂だと思うので、そこで勝負してほしい。短編の1編がフェルメールだからといって、装丁に「真珠の耳飾りの少女」を持ってくるのも小狡い感じがする。。
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フェルメールの真珠の耳飾りの少女。
絶妙に真珠にフォーカスしたトリミングで良い表紙。
フェルメールに関するエッセイに始まり、真珠にまつわる短編集だった。
決して派手ではないけど内側から静かに光るような、長い時間をかけて形成されていくような、そんな真珠ならではの時間と孤独の積層のようなもの。
憧れの人の憧れの人というポジションで登場する、喫茶店の隅で1日中万年筆を走らせている視界の端に存在している老婆が森茉莉という。そんなメタファー。ユーレイカがとても印象的だった
Posted by ブクログ
短編小説でさらっと読み終えた。
自分は真珠が好きだから、真珠の色や輝きなどの美しさを際立たせるために、物語をつくる原田マハさんに感謝の気持ちが湧いた。
自分は本小説の初めの3節をマクドナルドで読み進めてしまったが、おすすめはテラス席でそよ風の中、1文字1文字を噛み締めながらのんびりと読みたい作品。
原田さんの作品は読後感が爽やかでうっとりした気分になるので好きです。
Posted by ブクログ
短編小説と知らずに購入しました。風景描写がうまいからその空間にいるように感じます。
量より質かもしれませんが、薄い割に少し高いなと思いました。
Posted by ブクログ
ミキモトの公式サイトで『真珠』をテーマに連載されていたものが一冊にまとめられ創刊されたもの。
フェルメールの真珠の首飾りの少女 が表紙なので
絵画が好きな人、
原田マハさんが好きな人、
真珠が好きな人、
がきっとこの本を手に取るんじゃないかと。
フェルメールとの約束
庭の朝露
真夏の夜の夢
ユーレイカ
いつか、相合傘で
あの日のエール
海からの贈りもの
個人的には
フェルメールとの約束
と
いつか、相合傘で
が好みだった。
どれもほっこりするような話。
今年フェルメール展が大阪で開催されるので
それも楽しみ。
Posted by ブクログ
短編集
真珠のイヤリング,指輪,ネックレスなど真珠にまつわる何から始まるそれぞれの物語.短いながらみんな生き生きとして真珠のように輝いているのが素敵だ.
Posted by ブクログ
◼️原田マハ「すべてが円くなるように」
真珠をキーにした短編集。カッコよすぎます。
大阪ではこの夏、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を中心とした展覧会がある。日本に来るのは14年ぶり。絵画の中で最も万人に知られているものの1つだろう。その年、数か月前に原田マハのこうした作品を読むのは、やはり高揚感を覚える。
「フェルメールとの約束」
「庭の朝露」
「真夏の夜の夢」
「ユーレイカ」
「いつか、相合傘で」
「あの日のエール」
「海からの贈りもの」
が収録されている。海外や国内で活躍する、また羽ばたこうとしている主人公たちの、真珠とのかかわり。しかしネックレスにしても、ピアスにしても、虹色を秘めた、白が深く詰まったような真珠の輝き、色合いには特別感がある。それを際立たせるような作品たち。
冒頭作は読んでのお楽しみ。京都、イギリス郊外、シモキタ、冬のシカゴ、空港から運転中の首都高速で、真珠のアクセサリーが閃く。主人公が心惹かれる人物が身につけている。
しかし設定や主人公の立場やストーリーの進行がニクいほど洒脱でなおかつエスプリが効いている。カッコよすぎる。あえて詳しくは書くまい。
物語そのものに添えられる真珠の深い白。発想も感心する。さりげなくフェルメールの解説も入っている。
私の部屋の一角はアートの絵はがきやリーフレットなどを置いている。奥のコーナーにはずっと「真珠の耳飾りの少女」のカードが、ミニイーゼルに載っている。ある日模様替えでも、と外したその日に、入ってきた小学生の息子がすぐ
「あれ?あの女の人の絵は?」と当惑った感じで私に訊いた。子どもにも、印象に強く残るパワーが世界の名画ってことなのかなと妙にしみじみと考えたものだ。だから、10数年経った今も同じところにある笑。
ラストの「海からの贈りもの」を読むと、英虞湾を訪ねたくなる。鳥羽には何十年も行っていない。真珠探訪も、いいかも知れないな。